慢性腎不全と腸内環境の関係

~インジカン検査と新しい治療の可能性について~

慢性腎不全は、日本の成人の約8人に1人が発症する国民病とされ、年々その患者数は増加傾向にあります。特に初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づかないまま進行し、ある時点で人工透析が必要な状態に至るケースも少なくありません。

透析治療は、患者さんにとって身体的にも精神的にも大きな負担となります。そのため、腎不全の進行を少しでも遅らせるための新しい治療法の研究が進められています。

■ 九州大学の研究が示す希望

九州大学が発表した最新の研究では、患者さんの負担を軽減する新しい吸着剤の開発が紹介されています。

腸内で作られるインドールなどの尿毒素の前駆体を体内で吸着して除去する方法として、これまで「医療用活性炭」が使用されてきました。しかし、

  • 必要なアミノ酸やビタミンなども吸着してしまう
  • 1日あたり6gと大量に服用しなければならない

などの問題がありました。

この課題を解決するため、研究グループは「メソポーラスカーボン」という炭素材に着目。従来の活性炭と違い、均一なサイズの穴(細孔)を持つ構造により、インドールを選択的に吸着できる特性があることが明らかになりました。

その結果、従来の吸着剤と比較して約3倍もの高い選択性でインドールを吸着できることが確認されました。さらに、薬の使用量も従来の1/3程度に減らせる可能性があり、今後の実用化が大いに期待されています。

■ インジカンとは?腸と腎臓をつなぐ重要なサイン

この研究と関連して、私たちが日常の中で取り入れられる検査の一つに「尿中インジカン測定」があります。

インジカン(インドキシル硫酸)は、次のようなプロセスを経て私たちの体内で産生・排泄されます:

  1. 腸内:トリプトファン(たんぱく質の一種)が腸内細菌、特に悪玉菌によって分解 → インドールが生成
  2. 肝臓:インドールが門脈を通って肝臓に運ばれ、インジカンに代謝
  3. 腎臓→尿:インジカンが血液にのって腎臓でろ過され、尿として排出される

この流れを追うことで、尿中のインジカン量から腸内環境の状態を推測することができるのです。

■ 慢性腎不全とインジカンの注意点

腎機能が正常であれば、インジカンは尿中にきちんと排泄されます。しかし、慢性腎不全の患者さんでは排泄が不十分になり、インジカンが血中に蓄積する傾向があります。

そのため、

  • 尿中インジカン値は「標準~やや低め」となることがある
  • 腸内での産生量が多くても、尿にはあまり出てこないケースもある
  • 腸-肝-腎の代謝ルートのどこかで障害があると、正確な読み取りが難しくなる

という点に注意が必要です。腸内環境の評価には、尿中濃度だけでなく血中インジカン濃度の測定も参考になります

■ 食生活の見直しが腸内環境のカギ

腸内環境は加齢とともに悪玉菌が増えやすくなります。特に肉類などの動物性たんぱく質は、インドールの産生を促進する傾向があります。

腸内環境を整えるためには、以下のような食生活が推奨されます:

  • 肉類中心 → 魚類や大豆製品へシフト
  • 食物繊維(プレバイオティクス)を意識して摂取
  • 発酵食品(プロバイオティクス)で腸内フローラをサポート

こうした生活習慣の改善と併せて、インジカンの検査を活用することで、自分の腸内環境の変化を客観的に知ることができます。

■ 検査結果の「見方」にも注意を

どんな検査にも「例外(イレギュラー)」は存在します。検査はあくまでリスクの兆候をとらえるものであり、病気の確定診断は医師のみが行えるものです。

私たちが提供できるのは、科学的根拠に基づいた「リスクの見える化」までであり、診断や治療の判断は医療機関にて行っていただく必要があります。

■ 尿で腸内環境をチェックしたい方へ

尿中インジカンの測定は、手軽で負担の少ない方法で腸内環境を評価できる検査です。

健康意識の高い方や腎機能に不安のある方には、日々の腸活や食生活改善のヒントとして役立つことでしょう。

尿で腸内環境をチェックしたい方は、こちらからお申込みください。

おしっこで腸のことがわかるって本当?

