超加工食品は骨にも影響する?16万人の最新研究からわかったこと

「超加工食品は健康に良くない」と聞くことが増えました。

では、骨の健康にはどうなのでしょうか?

2026年に発表された大規模な英国バイオバンクの研究では、16万人以上を対象に、超加工食品(UPF)の摂取量と骨密度・骨折との関係が調査され、注目を集めています。

超加工食品が多い人ほど、骨密度が低かった

今回の研究対象は、なんと16万3,855人。約12年間という長期にわたり、骨密度と骨折リスクについて調査が行われました。

その結果、超加工食品の摂取量が多い人ほど、

  • 大腿骨頸部
  • 大腿骨転子部
  • 腰椎
  • 全身

といった複数の部位で骨密度が低いという関連が認められました。

さらに、超加工食品の摂取量が多いほど、股関節骨折のリスクは約10%高く、すべての骨折では約3%高いという結果に。特に「股関節骨折」との関連は、高齢期の生活の質(QOL)を保つ上でも見逃せないポイントです。

なぜ、超加工食品と骨が関係するの?

「なぜ超加工食品が骨に影響するの?」と気になりますよね。ただ、今回の研究だけでは、そのメカニズムの断定まではされていません。

背景として考えられているのは、超加工食品の摂取量が多い食生活を送っていると、野菜、果物、魚、乳製品、大豆製品などの摂取が不足しがちになるという点です。つまり、カルシウムやたんぱく質など、骨の維持に不可欠な栄養素が足りなくなっている可能性があります。

つまり、

「超加工食品を食べると、直接骨が弱くなる」 というよりも、 「超加工食品中心の食生活によって栄養バランスが崩れ、それが骨の健康に悪影響を及ぼしている可能性」

が高いと考えられています。

「超加工食品=骨に悪い」と断定はできない?

ここで大切なポイントがあります。

今回の研究は、あくまで「大規模な観察研究」です。そのため、超加工食品が直接原因となって骨密度を低下させたり、骨折を引き起こしたりという「因果関係」を証明したものではありません。

「だから、超加工食品は一切口にしてはいけない!」と神経質になりすぎるのは早計です。

大切なのは「減らす」ことより「足す」こと

骨の健康を考えるとき、超加工食品を100%完璧に排除しようとストイックになりすぎる必要はありません。

忙しい日に冷凍食品やインスタント食品に頼ることだってありますよね。それ自体を必要以上に怖がる必要はないのです。

それよりも意識したいのは、

  • 魚や卵、大豆製品、乳製品を意識して選ぶ
  • 野菜や果物をプラスする

という「栄養価の高い食品をしっかり食べる(足す)」という視点です。

「超加工食品をゼロにする」ではなく、「体にいいものを味方につける」。この少し前向きな食生活の見直しこそが、将来の骨の健康を守る第一歩になるのではないでしょうか。

参考文献

Hu H, Huang H, Cai L, Qi L, Zhou T. Associations of ultra-processed food intake with bone mineral density and fractures in the UK Biobank. British Journal of Nutrition, 2026.

Associations of ultra-processed food intake with bone mineral density and fractures in the UK Biobank – PMC

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刺身のミネラルを測ってみた、第4弾。マグロの水銀、え、ブリより低いの?

というわけで、早いもので第4弾です。

いろいろと興味深い結果が出てきます。

今回も、ちょっと意外な結果になりました。

そこで今回注目したのは……

やっぱり、マグロの水銀です。

水銀ですよ、やっぱり。

どうせマグロ、ずば抜けて高いんでしょ?

そうなんでしょ?

だってマグロだもん。

というわけで、今回の結果はこちら!

今回測定した水銀濃度

単位はppbです。

魚水銀濃度 ppb
キハダマグロ36
ビンナガマグロ602
ブリ(血合いを除く)109

え?

あれ?

キハダ、低くない?

36 ppbですよ。

前回のサーモンよりは高いけれども……

ブリより低い。。。

え、マグロなのにブリより低いの?

いや、もちろんマグロにもいろいろな種類がありますからね。

ひとくくりにはできません。

でも、これはちょっと意外。

キハダマグロ、水銀が低かった!

今回測定したキハダマグロの水銀濃度は36 ppb。

一方、ブリは109 ppb。

今回の結果では、キハダマグロはブリの約3分の1でした。

マグロといえば水銀が高いイメージがありますが、今回のキハダはかなり低い値でした。

ただし、これはあくまで今回購入した刺身を測定した結果です。

すべてのキハダマグロが低い、というわけではありません。

そこで、過去の調査結果も調べてみました。

厚生労働省の調査ではどうだった?

厚生労働省が公表している「魚介類に含まれる水銀の調査結果(まとめ)」という資料があります。

2004年度の地方自治体の調査結果などを含む、魚介類の水銀濃度をまとめた資料です。

まずはキハダマグロ。

調査結果は次のとおりです。

  • 検体数:87
  • 最小値:0.030 µg/g
  • 最大値:1.250 µg/g
  • 平均値:0.179 µg/g

えっ。

最大値、1.250 µg/g!?

今回のキハダマグロは0.036 µg/gです。

過去の調査の最小値に近い値だったんですね。

一方で、最大値は1.250 µg/g。

最小値の約42倍です。

キハダマグロ、ばらつきがすごい!!

もちろん、調査対象や個体が異なるため、今回の結果と単純に比較することはできません。

それでも、キハダマグロだから必ず水銀が低い、とは言えないことがわかります。

今回たまたま購入した刺身は低かった、という可能性もありそうです。

そして、ビンナガマグロ!

さて、もう一種類のマグロ。

ビンナガマグロはどうだったのでしょうか。

今回の結果は……

602 ppb!!

たっか!!

キハダマグロの36 ppbに対して、約17倍です。

同じマグロなのに、こんなに違うんですね。

では、ビンナガマグロも過去の調査結果を見てみましょう。

厚生労働省の資料では、次のようになっています。

  • 検体数:18
  • 最小値:0.12 µg/g
  • 最大値:0.34 µg/g
  • 平均値:0.237 µg/g

今回のビンナガマグロは0.602 µg/g。

過去の調査で報告された最大値0.34 µg/gを上回っています。

約1.8倍です。

え、そんなこともあるんですね。

ただし、今回測定したのは1試料だけです。

過去の調査とは検体数も異なるため、この結果だけでビンナガマグロ全体の水銀濃度が高いとは言えません。

あくまで、今回購入した試料ではこうした結果になった、ということです。

それにしても、興味深いですね。

キハダは低かった。

ビンナガは高かった。

マグロとひとくくりにして考えると、見えない違いがあるんですね。

※出典:厚生労働省「魚介類に含まれる水銀の調査結果(まとめ)」

ビンナガマグロを200g食べたら?

