【最新研究】認知症リスクが34%上昇?脳の健康を守る「亜鉛」の重要性と、今すぐできる対策

「あれ、なんだっけ?」と、喉まで出かかった言葉が出てこないもどかしさを感じたことはありませんか?単なる「年齢のせい」と片付けてしまいがちなその症状、実は脳からの重要なサインかもしれません。

2025年、科学誌『Frontiers in Nutrition』にて、脳の健康を左右する「ある栄養素」の存在が大きな注目を集めました。その正体は、「亜鉛」です。今回は、科学誌『Frontiers in Nutrition』に掲載された論文の内容とともに、脳と亜鉛の深い関係について解説します。

1. 衝撃の最新データ:亜鉛不足で認知症リスクが34%

2025年11月、科学誌『Frontiers in Nutrition』に、約1万人を対象とした大規模な追跡調査の結果が発表されました(Association of zinc deficiency and risk of new-onset dementia)。

この研究で判明した最も注目すべき点は、「血中の亜鉛濃度が低い人は、正常な人に比べて認知症の発症リスクが34%も高い」という事実です。

さらに驚くべきことに、亜鉛不足が深刻なほどリスクは高まり、重度の欠乏(50µg/dL未満)の場合、リスクはなんと1.7倍(70%増)にまで跳ね上がることが示されました。

2. なぜ「亜鉛」が足りないと脳が衰えるのか?

なぜ、これほどまでに亜鉛が脳に影響を与えるのでしょうか? 論文では、主に以下のメカニズムが指摘されています。

  • 脳内の「慢性炎症」を防げなくなる 亜鉛には強力な抗酸化作用と抗炎症作用があります。亜鉛が不足すると、脳内で微細な炎症が続き、神経細胞がダメージを受けやすくなります。
  • 神経伝達の乱れ 亜鉛は、脳内の情報のやり取り(神経伝達物質の代謝)をスムーズにする役割を担っています。不足することで、情報の処理スピードや記憶の定着に支障が出ると考えられています。

3. 「脳の亜鉛不足」を招く現代のライフスタイル

「自分はしっかり食べているから大丈夫」と思っている方も注意が必要です。実は、現代人は亜鉛不足に陥りやすい環境にあります。

  • 加工食品の摂りすぎ: 食品添加物(フィチン酸など)の中には、亜鉛の吸収を妨げてしまうものがあります。
  • 過度なストレス: ストレスを感じると、体内の亜鉛は急速に消費されてしまいます。
  • 加齢による吸収力の低下: 年齢を重ねるごとに、食事から亜鉛を吸収する力は自然と落ちていきます。

4. 今日からできる!脳を守る「亜鉛」習慣

最新研究が示唆するのは、「亜鉛不足を放置しないこと」が将来の認知症予防に直結するということです。

  • 亜鉛豊富な食材を取り入れる 牡蠣、赤身の肉(牛・豚)、レバー、カボチャの種、カシューナッツなどがおすすめです。
  • 吸収率をアップさせる工夫 亜鉛はビタミンCやクエン酸と一緒に摂ると吸収が良くなります。お肉にレモンを絞る、といった工夫が効果的です。

まとめ

「たかがミネラル、されどミネラル」。 2025年の最新研究は、私たちの脳が健康に働き続けるために、亜鉛がいかに不可欠であるかを教えてくれました。

10年後、20年後の自分を支えるのは、今日の食事かもしれません。まずは今日の献立に、少しだけ「亜鉛」を意識してみませんか?

出典: Association of zinc deficiency and risk of new-onset dementia: a retrospective cohort study. Frontiers in Nutrition (2025). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12624281/

おいしく食べる亜鉛、鉄タブレット「噛む噛む20回 for kids」

亜鉛をチェック「毛髪ミネラル検査」

子どもの片頭痛と「亜鉛」の意外な関係。立ちくらみを伴わない子ほど不足に注意?

「朝、子どもが頭痛を訴えて学校に行けない…」 「頭痛だけでなく、立ちくらみや朝の弱さも気になる…」

そんな悩みを持つ親御さんに知ってほしい、最新の研究結果が発表されました。兵庫医科大学の研究チームが2025年に発表した論文によると、子どもの片頭痛と、体内の「亜鉛」の量には深い関係があるというのです。

今回は、この論文のポイントを分かりやすく解説します。

そもそも「亜鉛」は子どもにどんな役割があるの?

亜鉛は「微量元素」と呼ばれますが、子どもの健やかな成長には欠かせない立役者です。主な役割は3つあります。

  1. 脳と神経の「鎮静剤」 亜鉛は脳内の神経伝達物質のバランスを整えます。不足すると神経が過敏になり、脳が刺激に対して「過剰反応」しやすくなります。これが、片頭痛(脳の過敏な反応)を引き起こす一因と考えられています。
  2. 成長の「スイッチ」 細胞分裂を助けるため、身長を伸ばしたり、皮膚や粘膜を健康に保ったりするのに必須です。成長期の子どもは大人よりも多くの亜鉛を必要としています。
  3. 自律神経のサポート ホルモンの合成にも関わるため、心身の安定や自律神経の働きを助けます。

1. 片頭痛の子どもの40%が「亜鉛不足」?

