家のタンポポの分析結果

前回、庭の草むしりでタンポポが生えていたので、分析のためにとってきたというブログを書きました。

自宅の草むしりをしていたときのこと。

気づいたら、タンポポがポツンと咲いていました。

きれいだな、と思いつつも
「ごめんね」と言いながら、スポッと抜く。

…と、その瞬間。

頭の中に、ある記憶がよみがえりました。

「タンポポコーヒー、ヒ素入ってたな…」

以前、購入した“有機タンポポ”を分析したときのことです。
まさかのヒ素検出。

いやいや、ちょっと待てよ。

「じゃあ、うちの庭のタンポポはどうなんだ?」

となるのが、この仕事の性(さが)です。

ということで。

やります。

分析。

まずは乾燥。

しっかり乾かして…

乳鉢へ投入。

ゴリゴリ…

ゴリゴリゴリ…

粉末をチューブに入れて、

溶かして!!

ぶんせきいいいいいいいい!!!

そして、結果。

以前の「有機タンポポ」との比較です(乾燥重量1gあたり)

元素有機タンポポ(ng)庭のタンポポ(ng)
ヒ素28939
カドミウム11077
14866
アルミニウム198,52343,290

え。

全部、庭のほうが低い。

「え、うちの庭、優秀じゃない?」

と一瞬思いましたが、もちろん話はそんなに単純ではありません。

実は、カルシウムやマグネシウムなど他のミネラルは結構違いが出ていて、

「本当に同じタンポポ?」と思うレベル。

つまり。

タンポポはタンポポでも、育った環境で中身はまるで別物になるということです。

土壌の違い。

水の違い。

周囲の環境。

普段、何気なく「植物だから安心」と思いがちですが、こうして見てみると、自然のものほど実は環境の影響を反映するセンサーなのかもしれません。

草むしりから始まった今回の分析。

ちょっとした好奇心でしたが、なかなか面白い結果になりました。

さて。

次は何を分析しようか。

あなたの家のタンポポは、どうですか?

ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査へ

1年間で毛髪検査24回やった話

「1年間で24回も毛髪ミネラル検査をやったことがある人」なんて、日本広しといえど、私ぐらいじゃないでしょうか。どうも、毛髪ミネラル検査の会社の代表です。

2週間に一度、後頭部の目立たないところから髪の毛を採取。月2回。ハゲるんじゃないかと思いましたが、意外と誰も気づかないもんです。やっぱり後頭部だし、案外目立たない。…いや、誰も指摘しないだけかもしれませんけどね(笑)。

なぜそんな極端なことを始めたかというと、ある「人体実験」のためでした。

マグロ生活で水銀は爆上がり!…でも戻らない

最初の目的は、「水銀負荷試験」でした。

毛髪と爪に、食べたものの影響がどのくらいで現れるのか知りたかったんです。そこで、3ヶ月間毎日マグロとはんぺんを食べ続けるという、なんとも体に悪そうなことをやりました。

結果は予想通り!

  • 髪の毛はすぐに反応して、水銀濃度が3倍近くまで跳ね上がりました。
  • は4ヶ月後にやっと反応し始めました。

これで「髪は直近のデータ、爪はもう少し前のデータ」という仮説が確信に変わりました。

ここからが問題です。次に「じゃあ、どのくらいで元に戻るの?」ということを調べるために、マグロ生活をやめ、検査を継続しました。ところが、これがぜんぜん戻らない!

始める前は1,400ppb程度だったのが、1年経ってもまだ2,000ppb。うーむ。長い。このまま私の髪から水銀は消えないんじゃないかなと思いました。

そんな思惑とは全く別に奥様から「お腹やばくない?」という一言がきっかけで

私は「ワンパンマンチャレンジ」なるものを始めたんです。

体はボロボロ、毛髪からは「銅」が爆上がり!?

ワンパンマンチャレンジとは、毎日腹筋、腕立て、スクワットを100回ずつ、ランニング10kmをこなすという修行のような筋トレメニューです。

走り慣れていない体には、まさに地獄。全身が悲鳴をあげている日々が続きました。

そして、チャレンジ開始から1ヶ月ほど経った頃、いつものように毛髪ミネラル検査の結果を見てみると…

銅!カッパー!

