2025年12月18日 身近に潜む有害衣料〜カラダと環境を守るために〜

今、SNSや通販アプリの発達により、誰でも手軽に海外のファッションを購入できる時代になりました。
特に隣国の低価格でトレンドを押さえた衣料が人気を集めています。スマホで簡単に注文できるのも伸びている理由です。
しかしその一方で、一部の輸入衣料品からEU(ヨーロッパ連合)の安全基準を超える有害化学物質が検出されていることをご存じでしょうか。

たとえば、

  • 子ども用の衣類から発がん性が指摘されるホルムアルデヒドが検出
  • 靴やバッグ、ボタンなどから高濃度のフタル酸エステル類(内分泌かく乱物質)が見つかる
  • 衣料から変な臭いがする
    といった事例が報告されています。

ヨーロッパでは、こうした化学物質から人体と環境を守るための規制が厳しく整備されています。
一方で、日本ではまだ一般消費者がこれらの危険性を十分に認識しているとは言えません。

今回のセミナーでは、
「身近に潜む有害な衣料」というテーマで、
普段身につけている「服」がどのように私たちの健康や地球環境に影響を与えているのかを、わかりやすく解説します。

セミナー内容予定(変更する可能性がございます)

  • 有害化学物質を含む衣料の実例紹介
  • EUでの環境規制と日本の現状比較
  • 経済産業省・厚生労働省による安全基準や法的チェック
  • 「環境に悪い服」素材とは?(ポリエステル、染料、撥水加工など)
  • カラダに「つけない」「取り入れない」ための選び方のコツ
  • 衣料がもたらす環境汚染と、私たちができる小さなアクション

こんな方におすすめです

  • 安全で環境にやさしい衣類を選びたい方
  • 子どもの肌や健康を守りたい保護者の方
  • 環境問題にご関心のある方
  • 健康・美容・予防医学の視点から日常を見直したい方

ぜひ一緒に「健康と衣料」について考えてみませんか?

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開催日:2025年12月18日(木)12時~13時

演題:「身近に潜む有害衣料」

講師:ら・べるびぃ予防医学研究所 専務執行役員 米川豊

費用:無料

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南部鉄器と毛髪ミネラル検査の鉄

南部鉄器の急須と「立ち眩み」

先日、イオンに出かけたときのこと。
ふと目に留まったのが「南部鉄器の急須」でした。

デザインの重厚さや、ずしっと手に伝わる重量感に惹かれ、購入しました。

ワンパンマンチャレンジと体調の変化

2025年の七夕から始めた「ワンパンマンチャレンジ」。
毎日続ける中で、足の関節の痛みや肉離れなど、体のあちこちが悲鳴をあげる場面も多々ありました。ワンパンマンチャレンジについては↓↓

その中でも一番厄介なのが――「立ち眩み」。
座って立ち上がると、かなりの頻度でフラッとするようになったのです。

「これは鉄不足かな?」と思いつつも、食事ではしっかり肉を食べている。
だからこそ、余計に気になっていたところで南部鉄器と出会ったわけです。

毛髪ミネラル検査と鉄

私どもが行っている毛髪ミネラル検査でも、南部鉄器を利用されている方の中には「鉄が高い」結果が出る方が印象的に多いのです。

もちろん、質問票で「南部鉄器を使っていますか?」とお聞きしているわけではないので統計的なデータではありません。
あくまでも印象の範囲です。

一般的に毛髪ミネラル検査では、子どもは鉄が高く、大人になるにつれて鉄は低下し、比較的ブレが少なくなっていきます。
ところが一部の方では、大人であっても子ども以上に鉄が高いケースが見られるのです。

南部鉄器から溶け出す鉄の形態

鉄は体に必要なミネラルですが、「多すぎてもよくない」というのはよく知られています。
それでも、私自身「立ち眩みが少しでも改善するなら」と思い、南部鉄器を試してみることにしました。

ここで面白いのが、南部鉄器から溶け出す鉄の形。
てっきり吸収されにくい「3価鉄(Fe³⁺)」だと思っていたのですが、調べてみると意外にも「2価鉄(Fe²⁺)」が多いとのこと。

実は鉄というのは非常に複雑で、腸から吸収されやすいのは2価鉄。
けれども体内に入ると3価鉄になり、さらにヘモグロビンに取り込まれるときには再び2価鉄になったりするんです。

南部鉄器から溶け出す鉄の量

しかし残念ながら南部鉄器(急須)から溶け出す鉄は微々たるものだということが分析してみてわかりました。

すべてが2価鉄(Fe²⁺)だったとしても誤差の範囲程度の量しか溶出はしませんでした。

あくまで中性の水をいれた場合において溶け出す鉄の量は微々たるものです。

料理などで利用する鉄なべやフライパンの場合においては1日の摂取量を左右するほど溶出する、という報告もございます。

鉄はもろ刃の剣!?

