エルゴチオネイン -記憶力・注意力、抗酸化、アスリートにも注目される成分-

「最近、人の名前がすぐに出てこない」

「集中力が続かなくなった気がする」

「運動後のコンディションが気になる」

そんな方に、近年注目されている成分があります。

それがエルゴチオネインです。

エルゴチオネインは、キノコ類などに含まれる天然の含硫アミノ酸の一種。人間の体内では合成できないため、食事などから摂取する必要があります。

そして現在、エルゴチオネインは、「抗酸化」「脳の健康」「記憶力・学習能力」「注意力」「運動・コンディショニング」といった幅広いテーマで研究が進められています。

今回は、エルゴチオネインがなぜ注目されているのか、中高年とアスリート、それぞれの視点から見ていきましょう。

エルゴチオネインが注目される理由

エルゴチオネインの大きな特徴のひとつが、体内に取り込むための専用の輸送体「OCTN1」が存在することです。

人間はエルゴチオネインを自分で作ることができません。

それにもかかわらず、私たちの体にはエルゴチオネインを取り込む仕組みが備わっています。

エルゴチオネインはOCTN1を介して体内に取り込まれ、特に酸化ストレスの影響を受けやすい組織などに存在することが研究されています。

その中でも注目されているのがです。

エルゴチオネインには抗酸化作用や抗炎症作用などが報告されており、脳を含むさまざまな組織を酸化ストレスから守る働きが研究されています。

「抗酸化」がなぜ大切なの?

私たちの体では、呼吸をしてエネルギーを作る過程などで、活性酸素を含む酸化ストレスが発生します。

活性酸素は、決して「悪いもの」だけではありません。

免疫など、体にとって必要な役割もあります。

しかし、酸化ストレスが過剰になれば、細胞や生体分子にダメージを与える可能性があります。

そこで重要になるのが、体内に備わっている抗酸化システムです。

エルゴチオネインは、この酸化ストレスに対抗する抗酸化成分のひとつとして研究されています。

2025年のシステマティックレビューでは、エルゴチオネインと認知機能・加齢関連の神経疾患について19件の研究を検討し、抗酸化作用、抗炎症作用、神経保護などが認知機能との関係で議論されています。

つまりエルゴチオネインは、酸化ストレスから体を守る仕組みを考えるという視点で注目されている成分なのです。

中高年が気になる「記憶力」とエルゴチオネイン

年齢を重ねると、

「人の名前が思い出せない」

「何をしようとしていたか忘れてしまう」

「以前より物覚えが悪くなった気がする」

など、記憶力について気になる場面が増えてきます。

もちろん、こうした変化には年齢、睡眠、運動、ストレス、生活習慣など、さまざまな要因が関係します。

その中で現在研究されているのが、エルゴチオネインと認知機能の関係です。

エルゴチオネインは脳に取り込まれることが知られており、抗酸化・抗炎症作用や神経保護などを通じて、脳の健康に関係する可能性が研究されています。

ヒトを対象にした研究でも「記憶・学習」が検討されている

エルゴチオネインについて興味深いのが、動物実験だけではなく、ヒトを対象とした研究も行われていることです。

2024年に発表された二重盲検・ランダム化・プラセボ対照試験では、60歳以上で軽度認知障害のある19人を対象に、エルゴチオネインの摂取が1年間調べられました。

その結果、エルゴチオネインを摂取したグループでは、学習・記憶に関する検査の成績が改善し、神経損傷の指標として研究されているニューロフィラメント軽鎖(NfL)の血中濃度も安定していました。

これは非常に興味深い結果です。

ただし、参加者は19人と少なく、対象も軽度認知障害のある高齢者です。

そのため、「エルゴチオネインを摂れば記憶力が向上する」と一般化することはできません。

現時点では、「エルゴチオネインと記憶・学習能力の関係について、ヒトでも研究が進んでいる」

と捉えるのが適切でしょう。

「記憶力」だけではない。注意力にも注目

私たちの認知機能は、記憶だけで成り立っているわけではありません。

何かを見る。

注意を向ける。

情報を処理する。

記憶する。

必要なときに思い出す。

このように、さまざまな能力が組み合わさっています。

特に中高年になると、記憶力だけでなく、「集中できる」「注意を持続できる」という能力も日常生活では重要です。

そして、日本ではすでに、エルゴチオネインを機能性関与成分とする機能性表示食品が届け出られています。

エルゴチオネインについて、中高年の方の記憶力及び注意力を維持する機能を表示する届出もあります。

これは、エルゴチオネインが「記憶力・注意力」という観点でも研究されてきたことを示す、ひとつの例といえるでしょう。

ただし、機能性表示食品は、事業者が科学的根拠などを消費者庁に届け出る制度であり、国が個別の商品について効果を審査・認定する特定保健用食品(トクホ)とは制度が異なります。

では、アスリートには?

エルゴチオネインは、運動との関係についても研究されています。

運動すると、筋肉は大量のエネルギーを使います。

特に長時間の運動や高強度のトレーニングでは酸素消費量が増え、それに伴って酸化ストレスや炎症反応も生じます。

しかし、酸化ストレス=悪というわけではありません。

運動による適度なストレスは、身体がトレーニングに適応していくためにも重要です。

そのためアスリートにとって大切なのは、酸化ストレスを全部なくすことではなく、運動による負荷と、身体の抗酸化・回復システムのバランスと考えることができます。

エルゴチオネインと運動パフォーマンス

エルゴチオネインについては、運動パフォーマンスや筋肉の回復との関係も研究されています。

2022年の動物実験では、エルゴチオネインを摂取したマウスで、疲労困憊までの走行時間が延長し、運動後の酸化ダメージや炎症関連の指標が低下しました。

ただし、これはマウスを使った研究です。

人間のアスリートにそのまま当てはめることはできません。

2025年のレビューでも、エルゴチオネインは運動による酸化ストレスや回復をサポートする可能性が検討されていますが、運動能力を高める効果については、まだ十分な証拠がないとされています。