なんと、銅の濃度がぎゅーん!って上がってるんです。ワンパンマンチャレンジを始める前と比べると、3倍近くになっていました。

「なんじゃこら?」

毛髪ミネラル検査では、通常3cmの髪の毛から3ヶ月分の平均値を出しますが、このときは1cmで検査していたので、直近1ヶ月のデータが反映されているはず。つまり、ワンパンマンチャレンジで私の体に起きた変化が、そのまま銅の数値に表れていたんです。

銅だけじゃない!鉛とアルミも上がった理由

驚くべきことに、上がっていたのは銅だけではありませんでした。

アルミニウムも、高くなっていたんです。

これらのミネラルは、実は骨に溜まりやすいという特徴があります。ということは、ランニングを始めたことで骨の代謝がよくなり、溜まっていた鉛やアルミが溶け出して、それが髪に反映されたんじゃないか?という仮説が浮上しました。

「骨の代謝がよくなった」なんて、なんだか健康になったみたいで嬉しいですね。過去に短距離をやっていた1年前も同じように数値が高くなっていたので、この仮説はかなり信憑性があるように思えます。

私がこの体験から学んだこと

この一連の「人体実験」で、私は重要な教訓を得ました。

何か極端なこと(ダイエットや筋トレ、サプリメントの摂取など)を始めるなら、始める前に必ず検査を受けるべきだということです。

もし、ワンパンマンチャレンジの途中で初めて毛髪ミネラル検査を受けていたら、「これは運動の結果だ!」なんて分かりっこなかったでしょう。

私の場合、過去のデータがあったからこそ、この変化に気づくことができました。

お金がかかる話ではありますが、自分の身体がどう変わっていくのかを正確に知るためには、やはり「数」が重要です。

私のように月に2回は難しくても、月に1回ならいつも予医ファミリーという月額5,500円の検査のサブスクでで自分の体の変化をチェックできます。皆さんも、自分の体の変化を楽しく記録してみませんか?意外な発見があるかもしれませんよ!

※あくまで今回のことはN=1の考察に過ぎませんので、面白情報として参考としていただければ幸いです。

いつも予医ファミリーはこちら

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カリフォルニア産のお米「カルローズ」を買ってみた!

〜そして、元素分析へ〜

お米が切れてしまったある日、近所のスーパーで目にとまったのは、今話題のカリフォルニア産のお米「カルローズ」。
日本産のお米が4000円ほどする中、カルローズは3150円。
決して値段につられたわけではないのですが、「どんな味なんだろう?」という純粋な好奇心で、手に取ってみました。

袋を開けた瞬間の印象は、「香りが少ない?」というもの。
ただ、私は嗅覚に絶対の自信があるわけではないので、あくまで個人的な感想です。

そして、炊いて食べてみた感想はというと――

「うん、これがカリフォルニア産って知ってるから“違うかも”って思う程度」
米粒がやや小さく感じられましたが、当たり前ですが「ちゃんとお米」です。
もしも外食先で出てきたら、私はきっと気づかないと思います。
(というか、会社では「お前は何食べても旨いって言うよな」と言われるくらい、幸せな舌の持ち主です。参考になるかどうかは微妙です…)

でも!
「ちょっと違うかも」と感じたこのお米、本当に成分的に違うの?
――というわけで、やっぱりここは当社の本領発揮。

カルローズの元素(ミネラル)分析、してみました!

水が違えば育ちも違う。
土壌が違えば当然、ミネラルバランスも変わってくるはず。
そんな期待とワクワクを込めて、分析してみた結果は……?


味覚だけじゃわからない、科学の目から見る「カルローズ」。
さぁさぁさぁどうなんだい!!

日本 VS アメリカの結果やいかに!!

.

.

.

.

ドーン!!

元素日本 白米平均ng/gカルローズng/g
ナトリウム7,0096,194
カリウム890,108916,592
マグネシウム364,190262,468
カルシウム44,34743,214
リン1,454,9781,176,638
セレン3530
クロム7.68.5
モリブデン1,045604
マンガン8,38910,668
2,5632,323
2,2441,970
亜鉛17,9349,562
カドミウム25.54.1
水銀2.30
1.10.9
ヒ素228128
アルミニウム159342
リチウム0.73.5
バナジウム0.30.9
バリウム14924

主要なミネラル(カリウム、マグネシウム、カルシウムなど)には大きな差はなかったものの、いくつか明確な違いが見られました!

