第4回 環境化学物質合同大会 参加してきました!

昨日「第4回 環境化学物質合同大会」に参加してまいりました。
開催地は山形。始発の新幹線に乗り、終電で帰宅するというハードスケジュールでしたが、充実感たっぷりの1日でした。

この合同大会は「環境化学討論会」と「日本環境毒性学会」の合同開催で、なんと山形市内の2つの大きな建物を貸し切って実施されるほどの大規模なもの。

参加者は会場を行き来しながら、同時進行で行われる数多くの発表を聞き比べるというスタイルで、次はどのセッションを聞こうかと目移りしながら、会場を渡り歩きました。

私は無機分析を専門としていることもあり、つい、無機分析関連の発表に集中してしまいましたが、それでも1日があっという間に過ぎてしまうほど内容が濃く、最新の研究に触れてアップデートされた気持ちになれました。

これまで医療や予防の分野の展示会に多く参加してきましたが、今回の大会はその雰囲気とは全く違い、まさに 「マニアック中のマニアック」 という印象。
ヒ素や水銀、セシウム、ストロンチウム、クロムといった元素の環境中での挙動や影響について、研究者の皆さんが発表されている内容はとても刺激的で、圧倒されました。

当社の業務も研究要素を含みますが、私たちは皆様からいただいた検体や情報をもとに解析を行い、その結果から後付けで研究テーマを設定するスタイルです。

一方で、発表された研究者の方々は、まず研究テーマを立て、実現に向けて緻密な計画と行動力でフィールドワークを進めておられ、改めて「本格的な研究者」のすごさを感じました。

また、特に印象的だったのは PFAS(有機フッ素化合物) に関する発表の多さ。全体の約2割がPFAS関連だった印象で、企業展示もPFAS一色といえるほど。環境分野での関心の高さをひしひしと感じました。

交流会も大変盛況で、おそらく200〜300人ほどが参加されていたと思います。

会場では、環境分野で広く利用されている ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析計) の話題で盛り上がる場面も多く、同じ分析を行う立場として非常に楽しい時間でした。
ただ「毛髪で分析しています」とお伝えすると、知らない方が多かったのも新たな発見でした。まだまだ認知度が低い!がんばらなければ!

さらに、余興では山形名物の 花笠踊り が披露され、会場は大いに盛り上がりました。
次回の開催地は長崎とのこと。今度は泊まりがけで参加して、もっとたくさんのセミナーに参加する心に決めています。

ちなみに会場でいただいたこのトートバッグ、ベンゼン環を意識して作られたそうです。かわいい。


沖縄の「ウナイ」たちが立ち上がる!PFAS汚染のドキュメンタリー

最近、メディアで「PFAS(ピーファス)」という言葉を耳にする機会が増えましたね。私たちの身近な生活用品にも使われてきたPFASですが、その有害性が明らかになるにつれて、世界中で規制の動きが加速しています。

先日のブログでもお伝えしましたが、イタリアでは、PFAS汚染をめぐり、三菱商事の元関連会社役員らに有罪判決が下されるという衝撃的なニュースがありました。

このように国際的にも注目が集まるPFAS問題ですが、実はここ日本、特に沖縄でも深刻な汚染が進行しているのをご存知でしょうか?

「ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう」沖縄の女性たちの闘いを描く

今回ご紹介するのは、そんな沖縄のPFAS汚染問題に焦点を当てた新作ドキュメンタリー映画「ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かうhttps://unai-pfas.jp/」です。

沖縄の地で何が起きているのか?

