藤田医科大学の研究チームがとても興味深い発表をしました。
「歯や舌の状態が、血糖値・脂質・腎臓の健康と関係している」という報告です。

研究の内容
対象は50歳以上の118人(男性80人・女性38人)。
全身の健康データ(血糖・コレステロール・腎機能など)と、口の中の状態(歯の数、舌の汚れ、嚥下や発音の機能など)を比べました。
すると…
- 血糖値が高い人 → 歯が少なく、舌や唇の動きがぎこちない
- コレステロール異常のある人 → 舌苔(舌の白い汚れ)が多く、発音もスムーズでない
- 腎機能が悪い人 → 歯が少なく、舌苔が多く、「た」「か」の発音の滑らかさが低下している
という傾向が見つかったんです。
なぜ口の中と全身がつながるの?
研究チームによると、
- 口の中が汚れていると細菌が増える
- 歯茎に炎症が起きる
- その炎症や菌が血管や全身に悪影響を及ぼす
という可能性が考えられるそうです。
つまり、歯みがきをサボったり、口腔ケアが不足すると…将来的に糖尿病や脂質異常症、腎臓病のリスクが上がるかもしれないんですね。
この研究のポイント
- まだ観察研究なので「絶対に因果関係がある!」とは言えません
- でも、口の健康が「隠れ病気のサイン」になる可能性が高い
- 健診のときに口腔検査を追加すると、病気の早期発見につながるかも
日常生活でできること
- 歯みがき+フロスでプラークを残さない
- 舌ブラシや舌ケアで舌苔を減らす
- 定期的に歯科健診を受ける
- よく噛んで食べる(咀嚼は口腔機能アップ)
まとめ
「口は健康の入り口」とよく言いますが、本当にその通り!
歯や舌の状態が悪いと、糖尿病・脂質異常症・腎臓病のリスクが上がる可能性があるとわかってきました。
今日の歯みがきが、未来の健康につながる。
そんなことを考えると、歯ブラシを持つ手にも力が入りますよね。
ら・べるびぃ予防医学研究所
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