―尿で腸内環境を推察するしくみ―

ちょっと不思議ですよね。だって「おしっこ」ですよ。

腸とは全然違うもののように感じます。

確かに、「尿」と「腸」は響きが少し似ていますし、一文字違い。でも、腸の検査といえば便を使うのが一般的だと思いませんか?

「どうして尿で腸の状態がわかるの?」
そう思うのは当然のことです。

でも、医学や生理学の世界には「一見不思議だけど、ちゃんと理由がある」ことがたくさんあります。

肝臓の例で考えてみましょう

たとえば、肝臓の異常を調べるときに測定するALTやAST。
これらは血液検査でわかります。肝臓の組織を直接採って調べているわけではありません。

それでも、肝臓に異常があるとこれらの酵素が血液中に放出されるため、血液を調べることで肝臓の状態を「推察」することができます
このような指標のことを「マーカー(生体指標)」と呼びます。

もちろん、ALTやASTは肝臓以外の臓器にも存在しますが、特に肝臓に多く存在しているため有用な指標になるのです。

●腸の状態を「尿」で推察できる?

腸についても、同じような「推察」が可能です。

私たちの腸内では、消化・吸収されなかったタンパク質やアミノ酸の一部が大腸に届きます。
特にアミノ酸の一種であるトリプトファンは、腸内の一部の細菌(いわゆる悪玉菌)によって分解され、「インドール」という物質が生成されます。

このインドール、実は少量だとフローラルな香りがしますが、大量になると、いわゆる「便のにおい」の元になります。

このインドールは腸から吸収されて血液中に入り、肝臓で代謝されて「インジカン(インドキシル硫酸)」という物質に変化します。
そして最終的に、尿として体外に排出されます。

つまり──
尿中のインジカンを測定することで、腸内で悪玉菌がどれだけ活発に活動しているかを推察できるというわけです。

●腸のことを便以外で調べられる

尿中インジカンの量が多ければ、それは腸内で悪玉菌が多く活動しているサインになる可能性があります。

もちろん、これは腸内環境を100%正確に表しているわけではありません。ですが、身体への負担が少なく、腸内の様子を知るヒントになります。

私たちが提供している腸内環境検査も、この「尿中インジカン」を測定する方法です。

気になる方はこちらからお申込みいただくことが可能です。

PFAS-アメリカの規制緩和報道についての補足

最近、一部報道にて「アメリカでPFAS規制が緩和された」といった表現が見られました。

peaple.comニュース
msnニュース

このニュースをご覧になって、「あれ、PFASって規制がゆるくなったの?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、実際の内容はそう単純な話ではありません。

■ 正確にはどういうこと?

今回の動きは、

「PFASの厳しい規制値を適用するまでの期限を延長した」ことと、
「一部のPFASに対する規制案を撤回し、見直しを行う」という二つの措置が同時に発表された、というのが正確な表現です。


■ なぜ延長されたのか?

アメリカ環境保護庁(EPA)が設定したPFASの新たな規制値は非常に厳しいものでした。
これに対し、公共水道事業者や企業からは、

  • 浄化装置の設置や運用が間に合わない
  • 代替物質への切り替えの準備が進まない

といった声が多数寄せられました。

そこでEPAは、PFOAおよびPFOSの規制値(それぞれ4ppt)はそのままに、適用期限を2029年から2031年へ延長しました。
これは規制の緩和ではなく、「厳しい基準を守るための現実的な猶予措置」と言えるものです。

■ 規制対象となるPFASと対応の違い

今回のEPAの発表では、以下のような対応が取られています

PFAS物質名規制状況
PFOA・PFOS規制値は維持(4ppt)、適用期限を2029年 → 2031年に延長
PFNA・PFHxS・GenX(HFPO-DA)規制案を一時撤回、再評価を経て2026年に最終判断予定

撤回といっても、「もう規制しません」という意味ではなく、
「現時点で十分なデータや準備体制が整っていないため、科学的な再評価を行った上で2026年に正式な判断をする」という方針です。

