排出 〜美しく出す 生命の機能美〜
このたび、NHK BSヒューマニエンス 40億年のたくらみ
「排出 〜美しく出す 生命の機能美〜」にて、「排出」の一つとして「髪の毛」が紹介され、当社を取材していただきました。
初回放送は2026年3月7日(土)午後10:30〜(NHK BS)です。
取材には不慣れで大変緊張いたしましたが、どのような放送になるのか、今からとても楽しみにしております。
毛髪は「排出」の器官のひとつ
毛髪ミネラル検査は、もともと水銀分析の研究の中で、検体としての有用性が評価されてきました。
毛髪は、
- 有害金属の濃度が比較的高く検出されやすい
- 数か月単位の情報を保持する
- 採取が非侵襲的である
という特徴があります。
現在のところ、
- 毛乳頭 → 毛幹へは移行する
- 毛幹 → 毛乳頭(血管側)へ戻る機構は確認されていない
とされており、毛髪に取り込まれることは、実質的に体外への排出を意味します。
歴史を語る検体としての毛髪
毛髪は長期間情報を保持します。
そのため歴史的にも価値があり、
- ナポレオンのヒ素曝露説
- ベートーベン の鉛曝露説
などは、遺髪や遺骨の分析結果をもとに議論されてきました。毛髪は「その時代の体内環境」を記録する、いわばタイムカプセルのような存在です。
毛髪は環境中でも分解されにくい
毛髪はケラチンという硫黄を多く含むタンパク質でできています。
この構造は非常に強固で、
- 土壌中でも特殊な微生物が存在しない限り分解されにくい
- 水に溶けにくい難溶性タンパク質
という特徴があります。
水銀は硫黄と強く結合する性質があるため、いったん毛髪に取り込まれると、容易には再放出されません。
環境省資料『不思議な水銀の話』でも紹介されているように、毛髪や体毛は環境中でも分解されにくく、水銀の再循環を抑える一時的な貯留(シンク)として働く可能性が示唆されています。さらに、体毛は食用に適さない、仮に摂取しても消化されにくいという性質から、水銀の生物濃縮経路になりにくいと考えられています。
毛髪や体毛は環境中でも分解されにくく、水銀の再放出を妨げていると考えられる。体毛は食用に適さず、また、食べても消化されずに残され、水銀の生物濃縮につながらないため、結果的にヒトや生物を水銀ばく露から守っていることになる。
不思議な水銀の話より抜粋
https://www.env.go.jp/chemi/tmms/husigi/hg_husigi_23.pdf
その意味で、毛は単なる「老廃物」ではなく、結果的に生物を水銀曝露から守る仕組みの一端を担っているとも言えるでしょう。
ぜひご覧いただけましたら幸いです。
ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
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