さて、ここで気になるのが水銀の摂取量です。

今回のビンナガマグロの測定値は602 ppb。

重量比で換算すると、0.602 µg/gです。

仮に200g食べたとすると……

0.602 µg/g × 200g = 120.4 µg

水銀を約120 µg摂取する計算になります。

では、これがどのくらいの量なのか。

メチル水銀の暫定的耐容週間摂取量(PTWI)は、体重1kgあたり週1.6 µgです。

体重60kgの人なら、

1.6 µg × 60kg = 96 µg/週

となります。

つまり、今回の水銀がすべてメチル水銀だったと仮定すると、200g食べた場合、PTWIを上回る計算になります。

ただし、ここは注意が必要です。

今回測定したのは総水銀であり、メチル水銀だけを測定したわけではありません。

そのため、実際にメチル水銀をどのくらい摂取することになるのかは、この結果だけではわかりません。

また、PTWIは長期的な摂取を評価するための指標です。1回超えたからといって、直ちに健康被害が起きるという意味ではありません。

あくまで、今回の数値を使った仮定の計算です。

まとめ:マグロの水銀、ひとくくりにはできない!

今回の測定結果をまとめると、

  • キハダマグロ:36 ppb
  • ビンナガマグロ:602 ppb
  • ブリ(血合いを除く):109 ppb

でした。

キハダマグロはブリより低く、ビンナガマグロは今回の試料ではかなり高い結果になりました。

さらに、厚生労働省の過去の調査を見ると、キハダマグロでも水銀濃度に大きなばらつきがあり、今回のビンナガマグロの値は、過去の調査で報告された最大値を上回っていました。

もちろん、今回の測定はそれぞれ1試料ずつです。

すべてのキハダマグロやビンナガマグロに当てはまるわけではありません。

だからこそ、実際に測ってみることには意味があると思います。

普段何気なく食べているお刺身。

おいしい、で終わるのももちろんいい。

でも、

「この魚には、どんなミネラルが含まれているんだろう?」

「水銀はどのくらいなんだろう?」

と、少し興味を持ってみる。

いつもの食事が、ちょっと違って見えてくるかもしれません。

刺身のミネラルを分析してみた シリーズ

第1回 ブリの血合いは鉄がすごかった

第2弾。マグロのセレンに注目してみました

第3弾!サーモンの水銀はやっぱり低かった

ら・べるびぃ予防医学研究所

刺身のミネラルを測ってみた、第3弾!サーモンの水銀はやっぱり低かった

刺身のミネラルを測ってみたシリーズ、第3弾です!

今回注目するのは、サーモンです。

おいしいですよね、サーモン。

お寿司でも人気ですし、スーパーでも手軽に買える、身近なお魚です。

そんなサーモンについて、以前からよく耳にしていたのが、

「サーモンは水銀が少ない」

という話。

マグロなどと比べると、水銀濃度がかなり低く、1/10から1/100程度だという話を聞いたことがありました。

本当のところはどうなのか。

ミネラル分析屋としては、やっぱり自分で測ってみたくなります。

というわけで、今回も実際に刺身を購入し、水銀を分析してみました。

サーモンを1とすると、びんながは157倍!

今回測定したサーモンと、これまでに測定したお魚の水銀濃度を比較してみました。

サーモンの水銀濃度を「1」とした場合、ほかのお魚はどのくらいになるのでしょうか。

結果はこちらです。

  • サーモン:1
  • キハダマグロ:9
  • ぶり:28
  • ぶりの血合い:51
  • びんながマグロ:157

なんと、今回測定したサーモンは、びんながマグロの約1/157という結果でした。

キハダマグロと比べても約1/9。ぶりと比べると約1/28です。

そして、もうひとつ意外だったのが、今回測定したぶりは、キハダマグロよりも水銀濃度が高かったことです。

マグロといえば、水銀が気になるお魚の代表格というイメージがありますよね。

もちろん、魚の種類だけで水銀濃度が決まるわけではありません。個体や大きさなどによっても違いがあります。

それでも、今回の測定では、キハダマグロよりぶりのほうが高いという結果になりました。

こうして実際に測ってみると、一般的なイメージだけではわからないことが見えてきますね。

では、どのくらい食べられるの?

水銀の話になると、気になるのはやっぱり「どのくらい食べても大丈夫なの?」ということではないでしょうか。

そこで、今回はPTWIという指標を使って考えてみます。

PTWIとは、Provisional Tolerable Weekly Intake の略で、日本語では「暫定的耐容週間摂取量」と呼ばれます。

簡単にいうと、体重に応じて、1週間あたりに摂取しても健康への悪影響がないと考えられる量の目安です。

メチル水銀について、国際的に用いられてきたPTWIは、体重1kgあたり週1.6µgです。

この数値をもとに、私の体重(65kg)と今回測定したサーモンの水銀濃度から計算してみました。

すると、今回のサーモンであれば、1週間に4kg食べても、PTWIを超えないという計算になりました。

4kgですよ、4kg。

毎日お寿司を食べるどころの話ではありません。

もちろん、毎週4kg食べることをおすすめしているわけではありません。あくまで、今回測定したサーモンの水銀濃度を使って計算した場合の話です。

また、PTWIは水銀だけを考えた指標です。食事全体の栄養バランスや、ほかの食品からの水銀摂取量なども考える必要があります。

水銀だけで考えるなら、サーモンはかなり少ない

今回の結果から感じたのは、少なくとも水銀という有害金属に注目するなら、サーモンはかなり水銀濃度の低い選択肢だということです。

お魚には、たんぱく質や脂質、さまざまなミネラルなど、食事にうれしい栄養素が含まれています。

一方で、水銀のように気になる成分もあります。

だからといって、お魚を避けるのではなく、魚の種類による違いを知って、食事の選択に役立てる。

それが大切なのではないかと思います。

今回のサーモンについては、水銀濃度が非常に低く、少なくとも今回の分析結果からは、水銀の摂取量を過度に心配する必要性は低いと感じました。

ただし、今回測定したのはあくまで特定の試料です。すべてのサーモンの水銀濃度を保証するものではありませんし、水銀以外の有害金属や栄養素まで含めて評価したわけでもありません。