この映画が記録しているのは、2016年に沖縄の水道水からPFASが検出されたという県の発表から始まる一連の出来事です。PFASは、水や油をはじく性質を持つ有機フッ素化合物の総称で、焦げ付かないフライパンや防水スプレー、半導体、泡消火剤など、私たちの生活に密接に関わる様々な製品に使われてきました。しかし一方で、発がん性などの人体への有害性が問題視されており、世界各地で規制が進められています。

沖縄では、汚染源と見られる米軍基地への立ち入り調査が度々拒否されてきました。そんな状況下でも、「子供のために諦めるわけにはいかない」と、声を上げる女性たちが連帯し、国連にまで訴えを届けようと奮闘する姿が本作には映し出されています。

タイトルの「ウナイ」とは、沖縄の言葉で「女性たち」を意味します。監督を務めたのは、「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」などで知られる平良いずみさん。平良監督自身も、新生児の母として「生まれたばかりの息子に水道水で作ったミルクを与えていた」ことを知り、「絶対、許さない」という強い思いから撮影に至ったと言います。

国境を越える女性たちの連帯

そして、この映画の注目すべき点は、沖縄の事例だけでなく、前述のイタリアでのPFAS汚染問題についても取材し、現地の当事者たちの声も記録されていることです。平良監督は「気付いた時には、世界の至る所で汚染問題の解決を求め立ち上がった女性(ウナイ)たちに出会い、言葉の壁を越え想いが通じ合う瞬間を何度も経験しました。汚染問題に直面した彼女たちはどう生きたか……。」と語っています。

絶望を希望に変える「ウナイ」たちの姿

「この先、この社会がきらいになりそうな人にこそ見てほしい。絶望の涙を、ひとしずくの希望にかえて立つ女性たちの姿を」という平良監督のメッセージは、私たちに深く響きます。

「ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう」は、7月26日に沖縄・桜坂劇場で先行公開された後、8月16日より東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開されます。

彼女たちの闘いは、私たち自身の未来にもつながる、決して他人事ではない問題です。

ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
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衝撃!イタリアでPFAS汚染、企業元幹部に有罪判決!私たちが学ぶべき教訓とは?

イタリア北部で、化学物質PFAS(有機フッ素化合物)による大規模な地下水汚染を引き起こしたとして、三菱商事の元関連会社「ミテニ社」の元幹部ら11人に有罪判決が言い渡されました。この中には、日本人3名も含まれており、最長で禁錮16年という重い刑が言い渡されています。

イタリアで起きたPFAS汚染の全容とは?

事の発端は2013年。イタリア北部のベネト州当局が、ミテニ社工場からPFASが地下水や河川に流出していることを特定しました。この汚染は周辺3州にわたり、約35万人もの住民に影響を与えたとされています。

問題発覚当時、三菱商事からミテニ社に出向していた日本人4名を含む15名が起訴され、今回の判決ではそのうち11名が有罪となりました。日本人幹部への禁錮刑は、企業による環境汚染に対する国際社会の厳しい目が向けられていることを示しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8e9a34ba3512e644d9da62c3c0ca8ff2951e1625

PFASとは?私たちの暮らしにも深く関わる化学物質

PFASは、耐熱性・撥水性・撥油性に優れ、衣類や調理器具、日用品、泡消火剤、半導体製造など、幅広い用途で使用されてきました。しかし一方で、極めて分解されにくく、自然界でほとんど残り続けることから「永遠の化学物質」とも呼ばれています。近年では、がんや肝機能障害など健康への悪影響が懸念されています。

日本のPFAS問題と新たな動き

日本では、全国各地の水道水からPFASが検出されたことを受け、環境省が2026年4月1日より、PFOSとPFOA(代表的なPFAS)を水道法上の「水質基準」の対象に定める省令改正を行いました。

これにより、水道事業者には、両物質の合計値が1リットルあたり50ナノグラム以下に抑えることが義務付けられ、定期的な水質検査と基準値を超えた場合の原因究明、水質改善が求められることになります。これまでは努力義務だったものが、法的な義務となることで、より一層の対策が進むことが期待されます。

イタリアの判決から学ぶ企業の責任

今回のイタリアでの有罪判決は、企業が環境汚染に対してどれほど大きな責任を負うべきか、改めて私たちに問いかけています。

2000年頃から、CSR(企業の社会的責任)という概念が企業経営の重要な要素として認識されるようになってきました。 グローバル企業である以上、海外子会社や関連会社においても、環境規制の遵守はもちろんのこと、地球環境や地域住民への配慮を最優先する企業姿勢が求められます。

「対岸の火事」ではない。私たちにできることは?