つまり、エルゴチオネインを摂れば速く走れるという段階ではありません。

しかし、運動によって生じる酸化ストレスや身体のコンディショニングという観点では、今後の研究が期待される成分です。

アスリートは「筋肉」だけを使っているわけではない

ここが、エルゴチオネインとスポーツを考えるうえで面白いポイントです。

アスリートは、筋肉だけで競技しているわけではありません。

見る。判断する。集中する。反応する。そして、身体を動かす。

特に球技や格闘技、モータースポーツなどでは、瞬間的な判断や注意力がパフォーマンスに大きく関わります。

さらに、ランニングのような持久系競技でも、長時間の運動中に集中力を維持することは重要です。

つまり、アスリートにとって「脳」も重要なコンディショニング対象と考えることができます。

2026年のレビューでは、エルゴチオネインと運動について、酸化ストレス、ミトコンドリア機能、神経保護、認知機能などの観点から今後の研究が検討されています。

一方で、現時点ではエルゴチオネインと運動を組み合わせた場合の認知機能への効果を直接調べた研究はまだありません

ここは、今後の研究に期待したいところです。

中高年とアスリートに共通する「コンディショニング」

ここまで読むと、中高年の記憶力アスリートの運動は、まったく違う話に見えるかもしれません。

しかし、共通するキーワードがあります。

それが、「コンディショニング」です。

年齢を重ねれば、脳を含めた身体のコンディションを維持することが大切になります。

一方、アスリートはトレーニングによって身体に負荷をかけ、その後の回復やコンディションを整えていく必要があります。

その両方に関係するのが、酸化ストレスと、それに対する身体の防御システムです。

エルゴチオネインは、抗酸化・抗炎症、脳の健康、認知機能、そして運動との関係など、さまざまな角度から研究されている成分です。

エルゴチオネインは「魔法の成分」ではない

エルゴチオネインには、非常に興味深い研究があります。

しかし、

「飲めば記憶力が上がる」

「飲めば集中力がアップする」

「飲めば運動能力が上がる」

と単純に考えることはできません。

現在の研究から分かっていることと、まだ分かっていないことを分けて考えることが大切です。

現時点で注目されているのは、

  • 抗酸化・細胞保護との関係
  • 脳への取り込み
  • 記憶・学習との関係
  • 注意力との関係
  • 加齢に伴う認知機能との関係
  • 運動による酸化ストレスとの関係
  • 運動後の回復との関係

などです。

そして日本では、エルゴチオネインを機能性関与成分とした機能性表示食品も届け出られています。

だからこそエルゴチオネインは、何かを劇的に変える成分ではなく、毎日のコンディションを考えるときに知っておきたい成分として注目してみる価値があるのではないでしょうか。

食事、睡眠、運動を基本にしながら、必要に応じて栄養を補う。

その選択肢のひとつとして、エルゴチオネインを取り入れてみる。

これからさらに研究が進むことが期待される成分です。

エルゴチオネインを試してみたいなら

そんなエルゴチオネイン含有サプリメント「まるごとタモギタケ」

タブレットタイプで飲み込むものですが、なめてみると旨味があります。

ガリガリと食べると濃いだしの素のような味です。

さすがきのこ。

このまま顆粒にして振りかけても美味しそうです。

※きのこが苦手なスタッフにはNGでした。

ご興味があればぜひこちらからどうぞ。

参考文献

Yau YF, et al. Investigating the efficacy of ergothioneine to delay cognitive decline in mild cognitively impaired subjects: A pilot study. Journal of Alzheimer’s Disease. 2024.

The role of Ergothioneine in cognition and age-related neurodegenerative disease: a systematic review. Inflammopharmacology. 2025.

Fovet T, et al. Ergothioneine Improves Aerobic Performance Without Any Negative Effect on Early Muscle Recovery Signaling in Response to Acute Exercise. 2022.

Anserine, Balenine, and Ergothioneine: Impact of Histidine-Containing Compounds on Exercise Performance. 2025.

Wazny VK, et al.Ergothioneine and exercise: A match made in cognitive heaven? Ageing Research Reviews. 2026.

消費者庁「機能性表示食品について」

水素水っていいの?

