PM2.5から肺を守る鍵はビタミンC?最新論文が明かす驚きの防御パワー

「今日は空が少し霞んでいるな」……そんな風に感じるPM2.5ですが、実は「空気がきれい」とされるレベルであっても、私たちの肺はダメージを受けているかもしれません。

2025年に発表された最新の研究で、低濃度のPM2.5が肺に与える悪影響と、それを劇的に抑えるビタミンCの効果が明らかになりました。今回は、私たちの呼吸を守るための最新知見をお届けします。

1. 最新研究:低レベルのPM2.5でも「肺のエネルギー工場」が壊れる?

これまで、PM2.5の害は主に大気汚染が深刻な地域での問題と考えられてきました。しかし、最新論文『Vitamin C attenuates low-level PM2.5 exposure-induced lung inflammation and mitochondrial loss』は、私たちに警鐘を鳴らしています。

研究のポイント:

  • 「安全なレベル」は存在しない: 欧米や日本のような比較的低濃度の環境でも、毎日の曝露は肺の炎症を引き起こす。
  • ミトコンドリアの喪失: PM2.5は、細胞のエネルギー源である「ミトコンドリア」を攻撃し、減少させてしまう。
  • 酸化ストレスの連鎖: 肺の中で活性酸素(ROS)が異常発生し、細胞が「サビつく」状態になる。

つまり、目に見えないほどのわずかな汚染でも、知らず知らずのうちに肺の細胞は悲鳴を上げているのです。

2. PM2.5が引き起こす深刻な肺疾患

PM2.5は髪の毛の太さの30分の1以下という超微粒子。肺の奥深く、肺胞まで入り込み、血管を通じて全身に悪影響を及ぼします。

特に注意が必要な疾患は以下の通りです。

  • COPD(慢性閉塞性肺疾患): 慢性的な炎症により気道が狭くなり、息苦しさが続く病気。
  • 喘息の悪化: 子供や高齢者において、呼吸困難の引き金になります。
  • 肺がん: 近年、タバコを吸わない人の肺がんリスクとPM2.5の関連が強く指摘されています。

今回の論文では、これらの疾患の前段階である「炎症」と「ミトコンドリアの損傷」が、低レベルの曝露でも着実に進むことが示されました。

3. 救世主は「ビタミンC」!その驚くべき防御メカニズム

この暗いニュースの中で、希望となるのがビタミンCです。

研究では、マウスやヒトの肺細胞にビタミンCを補給したところ、驚くべき結果が出ました。

  1. 炎症の抑制: PM2.5による炎症反応を効果的にブロック。
  2. ミトコンドリアの保護: 活性酸素の蓄積を抑え、ミトコンドリアが失われるのを防いだ。
  3. 生存率の向上: 肺の細胞がダメージに強くなり、生存率が改善した。

ビタミンCは、いわば「肺の細胞を守る盾」として機能してくれるのです。

4. 今日から始めよう!ビタミンCを多く含む食品ガイド

日々の食事から天然のビタミンCと抗酸化成分を摂るのが理想的です。特に含有量の多い食品をピックアップしました。

食品カテゴリおすすめ食材食べ方のコツ
野菜赤・黄パプリカ、ブロッコリー、菜の花野菜のビタミンCは熱に弱いので、蒸し料理や短時間の加熱が◎
果物キウイ、いちご、オレンジ、柿生で食べるのが一番効率的。朝食にプラスしましょう。
飲み物ローズヒップティー、緑茶こまめな水分補給で、常にビタミンCを体内にキープ。

■ ワンポイントアドバイス:

ビタミンCは一度にたくさん摂っても排出されてしまうため、朝・昼・晩と分けて摂るのが、肺を24時間守るコツです。

5. まとめ:外側からの対策 内側からのガード

マスクの着用や空気清浄機の活用といった「外側からの対策」はもちろん大切です。しかし、今回の論文が示した通り、避けるのが難しい「低レベルの曝露」に対しては、ビタミンCによる「内側からのガード」が有効です。

「呼吸」は一生続くもの。

明日の買い物では、ぜひパプリカやキウイをカゴに入れて、あなたの肺を酸化ストレスから守ってあげてくださいね。

食品からだけでは難しいという方は、サプリメントを利用するのも1つですね。

参照論文: Vitamin C attenuates low-level PM2.5 exposure-induced lung inflammation and mitochondrial loss (ScienceDirect, 2025)


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ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
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ミネラル講座について

