「朝、子どもが頭痛を訴えて学校に行けない…」 「頭痛だけでなく、立ちくらみや朝の弱さも気になる…」
そんな悩みを持つ親御さんに知ってほしい、最新の研究結果が発表されました。兵庫医科大学の研究チームが2025年に発表した論文によると、子どもの片頭痛と、体内の「亜鉛」の量には深い関係があるというのです。
今回は、この論文のポイントを分かりやすく解説します。
そもそも「亜鉛」は子どもにどんな役割があるの?
亜鉛は「微量元素」と呼ばれますが、子どもの健やかな成長には欠かせない立役者です。主な役割は3つあります。
- 脳と神経の「鎮静剤」 亜鉛は脳内の神経伝達物質のバランスを整えます。不足すると神経が過敏になり、脳が刺激に対して「過剰反応」しやすくなります。これが、片頭痛(脳の過敏な反応)を引き起こす一因と考えられています。
- 成長の「スイッチ」 細胞分裂を助けるため、身長を伸ばしたり、皮膚や粘膜を健康に保ったりするのに必須です。成長期の子どもは大人よりも多くの亜鉛を必要としています。
- 自律神経のサポート ホルモンの合成にも関わるため、心身の安定や自律神経の働きを助けます。
1. 片頭痛の子どもの40%が「亜鉛不足」?
研究チームが片頭痛と診断された小児(平均13歳)を調査したところ、なんと約40%の子に「亜鉛欠乏」が見られました。
亜鉛は、脳の神経の働きを安定させたり、炎症を抑えたりする重要なミネラルです。大人の片頭痛患者でも亜鉛不足が指摘されることがありますが、子どもでも同様の傾向があることが示されました。
2. 「立ちくらみ」がない子ほど、亜鉛が低いという驚きの結果
今回の研究で最も注目すべきは、片頭痛とあわせて「起立性不耐症(OI)」があるかどうかで、亜鉛の数値に差が出たことです。
- 起立性不耐症(OI)とは? 立ち上がった時にめまい、ふらつき、動悸などが起こる状態。不登校の原因になることも多い症状です。
普通に考えると「症状が多い(頭痛+立ちくらみ)子の方が、栄養不足が深刻なのでは?」と思いがちですが、結果は逆でした。
- 立ちくらみを伴わない片頭痛の子:亜鉛レベルが有意に低い
- 立ちくらみを伴う片頭痛の子:亜鉛レベルは比較的保たれている
つまり、「ただの頭痛だけだから大丈夫」と思っている子の方が、実は深刻な亜鉛不足に陥っている可能性があるのです。
3. なぜ「立ちくらみがない子」の方が亜鉛が低いの?
研究者たちは、片頭痛のタイプによって「原因(メカニズム)」が異なるのではないかと推測しています。
- 頭痛+立ちくらみの子:自律神経の乱れが主な原因?
- 頭痛だけの子:亜鉛不足による神経の過敏さが主な原因?
もしそうだとすれば、頭痛だけのタイプの子は、亜鉛を補うことで症状が改善する可能性が高いということになります。
まとめ
「たかが頭痛」と思われがちな子どもの片頭痛ですが、その裏には栄養不足という意外なサインが隠れているかもしれません。特に、立ちくらみなどの目立った随伴症状がない場合は、一度「亜鉛」という視点で体の状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。
参考:成長期の子どもに大切な必須ミネラル「亜鉛」 – ら・べるびぃ予防医学研究所Blog
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