■ PFAS問題への国際的な関心は継続中

この延長措置や見直しは、あくまで現実的な対応のための調整期間です。
PFASが健康や環境に与える影響への懸念は、世界的に引き続き高いままです。

今後も、PFAS規制はより厳格化の方向に進んでいくと見られており、企業や自治体、研究機関には、長期的な対応力がますます求められていくと考えられます。

【お詫びとご報告】水PFAS検査キット、販売終了とお伝えしておりましたが…

いつも当社のサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。

先日より、水中PFAS検査キットの販売終了について、ブログやメルマガでご案内をさせていただいておりました。


販売終了とお伝えしていたにもかかわらず、このたび、販売期間を半年間延長することとなりました。

心よりお詫び申し上げます。

■ 販売終了のご案内について

実際、当初の契約内容に基づき、水PFAS検査は当初の終了日で完全終了の予定でした。
お付き合いのある分析会社様も、PFAS測定だけに装置やリソースを割くのは難しいとのことで、特例的に「3ヶ月だけ」と期間限定でご協力いただき、キット販売を継続してまいりました

さらに、公定法では1リットルの採水が必要だったPFAS検査を、たった10mlで可能にする技術革新もあり、限られた期間内でもぜひご利用いただきたいという思いがありました。

終了に向けてブログでも、メルマガでも「今回で本当に最後です」とご案内しておりました。

■ ところが終了日当日、まさかの展開が…

終了日当日、分析会社様からなんと、
「あと半年間継続しませんか?」
とご提案をいただきました。

驚くと同時に、もちろん即決です。

実のところ、私たちの方からお願いしたいくらいでしたので、この申し出には本当に感謝しかありません。

■ 「終わる終わる詐欺」に…なってしまいました

今回の件では、
「終わると聞いて慌てて購入したのに、延長するなんて…」
と感じたお客様もいらっしゃるかもしれません。

本当に申し訳ございません。
終了の判断やその時点での契約状況は真実であり、決して煽るつもりはありませんでした。
ですが、結果的に「終わる終わる詐欺」のような形になってしまったこと、心よりお詫び申し上げます。

■ ご返金も対応いたします

「今すぐ必要ではなかったけど、終了するから仕方なく買った」という方につきましては、当然ご返金対応いたしますので、お手数ですがどうぞお気軽にご連絡ください。

■ 延長の背景にある皆さまの関心の高さ

今回の延長は、私たちだけでなく、分析会社様側の判断によるものでした
PFASへの社会的関心の高まり、皆様のご利用・ご反響があってこそ、
「もう少し様子を見た方がいいかもしれない」と、心変わりしていただけたのだと思っております。

改めて、深く感謝申し上げます。

■ 次回の延長は……正直わかりません

今回の販売延長は、2025年12月2日までとなります。
ただし、今後さらに延長があるかどうかは、現時点では不透明です。
今後の動向については、また決まり次第、随時ご案内させていただきます。

【お知らせ】水PFAS検査、6月2日で販売終了となります

いつもご利用いただき、誠にありがとうございます。
当社で提供してまいりました水PFAS検査は、2025年6月2日をもちまして販売を終了いたします。

水PFAS検査から見えてきたこと

水道水や井戸水に含まれる可能性のあるPFAS(有機フッ素化合物)
これらの物質は自然界で分解されにくく、一度環境に出てしまうと長く残り続けます。
そのため「永遠の化学物質」と呼ばれます。

日本の基準を超えた地点はなし… でも

今回の当社の検査では、日本の暫定目標値である50ng/L超えた地点はありませんでした
しかし、PFOAが40ng/Lを超える水が確認されました。

参考までに各国の規制値を見てみると:

  • アメリカ(PFOA):4ng/L
  • EU(20種類のPFAS合計):20ng/L

日本の目標値と比較すると、かなり緩い数値設定であることがわかります。

PFASの怖さは「吸収率」と「蓄積性」

PFASが人体にとって厄介なのは、その高い吸収率と蓄積性です。

たとえば、有害金属として知られるは成人での吸収率が約5%程度とされており、体に取り込まれる前にほとんどが排出されます。

一方、PFASはほぼ100%吸収されるとされており、体内に取り込まれやすく、その後も数年単位で体内に留まり続けるという特徴があります。

これに対し、同じく吸収率が高いメチル水銀や無機ヒ素などは、生物学的半減期が数日~数ヶ月とされており、比較的早く体外に排出されます。

身近に潜むPFASの存在

PFASはその撥水性・撥油性・耐熱性・耐薬品性から、以下のような日常製品に広く使われています:

  • 防水加工された衣類や家具
  • ハンバーガーの包み紙
  • 化粧品(「パーフルオロ」「ポリフルオロ」の記載がある成分)

浄水器は効果的。注意点も

水道水からPFASを除去するには、浄水器の使用が効果的です。
比較的安価なタイプでもPFASをキャッチすることは可能です。

しかし、ここで重要なのがカートリッジの交換時期です。

カートリッジを長期間交換せずに使い続けると、PFASを吸着しきれず、逆に再放出するリスクがあります。
実際、岡山県吉備中央町では、使用済みの活性炭フィルターが屋外に放置され、そこからPFASが流出、周辺の浄水場で28倍もの濃度が検出される事例も発生しています。

ご家庭でも、浄水器は定期的に交換・メンテナンスを行うことが大切です。

日本とEUでのPFAS規制の違い

現在、日本で規制されているPFASは3種類(PFOA、PFOS、PFHxS)のみです。

下記の黄色が日本で製造・使用が禁止されているPFASとなります。(特定PFAS)

炭素数カルボン酸(PFOAなど)スルホン酸(PFOSなど)
4PFBAPFBS
5PFPeAPFPeS
6PFHxAPFHxS
7PFHpAPFHpS
8PFOAPFOS
9PFNAPFNS
10PFDAPFDS
11PFUnDAPFUnDS
12PFDoDAPFDoDS
13PFTrDAPFTrDS

一方、EUでは2023年より200種類以上のPFASが段階的に禁止されており、さらに10,000種類以上を対象とした包括的な規制案も提出されています。

https://chemsec.org/eu-puts-200-pfas-out-of-business-but-thousands-remain/

https://www.env.go.jp/content/000123227.pdf

まとめ:まずは「知る」ことから

PFASは一度環境中に放出されると広がりやすく、分解されにくいという性質があります。
体内に取り込まれると、長期間にわたり体内にとどまることも確認されています。

だからこそ、まずはご自宅の水にPFASが含まれていないかどうかを知ることがとても重要です。

水PFAS検査は6月2日で販売終了となりますが、もしまだの方は、この機会にぜひご確認ください。

https://www.lbv.jp/analysis/pfas.html

遺伝子検査で自分をもっと深く知る – Chat GENE のご紹介

皆さん、遺伝子検査に興味はありますか?

4月にご案内した「Chat GENE Pro」は、予想をはるかに超える反響をいただき、多くの方にご購入いただきました。ご利用いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

今回は、さらに手軽に、そしてリーズナブルに遺伝子検査を始めたい方に向けて、「Chat GENE」をご紹介します。こちらは「Chat GENE Pro」よりもシンプルで、より手軽に遺伝子解析ができるキットです。

Chat GENE と Chat GENE Pro の違い

  • 価格Chat GENE Pro19,800円 → Chat GENE6,800円(税込)
  • 検査項目:500項目→400項目
  • 機能:祖先解析やAI検索機能がない

ただし、ダイエット、病気リスク、遺伝、髪質、肌質、体質、性格診断などの主要な解析はそのまま!

Chat GENE でわかること

  • 疾患リスク:がんや生活習慣病、一般疾患リスク 165種
  • 体質傾向:食事、運動、肌、髪、睡眠、性格など 235種
  • 遺伝的リスク:病気の遺伝的リスク
  • 個人特性:個人の性格や能力、記憶力 151種
  • 健康指標:健康に関する指標 59種
  • 能力分析:ダイエット、栄養素、肌、スポーツパフォーマンス、性格特性、行動特性分析

遺伝子検査でわかることが人生のヒントに 遺伝子は、私たちが持つ特性やリスクを知る大切な手がかりです。健康増進や自分をもっと理解し、より快適な生活を送るための道しるべとして、「Chat GENE」をぜひお試しください。

ご興味のある方は、ぜひこの機会に始めてみてくださいね!