「ミネラル」を、なんとなくで終わらせないために

「ミネラルって、体にいいものですよね?」

多くの方が、ミネラルに対してこのくらいのイメージをお持ちではないでしょうか。実はそれも無理はありません。私たちは、ミネラルについて体系的に学ぶ機会がほとんどないまま、大人になっているからです。

しかし一口にミネラルと言っても、現在必須ミネラルとして知られているものだけでも16種類あります。そしてその中には、不足が問題になるものもあれば、摂りすぎが懸念されているものも存在します。

さらに、有害金属についてはどうでしょうか。
学校教育や日常生活の中で、体への影響や避け方をきちんと学ぶ機会は、ほとんどないのが現状です。

25年の分析実績から生まれた「学びの講座」

私たちは、25年以上にわたりミネラル・有害金属分析に携わってきました
検査・分析を通じて見えてきたのは、

  • 情報が断片的で誤解されやすいこと
  • 「良い」「悪い」という二元論で語られがちなこと
  • 専門用語が多く、わかりづらいこと

こうした課題でした。

そこで今回、難しい専門用語はできるだけ使わず、初めての方でも理解できるよう、
ミネラルと有害金属を体系的に学べるオンライン講座としてまとめました。

学べる3つのコース

本講座はオンライン講座です。
インターネット環境があれば、ご自宅でも外出先でも、ご自身のペースで学習していただけます。

コースは目的に合わせて選べる3種類をご用意しました。

① 基礎知識編(履修時間:約9時間)

ミネラルを学ぶ前に欠かせない、

  • 栄養の基本
  • 体内での働きの考え方
  • ミネラルを学ぶための基礎知識

などを整理していきます。

「ミネラルの勉強は初めて」という方に特におすすめのコースです。

② ミネラル編(履修時間:約25時間)

必須ミネラル16種類それぞれについて、

  • 体内での役割
  • 不足・過剰の影響

を丁寧に解説します。

サプリメントや食事を考える際の「判断の軸」を身につけたい方におすすめです。

③ 有害金属編(履修時間:約20時間)

体に悪影響を与える可能性のある金属や、日常生活で注意すべきポイントについて学びます。

  • どこから体に入るのか
  • どのような影響が考えられるのか
  • どんな点に気をつければよいのか

を、具体的に解説します。

※各コースは個別でのお申込みも可能です。
すでに基礎知識をお持ちの方は、②や③からの受講も可能です。

講座内動画の一部をご紹介

講座の雰囲気を知っていただくため、動画の一部を公開しています。

カドミウム

水銀

「難しそう…」と感じている方ほど、ぜひ一度ご覧ください。

栄養や健康に関心はあっても、ミネラルについて体系的に学べる場は決して多くありません。

またSNSなどにより情報があふれています。

「最強のデトックス食材」「老けない食べ物」「これを食べないと損している」
こうした惹きつける言葉ほど、つい信じてしまいがちです。

しかし、本当に大切なのは「なぜそう言えるのか」「その根拠は何なのか」を考える視点ではないでしょうか。

本講座では、流行やキャッチコピーに振り回されるのではなく、情報の背景にある考え方や根拠を、自分で見極める力を身につけていきます。

それは、ミネラルや有害金属について学ぶことを通して、健康情報全般を冷静に判断できる軸を育てることでもあります。

  • 情報に振り回されない
  • ご自身やご家族の健康を主体的に考えられる

そんな力を身につけることが大切だと、私たちは考えています。

この機会に、ミネラルと有害金属を「基礎からしっかり学ぶ」時間を持ってみませんか?

詳細・お申込みは、下部の画像をクリック/タップしてご覧ください。なんとなくミネラルってカラダにいいもの、そのぐらいの認識の方がほとんどではないかと思います。

※各コースは個別のお申込みも可能です。
基礎をすでにご存じの方は、②や③からの受講も可能です。

【最新研究】サイクロデキストランが口臭と歯周病を防ぐ?ヒトと犬に共通するケアの切り札

「毎日歯磨きをしているのに、夕方になると口臭が気になる」「愛犬の口のニオイが強くなってきた」……そんな悩みを持つ方は少なくありません。

実は、ヒトと犬の口内トラブルの根源は驚くほど似ています。最近、その共通の原因をスマートに解決する新成分「サイクロデキストラン(CI)」に関する研究結果が発表されました。今回は、このCIがなぜ「次世代のオーラルケア」と呼ばれているのか、その仕組みを解説します。

1. そもそも、なぜ口臭や歯周病は繰り返すのか?