PFAS問題は、決してイタリアだけの出来事ではありません。日本を含め、世界中の人々の暮らしにも密接に関わる重大な課題です。

私たち一人ひとりがこの問題に関心を持ち、持続可能な社会のために行動していくことが求められています。

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ハウスダストに含まれるPFAS、ペットにも影響がある?

先日のブログでお伝えした「ハウスダストに含まれるPFAS(有機フッ素化合物)にさらされた子どもは、そうでない子どもに比べて白血病のリスクが60%も高くなる」という衝撃的な研究結果。

では、赤ちゃんと同じように床に近い場所で過ごすことの多いペットたちへの影響はどうなのでしょうか?

ペットはPFASの影響を受けやすい?

ペットは、床に落ちたホコリを吸い込んだり、毛づくろいで体についたホコリを舐めてしまったりすることで、PFASを体内に取り込むリスクがあります。
さらに、体重が軽いため、人間よりも少量で健康に大きな影響が出る可能性も指摘されています。

犬や猫の血液からもPFASが検出

愛媛大学と北海道大学の研究チームは、室内で飼われている犬や猫31匹の血液を調査したところ、全てのサンプルからPFASが検出されたと発表しました。
研究チームは、PFASが室内のホコリや食べ物などを通じて体内に入ったと見ており、乳幼児への影響も懸念。全国規模の実態調査と、PFASの削減を呼びかけています。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1722594.html

https://lamer-cmes.jp/performance/3140

猫は犬よりもPFASの影響を受けやすい?

スウェーデンの研究では、家庭のホコリと飼い猫の血液をペアで分析し、PFASへの曝露状況を詳しく調査しました。
その結果、ホコリがPFASの主な曝露経路であること、またPFASの血中濃度が猫の健康(特に甲状腺ホルモンやコレステロール)に関連している可能性があることが示されました。

猫は頻繁に毛づくろいをするため、体についたホコリを多く取り込むことがわかっています。この習性から、飼い猫は家庭内のPFAS曝露を把握する指標として有用だと考えられています。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33745045/

https://avmajournals.avma.org/view/journals/ajvr/84/7/ajvr.22.12.0221.xml?tab_body=fulltext

まずは「家庭内環境の見直し」から

PFASは非常に多くの製品に使われており、完全に避けるのは難しいかもしれません。
でも、掃除や換気をこまめにして、特にペットが触れるものはPFASを含む製品を避けるなど、少しずつ家庭の中の環境を整えることで、ペットや家族の健康リスクを減らすことが可能です。

ペットは私たちにとって大切な家族。小さな心がけが、愛するペットたちの健やかな未来へと繋がっていくはずです。

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家のほこりに潜むPFAS

私たちにとって身近な存在である家のほこりには、実は私たちの健康を脅かす可能性のある、さまざまな化学物質が潜んでいることをご存じでしょうか。特に問題視されているのが、「永遠の化学物質」とも呼ばれるPFAS(有機フッ素化合物)です。

2016年の研究では、家のほこりからPFASやフタル酸エステル類など、45種類もの有害な化学物質が特定されました。発表によると、一般的な大人がPFASにさらされる総量のうち、最大で25%がハウスダストによるものだというのです。これらの化学物質は、家の外から持ち込まれるだけでなく、カーペット、家具、電子機器、洗剤など、家の中にある様々なものから放出されることが分かっています。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0160412024007438?via%3Dihub

子どもへの影響と白血病リスク

特に懸念されるのは子どもたちへの影響です。2025年に発表された研究によると、7歳以下の子どもがいる家庭のほこりから検出された8種類のPFASに多くさらされた子どもは、そうでない子どもに比べて白血病にかかるリスクが60%も高まることが明らかになりました。

さらに、ほこりは、死んではがれ落ちた皮膚細胞や繊維、ダニ、カビなど様々なものが含まれる「有害物質の貯蔵庫」となり、これらの有害物質を何年もとどめてしまう可能性があるとしています。