お申込みはこちらをクリックしてください。

浄水器、信じていたのに…?実は水道水より悪かった話

我が家では、キッチンにアンダーシンク型のビルトイン浄水器が設置されています。新築時から設置されていたもので、特に構造を意識することもなく「あるのが当たり前」と思って使っていました。

ところが、最近さまざまな水の品質を計測する機会があり、その結果に驚いてしまいました。

なんと、浄水器を通した水の数値が、水道水そのままよりも悪かったのです。

「えっ……?浄水器、意味ないじゃない!?」とショック。
まさか、わざわざ汚い水を選んで飲んでいたことになるなんて、思いもしませんでした。

よくよく考えてみると、我が家の浄水器はキッチン下の収納スペース(アンダーシンク)に設置されており、カートリッジを交換するにはその引き出しを全部出して、大量の鍋や調理器具を移動させないと作業ができないんです。

そのため、どうしても「面倒だな……また今度でいいか」と後回しになりがちで、気がつけば長い間カートリッジを交換していませんでした。

でも今回の測定結果を見て、「これはもう交換しない方が危険かもしれない」と気づかされました。

特に活性炭を使った浄水器は、汚れを吸着する能力に限界があります。
そのキャパシティを超えると、逆に汚れを含んだ水が出てくる恐れがあるのです。

見た目重視で目立たない場所に設置するのも良いですが、やはり「思い立ったらすぐに交換できる場所」にあることが、長く快適に安全に使う秘訣だと痛感しました。

ちょっと贅沢に感じるかもしれませんが、早めのカートリッジ交換は、自分と家族の健康を守るための“安心代”だと捉えるようにしたいと思います。

みなさんのお家の浄水器、大丈夫ですか?
この機会に一度、確認してみることをおすすめします。

長く使えて、交換もラク!据置型浄水器という選択肢

浄水器を日々の暮らしに取り入れる上で、やはり気になるのは「長持ちするかどうか」「お手入れやカートリッジ交換が面倒でないか」という点ではないでしょうか。

私自身、アンダーシンク型の浄水器を使っていて、カートリッジ交換のたびにキッチン下の収納を全部出す必要があり、大仕事になってしまうという悩みを抱えていました。

そんな中で出会ったのが、据置型の浄水器「ビクラ2」です。

この浄水器の魅力は、何といっても「カートリッジの持ちが良い」こと。
ビクラ2は、約1年間交換不要の大容量カートリッジを採用しており、頻繁な交換の手間がほとんどありません。

さらに、据置型なので設置場所も自由度が高く、交換作業もとてもスムーズ
「思い立ったときにすぐ交換できる」というのは、使い続ける上で大きな安心感につながります。

毎日の飲み水だからこそ、安心して使える浄水器を選びたい。
そう思っている方にとって、ビクラ2は本当にうってつけの一台だと感じています。

色も3色からお選びいただけます。

詳細はこちらからご覧いただけます。

https://www.lbv.jp/lbv-ec/category/item/wp/

100%日本人でした!? 驚きと発見の遺伝子検査レポート

正直、遺伝子検査って「親子関係を調べるもの」くらいに思っていました。
でも、まさか唾液を送るだけで自分のルーツがわかるなんて…驚きでした!