研究チームが片頭痛と診断された小児(平均13歳)を調査したところ、なんと約40%の子に「亜鉛欠乏」が見られました。

亜鉛は、脳の神経の働きを安定させたり、炎症を抑えたりする重要なミネラルです。大人の片頭痛患者でも亜鉛不足が指摘されることがありますが、子どもでも同様の傾向があることが示されました。

2. 「立ちくらみ」がない子ほど、亜鉛が低いという驚きの結果

今回の研究で最も注目すべきは、片頭痛とあわせて「起立性不耐症(OI)」があるかどうかで、亜鉛の数値に差が出たことです。

  • 起立性不耐症(OI)とは? 立ち上がった時にめまい、ふらつき、動悸などが起こる状態。不登校の原因になることも多い症状です。

普通に考えると「症状が多い(頭痛+立ちくらみ)子の方が、栄養不足が深刻なのでは?」と思いがちですが、結果は逆でした。

  • 立ちくらみを伴わない片頭痛の子:亜鉛レベルが有意に低い
  • 立ちくらみを伴う片頭痛の子:亜鉛レベルは比較的保たれている

つまり、「ただの頭痛だけだから大丈夫」と思っている子の方が、実は深刻な亜鉛不足に陥っている可能性があるのです。

3. なぜ「立ちくらみがない子」の方が亜鉛が低いの?

研究者たちは、片頭痛のタイプによって「原因(メカニズム)」が異なるのではないかと推測しています。

  • 頭痛+立ちくらみの子:自律神経の乱れが主な原因?
  • 頭痛だけの子:亜鉛不足による神経の過敏さが主な原因?

もしそうだとすれば、頭痛だけのタイプの子は、亜鉛を補うことで症状が改善する可能性が高いということになります。

まとめ

「たかが頭痛」と思われがちな子どもの片頭痛ですが、その裏には栄養不足という意外なサインが隠れているかもしれません。特に、立ちくらみなどの目立った随伴症状がない場合は、一度「亜鉛」という視点で体の状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。

出典:Association Between Serum Zinc Level and Comorbid Orthostatic Intolerance in Pediatric Patients with Migraine.Journal Nutrients. 2025 Nov 28;17(23);

参考:成長期の子どもに大切な必須ミネラル「亜鉛」 – ら・べるびぃ予防医学研究所Blog

亜鉛不足が気になる方はこちら

毛髪ミネラル検査29元素 WEB版 | ら・べるびぃ予防医学研究所 Online Shop

亜鉛を補給できるおいしいラムネタイプ「噛む噛む20回 for kids」

脳の老化を食い止める「ミネラル」の力。腸内細菌が導く認知症予防

「最近、物忘れが増えた」「気分が落ち込みやすい」……。 こうした脳の悩み、実は「腸」の状態が深く関わっているかもしれません。

2025年に発表された最新論文では、腸脳相関(Gut-Brain Axis)、腸内細菌、必須ミネラル、そして有害金属が、私たちの脳の老化や神経疾患にどのように影響を与えるかが詳しく明かされました。

今回は、この論文の内容を分かりやすく紐解き、私たちが今日からできる食事のヒントを探っていきましょう。

1. 腸は「第2の脳」:腸脳相関の重要性

私たちの腸は単に食べ物を消化するだけでなく、ホルモンのように全身に指令を出す「内分泌器官」のような働きをしています。

腸と脳は、迷走神経やホルモン、そして腸内細菌が作る代謝産物(短鎖脂肪酸など)を介して、双方向で常にコミュニケーションを取り合っています。これが「腸脳相関」です。

このバランスが崩れる(=腸内フローラの乱れ/ディスバイオシス)と、以下のような疾患のリスクが高まることが報告されています。

  • アルツハイマー病 (AD)
  • パーキンソン病 (PD)
  • うつ病・不安障害
  • 自閉症スペクトラム障害 (ASD)

2. 必須ミネラルと腸内細菌の深い関係

論文では、鉄、マグネシウム、亜鉛、銅などの「必須ミネラル」が、腸内細菌を介して脳にどう影響するかが強調されています。

  • マグネシウム (Mg): マグネシウムが不足すると、腸内のビフィズス菌や乳酸菌が減少します。これによって腸脳相関が乱れ、うつ病のような行動につながる可能性が示唆されています。
  • 亜鉛 (Zn): 亜鉛の欠乏は腸内フローラの質を変化させ、神経炎症を引き起こす可能性があります。特に自閉症(ASD)との関連が注目されており、亜鉛不足の個体では特定の細菌(クロストリジウム属など)が増加することが分かっています。

ここで重要なのは、「ミネラルを摂るだけでなく、腸内細菌が元気であること」です。腸内細菌がミネラルの吸収率をコントロールしているため、腸が汚れていては、どんなに良い栄養を摂っても脳まで届かないのです。

3. 有害金属の脅威と腸のガードマン機能

現代社会では、環境汚染などを通じてヒ素や水銀などの有害金属が食事に混入することがあります。これらは体内に蓄積すると、脳に炎症(神経炎症)や酸化ストレスを引き起こし、認知症などの原因となります。

ここで重要なのが、健康な腸内細菌の働きです。 良好な腸内フローラは、これら有害金属の吸収を制限し、体外への排出を助ける「バリア」として機能します。 逆に腸内環境が悪いと、有害金属が体内に取り込まれやすくなり、脳へのダメージが加速してしまいます。