「お魚だから水銀が多い」「サーモンだから絶対に安心」と決めつけず、実際のデータを見て考える。

これが、分析をしていて面白いところでもあります。

次回もお楽しみに

今回の結果は、私自身も予想以上でした。

サーモンは水銀が少ないと聞いてはいましたが、実際に測定し、ほかのお魚と並べてみると、その違いが数字ではっきり見えてきます。

刺身のミネラルを測ってみたシリーズ、もう少し続けていきたいと思います。

ミネラル分析屋の好奇心は、まだまだ尽きそうにありません。

お魚をよく食べる方へ

お魚はおいしいですし、食事に取り入れたい食品のひとつです。

だからこそ、どんな成分が含まれているのかを知っておくことも大切だと思います。

今回のように、お魚の種類によって水銀濃度に違いが見られることもあります。

普段から魚を頻繁に食べる方は、ご自身のからだにどんなミネラルや有害金属が蓄積しているのか、一度調べてみませんか?

ら・べるびぃ予防医学研究所の「からだミネラル検査」では、毛髪などを試料として、ミネラルや有害金属を分析しています。

日々の食生活を振り返るきっかけとして、ぜひご検討ください。

刺身のミネラルを分析してみた シリーズ

第1回 ブリの血合いは鉄がすごかった

第2弾。マグロのセレンに注目してみました

第3弾!サーモンの水銀はやっぱり低かった

やりたいを、いつまでも。

ミネラル検査をきっかけに。

ら・べるびぃ予防医学研究所

続・なんでアレルギー??

〜免疫の仕組みを知って、これからの対策を一緒に考えよう〜

アレルギーで困っていませんか?

くしゃみや鼻水が止まらない。
花粉の季節が憂うつ。
食べものや身の回りの環境が気になる。

前回のセミナー「なんでアレルギー??」では、アレルギーの基礎知識から、原因や症状が起こる仕組み、検査や治療の考え方まで、参加者の皆さんと一緒に考えました。

今回は、その続編となる 「続・なんでアレルギー??」 を開催します!

前回の内容を振り返りながら、アレルギーの仕組みをさらに深掘りしていきます。

今回のテーマは、免疫の働きとその暴走、そして日常生活でできる対策です。

■ 今回のセミナー内容

● 前回のおさらいと、アレルギーの4つの型

アレルギーには、いくつかの異なる仕組みがあります。

それぞれの特徴や違いを整理しながら、免疫反応がどのようにアレルギー症状につながるのかを解説します。

● 海の男がアナフィラキシーショック!?

突然起こる強いアレルギー反応、アナフィラキシーショック。

いったい何が起こり、なぜ命に関わることがあるのでしょうか。

具体的な事例を通して、その仕組みと知っておきたい注意点を考えます。

● 「4毒」を抜いて身を守る?

食生活を見直すことは、アレルギー対策につながるのでしょうか。

話題の「4毒」という考え方も取り上げながら、食べものとアレルギーの関係について考えます。

※特定の食品を一律に避けることを推奨するものではなく、科学的な視点から考えていきます。

● 来年の花粉症に備えよう!

花粉症の季節が来てから対策するだけでなく、今からできることはあるのでしょうか。

花粉との接触を減らす工夫や、日常生活で意識したい対策について考えます。

● 免疫細胞の役目と、その暴走

私たちの身体を守ってくれる免疫。しかし、その働きが過剰になったり、適切に制御されなくなったりすると、アレルギーなどの問題につながることがあります。

B細胞やT細胞をはじめとする免疫細胞は、どんな役割を担っているのでしょうか。

また、ILC2などの免疫細胞や、免疫反応に関わる物質は、アレルギーとどのように関係しているのでしょうか。

免疫の基本から、アレルギーとのつながりを解説します。

■ 今回のキーワード

今回のセミナーでは、こんなキーワードを取り上げます。

  • フィラグリン:皮膚のバリア機能との関係
  • 納豆:食べものとアレルギーを考えるヒント
  • ILC2:アレルギー反応に関わる免疫細胞
  • 交差反応:ある物質に対する反応が、別の物質にも起こる仕組み
  • アナフィラキシーショック:全身に強いアレルギー反応が起こる状態

これらのキーワードを手がかりに、免疫の仕組みや身近なアレルギーについて理解を深めていきます。

■ このセミナーの特徴

今回も、単なる知識の紹介にとどまらず、実際の事例や身近な疑問を交えながら、一緒に考えていくセミナーです。

  • 今からできる花粉症対策
  • 食べものや身の回りの環境との付き合い方
  • 免疫細胞とアレルギーの関係
  • アレルギー反応が起こる仕組みと、知っておきたい注意点

アレルギーについて知ることは、自分や家族の身体を見つめ直すきっかけにもなります。

「なぜアレルギーが起こるの?」
「免疫は、どうして自分の身体を困らせることがあるの?」
「今からできる対策はあるの?」

そんな疑問を、皆さんと一緒に考えていきます。

■ 開催概要

  • 開催日:2026年10月29日 木曜日
  • 時間:12時~13時
  • 演題: 続・なんでアレルギー??
  • 講師: ら・べるびぃ予防医学研究所 専務執行役員 米川豊
  • 参加費: 無料
  • 開催方法: Zoom

■ お申し込み方法

お申し込みには、予医手帳の無料会員登録が必要です。

予医手帳はこちら

予医手帳に会員登録後、ログインして「お申込み」メニューから、参加したい予医セミナーの「参加する」をクリックしてください。

今回も、皆さんと一緒にアレルギーについて考えられることを楽しみにしております。

ぜひお気軽にご参加ください!