●亜鉛:カルローズは低い

ま驚いたのが亜鉛の数値。カルローズは日本のお米に比べて約半分と、かなり低い結果になりました。私たちが分析した中では、日本産のどのお米よりも少ない数値でした。

●カドミウム:カルローズは低め

逆に、有害元素として知られるカドミウムはカルローズのほうが低め。これはポジティブなポイントです!

●リチウム:カルローズが高い!

なんと日本のお米と比べて約5倍! カルローズはリチウム含有量が圧倒的に高かったんです。ウム!カルローズなんと5倍!日本のどの米よりも断トツに高い!

●バナジウム:こちらも高い!

バナジウムもカルローズのほうが約3倍多く含まれていました。

●バリウム:日本の方が多い

逆にバリウムに関しては日本のお米の方が高い結果になりました。

普段なにげなく食べているお米も、こうして“元素レベル”で見てみると違いがあって面白いですね。
味や見た目だけではわからない、お米の個性が浮き彫りになりました。

「カルローズって実際どうなの?」という方の参考になればうれしいです!

「日本のお米が好き」という気持ちも、もちろん大切に

やはり日本人として、日本のお米に誇りや愛着を持っている方は多いと思います。

「やっぱり日本のお米が安心でおいしい」と感じている方のお気持ちは、とてもよくわかります。
長い歴史と丁寧な栽培、そして品種改良によって培われた日本のお米文化は、世界に誇れるものです。

ただ、最近気になるニュースがありました。

話題になった「あきたこまち」のカドミウム検出

2025年4月、秋田県産あきたこまちから、なんと870ng/gを超えるカドミウムが検出されたという報道がありました。
これは国の基準値(0.4ppm = 400ng/g)を2倍以上も超える値です。

読売新聞(2025年4月4日)

比較してみると…

今回私たちが分析したカルローズのカドミウム量はわずか4.1ng/g

つまり、話題になったあきたこまちの約220倍もの差がある、という結果になりました。

もちろん、こうした極端な数値がすべての日本のお米に当てはまるわけではありません。
しかしながら、土壌や栽培条件の違いが元素レベルの差につながることが、こうした事例からも見えてきます。

「安心」は多角的に見る時代へ

「国産だから安心」「外国産だから不安」といった単純な図式ではなく、科学的根拠に基づいた多角的な視点で、食品を見ていくことがこれからますます大切だと感じています。

カルローズにはカルローズの良さがあり、日本のお米には日本のお米の良さがあります。
そしてどちらも、正しく知ることが、安心や信頼につながっていくのだと思います。

もし、普段からこだわりのお米をお召し上がりになっていて、
それでもなお「カドミウムやヒ素などの有害金属が少し気になる…」という方には、
当社で行っているお米の有害金属(カドミウム・ヒ素)分析をおすすめしております。

ご興味のある方は、ぜひこの機会にお申し込みください。
お申込みはこちら

【元素分析結果発表】家庭菜園ほうれん草 vs スーパーのほうれん草!

以前、ド素人が挑戦した家庭菜園で、見事ほうれん草を収穫したというご報告をしました。

▼そのときの様子はこちら

そしてこのたび…
ようやく元素分析の結果が出ました!! 🎉

気になるミネラル、有害金属、どうなった!?

分析の比較対象はこちらの3種!

  • 左:スーパーで購入したほうれん草
  • 中:家庭菜園で育てたほうれん草
  • 右:家庭菜園(ビタミンC添加)で育てたほうれん草

ちなみに右端のビタミンC入りほうれん草、見た目がほんのり茶色っぽいです。もっと鮮やかな緑になると思っていたのに…これはビタミンCを与えすぎて酸化してしまったのかも?

いや〜ほんと、家庭菜園って勝手がわかりませんね。。

ビタミンCを入れたのは、虫よけや発芽率アップに効果があるという話を聞いて試したのですが、冬だったのでどちらも虫は出ず。

発芽も若干早かった気がするけど、最終的にはどちらももっさり育ちました。 むしろ、ビタミンCなしの方が成長は良かったかも…?過ぎたるは及ばざるがごとし、ですね。

左、ビタミンC無  右、ビタミンC有

分析方法と注意点

今回の元素分析には当社のICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析)を使用しています。
ただし、冷蔵庫での保管期間が少し長くなってしまい、しおれてしまったため水分量は実測できず、食品成分表の水分量92.4%を基準として計算しています。
あくまで参考値としてご覧ください!