4. 解決のヒント:ポリフェノールと食事

加齢とともに腸内細菌の多様性は失われやすくなりますが、それを防ぐ強力な味方が食事性ポリフェノールです。

  • ポリフェノールの役割: 植物に含まれるポリフェノールは、腸内細菌によって分解・代謝されることで初めて体に吸収されやすくなります。これらは強い抗酸化作用を持ち、脳の老化を防ぐとともに、腸内の善玉菌を増やす「プレバイオティクス」としても働きます。
  • おすすめの食事: 植物ベースの食事(野菜、果物、全粒穀物)を中心とした、抗酸化力の高いメニューが推奨されます。

5. 未来の診断と治療:「セラノスティクス」へ

この論文では、腸内細菌の状態をチェックすることで、将来的な神経疾患の「診断(Diagnosis)」と「治療(Therapy)」を同時に行う「セラノスティクス(Theranostics)」という考え方を提案しています。

例えば、特定の菌(ビフィズス菌など)の減少をチェックすることで、脳の健康状態を予測し、食事やサプリメントでその菌をケアすることで病気を予防する……そんな未来がすぐそこまで来ています。

まとめ:今日からできること

  1. 「色」のある野菜を食べる: ポリフェノールを意識して、カラフルな食事を心がけましょう。
  2. ミネラルを意識する: マグネシウムや亜鉛を含む海藻類、ナッツ、豆類を積極的に。
  3. 腸内細菌を育てる: 発酵食品や食物繊維を摂り、有害金属に負けない「強い腸」を作りましょう。

加齢による脳の変化は避けられませんが、食事と腸内環境を整えることで、そのスピードを緩めることは十分に可能です。あなたの脳を守るために、まずは今日の食事から変えてみませんか?

参考文献: The Aging Gut-Brain Axis: Effects of Dietary Polyphenols and Metal Exposure. Chronic Dis Transl Med. 2025 Oct 15;11(4):251-268.

ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
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会社のシンクから金属臭が…よし、水を分析してみよう

いつもお弁当を食べ終わると、会社のシンクでお弁当箱を洗います。
油汚れには、やっぱりお湯が一番ですよね。

当社には給湯器が設置されており、約60℃のお湯が使える環境です。

蛇口を左にひねると給湯器を通ったお湯が出て、右にひねると給湯器を通らない水道水が出る、という仕組みになっているそうです。
(※給湯器の詳しい構造については専門外です)

ふと感じた「金属っぽいにおい」

ある日、いつものようにお湯でお弁当箱を洗っていると、
「あれ? 金属臭がする?」と感じました。

鉄っぽいにおいです。

「もしかすると、たまたま嗅覚が敏感になっていただけかもしれない」
そんなふうにも思いました。

しかし、当社は鉄をはじめとする元素を分析する会社です。
せっかくなので、これは一度ちゃんと調べてみよう、ということになりました。

お湯と水で、比較してみることに

金属臭を感じたのは、お湯を使っているとき。
そこで、

  • 蛇口を左にひねった 給湯器を通ったお湯
  • 蛇口を右にひねった 給湯器を通らない水道水

この2種類の水を採取し、比較分析を行うことにしました。

まずは「鉄」を確認

金属臭と聞いて、まず思い浮かぶのは「鉄」。
そこで最初に、鉄の数値を確認してみました。

すると……

あれ? ほとんど差がない。
むしろ、お湯のほうがわずかに低いくらい。

お湯(平均値㎍/L)水道水(平均値㎍/L)
3.13.9

「やっぱり気のせいだったのかな」
そう思い、分析データを閉じようとした、そのときです。

あれ? 鉄じゃない…?

データを見直していると、別の項目が目に入りました。

  • 亜鉛

これらの数値が、あきらかにお湯のほうで高くなっていたのです。

具体的には、

お湯(平均値㎍/L)水道水(平均値㎍/L)
70.48.78
亜鉛60.58.77
1.20.34
  • 銅: 約8倍
  • 亜鉛: 約7倍
  • 鉛: 約4倍

という結果でした。

基準値は問題なし。でも…

もちろん、これらの数値は水質基準を超えるものではありません。

この数値が健康に影響を及ぼす、というものではありませんが、
「給湯器を通すことで、こうした金属元素が増えることがある」
という点は、データとして確認できました。

給湯器には銅管が使われることが多いため、その影響が反映された可能性が考えられます。

嗅覚は、間違っていなかった

日常の中でふと感じた小さな違和感も、分析してみると、きちんと理由が見えてくることがあります。

そして何より、「気のせいではなかった」と確認できたことが、少し嬉しかった、そんな出来事でした。


当社ではお水の比較分析も承っております。

今回のように給湯器を通したお湯と通さない水でも分析が可能です。

気になる方はぜひこちらからお申込みくださいませ。

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亜鉛不足で認知症リスクが約30%増える?

今回は「亜鉛」と「認知症」のお話です。

亜鉛といえば、 

「味覚」や「免疫」「髪や肌」に大事なミネラル、というイメージが強いかもしれません。 

ところが最近、「亜鉛不足が認知症のリスクを高めるかもしれない」という、気になる研究結果が報告されました。

「物忘れが増えてきた気がする」 

「親の認知症が心配」 

そんな方に、ぜひ知っておいていただきたい内容です。

亜鉛不足でリスクが30%増!?