健康への幅広い影響

ほこりに含まれる化学物質は、PFASだけではありません。体内のホルモンに影響を与える内分泌かく乱物質やマイクロプラスチックも検出されていて、これらはがん、生殖機能への影響、さらにはADHDなど、多岐にわたる健康被害を引き起こすおそれがあります。私たちは、室内の空気を吸い込んだり、ほこりが付着したものを口にしたり、皮膚から吸収したりすることで、これらの化学物質を体内に取り込んでしまう可能性があります。

ほこり対策の重要性

家の中のほこりを掃除することは、私たちの健康にとって想像以上に重要です。ただし、はたきを使うとほこりが空気中に舞い上がり、かえって化学物質を吸い込んでしまう可能性があるため、掃除機や濡れた雑巾などを使って、舞い上げないように工夫することが推奨されています。日々のこまめな掃除で、家の中の化学物質への暴露を減らし、より安全な居住空間を保つことが大切ですね。

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PFAS-アメリカの規制緩和報道についての補足

最近、一部報道にて「アメリカでPFAS規制が緩和された」といった表現が見られました。

peaple.comニュース
msnニュース

このニュースをご覧になって、「あれ、PFASって規制がゆるくなったの?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、実際の内容はそう単純な話ではありません。

■ 正確にはどういうこと?

今回の動きは、

「PFASの厳しい規制値を適用するまでの期限を延長した」ことと、
「一部のPFASに対する規制案を撤回し、見直しを行う」という二つの措置が同時に発表された、というのが正確な表現です。


■ なぜ延長されたのか?

アメリカ環境保護庁(EPA)が設定したPFASの新たな規制値は非常に厳しいものでした。
これに対し、公共水道事業者や企業からは、

  • 浄化装置の設置や運用が間に合わない
  • 代替物質への切り替えの準備が進まない

といった声が多数寄せられました。

そこでEPAは、PFOAおよびPFOSの規制値(それぞれ4ppt)はそのままに、適用期限を2029年から2031年へ延長しました。
これは規制の緩和ではなく、「厳しい基準を守るための現実的な猶予措置」と言えるものです。

■ 規制対象となるPFASと対応の違い

今回のEPAの発表では、以下のような対応が取られています

PFAS物質名規制状況
PFOA・PFOS規制値は維持(4ppt)、適用期限を2029年 → 2031年に延長
PFNA・PFHxS・GenX(HFPO-DA)規制案を一時撤回、再評価を経て2026年に最終判断予定

撤回といっても、「もう規制しません」という意味ではなく、
「現時点で十分なデータや準備体制が整っていないため、科学的な再評価を行った上で2026年に正式な判断をする」という方針です。

■ PFAS問題への国際的な関心は継続中

この延長措置や見直しは、あくまで現実的な対応のための調整期間です。
PFASが健康や環境に与える影響への懸念は、世界的に引き続き高いままです。

今後も、PFAS規制はより厳格化の方向に進んでいくと見られており、企業や自治体、研究機関には、長期的な対応力がますます求められていくと考えられます。

【お詫びとご報告】水PFAS検査キット、販売終了とお伝えしておりましたが…

いつも当社のサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。

先日より、水中PFAS検査キットの販売終了について、ブログやメルマガでご案内をさせていただいておりました。


販売終了とお伝えしていたにもかかわらず、このたび、販売期間を半年間延長することとなりました。

心よりお詫び申し上げます。

■ 販売終了のご案内について

実際、当初の契約内容に基づき、水PFAS検査は当初の終了日で完全終了の予定でした。
お付き合いのある分析会社様も、PFAS測定だけに装置やリソースを割くのは難しいとのことで、特例的に「3ヶ月だけ」と期間限定でご協力いただき、キット販売を継続してまいりました

さらに、公定法では1リットルの採水が必要だったPFAS検査を、たった10mlで可能にする技術革新もあり、限られた期間内でもぜひご利用いただきたいという思いがありました。