髪の毛10本から6つのミネラルを分析する【からだミネラル検査ジュポン】をリリースしました

いつも、ら・べるびぃ予防医学研究所をご利用いただき、ありがとうございます。

このたび、髪の毛10本から6つのミネラルを分析する新しい検査、「からだミネラル検査ジュポン」をリリースいたしました。

分析するのは、

  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • 鉄
  • 銅
  • 亜鉛

の6つのミネラルです。

「もっと少ない髪の毛で検査できたら」

これまで、当研究所の毛髪ミネラル検査では、髪の毛を100本程度ご用意いただいていました。

29~34項目のミネラルや有害金属をまとめて分析できるというメリットがある一方で、

「髪の毛を100本も取るのはちょっと……」

と、検査をためらわれる方もいらっしゃったと思います。

私たちは、もっと気軽に自分の身体に興味を持ってもらえる検査ができないかと考えてきました。

その一つの答えが、髪の毛10本でした。

10本なら、長い髪の方だけでなく、短い髪の方でもご用意いただきやすくなります。

「ちょっと自分のミネラルを見てみたい」

そんな気持ちからでも、検査を始めていただけるように。

できるだけハードルを下げ、まずは自分の身体を知るきっかけになってほしい。

そんな思いから生まれた検査です。

なぜ「ジュポン」なのか

商品名を考えるとき、私たちらしい名前にしたいと考えました。

当研究所の「ら・べるびぃ(la bellevie)」は、フランス語の「la belle vie」から名付けています。

「よりよい人生」という意味です。

自分の身体について知ること。

自分の身体に興味を持つこと。

それは、よりよく生きていくための一つのきっかけになると、私たちは考えています。

そこで今回、どこかフランス語のような響きがあり、なおかつ、この検査の特徴を一言で表せる名前はないかと考えました。

そして生まれたのが、「ジュポン」です。

10本。

髪の毛10本から検査することを、その名前に込めました。

「ジュポン」という名前を聞いたときに、

「あ、10本なんだ」

と覚えていただけたら嬉しいです。

たくさん調べる検査と、気軽に始める検査

今回の「からだミネラル検査ジュポン」は、従来の検査に取って代わるものではありません。

従来の「からだミネラル検査」は、29~34項目を対象としており、ミネラルだけでなく有害金属まで幅広く分析します。

一方、ジュポンは6つのミネラルに絞ることで、髪の毛10本で検査できるようにしました。

検査ジュポン従来のからだミネラル検査
測定項目6項目29~34項目
髪の毛10本約100本

「まずは基本的なミネラルを見てみたい」という方にはジュポン。

「ミネラルだけでなく、有害金属まで幅広く調べたい」という方には、従来のからだミネラル検査。

目的に合わせて選んでいただければと思います。

なお、ジュポンと従来の検査では分析法が異なるため、それぞれの検査結果の数値を直接比較することはできません。

自分の身体に興味を持つ、そのきっかけに

私たちは、検査をすることそのものが目的ではないと考えています。

検査をきっかけに、

「自分の身体ってどうなっているんだろう?」

と、少しでも自分自身に興味を持っていただくこと。

そして、食事や生活習慣を振り返ったり、これからのよりよい人生について考えたりするきっかけになること。

それが、私たちが検査を提供する意味の一つだと思っています。

髪の毛10本。

これまでより、少しだけ気軽に。

「知る」よりも、まず「興味を持つ」。

その最初の一歩として、「からだミネラル検査ジュポン」をご利用いただけたら嬉しく思います。

からだミネラル検査ジュポンのお申込み

発売記念クーポンコード:10pon

※からだミネラル検査ジュポンのみのクーポンです。

2026年10月31日まで 1,000円OFF

こちらからお申込みいただけます。

からだミネラル検査ジュポンHP

そしてからだミネラル検査プラスにもクーポンをご用意しました。

からだミネラル検査ジュポン発売記念便乗クーポン:100pon

2026年10月31日まで 15%OFF

こちらからお申込みいただけます。

からだミネラル検査プラスのお申込みはこちら

これからも、皆さまがご自身の身体に興味を持ち、よりよい人生を考えるきっかけとなる検査をお届けしてまいります。

刺身のミネラルを測ってみた、第2弾。マグロのセレンに注目してみました

前回、「刺身のミネラルを測ってみた」という記事を書きました。

今回はその第2弾です。

前回の記事はこちらです。

今回、私たちが注目したのは――

日本の魂、マグロです。

大好きです。

マグロ。

お寿司でも、お刺身でも、ついつい選んでしまいます。

そんな身近なマグロですが、ミネラル分析をしてみると、ちょっと面白い結果が出ました。

今回分析したのは4種類

今回分析したのは、

  • キハダマグロ
  • ビンナガマグロ
  • ブリ
  • サーモン

の4種類です。

それぞれのお刺身を試料として、ミネラルを分析しました。

ただし、今回の分析は1個体ずつを代表するデータではなく、あくまで「今回測定した1切れの刺身」の結果です。

魚は個体差もありますし、部位や産地、季節などによっても成分は変わる可能性があります。

そのため、

「この魚は必ずこの数値!」

というものではありません。

あくまで、

「今回測ってみたら、こんな結果だった」

という、ひとつの参考データとして楽しんでください。

マグロに飛び抜けていたミネラル

今回の結果を見ていて、特に目を引いたミネラルがありました。

それが……

セレンです。

セレン。

知る人ぞ知る。

セレンです。

セレンは、体内の抗酸化に関わる酵素などの構成成分として働く必須微量元素です。

そして、もう一つ。

魚を語るときにセレンが注目される理由があります。

それが、

水銀との関係です。

セレンと水銀の関係についてはさまざまな研究が行われており、セレンが水銀による影響を軽減する可能性についても研究されています。

もちろん、

「セレンが多いから水銀は大丈夫!」

と単純に言える話ではありません。

ここは大事なところです。

水銀には水銀の話があります。

では、今回のセレンの結果を見てみましょう。

今回測定したセレンの値

100gあたりに換算すると、今回の結果は次のようになりました。

魚セレン
キハダマグロ155 μg
ビンナガマグロ139 μg
ブリ48 μg
サーモン49 μg

今回の測定では、

キハダマグロ:155 μg

ビンナガマグロ:139 μg

だったのに対して、

ブリ:48 μg

サーモン:49 μg

でした。

マグロ2種類は、ブリやサーモンと比べて、

およそ2~3倍。

かなり差がありました。

わお。

なぜマグロはセレンが多い?