鉄は不足すると貧血などの不調を招きますが、逆に摂りすぎても良くありません
体内の鉄が過剰になると、余分な鉄は活性酸素を生み出しやすくなります。

活性酸素は本来、細菌やウイルスから体を守るために使われるものですが、過剰に発生すると自分自身の細胞を攻撃してしまいます。
その結果、細胞膜やDNAを傷つけ、細胞の劣化や老化を早める原因となるのです。

毛髪ミネラル検査の結果は?

※根元1cmを採取しています。(通常の毛髪ミネラル検査は3cmです)

水の分析の通りですが、、、変わりませんでした。まぁ当然ですよね。

南部鉄器を使っている、という方が鉄が高かったのは急須タイプではなく鉄なべタイプで料理するのに使っているのではないかと。

※鉄は酸性下でイオン化しやすいため、南部鉄器の急須に中性の水を入れても、鉄の溶出量はごくわずかです。したがって、鉄補給の効果はあまり期待できません。

南部鉄器を使ってみて感じた変化

最近、日常に南部鉄器を取り入れてみたところ、思わぬ変化を実感しました。

朝、慌ただしく駆け出すのではなく、余裕をもって起きて南部鉄器をセットして火にかけて飲む、というモーニングルーティンが習慣化し、わゆるプチ丁寧な暮らしが出来ております。正直、私には丁寧な暮らしは縁がないと思っていました。

立ち眩みはどうなったのか、ですが、、、そこはあまり変化はありませんでした。

ランニングのパフォーマンス向上

私はランニングを続けているのですが、南部鉄器を意識的に摂るようになってから、タイムも上がりました。
10kmランのベストタイムは、これまで 49分5秒(1km4分55秒ペース) でした。それが、なんと 41分39秒(1km4分10秒ペース) に短縮できたのです。

ただしこれは南部鉄器というよりも、他の要因も考えられます。

気温が下がってきた、靴を変えた、継続によるパフォーマンスの向上、などこれらも大きく影響していると考えております。

酸素を利用できる体は強いはず

私たちの体は酸素を利用して効率よくエネルギーをつくり出しています。鉄は、その酸素を運ぶ役割に深く関わる栄養素です。

急須の南部鉄器ではあまり残念ながら鉄は溶出量は多くありませんでしたので、次は推奨しておりませんが、鉄のサプリメントを用いて試してみたいと思います。

まとめ

残念ながら急須の南部鉄器では毛髪ミネラル検査や体感では目に見える変化はありませんでした。しかし、丁寧な暮らし、ずしっとくる重厚感についてはとても愛着がわくものです。

ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
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2025年11月20日 毛髪ミネラル検査から見えてきた予防医学

毛髪ミネラル検査に携わって20年以上、網羅的なミネラル研究の第一人者である当社顧問の安田が、長年の分析データと研究成果をもとに、毛髪ミネラル検査から見えてくる健康のヒントや予防医学の実践的知見をお届けします。

本セミナーでは、単なる数値の解説にとどまらず、日常生活や食生活の影響、体内ミネラルバランスの重要性、そして将来的な健康リスクの早期発見に役立つ情報を具体的にご紹介します。毛髪ミネラル検査を通じて、どのように生活習慣改善や栄養管理に活かせるのか、科学的根拠に基づき分かりやすく解説します。

「自分の体を知ること」から始まる、実践的で予防に役立つセミナーです。

ぜひご参加ください。

【講師紹介】 

安田寛 

1965年 金沢大学理学部化学科 卒業
1967年 金沢大学院理学研究科修了(生物化学専攻)
吉富製薬株式会社研究所入社(劇薬研究に従事)