【分析結果】100g中の含有量(換算値)

元素スーパー家庭菜園家庭菜園(VC+)
カリウム(mg)558610670
マグネシウム(mg)627479
カルシウム(mg)484967
リン(mg)4186149
クロム(µg)0.993.042.85
モリブデン(µg)13.91.62.2
マンガン(mg)0.130.931.45
鉄(mg)0.690.720.77
亜鉛(mg)0.560.751.15
カドミウム(µg)1.72.94.2
鉛(µg)0.41.01.2
アルミニウム(mg)0.540.290.34

気になるポイントをピックアップ!

  • 亜鉛:なんと!ビタミンC入りほうれん草で2倍に増加!すごい!
  • カドミウム:これも2.5倍…ちょっとびっくり(亜鉛が多いとカドミウムも多いことがあるようです)
  • :3倍だあああああああああ!!
  • モリブデン:なぜかスーパー品が10倍ほど多い。なぜ??
  • マンガン:家庭菜園の方が圧倒的に多い!嬉しい!
  • リン:ビタミンC入りのほうれん草が3倍程度高い、なぜ?

鉄が少ないのはなぜ?

食品成分表では鉄は2.0mg/100gとされていますが、今回の分析では約1/3の量でした。

この違いは本当に低いのか、または分析装置の違い前処理方法による可能性があります。
鉄の定量法は、フェナントロリン吸光光度法、フレーム原子吸光法、ICP発光分光分析などいくつかあり、今回はICP-MSを使用しています。

結論!

家庭菜園のほうれん草、なかなかやるじゃないか!
ミネラルも豊富、条件次第ではプロが作るスーパー品をしのぐ数値も!

とはいえ…やってみてわかる、家庭菜園の根気のいること!
今回初挑戦してみて、農家さんの凄さを本当に痛感しました。

この投稿が、これから家庭菜園を始める方や、ミネラル分析に興味のある方の参考になればうれしいです!

ちなみに味は?

収穫したほうれん草は味噌汁、お浸しで食べました!自分で作ったからとか抜きでちゃんとほうれん草の味でした!おいしかった!!

【出版】自閉症児の体内ミネラルの不均衡

ら・べるびぃ予防医学研究所で顧問を務める安田寛(薬学博士)の本が出版されました。

Imbalances of Body Minerals in Children with Autism

ー自閉症児の体内ミネラルの不均衡ー

安田の長年にわたる亜鉛と自閉症児に関する研究の集大成です。

本は英語で書かれたものすが、ご興味のある方はAmazonからお求めいただけます。

概略

自閉症スペクトラム障害(自閉症)や注意欠陥/多動性障害(ADHD)などの神経発達障害と診断される子どもの割合は、ここ数十年で増加しています。例えば、自閉症は50人に1人の割合で子どもに診断されています。

本書の研究論文は、特に0-3歳の自閉症障害のある子どもたちにおける、必須ミネラルである「亜鉛とマグネシウム」の欠乏と一部の有害金属の負荷に注目しています。これは、神経発達障害とその治療において「乳児期の時間枠」または「人生最初の1,000日(受胎後1000日)」と呼ばれる重要な期間の存在を示しています。

第1章では、安田らが1,967人の自閉症児(0-15歳の男児1,533人、女児414人)の毛髪中の亜鉛濃度を調べたメタロミクス研究の結果を示し、584人(29.7%)が亜鉛欠乏症に苦しんでいることを実証しています。0-3歳の乳幼児グループにおける亜鉛欠乏の割合は、男児で43.5%、女児で52.5%と推定されています。これらの発見は、乳幼児期の亜鉛欠乏が自閉症の病因にエピジェネティックに寄与していること、そして栄養学的アプローチがその予防と治療に新たな希望をもたらす可能性があることを示唆しています。