口臭や歯周病(PD)の最大の敵は、細菌が作り出す「バイオフィルム」です。これは、細菌が自身の身を守るために作る、いわば「バリア」のようなヌメり。

  • ヒトの場合: Porphyromonas gingivalis(P. ジンジバリス)
  • 犬の場合: Porphyromonas gulae(P. グラエ)

これらは兄弟のような菌で、どちらもバイオフィルムの中に隠れて増殖し、強烈な口臭(揮発性硫黄化合物)や、歯ぐきの組織を破壊する毒素を放出します。従来の殺菌成分では、この強固なバリアの奥まで成分が届きにくいことが課題でした。

2. 注目の新成分「サイクロデキストラン(CI)」とは?

サイクロデキストラン(CI)は、自然界にあるデンプンから作られる環状(ドーナツ型)の構造を持つオリゴ糖の一種です。

今回の研究で、CIは従来の「菌を殺す」という発想ではなく、「細菌の活動を無力化する」という画期的なアプローチを見せました。

注目成分「サイクロデキストラン(CI)」のすごい効果

サイクロデキストランは、環状の構造を持つオリゴ糖の一種です。今回の研究では、CIがこれらの歯周病菌に対してどのような働きをするのかが明らかになりました。

1. 「バイオフィルム」の形成を強力にブロック

CIは、細菌がバイオフィルムの材料として使う「不溶性グルカン」の産生を阻害します。 研究では、CIを加えることで、細菌そのものを殺すのではなく、細菌が「バリア(バイオフィルム)」を作るのを邪魔することが確認されました。

2. 口臭の原因ガスを元から減らす

ガスクロマトグラフィーによる測定の結果、CIを使用すると硫化水素(卵が腐ったような臭い)やメチルメルカプタン(玉ねぎが腐ったような臭い)の濃度が著しく減少しました。 これは、CIが臭いを消しているのではなく、臭いの元を作るバイオフィルムを抑制した結果だと考えられています。

3. 歯ぐきの炎症を抑える

歯周病が悪化すると、マクロファージ(免疫細胞)から炎症を引き起こす物質(IL-1β、IL-6など)が分泌されます。CIはこれらの炎症因子の分泌を有意に抑制することがわかりました。しかも、細胞を傷つける毒性がないことも証明されています。

この研究がもたらす未来

今回の研究のポイントは、「殺菌(菌を殺す)」ではなく「阻害(バリアを作らせない)」というアプローチです。

  • 低刺激で安全: 細胞毒性がなく、副作用のリスクを抑えたケアが可能。
  • ヒトと犬の両方に有効: 種を越えて共通のメカニズムで効果を発揮。
  • 予防的ケアの主役に: 歯周病が進行する前の段階で、バイオフィルム形成を防ぐ新しいオーラルケア製品(ガム、ジェル、添加剤など)への応用が期待されます。

これからの口腔ケアは「バリアを張らせない」こと

お口の健康は、心臓疾患や糖尿病など、全身の健康に直結することがわかっています。サイクロデキストラン(CI)は、ヒトにとっても、大切な家族である愛犬にとっても、「口臭と歯肉炎を元から断つ」ための非常に有望な成分ですね。

参考論文: Cyclodextran prevents Porphyromonas gulae and Porphyromonas gingivalis induced halitosis and cytokine secretion via direct inhibition of biofilm formation;

Front. Oral Health, 18 December 2025

亜鉛、鉄、サイクロデキストラン配合タブレット<噛む噛む20回>

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会社のシンクから金属臭が…よし、水を分析してみよう

いつもお弁当を食べ終わると、会社のシンクでお弁当箱を洗います。
油汚れには、やっぱりお湯が一番ですよね。

当社には給湯器が設置されており、約60℃のお湯が使える環境です。

蛇口を左にひねると給湯器を通ったお湯が出て、右にひねると給湯器を通らない水道水が出る、という仕組みになっているそうです。
(※給湯器の詳しい構造については専門外です)

ふと感じた「金属っぽいにおい」

ある日、いつものようにお湯でお弁当箱を洗っていると、
「あれ? 金属臭がする?」と感じました。

鉄っぽいにおいです。

「もしかすると、たまたま嗅覚が敏感になっていただけかもしれない」
そんなふうにも思いました。

しかし、当社は鉄をはじめとする元素を分析する会社です。
せっかくなので、これは一度ちゃんと調べてみよう、ということになりました。

お湯と水で、比較してみることに

金属臭を感じたのは、お湯を使っているとき。
そこで、

  • 蛇口を左にひねった 給湯器を通ったお湯
  • 蛇口を右にひねった 給湯器を通らない水道水

この2種類の水を採取し、比較分析を行うことにしました。

まずは「鉄」を確認

金属臭と聞いて、まず思い浮かぶのは「鉄」。
そこで最初に、鉄の数値を確認してみました。

すると……

あれ? ほとんど差がない。
むしろ、お湯のほうがわずかに低いくらい。

お湯(平均値㎍/L)水道水(平均値㎍/L)
3.13.9

「やっぱり気のせいだったのかな」
そう思い、分析データを閉じようとした、そのときです。

あれ? 鉄じゃない…?