1978年 薬学博士(九州大学)
1994年 雪印乳業株式会社生物科学研究所主幹(創薬研究)
2003年 ら・べるびぃ予防医学研究所所長(体内微量元素の網羅的分析とメタロミクス研究)
2007年 ら・べるびぃ予防医学研究所顧問

発表論文・総説・報告

Molybdenum Overload in Children with Neurodevelopmental Disorders: Close Inverse-Relationship between Molybdenum and Zinc(2025)

Metallomics analysis for early assessment and individualized intervention of neurodevelopmental disorders(2022)

Metallomics Analysis for Assessment of Toxic Metal Burdens in Infants/Children and Their Mothers: Early Assessment and Intervention Are Essential(2021)

北陸三県住民における有害金属体内蓄積に関する調査研究(2019)

The Situation of Zinc Deficiency : Early Assessment and Intervention Are Essential(2016)

Infants and elderlies are susceptible to zinc deficiency(2016)

Assessment of Infantile Mineral Imbalances in Autism Spectrum Disorders (ASDs)(2013)

Estimation of autistic children by metallomics analysis Scientific Reports 3,1199 (2013).

Two Age-Related Accumulation Profiles of Toxic Metals Scientific Reports 1: srep00129 (2011).

他多数

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開催日:2025年11月20日(木)12時~13時

演題:「毛髪ミネラル検査から見えてきた予防医学」

講師:ら・べるびぃ予防医学研究所 顧問 薬学博士 安田寛

費用:無料

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有害金属はなくならない

よくこんなことを聞かれます。
「有害金属だって煮沸消毒してれば大丈夫でしょ?」と。

でも、それは少し違います。
有害金属は燃やしても、分解しても、消えることはないのです。
ヒ素、鉛、水銀、カドミウム…。
これらは元素なので、煮沸や加熱では取り除けません。

「毒」は遠ざけられる

有機化合物の毒なら、分解してしまえば無毒化するものもあります。
しかし、無機の有害金属はそうはいきません。
だから私たちにできることは、できるだけ口に入れないことと、
もし入ってしまっても、体からきちんと出せるようにすることです。

地球から消すことはできない

もし本当に有害金属を「ゼロ」にしたいなら、地球の外に放り出すしかありません。
でも現実的には、そんなことはできません。
つまり有害金属は、地球の一部として存在し続ける、消えない存在なのです。

ヒ素を呼吸に利用する微生物

実はヒ素、私たちにとっては毒でも、一部の嫌気性微生物にとってはエネルギー源です。

酸素の代わりにヒ素化合物を使って電子をやり取りし、エネルギーを得ているのです。

私たち人間にとっては「毒」であるヒ素も、彼らにとっては「生きるための材料」。
自然界では、人間にとっての毒もまた、存在意義があるのです。

参考:微生物を利用して汚染土壌からヒ素を除去する 国立環境研究所

酸素も、もとは猛毒だった

ちょっと想像してみてください。
酸素って、生命に欠かせないものですよね。
でも、太古の地球では酸素は猛毒で、当時の多くの生物にとって致命的でした。

酸素を使えるように進化した生物が生き残り、やがて酸素を利用する生命が地球を支配するようになったのです。

毒を克服し、共存する力を得た者が、生き残ったわけです。

私たちにできること

有害金属は、なくすことはできませんが、近づけない努力と、排出する力を持つことで、有害金属からカラダを守ることができます。

  • 食材や水の選び方を工夫する
  • 体の排泄力を高める
  • ミネラルバランスを整える

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授乳中ママの味方・タンポポコーヒーに潜むヒ素の可能性

コーヒーは「元気の前借り」?

コーヒーに含まれるカフェインは交感神経を刺激し、集中力を高めたり、眠気を覚ましたりする効果があります。
私自身も毎朝・昼に2杯、多い時には3杯ほど飲むほどのコーヒー好きです。かなり依存していますね。

そんなある日、子どもの授業参観で休暇をとった際、ふと「今日はコーヒーをやめてみようかな」と思い立ち、1日コーヒーを断ってみました。
すると――ものすごい疲労感がずーんと押し寄せてきたのです。

カフェインを抜く、いわゆるカフェインデトックスでここまで来るとは思いませんでした。
普段、交感神経を刺激して「戦闘モード」に入っている分、リラックス状態になると一気に疲労を感じやすくなるのですね。