検査の結果、私は「100%日本人」でした。
ちょっとホッとした気持ちもありつつ、「あれ?それだけ?」なんていう正直な感想も(笑)。
もしネアンデルタール人の要素が少しでも入っていたら、なんだか面白かったのにな〜なんて思っちゃいました。

この遺伝子検査では、祖先だけでなく、病気のリスクや体質傾向までわかるんです。
500項目の「リスクスコア」、がん33種類、一般的な病気132種類についてのリスクもチェックできるので、とても参考になります。

さらに、自分に合った栄養のとり方、ダイエット法、肌の特徴、運動との相性、性格や行動の傾向までわかるので、日々の生活や今後の健康管理にも役立ちそうです。

例えば、食事・運動・睡眠・性格など、自分の体質に合った傾向を知ることで、「無理のない自分に合った対策」ができるのも嬉しいポイント。
唾液から肌や髪質、水分量までわかるなんて、本当にびっくりしました!

それに、何かもっと詳しく知りたいことがあれば、AIに質問すれば、まるで健康オタクの友達がそばにいるみたいに答えてくれるのも面白いんです。

スマホで自分の検査結果を読むだけでも、自分のことだからどんどん引き込まれて、読み物としても楽しめます。
全部読んだら、1000ページくらいになりそうなくらいのボリューム感!

しかも、日本人の遺伝子データと比較してスコアを出してくれるので、リスクの高さが数値で見えるのも安心材料のひとつ。
「これはちょっと気をつけてみようかな」という発見ができたのも、この検査を受けてよかったと思えたポイントです。

これからの健康のこと、自分の体との付き合い方を考える上でも、とても参考になる、新しい発見にあふれた検査でした!

そんな遺伝子検査は、下記からお申込みいただけます。

遺伝子検査は、一生に一度の検査とも言われています。

このチャンスに、ご自身の体のことを深く知ってみませんか?

↓こちらのURLをクリックするとお申込画面に移動します。

2025年5月12日 ミネラル講座 有害金属編スタート

ミネラル講座が2月17日に開講してから、早くも2か月が経過いたしました。

来月からは、いよいよ「有害金属編」が始まります。
本編では、水銀をはじめとする14種類の元素について、体系的に学んでいただきます。

本講座は、
・基礎知識編
・必須ミネラル編
・有害金属編
の3部構成となっており、それぞれ個別にお申し込みいただくことが可能です。

これまでの「基礎知識編」「必須ミネラル編」を受講されていない方でも、「有害金属編」へのご参加は可能ですので、ご関心をお持ちの方はぜひこの機会にご検討ください。

講座の詳細につきましては、下記をご覧くださいませ。

粉ミルクの鉄分は母乳の約40倍? 含有量の違いと吸収率

「粉ミルクは母乳の成分に近づけて作られている」という印象をお持ちの方も多いと思います。確かに、それは粉ミルクの開発における重要な方針のひとつだと思います。

しかし、ミネラル成分に注目すると、粉ミルクには母乳よりもはるかに高濃度で含まれているものがあることがわかります。

特に「鉄」については、その差が顕著です。

母乳と粉ミルクの鉄分比較

当社で測定した母乳中の鉄の平均濃度は0.23mg/Lでした。
これは、厚生労働省の検討会が参考にしているアメリカ・カナダの食事摂取基準における母乳中鉄濃度(0.35mg/L)と比較しても大きな乖離はなく、自然なばらつきの範囲といえるでしょう。

ちなみに、牛乳に含まれる鉄分も約0.2mg/L程度とされており、哺乳類の乳に含まれる鉄の濃度はおおむねこのあたりであることがわかります。

では、粉ミルクの鉄分はどの程度含まれているのでしょうか。

以下に、主要な粉ミルク製品の鉄含有量(13.5%調乳液として計算)を示します:

  • ほほえみ:約8.1mg/L
  • ぴゅあ:約8.4mg/L
  • アイクレオ:約9.5mg/L

※すべて13.5%調乳液として算出。正確な調整率は商品により異なる可能性があります。

こうして見ると、粉ミルクの鉄濃度は母乳の約40倍にも達していることがわかります。

なぜこんなに差があるのか? 吸収率の違いに注目

この大きな差は「粉ミルクは鉄を多く含みすぎていて危険なのでは?」と感じさせるかもしれません。
しかし、これは吸収率の違いを補うために設計されたものと考えられます。