データを見直していると、別の項目が目に入りました。

  • 亜鉛

これらの数値が、あきらかにお湯のほうで高くなっていたのです。

具体的には、

お湯(平均値㎍/L)水道水(平均値㎍/L)
70.48.78
亜鉛60.58.77
1.20.34
  • 銅: 約8倍
  • 亜鉛: 約7倍
  • 鉛: 約4倍

という結果でした。

基準値は問題なし。でも…

もちろん、これらの数値は水質基準を超えるものではありません。

この数値が健康に影響を及ぼす、というものではありませんが、
「給湯器を通すことで、こうした金属元素が増えることがある」
という点は、データとして確認できました。

給湯器には銅管が使われることが多いため、その影響が反映された可能性が考えられます。

嗅覚は、間違っていなかった

日常の中でふと感じた小さな違和感も、分析してみると、きちんと理由が見えてくることがあります。

そして何より、「気のせいではなかった」と確認できたことが、少し嬉しかった、そんな出来事でした。


当社ではお水の比較分析も承っております。

今回のように給湯器を通したお湯と通さない水でも分析が可能です。

気になる方はぜひこちらからお申込みくださいませ。

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酸化ストレス・抗酸化力の再測定レポート

― ワンパンマンチャレンジ、その後 ―

「あれから、だいぶ時間が経ちました。」

先日、再びウイスマー株式会社様を訪問し、酸化ストレス(d-ROMs)と抗酸化力(BAP)の測定を行っていただきました。。

ウイスマー株式会社様、いつも本当にありがとうございます。

ワンパンマンチャレンジのその後

おさらいになりますが、当社代表・筒井はいわゆる「ワンパンマンチャレンジ」に取り組んでおりました。

  • 腕立て伏せ 100回
  • 腹筋 100回
  • スクワット 100回
  • ランニング 10km
    毎日継続するというものです。

順調に継続していたのですが……
131日目にして、ついに連続記録はストップしてしまいました。

理由は旅行先での環境。
「夜に走ればいいか」と軽く考えていたところ、
街灯がほとんどなく、下手をすると崖から落ちかねない状況。
安全第一ということで、泣く泣く断念しました。

とはいえ、連続記録はストップしましたが、「走れるときは走る」というスタンスに切り替え、現在もランニング自体は継続しています。

約4か月ぶりの再測定結果

さて、気になるのが今回の測定結果です。

以前と比べると、

  • ケガは明らかに減少
  • 身体の使い方にも慣れが出てきた

という体感はあったのですが、
酸化ストレスと抗酸化力の数値はどうだったのか。

結果は……

ほとんど変わりませんでした。前回がこちら

測定日d-RomsBAP
2025/8/263392184.1
2025/12/17323(-5%)2246.2(+3%)

約4か月ぶりの再測定となりましたが、数値には多少の変動が見られたものの、大きな改善や悪化は確認されませんでした。

運動を継続し、ケガが減り、体感的には調子が良くなっていても、酸化ストレス(d-ROMs)や抗酸化力(BAP)の値が必ずしも大きく変動するとは限らないことが、今回の測定からも分かります。

これは、継続的な運動によって身体が現在の生活習慣に適応し、一定のバランスを保った状態に落ち着いているとも考えられます。

もしワンパンマンチャレンジを始める前のデータがあれば、運動開始による変化をより明確に比較できたかもしれません。
結果として、定期的に測定を行い、経過を追っていくことの重要性を改めて感じる機会となりました。

また、毛髪ミネラル検査についても、想像以上に継続的なデータが得られ、運動や生活習慣との関係を考える上で、興味深い情報が蓄積されてきています。

気になる「銅」の値について

毛髪ミネラル検査において、以前から注目している銅の値については、高い状態が継続しています。

食事だけで単純に上下するものではなく、運動による身体の炎症状態などの影響が反映されている可能性が考えられます。

今後も、単一の数値だけを見るのではなく、他の検査結果や生活習慣とあわせて経過を追いながら、総合的に評価していく必要がありそうです。

測定から見えてくること

今回の測定を通して改めて分かったのは、体感と数値の変化は必ずしも一致しないという点です。

測定を行うことで、大きく変化しているかのか、はたまた変わらないのかを客観的に確認することができます。

運動や生活習慣の取り組みが、どのような状態で身体に反映されているのかを把握するためにも、定期的な測定によって現状を確認すること自体に意味がある、そのことを再確認する機会となりました。

ウイスマー株式会社様の酸化還元分析装置についてご興味がございましたらぜひお問合せくださいませ。

また毛髪ミネラル検査についてはこちらからお申込みいただけます。

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亜鉛不足で認知症リスクが約30%増える?