実際、当社のスタッフの中にも「休日になると風邪をひきやすい」という方がいます。
これもまさに、緊張状態から解放されるタイミングで、体が休息モードに切り替わる影響かもしれません。

授乳中の方が飲む「カフェインレスコーヒー」

さて、コーヒーで「元気をチャージしたい!」という方は多いと思いますが、中にはカフェインを控えなければならない方もいます。
その代表が授乳中の方です。

そのため、赤ちゃん用品コーナーなどには「カフェインレスコーヒー」や「ノンカフェイン飲料」が多く並んでいます。
その中の一つに、「タンポポコーヒー」というものがあります。

おそらく耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。
「お乳の出をよくする」と言われることもあり、実際に私の妻も授乳期に飲んでいました。
確かに、香ばしくてコーヒーのような味わいがありました。

タンポポコーヒーとヒ素の関係

そんなこともすっかり忘れていたある日。
いつものようにミネラル検査の結果を解説していたところ、ある受検者様のヒ素(As)の値が高めに出ていました。
「ん?こんなに高いのは珍しいな」と思い、食生活を詳しく伺いました。

玄米かな?とも考えたのですが、同じ食事をされているご主人様の検査結果は標準。
「ご本人だけが摂っているもの」があるのでは、と確認したところ、そこにタンポポコーヒーがありました。

気になって文献を調べてみると、こちらの論文に行き着きました。

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10894182

この論文では、タンポポの根に含まれるヒ素について報告されており、平均で2.68 mg/kgという数値が示されています。
参考までに、私たちが日常的に食べる「米」のヒ素濃度はおよそ0.2 mg/kg(ら・べるびぃ調べ)
つまり、米の約10倍の濃度ということになります。

※米は日本人における無機ヒ素の最大の曝露源と考えられています。

タンポポの根は、土壌中のヒ素を取り込みやすい性質をもっているようです。
「体にいいと思って飲んでいたものが、実は…」という可能性も否定できません。

ヒ素はごく低濃度でも胎児や乳児に影響を及ぼす可能性があることが知られています。
こちらの記事にも詳しくまとめています。

実際に調べてみます

というわけで、気になって私も市販のタンポポコーヒーを数種類購入しました。

これらのヒ素含有量を、実際に分析してみたいと思います。

どんな結果が出るのか——。
改めてご報告いたします。

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一本歯の下駄で歩いてみたら、歩き方が別人になった話

こんにちは、ら・べるびぃ予防医学研究所の筒井です。

今回はちょっとミネラルから離れて、「歩き方」のお話です。
先日、展示会で“歩き方を分析できる”という面白い装置を見つけました。

■展示会で出会った「歩行分析装置」

腰につけるだけの小さな装置で、たった10メートル歩くだけ。
すぐにデータが出るという仕組みです。

この装置を

こう!!

こんな感じです。

しかも展示会限定で「1か月お貸ししますよ」と言われ、
面白そうだったので、思わず「じゃあお願いします」と即答してしまいました。

ミネラルや有害金属の分析をしている会社ですが、
やっぱり健康の基本は 食事・睡眠・運動
その中でも「歩く」は、誰もが毎日している運動です。

…食事、睡眠もそうですね。

とにもかくにも「毎日の当たり前」を見直すことこそ大事。
というわけで、早速やってみました。

■まずは普通に歩いてみた結果

まずはいつものように歩いて計測。
結果をメーカーの方に見てもらったところ

「なんかお疲れですか?」

……たしかに、毎朝走ってはいますけど
どうやら疲れている人特有の歩き方をしているらしいです。

なんか悔しい!!

■そして登場、「一本歯の下駄」!

実は最近、私はランニングにハマっていて、
姿勢や体の使い方をよく意識するようになったんです。

そんな中、800mの日本記録保持者・落合さんが
「下駄」でトレーニングしていたという話を聞いて、
「それだ!」と思い、気づいたらポチっていました

ただの下駄じゃ面白くないな、と思い1本歯にしました。

以来、社内の移動はこれ。
コツコツと下駄の音を響かせながら歩いています。
外に出るのはちょっと恥ずかしいので、たまにだけです。

■一本歯の下駄で歩いた結果…

では、この一本歯の下駄で測ってみたらどうなるのか?
結果がこちら

一本歯の下駄のバランスマップがなんと蝶のような形

メーカーの早稲田エルダリーヘルス事業団さまによると、
「一本歯の下駄を履いたときはきれいなバランスマップです!」とのこと。

さらに、「RMS」という数値も低下していて、これが低いほどバランスが良いらしいです。

つまり、一本歯の下駄、すごい。

■ただし、最初はヨタヨタします

履いてすぐは、結構難しいですが、慣れてくると自然に姿勢が整って、足の裏で地面を感じるようになります。歩くことや走ることよりも立ち止まるのが一番難しいです。
体幹トレーニングにもぴったりなんじゃないかと思っております。