台湾の医療センター(Chi Mei Medical Center)の研究チームが、50歳以上の約3万4千人を対象に調査を行いました。

その結果、血中の亜鉛濃度が低い「亜鉛欠乏」の人は、正常な人に比べて認知症を発症するリスクが34%も高くなることが分かったのです。 さらに、この研究では「亜鉛が不足すればするほど危ない」ということも明らかになりました。

不足レベルとリスクの関係

研究結果を詳しく見てみると、軽度から中程度の不足でもリスクは上がりますが、重度の亜鉛不足(50μg/dL未満)になると、認知症のリスクはなんと1.7倍(約70%増)にまで跳ね上がることが分かりました。

つまり、亜鉛の量が減れば減るほど、リスクが高まるという明確な関係(用量反応関係)が見えたのです。

脳を守るための亜鉛

なぜ亜鉛が脳に影響するのでしょうか?

亜鉛が不足すると、神経の炎症が起きやすくなったり、脳の情報を伝える「シナプス」の機能が落ちたりする可能性が指摘されています。

骨の健康のためにカルシウムが必要なように、脳の健康を守るためには、亜鉛が重要な役割を果たしているのかもしれません。

今回の研究では、亜鉛不足は認知症だけでなく、肺炎のリスクも高めるという結果も出ています。

亜鉛を含む主な食品

亜鉛は、次のような食品に多く含まれています。

  • 牡蠣
  • 牛肉・豚肉(赤身)
  • レバー
  • チーズ
  • ナッツ類(アーモンド、カシューナッツなど)
  • 大豆製品(納豆、豆腐、味噌 など)
  • 全粒穀物

気になる方は、

  • 偏った食事になっていないか振り返る
  • 亜鉛を含む食品を意識して取り入れる
  • 毛髪ミネラル検査で自分の亜鉛の過不足を確認する

といったところから、少しずつ始めてみてください。

参照:亜鉛欠乏と新規発症認知症リスクの関連性:後ろ向きコホート研究。

亜鉛、鉄、サイクロデキストラン配合タブレット<噛む噛む20回>

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亜鉛と鉄がとれて、さらに虫歯予防に

噛む噛む20回

とうとう届きました。

噛む噛む20回

出会いは、ふとしたご縁から

ひょんなことから、毛髪ミネラル検査を取り扱っていただいているパートナー様よりご連絡をいただき、(歩いて伺える距離ということもあり)お邪魔してみると、そこには気になるアイテムがいくつもありました。
エルゴチオネイン、塗るマグネシウム……。

そんな中で、
「こんなタブレットがあるんですけど」
とご提案いただいたのが、サイクロデキストラン配合のタブレットでした。

サイクロデキストランとは?

サイクロデキストランとは、虫歯予防に役立つとされている成分です。
よく知られているキシリトールは「それ自体が虫歯にならない糖に似た成分」ですが、サイクロデキストランは、歯垢の原因となるバイオフィルムの形成を抑える働きが報告されている、糖に似た成分です。

「健康は歯から」とよく言われますよね。
その話を聞いた瞬間、「それは面白いですね」と、思わず前のめりになってしまいました。

なぜなら

うちには4歳と2歳の子どもがいて、歯磨きにはとっっっても苦戦しているからです。

「入れたい成分、ありますか?」

さらに驚いたのは、
「このタブレットに、入れたい成分ありますか?」
という一言。

……なんだそれ。
入れられるんですか。

であれば、当社はミネラル検査の会社です。
入れたいものは、もう決まっていました。

子ども向けに、亜鉛と鉄を同量・微量で

「子ども向けに、亜鉛と鉄を同量、微量に入れたタブレットがいいです」

そんな一言から、この商品づくりは始まりました。
ちょうど夏頃のことです。

毛髪ミネラル検査のデータを見ると、なぜか子どもの亜鉛の数値は低い傾向があります。
0歳では高いものの、1歳〜9歳頃までは、他の年代と比べると明らかに低い水準にあります。