今回は「亜鉛」と「認知症」のお話です。

亜鉛といえば、 

「味覚」や「免疫」「髪や肌」に大事なミネラル、というイメージが強いかもしれません。 

ところが最近、「亜鉛不足が認知症のリスクを高めるかもしれない」という、気になる研究結果が報告されました。

「物忘れが増えてきた気がする」 

「親の認知症が心配」 

そんな方に、ぜひ知っておいていただきたい内容です。

亜鉛不足でリスクが30%増!?

台湾の医療センター(Chi Mei Medical Center)の研究チームが、50歳以上の約3万4千人を対象に調査を行いました。

その結果、血中の亜鉛濃度が低い「亜鉛欠乏」の人は、正常な人に比べて認知症を発症するリスクが34%も高くなることが分かったのです。 さらに、この研究では「亜鉛が不足すればするほど危ない」ということも明らかになりました。

不足レベルとリスクの関係

研究結果を詳しく見てみると、軽度から中程度の不足でもリスクは上がりますが、重度の亜鉛不足(50μg/dL未満)になると、認知症のリスクはなんと1.7倍(約70%増)にまで跳ね上がることが分かりました。

つまり、亜鉛の量が減れば減るほど、リスクが高まるという明確な関係(用量反応関係)が見えたのです。

脳を守るための亜鉛

なぜ亜鉛が脳に影響するのでしょうか?

亜鉛が不足すると、神経の炎症が起きやすくなったり、脳の情報を伝える「シナプス」の機能が落ちたりする可能性が指摘されています。

骨の健康のためにカルシウムが必要なように、脳の健康を守るためには、亜鉛が重要な役割を果たしているのかもしれません。

今回の研究では、亜鉛不足は認知症だけでなく、肺炎のリスクも高めるという結果も出ています。

亜鉛を含む主な食品

亜鉛は、次のような食品に多く含まれています。

  • 牡蠣
  • 牛肉・豚肉(赤身)
  • レバー
  • チーズ
  • ナッツ類(アーモンド、カシューナッツなど)
  • 大豆製品(納豆、豆腐、味噌 など)
  • 全粒穀物

気になる方は、

  • 偏った食事になっていないか振り返る
  • 亜鉛を含む食品を意識して取り入れる
  • 毛髪ミネラル検査で自分の亜鉛の過不足を確認する

といったところから、少しずつ始めてみてください。

参照:亜鉛欠乏と新規発症認知症リスクの関連性:後ろ向きコホート研究。

亜鉛、鉄、サイクロデキストラン配合タブレット<噛む噛む20回>

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2026年2月19日 カルシウムを掘り下げましょう

カルシウムといえば、骨を丈夫にするミネラル、神経伝達や筋肉の収縮に欠かせない成分
そのようなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

しかし実際のカルシウムは、それだけにとどまりません。
血中での厳密な濃度調節、ホルモンとの精緻な連携、細胞内シグナルとしての役割など、私たちの体内では「使われ方」が極めて重要なミネラルです。

本セミナーでは、臨床検査技師としての実務経験と、医学博士としての生理学的視点の両面から、カルシウムを単なる「骨の材料」としてではなく、生命活動を制御する情報因子としてのカルシウムにまで踏み込み、わかりやすく解説します。

・なぜ血中カルシウムは厳密に一定に保たれているのか
・カルシウムが不足・過剰になると、体の中では何が起きているのか
・検査データからは何が読み取れ、何が読み取れないのか
・サプリメントや食事との向き合い方をどう考えるべきか