■毎日の「当たり前」を見直してみる

私たちは毛髪ミネラルや有害金属の分析をしていますが、
結局のところ健康の土台は、
食事・睡眠・運動

その中でも「歩き方」は、毎日無意識にやっている動作です。
だからこそ、一度見直してみると新しい発見があります。

この歩行分析装置は、介護施設や医療機関などにも導入されているそうです。
ご興味があれば「早稲田エルダリーヘルス事業団」さまをお繋ぎできますので、お気軽にお問い合わせください。

03-5614-2711
inf@lbv.jp
担当:筒井

ちなみに、私が購入した一本歯の下駄はこちらです
https://amzn.to/4hE2Ua7

慣れるまではヨタヨタしますのでご注意を。
本当に立ち止まるのが一番むずかしいです(笑)

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和歌山県新宮市で何が?基準値7倍のヒ素含む残土、「若者広場」盛り土計画の深層

先日お客様より表題の件が問題になっているとお電話があり、お調べしてみました。

和歌山県新宮市で進むトンネル工事を巡り、地元住民の間で大きな懸念が広がっています。問題となっているのは、基準値を大幅に超えるヒ素(約7倍)とフッ素(約4倍)が検出された掘削残土の処理計画です。

特に、その残土の搬入候補地の一つとして、地域住民や学校が利用する市営の「若者広場」が浮上しており、「子どもの健康は守られるのか」という不安の声が上がっています。

1. 基準値7倍のヒ素を含む残土問題の経緯

問題の発端は、2022年9月に新宮市相賀~高田間で始まった国道168号「仮称2号トンネル」(全長2,658 m)の工事です。

掘削作業中、国の環境基準を大幅に上回るヒ素(約7倍)とフッ素(約4倍)が検出されました(これらはいずれも自然由来とみられています)。

現在、工事は2023年11月から休止されており、掘削作業もストップしたままです。和歌山県は、残土を遠方の処分場まで輸送する費用が高騰することを懸念し、現場近くで受け入れ先を模索しています。

2. 処分候補地に「若者広場」—地元で広がる健康被害の懸念

県が搬入先の一つとして計画しているのが、市民体育祭や学校行事などに利用されている市営の「若者広場」です。

県は、残土をこの広場に5〜6m盛り土し、残土をコンクリートで囲んだ上で覆土(土で覆うこと)を施す計画を説明しています。紀伊水害の経験を踏まえ、将来的に避難場所としても利用することを意図しているようです。

しかし、説明会では「健康被害への懸念」や「コンクリートが将来的に劣化した場合の影響」など、住民から多くの不安の声が寄せられています。県と市は、今後も丁寧な説明と地元との意見交換を重ねるとしていますが、不安の解消には至っていません。

3. なぜ危険か?ヒ素とフッ素の毒性と最新の科学的知見

残土に含まれるヒ素・フッ素が、なぜこれほど懸念されるのでしょうか。

ヒ素

ヒ素は、特に無機ヒ素(inorganic arsenic)が「確実な発がん性物質」として国際的にも認められています。飲料水・食品を通じて無機ヒ素に慢性的に曝露されると、皮膚・心血管・神経・免疫・内分泌・生殖機能など、多くの器官・系統に影響が報告されています。

Arsenic in Water and Food: Toxicity and Human Exposure, Foods 2025, 14(13),


さらに、2025年1月発表の論文では、地下水内ヒ素汚染が“世界的に深刻な健康リスクであり、曝露量・形態・長期影響を踏まえた対応の必要性を指摘しています。

A review on arsenic contamination in drinking water: sources, health impacts, and remediation approaches – RSC Advances (RSC Publishing) DOI:10.1039/D4RA08867K