第2章では、自閉症障害のある1,967人の子どもたちの毛髪中の26種類の微量元素濃度を調べています。584人(29.7%)が亜鉛、347人(17.6%)がマグネシウム、114人(5.8%)がカルシウムで欠乏していることがわかりました。他の必須金属では2.0%以下でした。ミネラル欠乏の発生率は0-3歳の乳幼児で高く観察されました。一方、339人(17.2%)がアルミニウム、168人(8.5%)がカドミウム、94人(4.8%)が鉛の高負荷に苦しんでおり、水銀とヒ素の負荷は2.8%以下でした。これらの発見は、乳幼児期の亜鉛とマグネシウムの欠乏や有害金属の負荷が、自閉症障害の環境要因としてエピジェネティックに主要な役割を果たしているように見え、メタロミクスアプローチが神経発達障害の早期スクリーニングと予防につながることを示唆しています。

第3章では、1,967人の自閉症児(0-15歳の男児1,533人、女児414人)のメタロミクス研究の結果をまとめ、乳幼児期のミネラルバランスの乱れ(亜鉛とマグネシウムの欠乏、アルミニウム、カドミウム、鉛、水銀、ヒ素などの有害金属の高負荷)の自閉症の病因におけるエピジェネティックな役割についての最近の理解の進展を議論しています。したがって、メタロミクス分析は自閉症児の早期評価と介入に有用であると期待されています。重度の亜鉛とマグネシウムの欠乏、有害金属の負荷、ナトリウム/カリウムのアンバランスなど、様々なミネラルバランスの乱れに苦しむ個人の典型的な自閉症メタローム・プロファイルが図で示されています。

第4章では、77組の子供/母親ペアのボランティアグループを対象とした別のメタロミクス研究論文を報告しています:「乳幼児/子どもとその母親における有害金属負荷の評価のためのメタロミクス分析:早期評価と介入が不可欠」が引用されています。子どもの水銀濃度は母親と同程度で、子どもと母親の間に高度に有意な密接な相関が観察されました。鉛、カドミウム、アルミニウムについては、子どもの平均蓄積レベルは母親の約3倍高く、一部の個人、特に乳幼児では母親の数十倍高いレベルでした。対照的に、亜鉛やマグネシウムなどの一部の必須金属は母親よりも有意に低く、29人(37.7%)の子ども被験者が亜鉛欠乏と推定されました。さらに、子どもたちにおいて亜鉛と鉛の間(r = -0.267、p = 0.019)、マグネシウムとヒ素の間(r = -0.514、p = 0.0001)に有意な逆相関が観察されました。乳幼児における有害金属の高負荷と拮抗作用のある必須金属の欠乏は深刻な懸念事項であり、そのような被験者に対する早期評価と介入が彼らの神経発達と健康に有益であると考えられます。

第5章では、2,550人の自閉症児を対象とした最近のメタロミクス研究に基づく展望論文「神経発達障害の早期評価と個別化介入のためのメタロミクス分析」(2022年発表)を引用しています。この総説論文は、メタロミクス研究の決定的な発見をまとめ、神経発達障害の病因における乳幼児期/胎児期の様々なミネラルバランスの乱れ(亜鉛とマグネシウムの欠乏、有害金属の負荷だけでなく一部の必須金属の過剰)のエピジェネティックな役割についての理解を深めています。個々の子どもにおける様々なミネラルバランスの乱れ(または恒常性の乱れ)の早期評価と介入が、近い将来、神経発達障害および併存する免疫障害の証拠に基づく個別化治療への道を開くことを期待しています。

付録
第6章「乳幼児と高齢者は亜鉛欠乏になりやすい」
亜鉛のヒトの健康にとっての重要性は1960年代初頭から認識されていますが、今日、先進国では亜鉛欠乏についてあまり懸念されていません。この研究では、28,424人の日本人被験者(女性18,812人、男性9,612人)の毛髪中の亜鉛濃度を測定し、1,754人(6.17%)が対照参照範囲の2標準偏差(86.3 ppm)以下の亜鉛濃度を示し、亜鉛欠乏症と判定されました。成人の亜鉛欠乏の有病率は加齢とともに増加し、80代で最大19.7%に達し、90歳以上では3.4%に減少しました。0-4歳の乳幼児における亜鉛欠乏の割合は、男児で36.5%、女児で47.3%でした。これらの発見は、乳幼児と高齢者が亜鉛欠乏になりやすいこと、そして亜鉛欠乏への介入が正常な人間の発達、健康、長寿にとって必要であることを示唆しています。