ここが気になるところです。

「なぜマグロではセレンがこんなに多かったんだろう?」

魚の種類によって、含まれるミネラルには違いがあります。

魚は種類によって、食べるものも、生息する場所も、成長速度も違います。

そのため、魚の体内に含まれる元素の量も一律ではありません。

今回の結果だけでは、なぜマグロのセレンが高かったのか、その理由までは分かりません。

ただ、

「マグロではセレンがかなり高かった」

ということ自体は、今回の分析で確認できました。

こういうところが、実際に測ってみる面白さですね。

「マグロは水銀が多い」と「セレンが多い」

マグロというと、どうしても気になるのが水銀です。

実際、マグロなどの大型魚を語るときには、水銀について触れられることが多くあります。

一方で、魚と水銀の話を調べていると、

「マグロは水銀を蓄積するのに、なぜ平気で生きていられるのか?」

という疑問から、セレンとの関係に注目した研究もあります。

中には、

「マグロはセレンが多いから、水銀の影響を受けにくいのでは?」

という話を見かけることもあります。

なかなか興味深い話ですよね。

ただし、ここは慎重に。

セレンが多い=水銀の影響を受けない

という単純な話ではありません。

セレンと水銀の関係については研究が続いている分野でもあります。

面白いですね。

気になる水銀については……

今回のテーマは、あくまでセレンです。

水銀についても、もちろん測定しています。

そして、こちらもなかなか興味深い結果になりました。

ただ、水銀について書き始めると長くなってしまいますので……

水銀については、また別の記事で。

マグロのセレンと水銀。

この2つを一緒に見てみると、魚のミネラルについて、また違った景色が見えてきます。

「食べる」だけではなく「測ってみる」

今回、実際に刺身を測ってみて改めて感じたのは、同じ「魚」でも、含まれているミネラルは結構違うんだな、ということです。

普段何気なく食べている刺身。

「おいしい」で終わるのももちろんいい。

でも、

「この魚には、どんなミネラルが入っているんだろう?」

と少し興味を持ってみる。

それだけでも、いつもの食事がちょっと面白くなるかもしれません。

私たちはミネラルを分析する会社ですから、これからも気になった食べ物を、

実際に測ってみたいと思います。

次は何を測りましょうか。

刺身のミネラル、第3弾もお楽しみに。

刺身のミネラルを分析してみた シリーズ

第1回 ブリの血合いは鉄がすごかった

第2弾。マグロのセレンに注目してみました

第3弾!サーモンの水銀はやっぱり低かった

やりたいを、いつまでも。

ミネラル検査をきっかけに。

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「毎日のごはん」は大丈夫? キャットフードから重金属が検出されたというニュース

「毎日のごはん」は大丈夫? キャットフードから重金属が検出されたというニュース。

「毎日食べるキャットフードに、重金属が含まれている?」 そんな気になるニュースが報じられました。

CNN.co.jpの記事によると、アメリカの非営利団体「クリーンラベル・プロジェクト」が市販のキャットフード100商品を調査。鉛が99%、カドミウムが96%、ヒ素が94%の商品から検出されたほか、水銀や農薬、プラスチック由来の化学物質なども検出されたそうです。

ただし、ここで大切なのは、「検出された=直ちに猫ちゃんが病気になる」という意味ではないということ。今回の調査は各商品の1ロットを検査したものであり、猫ちゃんへの健康被害を直接証明するものではありません。

そもそも、重金属はなぜ心配?

鉛・水銀・ヒ素・カドミウムなどは自然環境中(土壌や水中など)にも存在する元素ですが、その量や長期間の摂取によっては、体に負担をかけることがあります。米国FDA(食品医薬品局)なども、これらを注意すべき元素として挙げています。

主な元素の特徴としては、以下のような点が挙げられます。

  • 鉛:神経系など、さまざまな臓器に影響を与える可能性があります。
  • 水銀:神経系をはじめ、腎臓などにも負担をかけることがあります。
  • ヒ素:種類によって毒性が異なりますが、特に無機ヒ素の長期的な摂取リスクが議論されます。
  • カドミウム:腎臓や骨への影響が知られています。

猫ちゃんは人間と違い、「今日はこのごはん、明日は別のごはん」と自由に食生活を大きく変えるわけではありません。お気に入りのフードを毎日、何年も食べ続けることも珍しくありません。 だからこそ、毎日の食事にどのようなものが含まれているのか、基礎知識を持っておくことは大切なのです。

飼い主さんができること

では、今回のニュースを見て、今食べているフードをすぐに捨てるべきなのでしょうか? 決してそんなことはありません。まずは落ち着いて、「食事やケアを見直す良いきっかけ」にしてみましょう。

① 原材料やローテーションをチェックする

普段どんな原材料のフードを食べているのか、あらためて確認してみましょう。 例えば、特定の魚系や肉系のフードに偏りすぎていないか見直し、複数の種類を組み合わせるなどして、食事内容に変化を持たせるのも一つの方法です。

 ※なお、病気などで獣医師から指定されている「療法食」については、自己判断で変更せず、必ずかかりつけの先生に相談ください。

② 愛猫のコンディションに気を配る

食欲がない、吐く、下痢をする、体重が減る、元気がない……。 日頃から愛猫の様子をよく観察し、こうした変化が続いている場合は、「フードのせいかな?」などと自己判断せず、早めに動物病院で相談しましょう。

③ 体内のバランスや環境を意識してみる

毎日のフードだけでなく、おやつや飲むお水など、口にするもの全体を見直してみるのも大切です。

また、体の中に余分なものが溜まっていないかなど、日頃から愛猫全体の健康状態に気を配ってあげましょう。

「高いフードなら安心」とも限りません

今回のニュースから私たちが考えたいのは、「高価格だから絶対安心」「自然派・無添加だから絶対安全」とは限らないということです。

価格やイメージだけに頼るのではなく、愛猫の食べ方や日々の体調に目を向けることが大切です。

もちろん、今回のニュースだけを見て「市販のキャットフードはすべて危険!」と必要以上に恐れる必要はありません。

大切なのは、怖がることではなく「知ること」。

愛猫が毎日食べているごはんだからこそ、原材料や日々のコンディションにちょっと気を配ってみる。それだけでも、愛猫の健やかな毎日を守るための確かな一歩になります。

今日のごはんをきっかけに、愛猫の食生活や健康管理をもう一度見直してみませんか?