「水素水って、何がいいんですか?」

水素水について、こんな疑問を持たれる方は多いのではないでしょうか。

私自身も、水素水を飲んだからといって、すぐに何か変化を感じるものではないと思っています。

そんな中、10年以上水素水を愛用されている方から、こんな話を聞きました。

「お風呂上がりに、水素水を顔や体につけてみて。乾いたあと、肌がツルツル、スベスベになるから」

半信半疑で実際に試してみたところ、確かに肌がモチモチ、スベスベしたように感じました。

もちろん、これはあくまで私自身の体験です。

ただ、「飲むだけでは分かりにくいけれど、こういう使い方もあるのか」と、水素水に興味を持つきっかけになりました。

水素水と「酸化」の関係

私たちの体では、呼吸やエネルギーをつくる過程などで活性酸素が生じます。

運動も健康維持には大切ですが、運動量が増えると活性酸素の産生も増えることがあります。

いわゆる「体のサビ」という表現で説明されることもありますね。

水素水については、水素分子が活性酸素などに関係する酸化ストレスに影響する可能性について、さまざまな研究が行われています。

ただし、「水素水を飲めば体内の活性酸素がすべてなくなる」というような単純な話ではありません。

水素水について考えるときは、こうした点も含めて、冷静に見ていく必要があると思います。

実際に水素水を測ってみました

久しぶりに、以前使用していた水素水の機器で水を測定してみました。

測定した水素水の酸化還元電位(ORP)は、

-550~-600mV程度という値でした。

一方、私たちが測定した水道水では、+90mV程度でした。

ORPは、物質が酸化されやすいか、還元されやすいかを見る指標の一つです。

一般的には、ORPが低いほど「還元性が高い」と考えられます。

ただし、ORPの数値が低いこと=そのまま健康効果が証明される、という意味ではありません。

ここは、水素水を考えるうえで大切なポイントだと思います。

「水素水ならクギが錆びない」という実験も

水道水と水素水をコップに入れ、それぞれにクギを入れて錆び方を比較する、といった実験を見かけることがあります。

酸化還元の違いを目で見て確認するという意味では、非常に分かりやすい実験です。

ただ、これも「クギが錆びないから、人の体でも同じ効果がある」と直接結びつけることはできません。

水素水の性質を理解するための一つの実験として見るのがよいでしょう。

夏は「水素水麦茶」という使い方も

水素水を日常的に利用している方から、面白い使い方も教えてもらいました。

夏場はポットに麦茶パックを入れて、水素水で麦茶を作るそうです。

毎日飲む水を水素水にすることで、特別なことをしなくても取り入れられる、という考え方ですね。

こうした「無理なく続けられる使い方」というのも、水素水を利用するうえでは大切なのかもしれません。

ペットにも水素水?

水素水をペットの飲み水として利用されている飼い主さんから、お話を聞いたこともあります。

「いつの間にか毛ツヤが良くなった」

「皮膚のコンディションが以前より気にならなくなった」

など、変化を感じているというお話でした。

ただし、こちらも飼い主さんから伺った体験談です。

水素水を飲んだからこうなった、と医学的に断定できるものではありません。

ペットの健康状態には、食事や年齢、生活環境など、さまざまな要因が関係します。

それでも、実際に利用されている方からこうした声を聞くと、「どんな水を飲ませるか」ということを考えるきっかけにはなります。

水素は「抜けやすい」という特徴があります

水素水を扱ううえで、知っておきたいのが水素は水から抜けやすいということです。

そのため、水素水は作った後の保存方法や容器、機器の性能などによって、飲むときの水素濃度が変わる可能性があります。

市販の水素水には「溶存水素濃度○ppm」と表示されているものがあります。

しかし、表示されている数値が「製造時」なのか、「開封時」なのか、「実際に飲む時点」なのかによって意味が変わってきます。

例えば、仮に1.0ppmと表示されていても、開封後に水素が抜ければ、実際に飲む時点ではそれより低くなっている可能性があります。

私たちが水素水について調べる際には、水素水溶存測定器や試薬などを使って、実際の水を測定してみることもあります。

「表示されている数値」だけでなく、「実際に飲むときにはどうなっているのか」を確認することも大切だと考えています。

水素水を選ぶなら「濃度」だけではなく「飲む時」を見る

水素水を選ぶ際には、

「何ppm入っているか」

だけを見るのではなく、

「実際に飲むときに、どのくらい水素が残っているのか」

という視点も大切です。

また、水素の濃度だけで健康効果を判断することもできません。

どのような機器なのか、どのように水素を発生させるのか、作った水をどのように保存するのか。

こうした点を総合的に見て選ぶことをおすすめします。

私たちが水素水を扱う理由

ここまで書いてきたことの多くは、私自身が実際に使ったり、測定したり、利用されている方からお話を伺ったりする中で感じてきたことです。

水素水については、期待されていることがある一方で、まだ研究途上の部分もあります。

だからこそ、「絶対に健康にいい」と決めつけるのではなく、

実際に測ってみる。
仕組みを知る。
自分で使ってみる。

という姿勢が大切だと思っています。

ら・べるびぃ予防医学研究所には、水素水について詳しい研究員も在籍しています。

その経験や知識をもとに、私たちが実際に確認した水素水関連機器についてもご案内しています。

「水素水を試してみたいけれど、どんな機器を選べばいいのか分からない」

「購入したけれど、使い方やお手入れ方法が分からない」

「機器の調子がおかしいとき、どこに相談したらいいの?」

そんな場合にも、これまでの経験をもとにサポートしています。

詳細はこちらをご覧ください。

ルルド 高濃度水素水生成器

【認知症予防の鍵】ホモシステインとビタミンB群の深い関係とは?最新研究から見えてきた脳を守る食習慣

「最近、物忘れが増えた気がする…」
「将来の認知症を予防するために、今からできることはあるの?」

そんな方に注目していただきたいのが、「ホモシステイン」と「ビタミンB群」です。

近年、ホモシステインは認知症との関連が数多く報告されており、世界中で研究が進められています。さらに2025年には、ビタミンB群が脳の健康維持にどのように関わるのかを詳しく解析した新たな研究も発表されました。

今回は最新の医学論文をもとに、ホモシステインと認知症の関係、そしてビタミンB群が果たす役割について解説します。

1. ホモシステインとは?

ホモシステインは、必須アミノ酸であるメチオニンが体内で代謝される過程で一時的に作られるアミノ酸です。

通常は、葉酸・ビタミンB6・ビタミンB12などの働きによって別の物質へと代謝されるため、血液中の濃度は適切に保たれています。

しかし、ビタミンB群の不足や代謝機能の低下などにより処理がうまく行われなくなると、血液中のホモシステイン濃度が高くなります。これを高ホモシステイン血症といいます。

高ホモシステイン血症が問題となる理由

これまでの研究では、高ホモシステイン血症は次のようなリスクと関連することが報告されています。

  • 脳萎縮の進行
  • 認知機能低下のリスク増加
  • アルツハイマー病など認知症との関連
  • 動脈硬化や脳卒中などの血管障害

2025年にJournal of Alzheimer’s Diseaseに掲載されたレビューでは、ホモシステインは「介入可能」な認知症リスク因子として、改めて重要視すべきであると議論されています。

2. 最新研究でわかったビタミンB群の働き

軽度認知障害(MCI)の高齢者を対象とした有名な臨床試験VITACOG試験では、葉酸・ビタミンB6・ビタミンB12を補給することで、ホモシステインの低下と脳萎縮の進行抑制との関連が報告されてきました。