第7章「有害金属の2つの年齢関連蓄積プロファイル」
乳幼児から高齢者までの28,424人の日本人被験者の毛髪サンプルにおける5種類の有害金属濃度をICP-MSで測定しました。毛髪の水銀濃度は、両性において高度に有意な年齢相関増加(r = 0.341、p 女性)を示しています。ヒ素も水銀と同様の蓄積プロファイルを示し、成人における年齢依存性と性差が見られました。対照的に、カドミウム、鉛、アルミニウムは別のタイプの蓄積プロファイルを示しました:両性において0-3歳の乳幼児で最も高い負荷レベルが観察されました。さらに、カドミウムは高齢女性に蓄積する特性を持ち、年齢依存性(r = 0.134、p 男性)が見られました。これらの発見は、有害金属がその蓄積プロファイルに基づいて2つの家族に分類されること、そして成人で年齢依存的に蓄積する水銀、ヒ素、カドミウムの3元素が加齢過程で役割を果たし、それらの高負荷が加齢の加速につながる可能性があることを示唆しています。加齢の分子的・細胞的メカニズムのさらなる理解は、高齢者の医療ケアを改善するだけでなく、加齢プロセスを遅らせるための実現可能な解決策を見出す希望をもたらす可能性があります。

2024年4月18日 幼少児におけるアルミニウムの異常蓄積

【講師紹介】 

安田寛 

1965年 金沢大学理学部化学科 卒業
1967年 金沢大学院理学研究科修了(生物化学専攻)
吉富製薬株式会社研究所入社(劇薬研究に従事)

1978年 薬学博士(九州大学)
1994年 雪印乳業株式会社生物科学研究所主幹(創薬研究)
2003年 ら・べるびぃ予防医学研究所所長(体内微量元素の網羅的分析とメタロミクス研究)
2007年 ら・べるびぃ予防医学研究所顧問

発表論文・総説・報告
Metallomics Analysis for Assessment of Toxic Metal Burdens in Infants/Children and Their Mothers: Early Assessment and Intervention Are Essential
北陸三県住民における有害金属体内蓄積に関する調査研究
The Situation of Zinc Deficiency : Early Assessment and Intervention Are Essential
Assessment of Infantile Mineral Imbalances in Autism Spectrum Disorders (ASDs)
Estimation of autistic children by metallomics analysis Nature Scientific 3,1199 (2013).
Two Age-Related Accumulation Profiles of Toxic Metals Scientific Reports 1: srep00129 (2011).
他多数

学会発表
Metallomics Analysis for Early Assessment and Intervantion of Neurodevolopment Disorder 2022年7月 第8回メタロミクス国際シンポジウム(ISM-8)
毛髪中の金属濃度と疾病予防に関わるメタロミクス解析研究 2019年8月 フォーラム2019 衛生薬学・環境トキシコロジー
日本人における有害金属の体内蓄積の地域差について 2013年3月 日本衛生学会 (2013) 68, S161.
現代日本人における亜鉛不足と加齢に関する研究 2013年6月 日本抗加齢医学会 (2013) 10, O14-1.
Infants and elders are liable to zinc deficiency. 2013年11月 International Society for Trace Element Research in Humans
他多数

—————————

開催日:2024年4月18日(木)12時~13時

演題:「幼少児におけるアルミニウムの異常蓄積」

講師:ら・べるびぃ予防医学研究所 顧問 薬学博士 安田寛

費用:無料

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★よくあるお問い合わせ★

Q.アーカイブはありますか?

A.毎月ミネラル検査お申込みいただき継続されている方はアーカイブを後日配信する予定です。

エアコンクリーニングの廃液を調べてみた

皆様、こんにちは。

先日、当社のパートナーのウチコトファスティングの田嶋様の旦那様がエアコンクリーニングのプロとのことで、エアコンクリーニングをご依頼しました。

この完全防備感、やはり素人がやるのでは安心感が全く違いますね。

周りがちらかっているのはほっといてください。

特殊な洗剤でエアコンを傷つけないようにお掃除するようですが、やはりその洗剤の中身は企業秘密です。

そしてこちらが24時間エアコン稼働しっぱなしの憩いのリビングダインングキッチンから出た汚れです。

きったなーーーーーーーーーー!!