参考情報:

キャットフードから重金属、99%で鉛検出 農薬やプラスチック関係の化学物質も 米調査(1/2) – CNN.co.jp

愛猫、愛犬の健康が気になる方は、こちらへ

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刺身のミネラルを測ってみた|第1回 ブリの血合いは鉄がすごかった

ミネラル分析を仕事にしていると、普段食べているものにどんなミネラルが含まれているのか、どうしても気になります。

「魚には、どんなミネラルがどのくらい含まれているんだろう?」

そんな素朴な疑問から、今回は刺身を実際に購入して、ミネラル分析をしてみることにしました。

会社の近くのマルエツで刺身を購入

購入したのは、会社の近くのマルエツ様。

「刺身の盛り合わせがあるかな」と思っていたのですが、今回は見当たらなかったので、単品で購入することにしました。

今回購入したのは、

  • サーモン
  • ブリ
  • キハダマグロ
  • ビンナガマグロ

です。

せっかくなので、ブリについては少し工夫しました。

ブリの刺身を見ると、赤い部分と、それ以外の白っぽい部分がはっきり分かれています。

この赤い部分、いわゆる血合いです。

そこで、

「血合いと、それ以外ではミネラルの量はどのくらい違うんだろう?」

と思い、ブリについては血合いの部分と、血合いではない白い部分を分けて分析することにしました。

※ブリは分類上、赤身魚です。今回の記事では便宜上、血合いではない部分を「白い部分」と表現しています。

そして、購入した刺身はもちろん……

おいしくいただきました。

食べるだけでは終わらないのが、ミネラル分析屋です。

いざ、ICP-MSで分析

ICP-MSは、非常に微量な元素まで測定できる分析装置です。

髪の毛を中心に普段からさまざまな試料を分析していますが、今回は「刺身」。

身近な食品を自分たちで測るというのは、なかなかワクワクします。

まずは前処理で酸の海にゆっくりと沈めて。。。

時間をかけて溶けていただきました。

そしてICP-MSでの分析(こちらはイメージ画像です)

ブリの血合いと白い部分で、鉄が20倍違った

そして、結果を見てみると……

かなりはっきりした違いが出ました。

鉄です。

今回分析したブリでは、血合いの部分と血合いではない白い部分で、鉄の量に大きな差がありました。

100gあたりに換算すると、

部位鉄
血合い4.1 mg/100g
白い部分0.21 mg/100g

なんと、

約20倍です。

血合いのほうが、圧倒的に鉄が多い結果になりました。

刺身を見ていると、赤い部分と白っぽい部分があることは分かります。

でも、実際に元素分析をしてみると、

「こんなに違うんだ」

と驚かされます。

あの赤い血合いの部分には、鉄がかなり集まっていたんですね。

なぜ血合いには鉄が多いのか?