2025年には、この試験のデータをメタボローム解析(体内の代謝物を網羅的に調べる解析法)で詳しく解析した研究が発表されました。

ホモシステインを下げるだけではない

この研究では、ビタミンB群の補給によって、

  • エネルギー代謝(TCAサイクル)の改善
  • 神経伝達物質(グルタミン酸など)のバランス調整
  • 神経毒性をもつ代謝物(キノリン酸など)の減少

など、脳の代謝ネットワーク全体に良い変化が認められました。

つまり、ビタミンB群はホモシステイン濃度を下げるだけではなく、脳のエネルギー産生や神経細胞の働きを支える可能性が示されたのです。

3. ホモシステイン代謝に欠かせない3つのビタミン

ホモシステインを適切に代謝するためには、次の3種類のビタミンB群が欠かせません。

葉酸(ビタミンB9

ホモシステインを再びメチオニンへ戻す「再メチル化」に必要です。

ビタミンB12

葉酸と協力して再メチル化反応を進める補酵素として働きます。

ビタミンB6

ホモシステインをシスタチオニンへ変換し、分解する経路で重要な役割を担います。

これらのビタミンのいずれかが不足するとホモシステインが蓄積しやすくなるため、3つをバランスよく摂取することが大切です。

4. 今日から始めたい!ビタミンB群をしっかり摂る食事

ビタミンB群は水溶性ビタミンであり、体内に長期間蓄えておくことができません。

そのため、毎日の食事から継続的に摂取することが重要です。

葉酸(ビタミンB9)を多く含む食材

  • 緑黄色野菜:ブロッコリー、ホウレンソウ、アスパラガス、枝豆
  • 豆類・その他:納豆、アボカド、いちご

ビタミンB6を多く含む食材

  • 魚類:カツオ、サーモン
  • 肉類:鶏ささみ、鶏むね肉、レバー
  • その他:バナナ、パプリカ、さつまいも

ビタミンB12を多く含む食材

※主に動物性食品に多く含まれます。

  • 魚介類:アサリ、シジミ、サンマ、イワシ、鮭
  • その他:レバー、卵、チーズ、海苔(植物性では海苔などに含まれます)

まとめ

近年の研究から、高ホモシステイン血症は認知機能低下や認知症のリスク因子の一つである可能性が示されています。

また、葉酸・ビタミンB6・ビタミンB12はホモシステインの代謝を助けるだけでなく、脳のエネルギー代謝や神経機能にも関与していることが最新の研究で明らかになってきました。

もちろん、ビタミンB群だけで認知症を予防できるわけではありません。しかし、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠、社会活動などとあわせて、ビタミンB群を意識した食生活は脳の健康維持に役立つ可能性があります。

食事だけで十分な摂取が難しい場合や、高齢者、胃の手術歴がある方、ビタミンB12の吸収低下が疑われる方などでは、サプリメントの利用を医師や管理栄養士へ相談することも選択肢の一つです。

未来の健康な脳のために、今日の食卓からビタミンB群を意識してみませんか。

参考文献

  1. McCaddon A, et al. Role of B vitamins in modulating homocysteine and metabolic pathways linked to brain atrophy: Metabolomics insights from the VITACOG trial. Alzheimer’s & Dementia. 2025.

ひざ痛サプリ『グルコサミン』に新たな懸念 アルツハイマー病との関連を米研究が報告

シニア世代の「ひざや関節の痛みの味方」として、日本でもおなじみのサプリ『グルコサミン』。テレビCMやドラッグストアでも本当によく見かけますし、実際に愛用している方も多いのではないでしょうか。

しかし、そんな定番サプリに関するちょっと衝撃的な最新研究がアメリカから飛び込んできました。 なんと、「グルコサミンがアルツハイマー病の進行を加速させる可能性がある」というのです。

今回は、2026年6月に米フロリダ大学が発表した研究内容をもとに、どうサプリと付き合うべきかについて解説します。

判明したリスク:認知症への進行確率が「25%」上昇?

米フロリダ大学の研究チームが、AIを活用して2012〜2024年の大規模な医療データを分析したところ、以下の結果が明らかになりました。

【研究でわかった主なリスク】

  • 軽度認知障害(MCI)の兆候がある人がグルコサミンを摂取していた場合、飲んでいない人と比べて認知症を発症する確率が25%高くなった。
  • すでにアルツハイマー病などの診断を受けている患者がグルコサミンを摂取していた場合、死亡リスクが25%上昇した。

関節をケアするために良かれと思って飲んでいたサプリが、まさか脳の病気の進行に関わっているかもしれないなんて、にわかには信じがたいですよね。 なぜ、関節のサプリが脳に影響を与えてしまうのでしょうか?

なぜ? 脳のエネルギー代謝を邪魔してしまう可能性

専門家によると、キーワードは「血液脳関門」と「代謝の乱れ」です。

脳には、有害な物質が入り込まないようにする「血液脳関門」というバリア機能があります。しかし、グルコサミンはこのバリアを通過して脳まで届いてしまう性質があるそうです。

アルツハイマー病を発症している脳内では、すでに「過剰な糖鎖修飾」など、エネルギーや糖の代謝プロセスに異常(乱れ)が起きています。そこにグルコサミンが入り込むことで、すでに過剰になっている代謝の通り道をさらに悪化させ、脳の炎症や症状の進行を早めてしまうのではないか、と考えられています。

一方で、グルコサミンの有益性を示す研究も

今回の研究結果を見ると不安になるかもしれませんが、グルコサミンについてはこれまでに健康上のメリットを示唆する研究も数多く報告されています。

国内外の疫学研究では、

・グルコサミン利用者は全死亡率が低い傾向にある
・健康寿命の延伸やアンチエイジングへの関与が期待される

といった報告もあります。

つまり、関節への効果だけでなく、全身の健康維持に役立っている側面もあるため、一概に「体に悪いサプリ」と決めつけることはできないのです。

どう受け止めるべき? これからのサプリとの付き合い方

「じゃあ、グルコサミンは今すぐ絶対やめるべき?」と不安になりますよね。 これからの付き合い方について、専門家は以下のようにアドバイスしています。

1. まだ「観察研究」の段階。パニックになる必要はなし

今回のフロリダ大学の発表も、過去の医療記録を分析した「観察研究」であり、完全に因果関係が証明されたわけではありません。「良いデータ」もあれば「リスクを示すデータ」もあるのが研究の世界です。最終的な結論を出すには、これからの詳細な臨床試験を待つ必要があります。