グラフ:各年代の男性毛髪中亜鉛の平均値 単位:μg/g

成長に使われていて毛髪まで回らない、という理由もあるでしょう。
加えて、好き嫌いの影響も大きいと感じています。

実際、日本小児科学会の学会誌や小児科領域の報告では、子どもの亜鉛不足や潜在的な欠乏が問題となるケースがあることが指摘されています。

厚生労働省では鉄やカルシウムを中心に不足が問題視されていますが、「亜鉛も同様に不足している可能性が高い」と考えています。

子どもは、正直です

ただし、子どもはとても正直です。
嫌なものは、口にしません。

正直なところ、大人であれば、多少は我慢をして苦手なものを食べたり、それが難しければサプリメントで補う、という選択肢もあります。

しかし子どもはそうはいきません。
また一般的な亜鉛サプリメントは、1日あたり10mg以上とお子様にとっては含有量が多いものが主流です。

当社では、お子様に安心して食べてもらえることを何より大切にしたいと考え、あえて1粒あたり亜鉛と鉄を2mgという、調整しやすく、日常使いしやすい設計にしました。

子どもにとっての亜鉛の役割

亜鉛は、子どもの成長において欠かすことのできないミネラルのひとつです。
体内ではさまざまな酵素の働きを支えており、成長・発達の土台となる栄養素といわれています。

たとえば亜鉛は、

  • 身長や体重などの成長
  • 味覚の形成
  • 皮膚や粘膜の健康維持
  • 免疫機能の維持
  • 食欲の調整

などに関わっています。

特に子どもの場合、体をつくるスピードが速いため、亜鉛は成長のために優先的に使われやすいと考えられています。

また、亜鉛は体内に大量に蓄えておくことができないミネラルです。
そのため、日々の食事から少しずつ補っていくことが大切とされています。

一方で、子どもは味や食感にとても敏感で、苦手な食品を無理に食べることが難しい時期でもあります。
偏食が続くと、知らず知らずのうちに亜鉛の摂取量が不足気味になることも少なくありません。

だからこそ、「無理なく」「毎日の生活の中で」「安心できる量を」取り入れられる工夫が大切だと考えています。

おいしく、楽しく、罪悪感なく

完成までの過程では、出来上がった試作品を実際に味見させていただき、子どもにも食べてもらいました。

最初は
「うーん、もういらない」
という正直な反応もあり、そこから何度か味の調整を重ねていただきました。

そして最終調整の段階では、
「もう一個!もう一個!!」
という声に変わり、私も思わず顔がほころびました。

子どもの率直な反応を大切にしながら、おいしく続けられることにとことんこだわって完成したのが、噛む噛む20回です。

噛む噛む20回に込めた想い

好きなものだけを食べてくれたら親は楽ですが、やはり気になるのは栄養のこと。

そこで、

  • おいしく食べられて
  • 栄養も補給できて
  • さらに虫歯予防にもなる

そんなアイテムがあったら、罪悪感なく子どもに渡せるのではないか。そう思いました。

「ごはん食べてからね」と言えば、ごはんもしっかり食べてくれるかもしれない。
そんな二重の想いも込めています。

噛む噛む20回の特徴

噛む噛む20回は、ヨーグルト風味のタブレットです。

1粒あたり

  • 亜鉛:2mg
  • 鉄:2mg
  • カルシウム:50mg
  • マグネシウム:25mg
  • サイクロデキストラン:10mg

微量設計のため、過剰摂取にはなりません

「もう一個!」と2粒食べても、
亜鉛4mg、鉄4mg。
日常使いとして安心できる量です。

こどもの亜鉛の推奨量

年代男の子 推奨量 mg女の子 推奨量 mg
1~2歳3.53.0
3~5歳4.03.5
6~7歳5.04.5
8~9歳5.55.5

こどもの鉄の推奨量

年代男の子 推奨量 mg女の子 推奨量 mg
1~2歳4.04.0
3~5歳5.05.0
6~7歳6.06.0
8~9歳7.58.0
  • 内容量:60粒
  • 価格:2,980円(税抜)
  • 目安:
     ・1日1粒 → 約2か月分
     ・1日2粒 → 約1か月分

「噛む」という行為は、歯だけでなく、顎や脳の発達にもつながります。
噛む噛む20回が、子どもたちの健やかな成長を、さりげなく支える存在になれば嬉しいです。

こちらから噛む噛む20回の商品ページをご覧いただけます。

また当社が運営するサブスク「いつも予医ファミリー」でもお得に「噛む噛む20回」をお試しできます。

ちなみに、トップの写真は会社でスマホ撮影したものを、AIで画像生成してみました。
ものの15秒ほどで、この仕上がり。
本当にすごい時代ですね。

実際に撮影した写真はこちらです。

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ADHD発症に「お母さんのストレス」と「亜鉛不足」が関与?

国立精神・神経医療研究センター(NCNP)などの研究グループが、ADHD(注意欠如・多動症)の発症メカニズムに、これまでの遺伝的要因に加え、周産期の母親のストレスと胎児の栄養状態(亜鉛レベル)が深く関わっている可能性を示す研究結果を発表しました。

ADHDの症状の始まりが、出生前の「栄養」と「炎症」にあるという新たな知見は、今後の予防・介入アプローチに大きな影響を与えるかもしれません。

 研究のポイント:カギは「ストレス」「亜鉛」「炎症」のつながり

この研究では、出生コホートの長期追跡データと国際的なゲノム解析を統合し、以下の重要な関連性を明らかにしました。

  1. 母親のストレスが胎児の亜鉛低下・炎症上昇
  2. 炎症の上昇が ADHD症状へ
    • 出生時のIL-6の濃度が高いほど、8〜9歳時点でのADHD症状が強いことと関連していました。
  3. 亜鉛とADHDは「遺伝的」にも関連
    • 国際共同データを用いたゲノム解析により、血中亜鉛濃度とADHDは遺伝的に双方向で影響しあうことが示されました。つまり、亜鉛が低くなりやすい体質(遺伝的要因)を持つとADHD症状が強くなり、ADHDになりやすい体質を持つと亜鉛濃度が低下しやすい、という関連性が見つかったのです。

 なぜ「亜鉛」と「炎症」が重要なのか?