こうした疑問を、生理学と臨床検査の視点から整理し、
「知っているつもりだったカルシウム」が、まったく違って見えてくる時間をお届けします。

カルシウムを本当に理解したい方
医療・栄養・健康指導に関わる方はもちろん、
ご自身やご家族の健康を根拠をもって考えたい方にもおすすめの内容です。

カルシウムを、もう一段深く。
ぜひこの機会に、生理学から見たカルシウムの世界をご一緒に掘り下げてみませんか。

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開催日:2026年2月19日(木)12時~13時

演題:「カルシウムを掘り下げましょう」

講師:ら・べるびぃ予防医学研究所 臨床検査技師/医学博士 矢野正生

費用:無料

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A.いつも予医ファミリーをお申込みいただき継続されている方はアーカイブを後日配信する予定です。

【水俣病の新たな知見】メチル水銀が「におい」を奪うメカニズム

四大公害病の一つである水俣病。その原因物質であるメチル水銀が引き起こす神経系の障害については、長らく研究されてきました。しかし、知覚鈍麻や運動失調といった主要な症候の陰で、患者さんがしばしば訴えていた「嗅覚障害」については、そのメカニズムが不明なままでした。

岡山大学などの研究グループが、メチル水銀が嗅覚系の神経に深刻なダメージを与えることを初めて明らかにし、水俣病の病態解明に大きな一歩を踏み出しました。

メチル水銀は「嗅覚系」のどこを傷害するのか?

研究グループは、水俣病を模倣したマウスモデルを用いて、メチル水銀曝露後の嗅覚系を詳細に調査しました。その結果、以下の重要な事実が判明しました。

1. 脳へのダメージ:嗅球と嗅覚野の神経細胞死

  • 嗅球(きゅうきゅう):においを感じ取るための重要な脳領域です。この部位で、においのコントラスト調節に関わる「顆粒細胞」がメチル水銀の毒性に対して特に弱いことが分かりました。
  • 大脳皮質の嗅覚野:においを認識する脳の領域でも、顕著な神経細胞死が確認されました。

また、これらの傷害部位では、神経細胞の死に関わるとされる「グリア細胞」の異常な活性化も観察されました。

2. 鼻へのダメージ:嗅細胞の部分的脱落

メチル水銀は汚染された魚介類の摂取(食事)を通じて体内に取り込まれますが、なんと鼻の粘膜にも水銀が蓄積していることが判明しました。これにより、においを感知する「嗅細胞」が部分的に脱落していることも確認されました。

ポイント!

食事を通じて体内に取り込まれるメチル水銀が、鼻や脳の嗅覚に関わる神経系全体を広く傷害することが、今回初めて科学的に実証されたのです。

なぜ嗅覚障害の解明が重要なのか?

今回の発見は、水俣病の病態解明に貢献するだけでなく、以下のような重要な意義を持っています。

  • 水俣病の診断・検査への応用

水俣病の発生から60年以上が経過した今、新たな病理的証拠が得られたことで、今後、嗅覚障害という新しい切り口が診断や検査に役立つことが期待されます。

  • 神経変性疾患との関連

アルツハイマー病などの神経変性疾患では、発病前の早期症状として嗅覚障害が現れることが知られており、早期発見の分野で注目されています。水俣病における嗅覚障害の研究は、他の神経疾患の理解にもつながる可能性があります。

  • 環境化学物質の健康リスク評価

食事性のメチル水銀だけでなく、産業環境にある他の化学物質の中にも、嗅覚系に悪影響を及ぼすものが多く存在します。今回の成果は、揮発性が低い化学物質であっても、体内に移行することで嗅覚障害を引き起こす懸念があることを示唆しており、今後の環境リスク評価の議論を深める一助となることでしょう。

この研究が、メチル水銀の健康被害に遭われた方々の診断や今後のケアに役立つことを願っています。

参考論文:Characterization of pathological changes in the olfactory system of mice exposed to methylmercuryArchives of Toxicology  17 February 2024

https://link.springer.com/article/10.1007/s00204-024-03682-w

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亜鉛と鉄がとれて、さらに虫歯予防に

噛む噛む20回

とうとう届きました。

噛む噛む20回

出会いは、ふとしたご縁から

ひょんなことから、毛髪ミネラル検査を取り扱っていただいているパートナー様よりご連絡をいただき、(歩いて伺える距離ということもあり)お邪魔してみると、そこには気になるアイテムがいくつもありました。
エルゴチオネイン、塗るマグネシウム……。

そんな中で、
「こんなタブレットがあるんですけど」
とご提案いただいたのが、サイクロデキストラン配合のタブレットでした。

サイクロデキストランとは?