そもそも、魚の血合いは何なのでしょうか。

血合いは、魚が泳ぎ続けるために重要な筋肉です。

魚の中でも特に、長時間泳ぎ続けるような魚では、酸素を利用するための仕組みが発達しています。

その中で重要なのが、ミオグロビンです。

ミオグロビンは筋肉中に存在する、鉄を含むタンパク質。

筋肉に酸素を供給・保持する役割を担っています。

血合いが赤黒く見えるのも、このような色素タンパク質が多く含まれていることが関係しています。

今回の鉄の分析結果を見ると、

「なるほど、だから血合いは赤いんだな」

と、目で見ていたものと元素分析の結果がつながってきます。

食品を元素という視点から見てみると、普段何気なく食べているものにも、いろいろな発見があります。

食品成分表では、ブリの鉄は1.3mg/100g

ちなみに、文部科学省の食品成分データベースでは、ブリ(生)の鉄は100gあたり1.3mgとされています。

今回の分析では、

  • 血合い:4.1mg
  • 白い部分:0.21mg

でした。

この差を見ると、

「食品成分表の1.3mgは、血合いの多い部分と少ない部分を含めた代表的な値なのかな?」

とも考えられます。

仮に血合いの割合が2割を仮定すると100g中1mgとなり、だいぶ食品成分表と近くなります。

ただし、食品成分表の値と今回の実測値は、必ずしも同じ個体・同じ部位・同じ試料条件ではありません。

そのため、今回の結果だけから「食品成分表はこういう内訳で作られている」と断定することはできません。

食品成分表は、私たちが食品の栄養成分を知るうえで非常に重要な基礎データです。

一方で、今回のように実際に購入した食品を自分たちで測ってみると、代表値だけでは見えてこない部分にも気づくことがあります。

刺身から見えてくるミネラル

今回の分析は、まだ始まったばかりです。

サーモン、ブリ、キハダマグロ、ビンナガマグロ。

それぞれの魚について、さまざまな元素を測定しています。

今回のブリの血合いと白い部分の鉄のように、

「同じ魚なのに、こんなに違うの?」

と思うようなデータもありました。

次回以降、ほかの魚についても少しずつご紹介していきたいと思います。

魚を食べるとき、いつもなら「赤身かな」「脂がのってるかな」と見ますが、

これからは少しだけ、

「この部分には、どんなミネラルが入っているんだろう?」

という目線で刺身を見てみるのも面白いかもしれません。


刺身のミネラルを分析してみた シリーズ

第1回 ブリの血合いは鉄がすごかった

第2弾。マグロのセレンに注目してみました

第3弾!サーモンの水銀はやっぱり低かった

やりたいを、いつまでも。

ミネラル検査をきっかけに。

ら・べるびぃ予防医学研究所

からだミネラル検査は、どんな人に向いているのか

「からだミネラル検査って、どんな人が受けるといいんだろう?」

そんなことを、最近よく考えています。

もちろん、会社としては、できるだけ多くの方に受けていただけたら嬉しいです。

でも、からだミネラル検査は、生活するうえで絶対に必要な検査ではありません。

だからこそ、こうした必須ではない検査を受ける意味って、なんだろうと考えます。

私は、検査を受けて終わりではなく、検査をきっかけに自分のことを知り、その先の行動につなげたい方に向いている検査なのではないかと思っています。

検査を受けるだけで満足する。安心する。

それも、もちろん一つの使い方だと思います。

でも、検査を受けようと思う方には、

「今の自分ってどうなんだろう?」

「このままでいいのかな?」

「何か、今の自分を変えるきっかけが欲しい」

そんな思いが、少なからずあるのではないでしょうか。

そして、そのきっかけは、必ずしも健康だけが目的ではないと思うんです。

たとえば、

もっと走りたい。

もっと仕事をしたい。

好きなことを長く続けたい。

趣味を思い切り楽しみたい。

今よりもう少し、自分のパフォーマンスを上げたい。

そういうやりたいことがあって、その邪魔をしているものを少しずつ減らしていく。

そのための一つの手段として、検査があるのではないかと思っています。

「走りたいけど、なんとなく体調がすぐれない」

「編み物をしたいけど、以前より手先が思うように動かない」

「もっと頑張りたいのに、どうも調子が上がらない」

そんなとき、自分の状態を知ることが、何かを考えるきっかけになるかもしれません。

もちろん、検査をしたからといって、すべての原因が分かるわけではありません。

結果を見たからといって、すぐに何かを変えなければいけないわけでもありません。

でも、自分の状態を知る。

そして、「じゃあ、少し食生活を見直してみようかな」「睡眠をもう少し大切にしてみようかな」と考えてみる。

そんな小さな行動につながるのであれば、検査をする意味はあるのだと思います。

健康のために走っているわけではない

私自身、走っています。

でも、正直に言うと、健康のために走っているわけではありません。

走りたいから走っています。

昨日より速い自分になりたいから、走っています。

もっと走れるようになりたいから、走っています。

健康は、そのために必要な土台なのかもしれません。

でも、私にとって健康は目的というより、やりたいことをやるための手段なんです。

だから、からだミネラル検査についても、同じように考えています。

「健康になりましょう」

「生活習慣を見直しましょう」

と、やっきになって言いたいわけではありません。

ただ、

「自分のやりたいことを、これからも思い切りやるために、自分の状態を知っておく」

そのための一つの道具として、からだミネラル検査を使ってもらえたらいいなと思っています。

検査結果は、答えそのものではありません。

でも、何かを考えるための材料にはなります。

今の自分を知る。

そして、これからどうしたいのかを考える。

その先に、昨日より少しだけ調子のいい自分や、昨日より少しだけパフォーマンスの高い自分がいるのかもしれません。

知ることは、すべてのはじまり。

そんなふうに、この検査を使っていただけたら嬉しいです。

「ら・べるびぃ」という名前は、フランス語に由来しています。

そこには、
「よりよい生活」
「よりよい人生」
という想いを込めています。

自分の身体のことを知ること。
今の自分を知ること。

そして、知ったことをこれからの生活に生かしていくこと。

私たちは、検査を通して「知ること」が、
一人ひとりのよりよい生活、よりよい人生につながっていけばと考えています。

からだミネラル検査の詳細はこちら

エルゴチオネイン -記憶力・注意力、抗酸化、アスリートにも注目される成分-

「最近、人の名前がすぐに出てこない」

「集中力が続かなくなった気がする」

「運動後のコンディションが気になる」

そんな方に、近年注目されている成分があります。

それがエルゴチオネインです。

エルゴチオネインは、キノコ類などに含まれる天然の含硫アミノ酸の一種。人間の体内では合成できないため、食事などから摂取する必要があります。

そして現在、エルゴチオネインは、「抗酸化」、「脳の健康」「記憶力・学習能力」「注意力」「運動・コンディショニング」といった幅広いテーマで研究が進められています。

今回は、エルゴチオネインがなぜ注目されているのか、中高年とアスリート、それぞれの視点から見ていきましょう。

エルゴチオネインが注目される理由

エルゴチオネインの大きな特徴のひとつが、体内に取り込むための専用の輸送体「OCTN1」が存在することです。

人間はエルゴチオネインを自分で作ることができません。

それにもかかわらず、私たちの体にはエルゴチオネインを取り込む仕組みが備わっています。

エルゴチオネインはOCTN1を介して体内に取り込まれ、特に酸化ストレスの影響を受けやすい組織などに存在することが研究されています。

その中でも注目されているのが脳です。

エルゴチオネインには抗酸化作用や抗炎症作用などが報告されており、脳を含むさまざまな組織を酸化ストレスから守る働きが研究されています。

「抗酸化」がなぜ大切なの?

私たちの体では、呼吸をしてエネルギーを作る過程などで、活性酸素を含む酸化ストレスが発生します。

活性酸素は、決して「悪いもの」だけではありません。

免疫など、体にとって必要な役割もあります。

しかし、酸化ストレスが過剰になれば、細胞や生体分子にダメージを与える可能性があります。

そこで重要になるのが、体内に備わっている抗酸化システムです。

エルゴチオネインは、この酸化ストレスに対抗する抗酸化成分のひとつとして研究されています。

2025年のシステマティックレビューでは、エルゴチオネインと認知機能・加齢関連の神経疾患について19件の研究を検討し、抗酸化作用、抗炎症作用、神経保護などが認知機能との関係で議論されています。

つまりエルゴチオネインは、酸化ストレスから体を守る仕組みを考えるという視点で注目されている成分なのです。

中高年が気になる「記憶力」とエルゴチオネイン

年齢を重ねると、

「人の名前が思い出せない」

「何をしようとしていたか忘れてしまう」

「以前より物覚えが悪くなった気がする」

など、記憶力について気になる場面が増えてきます。

もちろん、こうした変化には年齢、睡眠、運動、ストレス、生活習慣など、さまざまな要因が関係します。

その中で現在研究されているのが、エルゴチオネインと認知機能の関係です。

エルゴチオネインは脳に取り込まれることが知られており、抗酸化・抗炎症作用や神経保護などを通じて、脳の健康に関係する可能性が研究されています。

ヒトを対象にした研究でも「記憶・学習」が検討されている

エルゴチオネインについて興味深いのが、動物実験だけではなく、ヒトを対象とした研究も行われていることです。

2024年に発表された二重盲検・ランダム化・プラセボ対照試験では、60歳以上で軽度認知障害のある19人を対象に、エルゴチオネインの摂取が1年間調べられました。

その結果、エルゴチオネインを摂取したグループでは、学習・記憶に関する検査の成績が改善し、神経損傷の指標として研究されているニューロフィラメント軽鎖(NfL)の血中濃度も安定していました。

