世界と日本のがん

世界保健機構(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)がまとめた「世界がん報告(2014)」によると、2012年に新規に報告されたがん患者数は1400万人、死者数は820万に、また、現在、ガンと闘病している方は3250万人にものぼるそうです。

全世界で1年間にがんと診断される患者の数は、今後20年間で1.5倍以上増えると予想されため、WHOは各国に警鐘をならしています。

この報告によると、がん症例の約半数は現代の対策である、禁煙や飲酒、食生活、運動などの生活環境の改善、ワクチン接種(子宮頸がん・肝臓がん)で予防可能としています。

また、世界人口におけるがん患者数でみてみると、中国で発症するがんの割合が世界人口に対しがん全体では19%に対し、個々の症例別で見ると肝臓がんが50.5%、食道がん50%、胃がん42.5%、肺がん35.8%と突出して割合が高くなっています。

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中国国内で問題となっている大気汚染(肺に関係)や水質汚染(食道・胃に関係)、食品汚染(食道・胃に関係)、喫煙割合多さ(肺に関係)に密接に関係していると考えられます。また、肝臓はこれらの汚染から身体を守る解毒器官であるため、もっとも割合が高いのかもしれません。

一方、日本国内では世界人口に対し胃がんが11.3%、肺がん5.2%、肝臓がん4.6%と胃がんの割合が高くなっています。

国内のがんについては何か傾向があるのでしょうか?

国立がん研究センターが発表した「全国がん罹患モニタリング集計(MCIJ)2011年罹患数・率報告;2015)」によると全国のがん死亡者を部位別で見ると、胃がんは東北地方の日本海側、肝臓がんは西日本、乳がんは大都市圏や東日本、白血病は九州・沖縄地方で死亡率が高いそうです。

WHOが指摘しているように約半数は予防できるとしているのを考えると、この傾向と生活習慣が何らかの影響を及ぼしているのかもしれません。

written by ら・べるびぃ予防医学研究所 検査室長 Y.

デトックスの時間表

デトックス・・・「解毒」といわれるこの言葉は、体内の有害物質や毒素を排出することをいいます。
現代人の場合、食事・生活用品・大気汚染などから普通に生活しているだけでも有害物質や毒素を摂取してしまいますし、これを完全にシャットアウトすることは不可能です。デトックスを行うのなら、時間にもこだわってみましょう。20150515clock

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば

21時から23時に人間の体内免疫系統はもっとも働き、リンパ液などから排毒を始めます。
その時間帯に音楽を聴いたり、リラックスできるようにしましょう。
それが免疫系統の働きを強め、スムーズな排毒をうながします。

23時から1時は、肝臓が働き始めます。 その時間帯は睡眠することが大切です。
その時間に起きていると、肝臓は疲れ、ダメージを受けやすくなります。注意しましょう。

1時から3時は、深い眠りについていることが望ましいです。その時間帯に肝胆は働き始めます。解毒などの効果が出やすい時間帯です。

朝4時ごろ、脊椎では造血の時間です。熟睡して脊椎の働きを妨げないようにしましょう。

3時から5時ごろは、人の肺はデトックスを行なっています。
普段咳をする人では、咳が強まることがあります。 でもすぐに薬を飲んで咳を鎮めてしまうとよくないこともあります。
なぜなら鎮咳薬はデトックスを抑制してしまう場合があるからです。

朝5時から7時ごろは、大腸が活発に動きます。この時間は排便に適しています。

朝7時から9時ごろは、小腸が活発に働き、栄養を吸収する時間です。
この時に小腸では活発に栄養素を吸収します。ビタミンとミネラルが豊富な朝食をこの時間帯の前にすませておくのが効果的です。
朝食をとる時間のお勧めは、
病気のある方は6:30までに、養生の方は7:30前に食べます。
朝食を食べないと一日の栄養バランスを崩しやすく、病気の元にもなります。必ず朝食を食べるように習慣をつけましょう。

written by Yasuno 臨床検査技師・中国医師

食べ合わせの地獄

普段何気なく食べていたものに地獄の組み合わせがありました。
NGな組み合わせをお教えします。20150513table

 