2. 「良さそうだから」と自己判断で飲み始めない

一番の懸念は、市販のサプリだから安全だと思い込み、健康の「近道」をしようとすること。サプリメントは持病や他の薬、臓器に思わぬ影響(相互作用)を与えることがあります。特にシニア世代は、新しいサプリを飲む前にかかりつけ医に相談するのが鉄則です。すでに飲んでいる方も、認知機能に不安がある場合は一度医師に伝えておくと安心です。

3. 本質的な「脳の健康」に目を向ける

脳の健康を維持し、代謝や炎症をコントロールする上で、何より最優先すべきなのはサプリではありません。確実な研究結果に裏付けられているのは、「知的・社会的な刺激を受けること」「適切な栄養(食事)をとること」「十分な休息(睡眠)」という、日々の生活習慣です。

まとめ:

高齢になるほど関節の悩みは増えますが、同時にアルツハイマー病などのリスクも高まる時期です。

もし身近なご家族や親御さんが「ひざのために」とグルコサミンを飲んでいて、最近もの忘れなどのサインが気になり始めている場合は、一度サプリの服用についてお医者さんに相談してみる良いきっかけになるかもしれません。

健康のためのサプリで健康を損ねてしまわないよう、両面の情報(リスクとメリット)を正しく理解し、上手に付き合っていきたいですね。

参考情報:

中高年に人気のサプリ、アルツハイマー病の進行早める恐れ(ニューズウィーク日本版)

Hyperglycosylation is a metabolic driver of Alzheimer’s diseaseNature Metabolism、Published: 09 June 2026

グルコサミンによる認知症の発症リスク低減作用:文献的検討

【52年ぶり】ブロッコリーが指定野菜に追加!!

指定野菜ってなに??

「指定野菜」とは、国が安定供給を目指している重要な野菜のことです。
私たちの食生活に欠かせない野菜を対象に、価格や流通が大きく乱れないよう、生産や出荷の調整などが行われています。

普段何気なく食べている野菜の中にも、この指定野菜は多く含まれていて、いわば日本の食卓を支えている主力メンバーのような存在です。

ブロッコリーが指定野菜に

そんな中、2026年4月1日からブロッコリーが新たに指定野菜に追加されました。
実に約52年ぶりの追加で、それだけブロッコリーの需要が高まっていることがわかります。

正直、めっちゃ食べてます

我が家でもブロッコリーはかなり出番が多い野菜です。

こどもも好きでよく食べてくれますし、調理もシンプルで使いやすいので、自然と食卓に登場する回数が増えています。

妻が作ってくれる弁当にもほぼ必ずブロッコリーは登場します。

栄養的にもかなり優秀

ブロッコリーのいいところは、栄養バランスの良さです。

  • たんぱく質(野菜の中では多め)
  • 食物繊維
  • カリウム(むくみ対策にも)
  • ビタミンC(免疫・抗酸化)

など、日常的に摂りたい栄養素をまとめてカバーできるのが魅力です。

だからこそ指定野菜に

  • 消費量が増えている
  • 健康志向で需要が高い
  • 家庭でも外食でも使われる

といった理由で、ブロッコリーは「日常的に必要な野菜」として位置づけられ、指定野菜に加えられました。

これからどうなる?

指定野菜になることで、今後は

  • 生産や流通がより安定する
  • 価格の極端な変動を抑える取り組みが進む

といった変化が期待されています。

まとめ

ブロッコリーは、ただの健康にいい野菜というだけでなく、これからの食生活を支える重要な野菜のひとつになっています。

日々の食事に取り入れやすく、栄養的にも優秀なので、これからも上手に活用していきたいですね。

ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査へ

猫の宿命を変える「AIM革命」。

不治の病を乗り越え、愛猫と30年歩める時代へ

猫の祖先は砂漠で暮らしていたリビアヤマネコ。限られた水分を有効活用するために、尿を濃縮する能力が非常に高い一方で、腎臓には常に大きな負担がかかっています。

さらに、腎臓のフィルターの役割を果たす「ネフロン」の数は、人間に比べて圧倒的に少なく、一度壊れると再生することはありません。これまでは「いかに進行を遅らせるか」という維持療法が限界でした。

革命の鍵「AIM」とは?

東京大学の宮﨑徹元教授(現・AIM医学研究所所長)が発見したAIM(エイム:Apoptosis Inhibitor of Macrophage)は、血液中に存在するタンパク質です。

  • 本来の役割: 体内の「ゴミ(死んだ細胞など)」に貼り付き、掃除屋であるマクロファージに「ここにゴミがあるよ!」と知らせる目印。
  • 猫の悲劇: 猫のAIMは、生まれつき他のタンパク質(IgM)と強く結合しすぎており、いざという時に「ゴミ掃除の現場」へ向かうことができません。

結果として、猫の腎臓にはゴミが溜まり続け、慢性的な炎症が起こり、腎機能が失われていくのです。

驚異の研究結果:生存率が劇的に改善

最新の臨床研究では、すでに腎機能が低下した猫にAIMを投与したところ、驚くべき結果が報告されています。

項目従来AIM投与後
腎機能の指標悪化の一途をたどる数値が安定、または改善の兆し
生存率進行後は極めて厳しい劇的に向上
QOL(生活の質)食欲不振や活動低下食欲が戻り、元気になる個体も