これは非常に興味深い結果です。

ただし、参加者は19人と少なく、対象も軽度認知障害のある高齢者です。

そのため、「エルゴチオネインを摂れば記憶力が向上する」と一般化することはできません。

現時点では、「エルゴチオネインと記憶・学習能力の関係について、ヒトでも研究が進んでいる」

と捉えるのが適切でしょう。

「記憶力」だけではない。注意力にも注目

私たちの認知機能は、記憶だけで成り立っているわけではありません。

何かを見る。

↓

注意を向ける。

↓

情報を処理する。

↓

記憶する。

↓

必要なときに思い出す。

このように、さまざまな能力が組み合わさっています。

特に中高年になると、記憶力だけでなく、「集中できる」「注意を持続できる」という能力も日常生活では重要です。

そして、日本ではすでに、エルゴチオネインを機能性関与成分とする機能性表示食品が届け出られています。

エルゴチオネインについて、中高年の方の記憶力及び注意力を維持する機能を表示する届出もあります。

これは、エルゴチオネインが「記憶力・注意力」という観点でも研究されてきたことを示す、ひとつの例といえるでしょう。

ただし、機能性表示食品は、事業者が科学的根拠などを消費者庁に届け出る制度であり、国が個別の商品について効果を審査・認定する特定保健用食品(トクホ)とは制度が異なります。

では、アスリートには?

エルゴチオネインは、運動との関係についても研究されています。

運動すると、筋肉は大量のエネルギーを使います。

特に長時間の運動や高強度のトレーニングでは酸素消費量が増え、それに伴って酸化ストレスや炎症反応も生じます。

しかし、酸化ストレス=悪というわけではありません。

運動による適度なストレスは、身体がトレーニングに適応していくためにも重要です。

そのためアスリートにとって大切なのは、酸化ストレスを全部なくすことではなく、運動による負荷と、身体の抗酸化・回復システムのバランスと考えることができます。

エルゴチオネインと運動パフォーマンス

エルゴチオネインについては、運動パフォーマンスや筋肉の回復との関係も研究されています。

2022年の動物実験では、エルゴチオネインを摂取したマウスで、疲労困憊までの走行時間が延長し、運動後の酸化ダメージや炎症関連の指標が低下しました。

ただし、これはマウスを使った研究です。

人間のアスリートにそのまま当てはめることはできません。

2025年のレビューでも、エルゴチオネインは運動による酸化ストレスや回復をサポートする可能性が検討されていますが、運動能力を高める効果については、まだ十分な証拠がないとされています。

つまり、エルゴチオネインを摂れば速く走れるという段階ではありません。

しかし、運動によって生じる酸化ストレスや身体のコンディショニングという観点では、今後の研究が期待される成分です。

アスリートは「筋肉」だけを使っているわけではない

ここが、エルゴチオネインとスポーツを考えるうえで面白いポイントです。

アスリートは、筋肉だけで競技しているわけではありません。

見る。判断する。集中する。反応する。そして、身体を動かす。

特に球技や格闘技、モータースポーツなどでは、瞬間的な判断や注意力がパフォーマンスに大きく関わります。

さらに、ランニングのような持久系競技でも、長時間の運動中に集中力を維持することは重要です。

つまり、アスリートにとって「脳」も重要なコンディショニング対象と考えることができます。

2026年のレビューでは、エルゴチオネインと運動について、酸化ストレス、ミトコンドリア機能、神経保護、認知機能などの観点から今後の研究が検討されています。

一方で、現時点ではエルゴチオネインと運動を組み合わせた場合の認知機能への効果を直接調べた研究はまだありません。

ここは、今後の研究に期待したいところです。

中高年とアスリートに共通する「コンディショニング」

ここまで読むと、中高年の記憶力とアスリートの運動は、まったく違う話に見えるかもしれません。

しかし、共通するキーワードがあります。

それが、「コンディショニング」です。

年齢を重ねれば、脳を含めた身体のコンディションを維持することが大切になります。

一方、アスリートはトレーニングによって身体に負荷をかけ、その後の回復やコンディションを整えていく必要があります。

その両方に関係するのが、酸化ストレスと、それに対する身体の防御システムです。

エルゴチオネインは、抗酸化・抗炎症、脳の健康、認知機能、そして運動との関係など、さまざまな角度から研究されている成分です。

エルゴチオネインは「魔法の成分」ではない

エルゴチオネインには、非常に興味深い研究があります。

しかし、

「飲めば記憶力が上がる」

「飲めば集中力がアップする」

「飲めば運動能力が上がる」

と単純に考えることはできません。

現在の研究から分かっていることと、まだ分かっていないことを分けて考えることが大切です。

現時点で注目されているのは、

  • 抗酸化・細胞保護との関係
  • 脳への取り込み
  • 記憶・学習との関係
  • 注意力との関係
  • 加齢に伴う認知機能との関係
  • 運動による酸化ストレスとの関係
  • 運動後の回復との関係

などです。

そして日本では、エルゴチオネインを機能性関与成分とした機能性表示食品も届け出られています。

だからこそエルゴチオネインは、何かを劇的に変える成分ではなく、毎日のコンディションを考えるときに知っておきたい成分として注目してみる価値があるのではないでしょうか。

食事、睡眠、運動を基本にしながら、必要に応じて栄養を補う。

その選択肢のひとつとして、エルゴチオネインを取り入れてみる。

これからさらに研究が進むことが期待される成分です。

参考文献

Yau YF, et al. Investigating the efficacy of ergothioneine to delay cognitive decline in mild cognitively impaired subjects: A pilot study. Journal of Alzheimer’s Disease. 2024.

The role of Ergothioneine in cognition and age-related neurodegenerative disease: a systematic review. Inflammopharmacology. 2025.

Fovet T, et al. Ergothioneine Improves Aerobic Performance Without Any Negative Effect on Early Muscle Recovery Signaling in Response to Acute Exercise. 2022.

Anserine, Balenine, and Ergothioneine: Impact of Histidine-Containing Compounds on Exercise Performance. 2025.

Wazny VK, et al.Ergothioneine and exercise: A match made in cognitive heaven? Ageing Research Reviews. 2026.

消費者庁「機能性表示食品について」