  • 亜鉛の役割: 亜鉛は、脳機能の発達や免疫調整に不可欠な微量元素です。亜鉛が不足すると、体内で炎症を促進する物質(IL-6など)が出やすくなります。
  • 周産期のストレスの影響: 母親のストレスやうつ状態が、亜鉛の摂取・吸収不足や胎盤機能の変化を介して、胎児への亜鉛供給に影響を与えている可能性が指摘されていました。

この研究は、周産期のストレス→亜鉛低下→ IL-6上昇→ ADHD症状という、一連の生物学的・遺伝的メカニズムの可能性を初めて統合的に示したものです。

臨床的な意義と今後の展望

この発見は、ADHDの予防と早期介入において、非常に重要な意味を持ちます。

  •  周産期メンタルヘルス支援の重要性
    • 母親のうつ状態などのストレスへの評価と支援が、子どものADHD発症リスクを軽減する可能性があります。
  •  栄養学的アプローチの可能性
    • 亜鉛の補充を含む栄養学的アプローチが、ADHDの発症に対して予防的な役割を果たす可能性があります。特に欧米の産婦人科ガイドラインで亜鉛補充が推奨されている中、日本でも検討が進むかもしれません。
  •  客観的なバイオマーカー
    • 血中亜鉛濃度は、ADHDの早期スクリーニングや介入のターゲットとなる客観的なバイオマーカーの候補となります。

この研究は、これまで個別に捉えられがちだった「周産期のメンタルヘルス」と「子どもの神経発達症」を栄養・炎症・遺伝という視点で結びつける統合的なアプローチの第一歩です。今後は、この結果の追試や他のコホート研究での再現性が確認されることで、母子の健康を守るための包括的な支援体制の構築へと繋がることが期待されます。

参考情報:

「Maternal stress, cord blood zinc and attention deficit hyperactivity disorder」

(npj Mental Health Research, 2025年8月7日掲載)

国立精神・神経医療研究センター

https://www.ncnp.go.jp/topics/detail.php?@uid=8dJzfM16dLmVXEHF

母と子のメンタルヘルスケア

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【10月20日は世界骨粗鬆症デー】骨の健康は毎日の習慣から!

10月20日は「世界骨粗鬆症デー(World Osteoporosis Day)」です。
この日は、骨粗鬆症の予防や治療に対する意識を高めることを目的に、世界各地で啓発活動が行われています。

日本では、2015年の推計で40歳以上の約1,590万人が骨粗鬆症に罹患しているとされており、高齢社会における深刻な健康課題の一つとなっています。

骨粗鬆症は、骨の密度が低下してもろくなり、わずかな転倒でも骨折しやすくなる病気です。骨折は要介護となる原因の第3位に挙げられており、「骨の健康」を守ることは、健康寿命を延ばすために欠かせません。

骨粗鬆症と栄養素の深い関係 〜ビタミン・ミネラルの役割〜

骨の健康といえば、まず「カルシウム」を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん、カルシウムは骨の主成分であり不可欠ですが、骨を強く保つにはそれだけでは不十分です。
さまざまなビタミンやミネラルが相互に作用しながら、骨の形成と維持に重要な役割を果たしています。

1. カルシウムの働きを助ける栄養素

  • ビタミンD:カルシウムの腸からの吸収を促進し、骨への沈着を助けます。日光を浴びることで皮膚でも合成されますが、食事からの摂取も大切です。
  • ビタミンK:骨形成に必要なタンパク質(オステオカルシン)を活性化し、カルシウムを骨に取り込むのをサポートします。
  • リン:カルシウムとともに骨の構成要素として、骨の構造維持に関与しています。

2. 注目される「マグネシウム」と骨密度の関係

マグネシウムは、骨の約60%に存在する重要なミネラルで、骨形成やカルシウムの定着、骨代謝の調整に関与します。
近年の研究では、血中マグネシウム濃度が低い高齢者は、骨密度が低く、転倒による骨折リスクが高まることが報告されています。

参考:Association between Serum Magnesium and Fractures: A Systematic Review and Meta-Analysis of Observational Studies
Nutrients. 2023 Mar 7;15(6):1304.

日本人は慢性的にマグネシウムの摂取量が不足しがちであるといわれており、意識的に摂取することが大切です。

3. 骨代謝に必要な「微量元素」のバランス

カルシウムやマグネシウムに加え、鉄・亜鉛・銅といった微量元素も骨の健康に欠かせません。

  • 亜鉛・銅:骨の形成や分解に関わる酵素の構成成分として機能します。
  • :骨を作る「骨芽細胞」の働きを支え、貧血予防だけでなく骨代謝にも関与しています。

特に閉経後の女性では、これらのミネラルのバランスが乱れると骨密度や骨代謝に影響を及ぼす可能性があると報告されています。

4. 骨を支える「ビタミン群」の役割

  • ビタミンC:コラーゲン合成に不可欠で、骨の土台となるタンパク質の生成に関わります。
  • ビタミンB群(特にB6・B12・葉酸):ホモシステインというアミノ酸の代謝に関与し、骨粗鬆症との関連が近年注目されています。

参考:Exploring the effects of homocysteine metabolism in osteoporosis management in Indian adult females
Int J Mol Epidemiol Genet. 2024 Oct 25;15(4):31–43