宮﨑先生のグループによれば、これまで「なす術なし」とされた末期の状態からでも、AIMの投与によって寿命が大幅に延びる可能性が示唆されています。

A clinical impact of apoptosis inhibitor of macrophage on feline chronic kidney disease;

Vet J. 2026 Feb

実用化はいつ?最新スケジュール

産経ニュースなどの報道によると、待望の新薬承認に向けた動きが加速しています。

  • 治験の状況: すでに治験は終了。
  • 承認申請: 2026年4月にも国への承認申請が行われる見通し。
  • 実用化: 早ければ2026年内にも、動物病院で処方される可能性があります。

まさに今、私たちは猫の歴史が塗り替えられる瞬間に立ち会っていると言っても過言ではありません。

飼い主としてできること

新薬が手元に届くまでは、これまでのケアを継続することが何より大切です。

  1. 定期的な健康診断: 早期発見がAIMの効果をより高めます。
  2. 適切な食事と水分補給: 腎臓への負担を最小限に。
  3. 最新情報のチェック: 信頼できるニュースや動物病院からの情報を待ちましょう。

「不治の病」が「コントロールできる病気」へ。愛猫と20年、30年と一緒にいられる未来は、もうすぐそこまで来ています。

参考資料:

A clinical impact of apoptosis inhibitor of macrophage on feline chronic kidney disease;

Vet J. 2026 Feb

<独自>ネコの腎臓病新薬、早ければ年内にも実用化へ 治験終了、4月には国に承認申請 – 産経ニュース

愛猫の健康が気になる方はこちら

からだミネラル検査(対象:人、犬、猫)

【最新研究】認知症リスクが34%上昇?脳の健康を守る「亜鉛」の重要性と、今すぐできる対策

「あれ、なんだっけ?」と、喉まで出かかった言葉が出てこないもどかしさを感じたことはありませんか?単なる「年齢のせい」と片付けてしまいがちなその症状、実は脳からの重要なサインかもしれません。

2025年、科学誌『Frontiers in Nutrition』にて、脳の健康を左右する「ある栄養素」の存在が大きな注目を集めました。その正体は、「亜鉛」です。今回は、科学誌『Frontiers in Nutrition』に掲載された論文の内容とともに、脳と亜鉛の深い関係について解説します。

1. 衝撃の最新データ:亜鉛不足で認知症リスクが34%

2025年11月、科学誌『Frontiers in Nutrition』に、約1万人を対象とした大規模な追跡調査の結果が発表されました(Association of zinc deficiency and risk of new-onset dementia)。

この研究で判明した最も注目すべき点は、「血中の亜鉛濃度が低い人は、正常な人に比べて認知症の発症リスクが34%も高い」という事実です。

さらに驚くべきことに、亜鉛不足が深刻なほどリスクは高まり、重度の欠乏(50µg/dL未満)の場合、リスクはなんと1.7倍(70%増)にまで跳ね上がることが示されました。

2. なぜ「亜鉛」が足りないと脳が衰えるのか?

なぜ、これほどまでに亜鉛が脳に影響を与えるのでしょうか? 論文では、主に以下のメカニズムが指摘されています。

  • 脳内の「慢性炎症」を防げなくなる 亜鉛には強力な抗酸化作用と抗炎症作用があります。亜鉛が不足すると、脳内で微細な炎症が続き、神経細胞がダメージを受けやすくなります。
  • 神経伝達の乱れ 亜鉛は、脳内の情報のやり取り(神経伝達物質の代謝)をスムーズにする役割を担っています。不足することで、情報の処理スピードや記憶の定着に支障が出ると考えられています。

3. 「脳の亜鉛不足」を招く現代のライフスタイル

「自分はしっかり食べているから大丈夫」と思っている方も注意が必要です。実は、現代人は亜鉛不足に陥りやすい環境にあります。

  • 加工食品の摂りすぎ: 食品添加物(フィチン酸など)の中には、亜鉛の吸収を妨げてしまうものがあります。
  • 過度なストレス: ストレスを感じると、体内の亜鉛は急速に消費されてしまいます。
  • 加齢による吸収力の低下: 年齢を重ねるごとに、食事から亜鉛を吸収する力は自然と落ちていきます。

4. 今日からできる!脳を守る「亜鉛」習慣

最新研究が示唆するのは、「亜鉛不足を放置しないこと」が将来の認知症予防に直結するということです。

  • 亜鉛豊富な食材を取り入れる 牡蠣、赤身の肉(牛・豚)、レバー、カボチャの種、カシューナッツなどがおすすめです。
  • 吸収率をアップさせる工夫 亜鉛はビタミンCやクエン酸と一緒に摂ると吸収が良くなります。お肉にレモンを絞る、といった工夫が効果的です。

まとめ

「たかがミネラル、されどミネラル」。 2025年の最新研究は、私たちの脳が健康に働き続けるために、亜鉛がいかに不可欠であるかを教えてくれました。

10年後、20年後の自分を支えるのは、今日の食事かもしれません。まずは今日の献立に、少しだけ「亜鉛」を意識してみませんか?

出典: Association of zinc deficiency and risk of new-onset dementia: a retrospective cohort study. Frontiers in Nutrition (2025). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12624281/

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ビタミンCで脳を若々しく!最新研究でわかった認知機能への意外な効果(特に喫煙者は必見)

皆さんは「ビタミンC」と聞くと、何を思い浮かべますか? 「お肌に良さそう」「風邪の予防に」といったイメージが強いかもしれませんが、実は「脳の健康(認知機能)」にとっても、非常に重要な役割を果たしていることが最新の研究で明らかになりました。

今回は、米国の高齢者を対象に行われた大規模な調査の結果をご紹介します。

1. ビタミンCが「脳のサビ」を防ぐ

脳は非常に多くのエネルギーを消費するため、酸化ストレス(細胞のサビ)が発生しやすい場所です。ビタミンCは強力な抗酸化物質として、このサビから脳の神経細胞を守ってくれると考えられています。

今回の研究では、60歳以上の約2,700人を対象に調査が行われ、ビタミンCが不足している人ほど、認知機能が低下しやすいことが改めて示されました。

2. 脳の「能力」によって、必要なビタミンCの量が違う!?