フッ素(Fluoride

フッ素・フッ化物(F‑)も、通常少量ではむしろ歯のエナメル質強化などに有用ですが、許容を超える曝露量では「歯・骨のフッ素症(dental/skeletal fluorosis)」「神経発達影響」「代謝変化」「腸内細菌叢の変化」などが報告されています。

  • 2025年3月のレビューでは、慢性的なフッ素曝露が「脂質・アミノ酸・代謝経路(ミトコンドリア活性、脂肪酸代謝、タンパク質消化吸収など)を変化させる」という証拠も示されています。

Fluoride exposure and metabolic alterations: a scoping review of metabolomic studies;10 October 2025 Volume 21, article number 147, (2025)

  • 米国の国立毒性プログラム(National Toxicology Program/NTP)によると、「水中フッ素濃度が1.5 mg/L以上の場合、児童のIQ低下との関連を『中程度の確信』で認める」報告があります。ntp.niehs.nih.gov

最後に──「理解を得る」とは、対話を続けること

新宮市で起こっているこの問題は、全国各地で起こり得る「開発」と「環境・住民生活」のせめぎ合いを象徴しています。

解決の鍵は、単に技術的な「安全対策」を施すことだけではなく、「地域との継続的な対話」と「信頼の構築」にあります。住民が科学的根拠に基づいて十分に*納得して”受け入れられるよう、県と市には一方的な説明ではなく、対話を深める姿勢が強く求められています。

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【10月20日は世界骨粗鬆症デー】骨の健康は毎日の習慣から!

10月20日は「世界骨粗鬆症デー(World Osteoporosis Day)」です。
この日は、骨粗鬆症の予防や治療に対する意識を高めることを目的に、世界各地で啓発活動が行われています。

日本では、2015年の推計で40歳以上の約1,590万人が骨粗鬆症に罹患しているとされており、高齢社会における深刻な健康課題の一つとなっています。

骨粗鬆症は、骨の密度が低下してもろくなり、わずかな転倒でも骨折しやすくなる病気です。骨折は要介護となる原因の第3位に挙げられており、「骨の健康」を守ることは、健康寿命を延ばすために欠かせません。

骨粗鬆症と栄養素の深い関係 〜ビタミン・ミネラルの役割〜

骨の健康といえば、まず「カルシウム」を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん、カルシウムは骨の主成分であり不可欠ですが、骨を強く保つにはそれだけでは不十分です。
さまざまなビタミンやミネラルが相互に作用しながら、骨の形成と維持に重要な役割を果たしています。

1. カルシウムの働きを助ける栄養素

  • ビタミンD:カルシウムの腸からの吸収を促進し、骨への沈着を助けます。日光を浴びることで皮膚でも合成されますが、食事からの摂取も大切です。
  • ビタミンK:骨形成に必要なタンパク質(オステオカルシン)を活性化し、カルシウムを骨に取り込むのをサポートします。
  • リン:カルシウムとともに骨の構成要素として、骨の構造維持に関与しています。

2. 注目される「マグネシウム」と骨密度の関係

マグネシウムは、骨の約60%に存在する重要なミネラルで、骨形成やカルシウムの定着、骨代謝の調整に関与します。
近年の研究では、血中マグネシウム濃度が低い高齢者は、骨密度が低く、転倒による骨折リスクが高まることが報告されています。

参考:Association between Serum Magnesium and Fractures: A Systematic Review and Meta-Analysis of Observational Studies
Nutrients. 2023 Mar 7;15(6):1304.

日本人は慢性的にマグネシウムの摂取量が不足しがちであるといわれており、意識的に摂取することが大切です。

3. 骨代謝に必要な「微量元素」のバランス

カルシウムやマグネシウムに加え、鉄・亜鉛・銅といった微量元素も骨の健康に欠かせません。

  • 亜鉛・銅:骨の形成や分解に関わる酵素の構成成分として機能します。
  • :骨を作る「骨芽細胞」の働きを支え、貧血予防だけでなく骨代謝にも関与しています。

特に閉経後の女性では、これらのミネラルのバランスが乱れると骨密度や骨代謝に影響を及ぼす可能性があると報告されています。

4. 骨を支える「ビタミン群」の役割

  • ビタミンC:コラーゲン合成に不可欠で、骨の土台となるタンパク質の生成に関わります。
  • ビタミンB群(特にB6・B12・葉酸):ホモシステインというアミノ酸の代謝に関与し、骨粗鬆症との関連が近年注目されています。