今回はエアコンを3台 リビングダイニングキッチン、寝室、作業部屋とやっていただいたのですが、やはり毎日使うリビングダイニングキッチン、寝室は汚れがびっしりでした。

反対に作業部屋はほとんど使わないので、ほとんど濁らない水でした。

使用頻度が高い部屋のエアコンはこまめにクリーニングした方がよいと痛感しました。

田嶋様にうかがったところ、「使用頻度の高いお部屋は1年に1回くらいはされた方がいいかもしれませんね」とのことです。そうします。

と、そんなわけでこの出た廃液、せっかく出た廃液、触りたくもない廃液ですが、、、元素分析屋さんの血が騒ぎます。

許可をいただき手を突っ込んで廃液を回収しました。

回収した当初。

検査室にもってきました。順番入れ替わってます。すみません。

だいぶ時間が経ちほこりやカビなどは沈殿しましたが、最初は墨汁のように濁っていました。

左から作業部屋、リビングダイニングキッチン、寝室です。

やはり真ん中は油が多いのか、長時間おいても濁ったままです。

そんな廃液をICP-MSにかけて調べてみました。

洗剤の影響で液性がアルカリになっているため、参考値となります。

わかりやすいように水道水と比べてみましたが、金属類も多く廃液の中に入っておりました。

アルミニウムは約150~500倍

マンガンは約2,000~10,000倍

銅は約50-250倍

亜鉛は約50-100倍

鉛は約50-1,000倍

ヒ素も約7,000-20,000倍

水道水にはもともと含量がすくないので、このような結果になりましたが、この結果からもやっぱりエアコンクリーニングは定期的にやるべきだな、と思いました。

今回とっても丁寧にきれいにやっていただいた田嶋様には本当に感謝です。

気づきを与えていただき、ありがとうございました。

筋トレ好きのみなさーん!3種類のプロテインを測定してみましたよー!

筋トレすきのみなさん、こんにちはー!

今日は、筋トレ大好きな社長の筒井が、検査室に頼み込んでプロテインを測定してもらったので結果を公開します。

3種類のプロテインを測定しました。

まずは、測定値です。

およそ1回で摂取するプロテイン20g中に含まれる量となります。

※現在鉛にPTWIは設定されておりませんが、参考のため以前の数値を設定しております。

プロテインA
BやCに比べると圧倒的に亜鉛と銅が多い。
鉛がやや高い数値ですが、1日に食べる米に含まれる量のほうが5倍も高いので、このプロテインの数値は気にしなくてもいいと思います。

食品からの鉛の摂取量(農林水産省)https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_pb/exposure.html

プロテインB
ミネラルが多く含まれています。特に、クロム、マンガン、鉄は、このプロテイン20グラムで1日の必要量の半分を摂取できます。
ただし、アルミニウムが多いのが気になります。
耐容一週間摂取量(PTWI)の体重換算(60kg)では1日17.1グラム。
このプロテインを1日3回(1日20g×3)摂るとすると、これだけでアルミニウムのPTWIを超えてしまう。
このプロテインを摂るのなら、他のプロテインと組み合わせるなど、アルミニウムを減らす工夫をしたいところです。

プロテインC
ミネラル、有害金属ともに、特筆すべきものはありません。
可もなく不可もなし、といったところでしょうか。
セレンは少し多めなので、セレンの不足が気になっている方はいいかも。
ちなみにセレンは、男性の精子の動きや有害金属の排出などに関わっているミネラルです。

測定したプロテインはこちらです!

プロテインA(原料の紹介はここをクリック!)

コオロギ粉末

ジャジャーン!

プロテインAはコオロギ粉末でした!
コオロギは、未来のタンパク質源として注目されていますね!
社内のスタッフで試食しましたが、臭みなどもなく、食べやすいと思いました。
クッキーやアイスクリームに混ぜたり、料理に使ったりもできるようです。
ただし、スタッフの中には「無理、無理ー!」と、コオロギを食べるという心のハードルを越えられない者もいました。
また、コオロギの外骨格はエビなどと同じキチン質のため、甲殻類アレルギーの方は食べることができません。ご注意ください。

プロテインB(原料の紹介はここをクリック!)