サイクロデキストランとは、虫歯予防に役立つとされている成分です。
よく知られているキシリトールは「それ自体が虫歯にならない糖に似た成分」ですが、サイクロデキストランは、歯垢の原因となるバイオフィルムの形成を抑える働きが報告されている、糖に似た成分です。

「健康は歯から」とよく言われますよね。
その話を聞いた瞬間、「それは面白いですね」と、思わず前のめりになってしまいました。

なぜなら

うちには4歳と2歳の子どもがいて、歯磨きにはとっっっても苦戦しているからです。

「入れたい成分、ありますか?」

さらに驚いたのは、
「このタブレットに、入れたい成分ありますか?」
という一言。

……なんだそれ。
入れられるんですか。

であれば、当社はミネラル検査の会社です。
入れたいものは、もう決まっていました。

子ども向けに、亜鉛と鉄を同量・微量で

「子ども向けに、亜鉛と鉄を同量、微量に入れたタブレットがいいです」

そんな一言から、この商品づくりは始まりました。
ちょうど夏頃のことです。

毛髪ミネラル検査のデータを見ると、なぜか子どもの亜鉛の数値は低い傾向があります。
0歳では高いものの、1歳〜9歳頃までは、他の年代と比べると明らかに低い水準にあります。

グラフ:各年代の男性毛髪中亜鉛の平均値 単位:μg/g

成長に使われていて毛髪まで回らない、という理由もあるでしょう。
加えて、好き嫌いの影響も大きいと感じています。

実際、日本小児科学会の学会誌や小児科領域の報告では、子どもの亜鉛不足や潜在的な欠乏が問題となるケースがあることが指摘されています。

厚生労働省では鉄やカルシウムを中心に不足が問題視されていますが、「亜鉛も同様に不足している可能性が高い」と考えています。

子どもは、正直です

ただし、子どもはとても正直です。
嫌なものは、口にしません。

正直なところ、大人であれば、多少は我慢をして苦手なものを食べたり、それが難しければサプリメントで補う、という選択肢もあります。

しかし子どもはそうはいきません。
また一般的な亜鉛サプリメントは、1日あたり10mg以上とお子様にとっては含有量が多いものが主流です。

当社では、お子様に安心して食べてもらえることを何より大切にしたいと考え、あえて1粒あたり亜鉛と鉄を2mgという、調整しやすく、日常使いしやすい設計にしました。

子どもにとっての亜鉛の役割

亜鉛は、子どもの成長において欠かすことのできないミネラルのひとつです。
体内ではさまざまな酵素の働きを支えており、成長・発達の土台となる栄養素といわれています。

たとえば亜鉛は、

  • 身長や体重などの成長
  • 味覚の形成
  • 皮膚や粘膜の健康維持
  • 免疫機能の維持
  • 食欲の調整

などに関わっています。

特に子どもの場合、体をつくるスピードが速いため、亜鉛は成長のために優先的に使われやすいと考えられています。

また、亜鉛は体内に大量に蓄えておくことができないミネラルです。
そのため、日々の食事から少しずつ補っていくことが大切とされています。

一方で、子どもは味や食感にとても敏感で、苦手な食品を無理に食べることが難しい時期でもあります。
偏食が続くと、知らず知らずのうちに亜鉛の摂取量が不足気味になることも少なくありません。