参考:Exploring the effects of homocysteine metabolism in osteoporosis management in Indian adult females
Int J Mol Epidemiol Genet. 2024 Oct 25;15(4):31–43

骨の健康は、毎日の習慣から

骨は「リモデリング(再構築)」という仕組みによって、常に古い骨が壊され、新しい骨に作り替えられるサイクルを繰り返しています。
この健全なサイクルを維持するためには、日々の生活習慣が重要です。

骨を守る3つの生活習慣

1. 栄養バランスの良い食事

  • カルシウム、マグネシウム、ビタミンD・K、鉄・亜鉛・銅などのミネラルを、多様な食材からバランスよく摂取しましょう。
  • サプリメントに頼りすぎず、「食事から摂る」を基本に心がけることが大切です。

2. 適度な運動

  • 骨は「負荷」がかかることで強くなります。
  • ウォーキングや階段の昇り降り、軽い筋トレなど、日常生活の中で無理なく取り入れましょう。

3. 定期的な骨密度検査

  • 特に閉経後の女性は、骨密度が急激に低下しやすくなります。
  • 自覚症状が出にくいため、40代以降は年に1回の検査を習慣にしましょう。

今日から始める「骨活」

10月20日の「世界骨粗鬆症デー」をきっかけに、ご自身の骨の健康に目を向けてみませんか?

未来の健康な体を支えるのは、日々の小さな積み重ねです。
今日の一歩が、10年後のあなたの体をつくります。

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若年層に急増する日本人の大腸がん。その原因が「腸内細菌」にあった!?

大腸がんが今、日本で急増している!

日本で最も多いがんをご存じですか?

実は「大腸がん」が、罹患数第1位、死亡数でも第2位という深刻な現状にあります。そして、最近特に注目されているのが「若い世代の大腸がんの増加」。これまで高齢者の病気とされていた大腸がんが、50歳未満の世代で目立って増えているのです。

原因のひとつは「腸内細菌」が作り出す“毒素”だった!?

2025年4月に国際医学誌「Nature」で発表された大規模研究によって、日本人の大腸がんの背景に、ある腸内細菌が作る「コリバクチン」という毒素が関わっている可能性が明らかになりました。

研究では、日本を含む11か国、約1,000人の大腸がん患者の全ゲノムを解析。その結果、日本人の約半数に「コリバクチン由来のDNA変異」が見られたことが判明。これは、他国と比べて2.6倍以上高い割合です。

「コリバクチン」って何?

コリバクチンとは、一部の大腸菌などが生み出す毒素。DNAにダメージを与え、がんを引き起こす原因になるとされます。腸内のpks+大腸菌(毒素産生菌)がこの物質を作り出し、長期にわたって暴露されることで、がん化が進行すると考えられています。

この毒素が原因となっている「変異シグネチャー」(がん細胞内の特定の変異パターン)が、日本人に特に多く見られたのです。

若年者ほど影響が大きい?50歳未満で3.3倍多い変異

さらに驚くべきは、この毒素によるDNA変異が、若年層(50歳未満)で特に多いという点です。

実際、コリバクチン由来の変異は、70歳以上の高齢者と比べて若年者で3.3倍多いとされ、大腸がんの「若年化」において重要な要因の一つであることが示唆されました。

予防できる可能性も?食生活・腸内環境を見直そう

この研究の意義は、単なるデータではありません。腸内細菌との関係が明確になったことで、将来的には大腸がんの予防が可能になるかもしれないという希望が生まれました。

特に注目すべきポイントは以下の通り:

  • コリバクチン毒素によるDNA変異は、がんの初期段階(APC遺伝子の異常)にすでに関与
  • この変異パターンは、現在の腸内細菌の量とは関連がない → 「過去からの長期暴露が重要」と考えられる
  • つまり、若いうちからの腸内環境の影響が発がんリスクに直結している可能性

若年層の大腸がんは進行が早い傾向があり、気づいたときには手遅れになることも。いまから腸内環境と向き合うことが、将来の「がんゼロ社会」への第一歩かもしれません。

参考文献:Geographic and age variations in mutational processes in colorectal cancer

国際共同研究により大腸がんの全ゲノム解析を実施し日本人症例を解析 日本人大腸がん患者さんの5割に特徴的な腸内細菌による発がん要因を発見|国立がん研究センター

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