骨の健康は、毎日の習慣から

骨は「リモデリング(再構築)」という仕組みによって、常に古い骨が壊され、新しい骨に作り替えられるサイクルを繰り返しています。
この健全なサイクルを維持するためには、日々の生活習慣が重要です。

骨を守る3つの生活習慣

1. 栄養バランスの良い食事

  • カルシウム、マグネシウム、ビタミンD・K、鉄・亜鉛・銅などのミネラルを、多様な食材からバランスよく摂取しましょう。
  • サプリメントに頼りすぎず、「食事から摂る」を基本に心がけることが大切です。

2. 適度な運動

  • 骨は「負荷」がかかることで強くなります。
  • ウォーキングや階段の昇り降り、軽い筋トレなど、日常生活の中で無理なく取り入れましょう。

3. 定期的な骨密度検査

  • 特に閉経後の女性は、骨密度が急激に低下しやすくなります。
  • 自覚症状が出にくいため、40代以降は年に1回の検査を習慣にしましょう。

今日から始める「骨活」

10月20日の「世界骨粗鬆症デー」をきっかけに、ご自身の骨の健康に目を向けてみませんか?

未来の健康な体を支えるのは、日々の小さな積み重ねです。
今日の一歩が、10年後のあなたの体をつくります。

ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査へ

なぜ、食品成分表示に“ミネラル”はほとんど載っていないのか?

健康や栄養に興味を持って、「野菜を意識しよう」「たんぱく質を取ろう」と思っている方は多いでしょう。でも、ミネラル──カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウムなど──については、「足りてるかな?」とぼんやり感じるものの、食品のパッケージを見ると「ナトリウム(食塩相当量)」くらいしか書いていないことに気づきませんか?

実はそれには「法律」「コスト」「実務上の制限」など、いくつかの理由があります。今回は、その背景をわかりやすく解説します。

1. 義務表示項目として決まっているものが限られている

日本では「食品表示法」により、パッケージに記載しなければならない 栄養成分表示の必須項目 が定められています。具体的には次の5つ:

  • 熱量
  • たんぱく質
  • 脂質
  • 炭水化物
  • 食塩相当量

つまり、この5つだけは 必ず表示しなければいけない のです。
食塩相当量を出すために、実際にはナトリウム量を測定して換算しますから、ナトリウム(=塩分)については必ずラベルに載る、というわけです。

一方で、カルシウム・鉄・マグネシウム・亜鉛などその他のミネラルは、「義務」ではなく 任意表示 に位置づけられています。

2. 任意表示であるゆえの「表示しない選択」

義務ではない以上、企業はコスト・手間・リスクを見て、「表示しない」選択を取ることが多くなります。具体的には:

  • ミネラルを定量分析するには専門の検査が必要
  • 測定値には誤差やばらつきがあるため、信頼性を確保する必要あり
  • 表示すると標準値との差や変動がクレームのリスクになる
  • 消費者がミネラルの数値を見ても理解しにくい可能性

こうした理由から、特にアピールしたい成分がない商品では、ナトリウム(食塩相当量)のみという表示が主流になっているのです。

3. 強調したい成分だけを “見せる” 場合が多い

では、どういうときにカルシウムや鉄などが表示されるか? それは 栄養訴求・売りの材料になる場合栄養機能食品 の場合です。たとえば:

  • 「カルシウム入り」「鉄分強化」などとパッケージで訴えたい飲料や乳製品
  • 栄養機能表示(保健機能食品)の認可を得て、一定量以上のミネラルを含む製品
  • サプリメントや機能性食品

これらでは消費者に「これはいい」「差別化できる」というメリットがあるため、追加表示をする価値があります。

4. ミネラル表示が少ないことの注意点・読み解き方

表示されていないからその食品にミネラルがない、というわけではありません。ただ、表示されていない分、次の点を意識しておくといいでしょう。

  • 食品成分表(国や自治体、大学などが公表しているデータベース)を使う
  • 多様な食材を組み合わせて、ミネラルをバランスよく摂る
  • 強化表示された商品を「補助的に使う」程度に留める

5. まとめ ~表示の裏側を知って、賢く読む力を持とう

食品パッケージを見て、「ナトリウム以外ミネラルが出ていないな」と思ったら、それは制度と実務上の制限のせいです。必ずしも “ない” わけではありません。

だからこそ、パッケージ表示だけに頼るのではなく、食品成分表などを活用する目を持つことが、栄養に敏感な消費者として大切です。

6. 表示だけでは見えない、あなたのミネラル状態

実際、食品のパッケージだけでは、自分がカルシウムや鉄をどのくらい摂れているかは分かりません。

さらに言えば、摂った量=体に吸収された量 ではありません。

  • 吸収率の差
  • 生活習慣やストレス
  • 体質や年齢

こうした要因で、体内にどのくらいのミネラルが蓄えられているかは、人によって大きく変わります。

7. ミネラルを「見える化」するという選択肢

そこで私たちが提供しているのが、ら・べるびぃ予防医学研究所の毛髪ミネラル検査 です。

髪の毛はミネラルを取り込みながら成長するため、体内に取り込まれたミネラルの状態を反映しています。血液や尿の検査では見えにくい、長期的なバランスを確認できるのが大きな特徴です。