この研究の最も興味深い発見は、「どのテストで測るかによって、最適なビタミンCの量が異なる」という点です。私たちの脳には様々な機能がありますが、今回の結果は以下のようになりました。

  • 「脳の回転の速さ」には 500 mg/ 「数字記号置換テスト(DSST)」という、処理速度や注意力を測るテストでは、1日500mgあたりまでスコアが上昇し続け、そこで最大(プラトー)に達しました。複雑な作業をテキパキこなす力を維持するには、比較的多めの量が必要かもしれません。
  • 「言葉のスムーズさ」には 120 mg/ 「聴覚流暢性テスト(AFT)」という、言葉を思い出す力や実行機能を測るテストでは、1日120mgで効果が頭打ちになりました。

3. 喫煙者は「ビタミンC」が救世主になる

さらに、この研究では「喫煙習慣」との関連が強く指摘されています。

  • 非喫煙者: ビタミンCの効果は比較的緩やか。
  • 喫煙者: ビタミンCの摂取量が多いほど、認知機能スコアが劇的に改善。

タバコを吸うと、体内で大量の活性酸素が発生し、ビタミンCがどんどん消費されてしまいます。喫煙者は非喫煙者よりも脳が酸化ダメージを受けやすいため、その分、ビタミンCを補給した時の「脳を守るメリット」がより顕著に現れるのです。

4. 今日からできる!脳を守る摂取プラン

「120mg〜500mg」という数字を、どうクリアすれば良いでしょうか?

  • 120mg(基本ライン): キウイ1個、またはブロッコリーを小鉢1皿分食べればクリアできる量です。食事に気を使えば十分達成可能です。
  • 500mg(さらに高みを目指すなら): 食事だけで毎日500mgを摂るのは、パプリカやフルーツをかなり大量に食べる必要があり、少しハードルが上がります。この場合は、良質なサプリメントを賢く併用するのも一つの手です。

まとめ:脳の健康は、毎日のビタミンCから

今回の研究は、ビタミンCが単なる「風邪予防」だけでなく、「脳の処理速度や記憶力を守る強力な武器」であることを示してくれました。

特に、タバコを吸う方や、最近「頭の回転が鈍くなったかも?」と感じる方は、今日からビタミンCの摂取量を意識してみてください。脳の「サビ」を落として、いつまでも若々しい思考を維持しましょう!

出典: Vitamin C intake and cognitive function in older U.S. adults: nonlinear dose-response associations and effect modification by smoking status (Frontiers in Nutrition, 2025)

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脳の老化を食い止める「ミネラル」の力。腸内細菌が導く認知症予防

「最近、物忘れが増えた」「気分が落ち込みやすい」……。 こうした脳の悩み、実は「腸」の状態が深く関わっているかもしれません。

2025年に発表された最新論文では、腸脳相関(Gut-Brain Axis)、腸内細菌、必須ミネラル、そして有害金属が、私たちの脳の老化や神経疾患にどのように影響を与えるかが詳しく明かされました。

今回は、この論文の内容を分かりやすく紐解き、私たちが今日からできる食事のヒントを探っていきましょう。

1. 腸は「第2の脳」:腸脳相関の重要性

私たちの腸は単に食べ物を消化するだけでなく、ホルモンのように全身に指令を出す「内分泌器官」のような働きをしています。

腸と脳は、迷走神経やホルモン、そして腸内細菌が作る代謝産物(短鎖脂肪酸など)を介して、双方向で常にコミュニケーションを取り合っています。これが「腸脳相関」です。

このバランスが崩れる(=腸内フローラの乱れ/ディスバイオシス)と、以下のような疾患のリスクが高まることが報告されています。

  • アルツハイマー病 (AD)
  • パーキンソン病 (PD)
  • うつ病・不安障害
  • 自閉症スペクトラム障害 (ASD)

2. 必須ミネラルと腸内細菌の深い関係

論文では、鉄、マグネシウム、亜鉛、銅などの「必須ミネラル」が、腸内細菌を介して脳にどう影響するかが強調されています。

  • マグネシウム (Mg): マグネシウムが不足すると、腸内のビフィズス菌や乳酸菌が減少します。これによって腸脳相関が乱れ、うつ病のような行動につながる可能性が示唆されています。
  • 亜鉛 (Zn): 亜鉛の欠乏は腸内フローラの質を変化させ、神経炎症を引き起こす可能性があります。特に自閉症(ASD)との関連が注目されており、亜鉛不足の個体では特定の細菌(クロストリジウム属など)が増加することが分かっています。

ここで重要なのは、「ミネラルを摂るだけでなく、腸内細菌が元気であること」です。腸内細菌がミネラルの吸収率をコントロールしているため、腸が汚れていては、どんなに良い栄養を摂っても脳まで届かないのです。

3. 有害金属の脅威と腸のガードマン機能

現代社会では、環境汚染などを通じてヒ素や水銀などの有害金属が食事に混入することがあります。これらは体内に蓄積すると、脳に炎症(神経炎症)や酸化ストレスを引き起こし、認知症などの原因となります。

ここで重要なのが、健康な腸内細菌の働きです。 良好な腸内フローラは、これら有害金属の吸収を制限し、体外への排出を助ける「バリア」として機能します。 逆に腸内環境が悪いと、有害金属が体内に取り込まれやすくなり、脳へのダメージが加速してしまいます。

4. 解決のヒント:ポリフェノールと食事

加齢とともに腸内細菌の多様性は失われやすくなりますが、それを防ぐ強力な味方が食事性ポリフェノールです。

  • ポリフェノールの役割: 植物に含まれるポリフェノールは、腸内細菌によって分解・代謝されることで初めて体に吸収されやすくなります。これらは強い抗酸化作用を持ち、脳の老化を防ぐとともに、腸内の善玉菌を増やす「プレバイオティクス」としても働きます。
  • おすすめの食事: 植物ベースの食事(野菜、果物、全粒穀物)を中心とした、抗酸化力の高いメニューが推奨されます。