終了に向けてブログでも、メルマガでも「今回で本当に最後です」とご案内しておりました。

■ ところが終了日当日、まさかの展開が…

終了日当日、分析会社様からなんと、
「あと半年間継続しませんか?」
とご提案をいただきました。

驚くと同時に、もちろん即決です。

実のところ、私たちの方からお願いしたいくらいでしたので、この申し出には本当に感謝しかありません。

■ 「終わる終わる詐欺」に…なってしまいました

今回の件では、
「終わると聞いて慌てて購入したのに、延長するなんて…」
と感じたお客様もいらっしゃるかもしれません。

本当に申し訳ございません。
終了の判断やその時点での契約状況は真実であり、決して煽るつもりはありませんでした。
ですが、結果的に「終わる終わる詐欺」のような形になってしまったこと、心よりお詫び申し上げます。

■ ご返金も対応いたします

「今すぐ必要ではなかったけど、終了するから仕方なく買った」という方につきましては、当然ご返金対応いたしますので、お手数ですがどうぞお気軽にご連絡ください。

■ 延長の背景にある皆さまの関心の高さ

今回の延長は、私たちだけでなく、分析会社様側の判断によるものでした
PFASへの社会的関心の高まり、皆様のご利用・ご反響があってこそ、
「もう少し様子を見た方がいいかもしれない」と、心変わりしていただけたのだと思っております。

改めて、深く感謝申し上げます。

■ 次回の延長は……正直わかりません

今回の販売延長は、2025年12月2日までとなります。
ただし、今後さらに延長があるかどうかは、現時点では不透明です。
今後の動向については、また決まり次第、随時ご案内させていただきます。

【お知らせ】水PFAS検査、6月2日で販売終了となります

いつもご利用いただき、誠にありがとうございます。
当社で提供してまいりました水PFAS検査は、2025年6月2日をもちまして販売を終了いたします。

水PFAS検査から見えてきたこと

水道水や井戸水に含まれる可能性のあるPFAS(有機フッ素化合物)
これらの物質は自然界で分解されにくく、一度環境に出てしまうと長く残り続けます。
そのため「永遠の化学物質」と呼ばれます。

日本の基準を超えた地点はなし… でも

今回の当社の検査では、日本の暫定目標値である50ng/L超えた地点はありませんでした
しかし、PFOAが40ng/Lを超える水が確認されました。

参考までに各国の規制値を見てみると:

  • アメリカ(PFOA):4ng/L
  • EU(20種類のPFAS合計):20ng/L

日本の目標値と比較すると、かなり緩い数値設定であることがわかります。

PFASの怖さは「吸収率」と「蓄積性」

PFASが人体にとって厄介なのは、その高い吸収率と蓄積性です。

たとえば、有害金属として知られるは成人での吸収率が約5%程度とされており、体に取り込まれる前にほとんどが排出されます。

一方、PFASはほぼ100%吸収されるとされており、体内に取り込まれやすく、その後も数年単位で体内に留まり続けるという特徴があります。

これに対し、同じく吸収率が高いメチル水銀や無機ヒ素などは、生物学的半減期が数日~数ヶ月とされており、比較的早く体外に排出されます。

身近に潜むPFASの存在

PFASはその撥水性・撥油性・耐熱性・耐薬品性から、以下のような日常製品に広く使われています:

  • 防水加工された衣類や家具
  • ハンバーガーの包み紙
  • 化粧品(「パーフルオロ」「ポリフルオロ」の記載がある成分)

浄水器は効果的。注意点も

水道水からPFASを除去するには、浄水器の使用が効果的です。
比較的安価なタイプでもPFASをキャッチすることは可能です。

しかし、ここで重要なのがカートリッジの交換時期です。

カートリッジを長期間交換せずに使い続けると、PFASを吸着しきれず、逆に再放出するリスクがあります。
実際、岡山県吉備中央町では、使用済みの活性炭フィルターが屋外に放置され、そこからPFASが流出、周辺の浄水場で28倍もの濃度が検出される事例も発生しています。