エンドウ豆プロテイン

プロテインBはエンドウ豆のプロテインでした!ピープロテインとも呼ぶそうです。

植物にはアルミニウムが多く含まれるので、この数値になったのかと思います。
基本的には、必須ミネラルを多く含むものは、有害金属も多いのです。悩ましいですが。

プロテインC(原料の紹介はここをクリック!)

ホエイプロテイン

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プロテインCは王道のホエイプロテインです。

私の敬愛する筋トレ界のレジェンド山本義徳先生の推奨するプロテインですが、ミネラルに関しては特に目立つものはありませんでした。
有害金属も低いので、そこは長所になると思います。

3種類とも、あくまでプロテインなのでタンパク質補給が主目的なのですが、ついでにミネラルも摂れたらいいよね、という感覚で測定してみました。
AやBのプロテインは、予想以上にミネラルが多いので「マルチミネラルプロテイン」と名前を変えても良さそうです。

先日当社の検査を定期的に受けた方で、カドミウムがドカンといきなり100倍上昇した方がいらっしゃっいました。
なぜか、と聞いたらグラスフェッドプロテインがいいと聞いたので、アマゾンで一番安いのを買った、とのこと。
グラスフェッド=牧草とはいえ、牧草が農薬にまみれていたり、汚染されていたりすれば牧草=良いものではなくなるわけですが、そこまでなかなか調べられないなと実感しました。

さて、私がプロテイン大好き人間なので、通常依頼分析は110,000円のところ、プロテイン粉末に限って27,500円で測定をお受けいたします。

自分にとってこだわりの最高のプロテインの中身を知りたい場合、下部よりお申込みください。
※製造ロットによって成分は変わる可能性があります。
トレーニーやトレーナー、筋肉を愛してやまない方からのこだわりのご依頼をお待ちしております。

inf@lbv.jp または 03-5614-2711 にご連絡ください。

必要量は30gです。

測定項目は下記23項目です。
ナトリウム、マグネシウム、リン、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、カドミウム、アンチモン、バリウム、鉛、アルミニウム、バナジウム、コバルト、ニッケル、ヒ素、ストロンチウム、水銀

※実は私もプロテインでヒ素がどかんと上がったことがあります。
いえ、プロテインが原因かは断定はできないのですが、プロテインを変えたら数値が下がったので、ほぼプロテインが原因だろうと思っています。
やはり、プロテインは選ばないとダメですねー!

自分の摂っているプロテインの表示されていない成分についても知りたい方はぜひ。

こちらからお申込みいただけます。

ザ!世界仰天ニュース 金属アレルギーでハゲてしまった女性!

4月22日放送の『ザ!世界仰天ニュース』で「黒髪を奪った恐怖のアレルギー」という放送を見ました。

ある日突然髪が抜け始めてしまった女性がいました。
彼女は円形脱毛症と診断され、色々な治療を行いますが症状は悪化していきました。
やがて髪はほとんど抜け落ち、彼女は人目を避け引きこもりがちになってしまいます。
病院に行った結果、ついにその原因が判明します。それは、子供の頃に詰めた銀歯による金属アレルギーだったのです。原因が判明してからの、見事な回復に驚かされました。

銀歯はないから大丈夫と思っていませんか?残念ながら体内から有害重金属(有害ミネラル)が検出されない方はほとんどいないでしょう。

20150427

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有害ミネラルとは水銀、ヒ素、アルミニウム、鉛、カドミウム、ニッケル、スズなどの重金属です。毛髪ミネラル検査を受けると水銀、ヒ素、アルミはほとんどの人から検出されます。もちろんあなたからもです。
続いてカドミウム、スズ、ニッケルなどが比較的多いようです。
水質汚染された魚介類、歯科治療、古い水道管や大気汚染、喫煙などから、これらの有害重金属が人体に入ってきては蓄積していくのです。

普段は何気なく調子が悪い、病院に行っても病名がつかない時、もしかしたら体内に有害金属が溜まっているかもしれないのです。体の中に有害金属が溜まると、様々な症状を引き起こします。
みなさん、自分の健康のために、毛髪ミネラル検査から始めてみませんか?

written by Shou

毛髪ミネラル検査は有害金属を含め29種類のミネラル・金属を測定します。

ご自宅で受けられますので、有害金属の蓄積を確認するのに適しています。

毛髪ミネラル検査はこちらから