皆さんは「ビタミンC」と聞くと、何を思い浮かべますか? 「お肌に良さそう」「風邪の予防に」といったイメージが強いかもしれませんが、実は「脳の健康(認知機能)」にとっても、非常に重要な役割を果たしていることが最新の研究で明らかになりました。
今回は、米国の高齢者を対象に行われた大規模な調査の結果をご紹介します。
1. ビタミンCが「脳のサビ」を防ぐ
脳は非常に多くのエネルギーを消費するため、酸化ストレス(細胞のサビ)が発生しやすい場所です。ビタミンCは強力な抗酸化物質として、このサビから脳の神経細胞を守ってくれると考えられています。
今回の研究では、60歳以上の約2,700人を対象に調査が行われ、ビタミンCが不足している人ほど、認知機能が低下しやすいことが改めて示されました。
2. 脳の「能力」によって、必要なビタミンCの量が違う!?
この研究の最も興味深い発見は、「どのテストで測るかによって、最適なビタミンCの量が異なる」という点です。私たちの脳には様々な機能がありますが、今回の結果は以下のようになりました。
- 「脳の回転の速さ」には 500 mg/日 「数字記号置換テスト(DSST)」という、処理速度や注意力を測るテストでは、1日500mgあたりまでスコアが上昇し続け、そこで最大(プラトー)に達しました。複雑な作業をテキパキこなす力を維持するには、比較的多めの量が必要かもしれません。
- 「言葉のスムーズさ」には 120 mg/日 「聴覚流暢性テスト(AFT)」という、言葉を思い出す力や実行機能を測るテストでは、1日120mgで効果が頭打ちになりました。
3. 喫煙者は「ビタミンC」が救世主になる
さらに、この研究では「喫煙習慣」との関連が強く指摘されています。
- 非喫煙者: ビタミンCの効果は比較的緩やか。
- 喫煙者: ビタミンCの摂取量が多いほど、認知機能スコアが劇的に改善。
タバコを吸うと、体内で大量の活性酸素が発生し、ビタミンCがどんどん消費されてしまいます。喫煙者は非喫煙者よりも脳が酸化ダメージを受けやすいため、その分、ビタミンCを補給した時の「脳を守るメリット」がより顕著に現れるのです。
4. 今日からできる!脳を守る摂取プラン
「120mg〜500mg」という数字を、どうクリアすれば良いでしょうか?
- 120mg(基本ライン): キウイ1個、またはブロッコリーを小鉢1皿分食べればクリアできる量です。食事に気を使えば十分達成可能です。
- 500mg(さらに高みを目指すなら): 食事だけで毎日500mgを摂るのは、パプリカやフルーツをかなり大量に食べる必要があり、少しハードルが上がります。この場合は、良質なサプリメントを賢く併用するのも一つの手です。
まとめ:脳の健康は、毎日のビタミンCから
今回の研究は、ビタミンCが単なる「風邪予防」だけでなく、「脳の処理速度や記憶力を守る強力な武器」であることを示してくれました。
特に、タバコを吸う方や、最近「頭の回転が鈍くなったかも?」と感じる方は、今日からビタミンCの摂取量を意識してみてください。脳の「サビ」を落として、いつまでも若々しい思考を維持しましょう!