ご家庭でも、浄水器は定期的に交換・メンテナンスを行うことが大切です。

日本とEUでのPFAS規制の違い

現在、日本で規制されているPFASは3種類(PFOA、PFOS、PFHxS)のみです。

下記の黄色が日本で製造・使用が禁止されているPFASとなります。(特定PFAS)

炭素数カルボン酸(PFOAなど)スルホン酸(PFOSなど)
4PFBAPFBS
5PFPeAPFPeS
6PFHxAPFHxS
7PFHpAPFHpS
8PFOAPFOS
9PFNAPFNS
10PFDAPFDS
11PFUnDAPFUnDS
12PFDoDAPFDoDS
13PFTrDAPFTrDS

一方、EUでは2023年より200種類以上のPFASが段階的に禁止されており、さらに10,000種類以上を対象とした包括的な規制案も提出されています。

https://chemsec.org/eu-puts-200-pfas-out-of-business-but-thousands-remain/

https://www.env.go.jp/content/000123227.pdf

まとめ:まずは「知る」ことから

PFASは一度環境中に放出されると広がりやすく、分解されにくいという性質があります。
体内に取り込まれると、長期間にわたり体内にとどまることも確認されています。

だからこそ、まずはご自宅の水にPFASが含まれていないかどうかを知ることがとても重要です。

水PFAS検査は6月2日で販売終了となりますが、もしまだの方は、この機会にぜひご確認ください。

https://www.lbv.jp/analysis/pfas.html

【PFAS問題を検証】水道水の有機フッ素化合物、実際に調べてみました!

近年、ニュースや新聞などで頻繁に報道されるようになったPFAS(有機フッ素化合物)。日本各地で水道水からの検出事例が相次ぎ、「目標値を超過した」という報道も珍しくありません。

2025年4月25日 NHK News

PFAS 22都府県242地点で国の「暫定指針値」超える濃度 2023年度の検出状況 | NHK | 環境

PFASの毒性評価については現在も食品安全委員会で議論が進められており、いまだに分からない点も多くあります。下記の報道のように「それで本当に十分なのか?」と疑問に感じる方もいらっしゃることと思います。

「じゃあ、実際の蛇口ひねった水はどうなのか?」

これが一番重要です。どれだけ報道や理論があっても、毎日使っている水道水の安全性を自分の目で確かめることが何よりも大切です。

疑り深い性格の代表が、会社の蛇口から出た原水と浄水器を通した浄水について、水PFAS検査を実際に行ってみました。

●水PFAS検査の結果

PFASの中でも有害性が強く国際的に問題視されている特定PFAS(PFOA、PFOS、PFHxS)です。

この3種について、据置型浄水器「ビクラ2」を通した水で検査したところ——

すべて「定量下限値未満(ND)」
(=測定可能な最低濃度を下回っており、実質的に「検出されず」)

つまり、しっかり除去できていることが確認できました!

もちろん、生データも確認済みです。グラフや分析結果も明確で、誤魔化しのない事実として、「PFASは除去された」と自信を持ってお伝えできます。

据置型浄水器「ビクラ2」の取り付けなどもブログに載せております。

ビクラ2の商品ページはこちらからご覧いただけます。

https://www.lbv.jp/lbv-ec/category/item/wp/

【PFAS除去】据置型浄水器 ビクラ浄水器2のご案内

今回は、毎日の水をもっと美味しく、安全に変えてくれるゼンケンの「ビクラ浄水器2」をご紹介します。
家庭用の据え置き型浄水器ビクラ2は、今話題のPFAS(PFOA、PFOS、PFHxS)を除去します。

規制されている特定PFASを3つとも除去できることを確認しています。

ら・べるびぃ予防医学研究所は水のPFAS検査や水の金属検査を実施しておりますが、高値が出た時の解決策としてこちらの浄水器を自信をもってお勧めいたします。

◆ゼンケン「ビクラ浄水器2」の特長

強力なろ過機能

「ビクラ浄水器2」は、活性炭中空糸膜を組み合わせた高性能フィルターで、塩素やトリハロメタン、鉛などの有害物質をしっかり除去。
毎日使う水を、安心して飲める水に変えます。

