遺伝子組み換え食品って?

農作物の遺伝子組み換えには、3つの理由があります。
1.生産性の向上:たくさん収穫できるようにする、病気、ウイルスに強い
2.味を変える:甘みを増すとか乾燥に強い
3.害虫防除:昆虫が喰わない作物にする、農薬に強い
特に3.の遺伝子組み換えは大豆、トウモロコシ、綿に多く、Btタンパク質が含まれています。(Btタンパク質:バチルス・チューリンゲンシス)
Btタンパク質とは土中にある微生物で、虫が食べると消化器官を破壊して死んでしまうため、虫が学習して喰いつかないのです。
特にチョウや蛾系統の鱗翅目(りんしもく)、カミキリムシ、オサムシなどの身体が硬い虫、甲虫類の鞘翅目(しょうしもく)に効果があります。カブトムシも
鞘翅目に入ります。
どうして昆虫が死ぬかというと、昆虫の消化器官がアルカリ性のため、Btタンパク質が活性化して、昆虫の消化器官と受容体と結合して消化器官を破壊するためです。20150820corn
20150820cotton

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人間および哺乳類は、昆虫と違って胃の中は酸性ですからアルカリ性のBtタンパク質は中和されて分解されてしまいます。

人間には全く影響がないとされていますが、遺伝子組み換え食品だけ与えたラットはガンができてしまう実験結果も
見受けられますし、数十年先にどんな影響があるかわからないと心配するオピニオンもあります。
しかし、厚生労働省が遺伝子組み換えについては、輸入農作物も抜き打ちで検査するなど
し、合格したモノだけが流通しているので、とりあえずは安全かもしれませんね。

written by yone