「食品ラベルには出てこない、けれど健康に欠かせない栄養素」。
その状態を客観的に知ることは、サプリや食事の工夫よりも前に、とても大事な第一歩なのです。

ら・べるびぃ予防医学研究所
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ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
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成長期の子どもに大切な必須ミネラル「亜鉛」

当社が特に注目している必須ミネラル、それは「亜鉛」です。
必須ミネラルは16種類ありますが、カルシウムや鉄のように不足が懸念され積極的な摂取が推奨されている栄養素とは異なり、亜鉛はまだ十分に意識されていない現状があります。

亜鉛は、私たちの体の中でとてもたくさんの役割を担っています。
なんと 300種類もの酵素 の働きを助け、さらに 「ジンクフィンガープロテイン」という遺伝子のスイッチ役をするタンパク質 が数千種類もあり、その働きにも亜鉛が欠かせません。(亜鉛はジンクといいます)
つまり、亜鉛は体の成長や脳の発達、エネルギーづくりや免疫など、あらゆる場面で支えてくれる “縁の下の力持ち” なのです。

毛髪中の亜鉛は子どもで低い?

当社では毛髪ミネラル検査を行い、年代別の傾向を長年確認しています。
毛髪中の亜鉛濃度は比較的安定しており、成人ではおおよそ 150ppm が平均値です。ところが、1〜7歳の子どもでは平均値が成人の2/3の おおよそ 100ppm なのです。

6年ぶりに改定した亜鉛欠乏症の診療指針 2024

日本臨床栄養学会は、6年ぶりに「亜鉛欠乏症の診療指針」を改定しました。ポイントを分かりやすく整理すると以下の通りです。

1. 診断基準・検査の見直し

  • 従来、アルカリホスファターゼ(ALP)の低値も診断に参考にしていましたが、今回の改定でこの記述は削除されました。
  • 血液検査による亜鉛測定を中心に、よりシンプルに診断できるようになっています。

2. 採血タイミングの明確化

  • 亜鉛治療中は 1〜2か月ごとに採血 して亜鉛の量を調整
  • 銅の測定は 数か月に1回 で調整
  • 治療中のモニタリング方法が具体的に示され、より安全で効果的な治療が可能になりました。

3. 治療に使う亜鉛製剤の整理

  • 保険適用で使えるのは ヒスチジン亜鉛酢酸亜鉛
  • ポラプレジンクも紹介されていますが、保険適応は限定的
  • これにより、医療現場での選択が明確になりました。

4. 小児・内科疾患における意義の更新

  • 亜鉛欠乏が関わる疾患について、最新のエビデンスをもとに内容を大幅に改定
  • 小児科・内科それぞれで「亜鉛補充がどのように役立つか」が整理されています。

5. 亜鉛摂取推奨量の改定

  • 成人男性: 9.0〜9.5mg/日(旧版10mg)
  • 成人女性: 7.0〜8.0mg/日(旧版8mg)
  • 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」を反映した最新値になりました。

6. 亜鉛欠乏の頻度・リスク情報の整理

  • 国内における亜鉛欠乏の頻度を記載
  • 亜鉛欠乏がリスクとなる疾患は、メタアナリシスで証明されたもののみを記載
  • 不必要な情報を削ぎ落とし、科学的根拠に基づいた内容に

7. 過剰摂取に関する情報の更新

  • 食事摂取基準に基づいた耐用上限量を記載
  • 血清膵酵素(アミラーゼ・リパーゼ)の上昇は臨床上ほとんど問題がないため、記述を削除(一部本文には残す)

亜鉛不足が子どもに与える影響

日本臨床栄養学会の「亜鉛欠乏症の診療指針 2024」でも、亜鉛は小児の成長・発達にとって重要な栄養素であると明記されています。

  • 亜鉛は小児の成長発達に重要な役割を担う
  • 欠乏すると成長障害や脳の発達遅延につながる可能性がある
  • 重症感染症の頻度や予後にも影響を与えることがある
  • IGF-1(インスリン様成長因子-I)の維持に関与し、骨や身長の成長に不可欠

世界的にも、栄養状態が悪い地域では亜鉛補充によって子どもの成長障害が改善したという報告があります。

お子様の検査が多い

当社では発達障害や自閉症のお子様、あるいは発達が気になると感じている保護者様からのご依頼を多くいただきます。
標準検査ではない毛髪ミネラル検査に費用をかけて受けられる方の多くは、やはり「お子様の成長や発達に関する心配」から行動されているのだと感じています。

毛髪中の亜鉛が低い、という結果は決して珍しくありません。
だからこそ、成長期のお子様にとって必要な栄養素を十分に確保することは、体だけでなく脳の発達にも良い影響をもたらす可能性があります。

まとめ

  • 亜鉛は16種類ある必須ミネラルのひとつ
  • 成長・免疫・遺伝子発現に広く関与している
  • 小児は毛髪中亜鉛濃度が低い傾向
  • 亜鉛不足は成長障害や脳発達への影響が懸念される

成長期の子どもこそ、亜鉛の充足度を意識してあげることが大切です。
不足が心配な方は、血清亜鉛の測定や毛髪ミネラル検査で、まずは現状を知ることから始めてみてください。

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