17項目+5項目が除去できます。

JIS S 3201試験結果(除去率基準80%)

  • 遊離残留塩素
  • 濁り※1
  • クロロホルム
  • ブロモジクロロメタン
  • ジブロモクロロメタン
  • ブロモホルム
  • テトラクロロエチレン
  • トリクロロエチレン
  • 総トリハロメタン
  • CAT(農薬)
  • 2-MIB(カビ臭)
  • 溶解性鉛
  • 1,2-DCE※2
  • ベンゼン
  • 陰イオン界面活性剤
  • フェノール類
  • ジェオスミン

※1:ろ過流量50%
※2:シス-1,2-ジクロロエチレンおよびトランス-1,2-ジクロロエチレン

浄水器協会規格基準 JWPAS B準拠の試験結果

  • PFOS・PFOA(有機フッ素化合物)
  • 鉄(微粒子)※3
  • アルミニウム(中性)※3

※3:初期除去率80%

メーカー試験結果

  • PFHxS(有機フッ素化合物 除去率80%)
  • ジノテフラン(ネオニコチノイド系農薬の一種 除去率80%)

簡単な設置とメンテナンス

面倒な工事は一切不要!
自分で簡単に取り付けができ、フィルター交換も年に1回のペースで、手軽にメンテナンスができます。忙しい毎日でも安心して使い続けられます。蛇口一体型の浄水器の場合は頻繁なカートリッジ交換が必要になりますが、ビクラ浄水器2は年に1回で済むため、お手軽です。

カラーバリエーション

ブルー、グリーン、ピンクの3色からお好みの色を選べます。

当社での検査結果

実際の当社(東京都中央区日本橋富沢町)の水PFAS検査での検査結果

下記検査結果の通り、特定PFAS3項目すべて定量下限値未満(0.05ng/L未満)となっております。

◆ビクラ浄水器2はこんな方におすすめ

  • 毎日飲む水のクオリティにこだわりたい
  • 簡単に設置でき、長期間使える浄水器を探している
  • 赤ちゃんや小さなお子さまにも安心な水を使いたい
  • PFASや鉛、鉄が気になる
  • 水PFAS検査やおうち水ミネラル検査で検出された

◆ビクラ浄水器2で、毎日の水生活をグレードアップ

水道水の不安定さを解消し、安全で美味しい水を手に入れるための第一歩として、「ビクラ浄水器2」をお勧めします。

日本の水道水は非常に優れた品質を誇っていますが、その水は長い旅路(水道管)を経て、私たちの自宅に届きます。水道管を通って運ばれる水は、途中でさまざまな影響を受ける可能性があり、蛇口をひねって出てきた水が本当に安全かどうかは、実際に検査をしてみないと分かりません。

だからこそ、私たちの健康を守るために、浄水器などでさらに安心を加えることが大切です。

◆ら・べるびぃ予防医学研究所の特典

当社からお申込みいただくともれなく「水ハンドブック」を付属

水PFAS検査やおうち水ミネラル検査X2-ダブル-のセットでお得に

◆簡単取り付け たったの3分!

ビクラ2は実際に当社でも活用しています。

流石に検査に使う超純水としての利用はできませんが、水量もあまり落ちないので(ここにびっくりでした)、手軽に飲用できる水として活用しています。

説明書を読むところから実際に取り付けの時間を測定しましたが、3分でした。まぐれかもしれません。

非常に簡単です。

実際に取り付けてみました。ほぼ無編集なので暇な方は見てください。

取り付けは本当に簡単でした。10円玉が必要です。取り付けた後、通水などもあるので、それでも合計10分もあれば利用できます。

浄水器使用の注意点:

浄水器は、使用頻度が少ない場合、内部に残った水分により菌が繁殖する可能性がございます。そのため、できるだけ毎日ご使用いただける台所などの環境での設置・使用を推奨しております

◆製品詳細と購入方法

こちらからお申込みいただけます