一般に、母乳中の鉄の吸収率は20~49%とされており、これに対し粉ミルクの鉄の吸収率は5%程度と言われております。

つまり、母乳に含まれる少量の鉄でも高い吸収効率によって赤ちゃんの体に十分な鉄が取り込まれるのに対し、粉ミルクの場合は吸収されにくいため、あらかじめ多めに鉄を配合しておく必要があるのです。

実際の鉄吸収量をざっくり計算してみると:

  • 母乳:0.23mg/L × 49%(吸収率)= 0.12mg/L 吸収
  • 粉ミルク:8.6mg/L × 5%(吸収率)= 0.43mg/L 吸収

吸収量にしても、粉ミルクの方がやや多くなるよう調整されています。

鉄の高濃度には理由がある

粉ミルクに含まれる鉄分が母乳と比べて極めて多いのは、その背景に吸収率の違いというしっかりとした理由があります。

赤ちゃんにとって鉄は、貧血予防や脳の発達に欠かせない重要な栄養素。それを安全かつ効果的に補えるよう、粉ミルクは鉄が不足しないように設計されているのだとわかりました。

鉄の耐用上限量について

現在のところ、乳児に対する鉄の耐容上限量(UL:Tolerable Upper Intake Level)は設定されていません。その背景には、過剰摂取による明確な有害性が十分に確立されていないことがあります。

しかしながら、過去の報告の中には、過剰な鉄投与により身体への影響が示唆されている例も存在します。たとえば、低出生体重児に対して1日13.8mgの鉄を28日間投与した研究では、その後の20週時点において、赤血球内のスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)活性の低下が認められました。さらに、鉄の過剰摂取によって亜鉛や銅といった他の必須ミネラルの吸収が阻害される可能性についても報告されています。これらのミネラルは、成長や免疫機能、酵素活性などにおいて極めて重要な役割を果たしており、鉄とのバランスが乱れることで健康に影響を及ぼすリスクが懸念されます。

しかし、粉ミルクの場合、13.8mgの鉄分を摂取するにはおよそ1.5Lもの量を飲まなければなりません。そのため、仮に100%粉ミルクで育てていたとしても、実際にこの量を超えて摂取することはほとんどないと考えられます。

※新生児の1日の哺乳量は0.78Lとされています。

ただ含有量を見てみると、粉ミルクには大人が摂取すべき量とほぼ同じくらいの鉄分が含まれているのだということを、改めて実感しました。

鉄の目安量について

あくまで目安量ですが、0.5mg/日が設定されています。

しかし平均的な母乳であれば1.5L-2L飲まないとその量に達しません。

アメリカ・カナダの食事摂取基準の採用値(0.35mg/L)に基準哺乳量(0.78L/日)を乗じて得られる0.273mg/日を丸めた0.5mg/Lを目安量としているようです。

だいぶ丸めてますね。丸めて約2倍になってます。0.3mgでよかったのでは…?

調べた背景について

今回、「母乳と粉ミルクに含まれる鉄量の違い」について調べてみようと思ったきっかけは、毛髪ミネラル検査の結果では、全年齢層の中で、0歳児における鉄の濃度が最も高いという傾向が見られたことです。

毛髪ミネラル検査は体内のミネラルバランスを評価するひとつの方法であり、必ずしも体内全体の状態を直接示すわけではないとはいえ、興味深い指標となります。

「なぜ0歳児の鉄濃度が特に高く出るのか?」という疑問が湧いたことをきっかけに、新生児期の鉄摂取源である母乳や粉ミルクに注目してみることにしました。

特に粉ミルクに含まれる鉄分が母乳と比較して非常に高い(場合によっては40倍以上)という結果に、「これは過剰摂取のリスクに関わるのではないか」という不安も一瞬よぎりました。しかし、その一方で、鉄の吸収率や赤ちゃんの発育における鉄の必要性などを調べるうちに、その配合には明確な栄養学的意図があることがわかってきました。

こうした調査の中で得られた情報を整理し、少しでも同じような疑問を持つ方のお役に立てればと思いまとめました。

ご参考になれば幸いです。

母乳のミネラル分析にご興味があればこちらからお申込みください。