5. 未来の診断と治療:「セラノスティクス」へ

この論文では、腸内細菌の状態をチェックすることで、将来的な神経疾患の「診断(Diagnosis)」と「治療(Therapy)」を同時に行う「セラノスティクス(Theranostics)」という考え方を提案しています。

例えば、特定の菌(ビフィズス菌など)の減少をチェックすることで、脳の健康状態を予測し、食事やサプリメントでその菌をケアすることで病気を予防する……そんな未来がすぐそこまで来ています。

まとめ:今日からできること

  1. 「色」のある野菜を食べる: ポリフェノールを意識して、カラフルな食事を心がけましょう。
  2. ミネラルを意識する: マグネシウムや亜鉛を含む海藻類、ナッツ、豆類を積極的に。
  3. 腸内細菌を育てる: 発酵食品や食物繊維を摂り、有害金属に負けない「強い腸」を作りましょう。

加齢による脳の変化は避けられませんが、食事と腸内環境を整えることで、そのスピードを緩めることは十分に可能です。あなたの脳を守るために、まずは今日の食事から変えてみませんか?

参考文献: The Aging Gut-Brain Axis: Effects of Dietary Polyphenols and Metal Exposure. Chronic Dis Transl Med. 2025 Oct 15;11(4):251-268.

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PM2.5から肺を守る鍵はビタミンC?最新論文が明かす驚きの防御パワー

「今日は空が少し霞んでいるな」……そんな風に感じるPM2.5ですが、実は「空気がきれい」とされるレベルであっても、私たちの肺はダメージを受けているかもしれません。

2025年に発表された最新の研究で、低濃度のPM2.5が肺に与える悪影響と、それを劇的に抑えるビタミンCの効果が明らかになりました。今回は、私たちの呼吸を守るための最新知見をお届けします。

1. 最新研究:低レベルのPM2.5でも「肺のエネルギー工場」が壊れる?

これまで、PM2.5の害は主に大気汚染が深刻な地域での問題と考えられてきました。しかし、最新論文『Vitamin C attenuates low-level PM2.5 exposure-induced lung inflammation and mitochondrial loss』は、私たちに警鐘を鳴らしています。

研究のポイント:

  • 「安全なレベル」は存在しない: 欧米や日本のような比較的低濃度の環境でも、毎日の曝露は肺の炎症を引き起こす。
  • ミトコンドリアの喪失: PM2.5は、細胞のエネルギー源である「ミトコンドリア」を攻撃し、減少させてしまう。
  • 酸化ストレスの連鎖: 肺の中で活性酸素(ROS)が異常発生し、細胞が「サビつく」状態になる。

つまり、目に見えないほどのわずかな汚染でも、知らず知らずのうちに肺の細胞は悲鳴を上げているのです。

2. PM2.5が引き起こす深刻な肺疾患

PM2.5は髪の毛の太さの30分の1以下という超微粒子。肺の奥深く、肺胞まで入り込み、血管を通じて全身に悪影響を及ぼします。

特に注意が必要な疾患は以下の通りです。

  • COPD(慢性閉塞性肺疾患): 慢性的な炎症により気道が狭くなり、息苦しさが続く病気。
  • 喘息の悪化: 子供や高齢者において、呼吸困難の引き金になります。
  • 肺がん: 近年、タバコを吸わない人の肺がんリスクとPM2.5の関連が強く指摘されています。

今回の論文では、これらの疾患の前段階である「炎症」と「ミトコンドリアの損傷」が、低レベルの曝露でも着実に進むことが示されました。

3. 救世主は「ビタミンC」!その驚くべき防御メカニズム

この暗いニュースの中で、希望となるのがビタミンCです。

研究では、マウスやヒトの肺細胞にビタミンCを補給したところ、驚くべき結果が出ました。

  1. 炎症の抑制: PM2.5による炎症反応を効果的にブロック。
  2. ミトコンドリアの保護: 活性酸素の蓄積を抑え、ミトコンドリアが失われるのを防いだ。
  3. 生存率の向上: 肺の細胞がダメージに強くなり、生存率が改善した。

ビタミンCは、いわば「肺の細胞を守る盾」として機能してくれるのです。

4. 今日から始めよう!ビタミンCを多く含む食品ガイド

日々の食事から天然のビタミンCと抗酸化成分を摂るのが理想的です。特に含有量の多い食品をピックアップしました。

食品カテゴリおすすめ食材食べ方のコツ
野菜赤・黄パプリカ、ブロッコリー、菜の花野菜のビタミンCは熱に弱いので、蒸し料理や短時間の加熱が◎
果物キウイ、いちご、オレンジ、柿生で食べるのが一番効率的。朝食にプラスしましょう。
飲み物ローズヒップティー、緑茶こまめな水分補給で、常にビタミンCを体内にキープ。

■ ワンポイントアドバイス:

ビタミンCは一度にたくさん摂っても排出されてしまうため、朝・昼・晩と分けて摂るのが、肺を24時間守るコツです。

5. まとめ:外側からの対策 内側からのガード

マスクの着用や空気清浄機の活用といった「外側からの対策」はもちろん大切です。しかし、今回の論文が示した通り、避けるのが難しい「低レベルの曝露」に対しては、ビタミンCによる「内側からのガード」が有効です。

「呼吸」は一生続くもの。

明日の買い物では、ぜひパプリカやキウイをカゴに入れて、あなたの肺を酸化ストレスから守ってあげてくださいね。

食品からだけでは難しいという方は、サプリメントを利用するのも1つですね。

参照論文: Vitamin C attenuates low-level PM2.5 exposure-induced lung inflammation and mitochondrial loss (ScienceDirect, 2025)


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