 

 

 

 

 

 

 

発がん物質が生まれる疑いが高まる化学反応がおこる悪い組み合わせ
・ハム×ソース
・サンマ×漬物
・バター×ソーセージ
・ベーコン×ホウレンソウ
・ジャム×ハム
・輸入レモン×紅茶

・牛乳×チョコレート:ポリフェノールの吸収を阻害
・牛乳×トウモロコシ:食物繊維を流す
・牛乳×アンズ:胃を荒らしてしまう
・レモン×キュウリ:ビタミンCを破壊する
・ニンジン×大根:   〃
・ひじき×牡蠣:亜鉛が体外に排出される
・ネギ×わかめ:カルシウムのバランス壊す
・豚肉×キュウリ:体が冷えすぎる
・カニ×柿:  〃
・さつまいも×バナナ:胃腸を冷やす

・カラシ×アルコール:発疹を助長する
・かりんとう×緑茶:鉄分をタンニンが阻害する
・プルーン×紅茶:  〃
・桃×ウナギ:脂肪の吸収を阻害
・生卵×ところてん:腸への負担
・天ぷら×スイカ:胃腸障害

・ホウレンソウ×ゆで卵:鉄分を硫黄が阻害する
・スイカ×ビール:脱水症状
・アルコール×ドリアン:胃腸で発酵、血圧上昇
・大豆×レンコン:胃腸の膨満感

参照:順天堂大学 白澤教授「食べ合わせの天国と地獄」
written by yone

春の落とし穴~五月病対策~

日差しのまぶしい季節になりました。
春は一日の気温変化も大きく、日によって大きく気温が異なるということがよくあり、
私たちの身体に大きなストレスを与える季節とも言われています。
皆さんの体調がいかがでしょうか?20150511green 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本においては、4月は新年度あたる節目にあたります。
新しい環境で新しいことに取組み始めているのではありませんでしょうか。
さらに、4月下旬から5月初旬までの大型連休いわゆる「ゴールデンウィーク」
に入ります。企業によっては、約2週間にわたる長期間の連休も少なくないようです。

このように季節の変化、環境の変化などで生活リズムが乱れやすいと言われています。

その新しい環境に適用できないことや生活習慣が乱れることにより
いわゆる「五月病」という症状が発生する時期とも言われています。

一般的には、ゴールデンウィーク明け頃から発症する理由不明確な身体や心の不調に陥る
状態になることを総称して「五月病」と言われています。
正式な病名ではなく、きちんとした定義もない病のようです。
医学的に考えると、このように環境の変化についていけないことで起きる精神疾患として
適応障害」とも言われています。

明確な対策や治療法はなく、五月病はたいていの場合、一過性の心身の不調なので、
だいたい1~2ヶ月で自然と環境に慣れ、症状が改善されるとされています。

幸いにして、いままで、私はそのような状況には陥ることはありませんが、
春は、気温や気候の変化や、 進学や就職、転勤など、生活においても
「変化の季節」は間違いありません。

私は、あまり前のめりせずにまたあまり深く思い込みせず、「ほどほど」の感覚
で物事を進めるのがよいのではと考えています。
もし、行き詰ったら少し立ち止まって深呼吸して、空っぽになるのもよいかもしれません。

written by T.H

参考文献:

「健康コラム」 第25回 春は自律神経が乱れやすい・・・?
http://www.japanclinic.co.jp/consult/consult_03_25.html

全国健康保険協会 4月 春はメンタルの乱れに要注意!
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h25/20130326001

どうやって防ぐ?連休明けの憂鬱・体調不良
http://matome.naver.jp/odai/2137651095191392801

五月病
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E6%9C%88%E7%97%85

五月病という病気は存在しない!?
http://www.health.ne.jp/library/5000/w5000349.html

新入社員が5月病になる原因と予防・対策・治療方法まとめ
http://liginc.co.jp/life/useful-info/87096