だからこそ、「無理なく」「毎日の生活の中で」「安心できる量を」取り入れられる工夫が大切だと考えています。

おいしく、楽しく、罪悪感なく

完成までの過程では、出来上がった試作品を実際に味見させていただき、子どもにも食べてもらいました。

最初は
「うーん、もういらない」
という正直な反応もあり、そこから何度か味の調整を重ねていただきました。

そして最終調整の段階では、
「もう一個!もう一個!!」
という声に変わり、私も思わず顔がほころびました。

子どもの率直な反応を大切にしながら、おいしく続けられることにとことんこだわって完成したのが、噛む噛む20回です。

噛む噛む20回に込めた想い

好きなものだけを食べてくれたら親は楽ですが、やはり気になるのは栄養のこと。

そこで、

  • おいしく食べられて
  • 栄養も補給できて
  • さらに虫歯予防にもなる

そんなアイテムがあったら、罪悪感なく子どもに渡せるのではないか。そう思いました。

「ごはん食べてからね」と言えば、ごはんもしっかり食べてくれるかもしれない。
そんな二重の想いも込めています。

噛む噛む20回の特徴

噛む噛む20回は、ヨーグルト風味のタブレットです。

1粒あたり

  • 亜鉛:2mg
  • 鉄:2mg
  • カルシウム:50mg
  • マグネシウム:25mg
  • サイクロデキストラン:10mg

微量設計のため、過剰摂取にはなりません

「もう一個!」と2粒食べても、
亜鉛4mg、鉄4mg。
日常使いとして安心できる量です。

こどもの亜鉛の推奨量

年代男の子 推奨量 mg女の子 推奨量 mg
1~2歳3.53.0
3~5歳4.03.5
6~7歳5.04.5
8~9歳5.55.5

こどもの鉄の推奨量

年代男の子 推奨量 mg女の子 推奨量 mg
1~2歳4.04.0
3~5歳5.05.0
6~7歳6.06.0
8~9歳7.58.0
  • 内容量:60粒
  • 価格:2,980円(税抜)
  • 目安:
     ・1日1粒 → 約2か月分
     ・1日2粒 → 約1か月分

「噛む」という行為は、歯だけでなく、顎や脳の発達にもつながります。
噛む噛む20回が、子どもたちの健やかな成長を、さりげなく支える存在になれば嬉しいです。

こちらから噛む噛む20回の商品ページをご覧いただけます。

また当社が運営するサブスク「いつも予医ファミリー」でもお得に「噛む噛む20回」をお試しできます。

ちなみに、トップの写真は会社でスマホ撮影したものを、AIで画像生成してみました。
ものの15秒ほどで、この仕上がり。
本当にすごい時代ですね。

実際に撮影した写真はこちらです。

ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
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海水と血液は「同じミネラルバランス」なのか?

― 科学的に検証してみました ―

インターネットやSNSで
「海水と人間の血液は同じミネラルバランス」
という表現を見かけたことはありませんか?

実はこの考えには歴史的な背景があり、かつてフランスの生理学者 ルネ・カントンが
「生命の起源は海であり、体液はその名残である」
と唱えたことが大きく影響しています。

このロマンあふれる思想が広く知られるようになり、「海水=血液」といった表現だけが独り歩きしてしまったのです。

しかし、実際のミネラル濃度を比べるとどうでしょうか?

でも海水を測るのは…正直難しい!

当社のICP-MSは、微量元素を高精度に測定する装置です。

そのため、海水のように 塩分濃度(約3.5%)が極めて高い試料は苦手です。

海水をそのまま測定すると装置に大きな負担となるため、大幅な希釈が必要になります。

しかし、希釈しすぎると今度は微量元素が検出限界を下回り、正確な比較ができなくなる
という問題があります。

そこで今回は、実際に海水を測定するのではなく、

  • 血液:一般的な基準値
  • 海水:標準海水の公表データ

を用いて、主要ミネラル(電解質)を比較することにしました。

単位はわかりやすく mg/L(1Lあたりのミリグラム量)に統一しています。

濃度で比較すると…別物

まず海水の原液そのものは、圧倒的に濃度が高く、血液と同じになることはあり得ません。

表:海水と血液のミネラル濃度

ミネラル海水(mg/L)血液(mg/L)比率
ナトリウム10,8003,2003.4
塩素19,3003,7005.2
カリウム4001562.6
カルシウム410964.3
マグネシウム1,3002259

特にマグネシウムは血液と比べると59倍も海水の方が濃度が高いことがわかりました。

また、仮に海水の塩分濃度を血液と同じ程度に薄めた場合のifの試算も行いました。

表:海水(希釈)と血液のミネラル濃度

ミネラル海水(mg/L)血液(mg/L)比率
ナトリウム2,8003,2000.9
塩素5,0003,7001.4
カリウム1021560.7
カルシウム106961.1
マグネシウム3442216

海水と血液には共通して多くの元素が含まれていますが、ミネラルの質量比で比較すると明確な違いが見られます。とくに海水では マグネシウム濃度が突出して高いため、「ミネラル濃度が同じ」とは到底いえません。

塩分濃度を揃えた場合、比較対象となるのは カリウム・カルシウム・マグネシウム ですが、この3つでも差がはっきり現れます。

  • カルシウムは海水と血液で比率が比較的近い
  • カリウムは 血液のほうが約1.5倍高い
  • マグネシウムは 海水が血液の約16倍と極端に多い

つまり、同じ元素が含まれているという点では共通点があるものの、その質量比は大きく異なるため、「海水=血液と同じミネラル組成」という説は科学的には成立しません。

結論

  • 海水と血液のミネラル濃度は同じではない
  • 塩分濃度を揃えても一致しない(特にマグネシウム)

「海水=血液」という表現は、19〜20世紀に提唱された進化論的なロマンが広まった結果であり、科学的な事実とは言えません。

当社では今後も、こうしたよく語られる健康情報を科学的視点から検証した情報を発信してまいります。

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