「保存料は体に悪いのでしょうか?」
最近、フランスで行われた10万人以上を対象とした大規模研究で、一部の保存料を多く摂取している人ほど、がんの発症率がやや高いという結果が報告されました。
研究で関連が示された保存料
この研究では、以下の保存料と、がん(全体・乳がん・前立腺がん)との関連が観察されました。
- ソルビン酸カリウム → 全体のがん、乳がん
- 亜硫酸塩(メタ重亜硫酸カリウムなど) → 全体のがん、乳がん
- 亜硝酸ナトリウム → 前立腺がん
- 硝酸カリウム → 全体のがん、乳がん
- 酢酸類 → 全体のがん、乳がん
一方で、研究対象となった17種類の保存料のうち、11種類については関連が認められませんでした。
この研究が伝えていること
重要なのは、この研究は「関連がある」ことを示したものであり、「保存料ががんの原因である」と証明したわけではないという点です。
研究者たちも、メカニズムを解明するためのさらなる研究が必要だと述べています。
保存料に含まれるミネラル成分という視点
ここで「ミネラル」の視点でこの研究を見てみましょう。
研究で関連が示された保存料の多くは、
- ナトリウム(亜硝酸ナトリウムなど)
- カリウム(ソルビン酸カリウム、硝酸カリウムなど)
これらは化学的にはミネラルの一種(塩類)です。しかし、野菜や海藻から摂る自然なミネラルとは異なり、工業的に精製・合成された添加物として食品に含まれています。
しかもこれらは、
- ハムやソーセージ
- パン
- 総菜
- お菓子
などの、とても日常的な加工食品に多く含まれています。
「工業的なミネラル」と「自然なミネラル」の違い
この論文の結論として、研究者たちは「消費者は、作りたての、加工度の低い食品を選ぶことが推奨される」と述べています。
加工食品に頼る生活をしていると、保存料としての「ナトリウム」や「カリウム」は体に入ってきますが、それらは体の調子を整える本来の栄養源としては期待できません。 一方で、加工食品ばかり食べることで、本来野菜や未精製の穀物から摂れるはずの「マグネシウム」や「亜鉛」「鉄」といった必須ミネラルを摂取する機会が減ってしまいます。
つまり、保存料の多い食事は、
今回の研究で示唆された <添加物によるリスク> のみならず、
本来必要な <必須ミネラルの不足> を引き起こす可能性もあるのです。
研究者からの提言
この研究の結論として、研究者たちは次のように述べています。
「これらの結果が確認されれば、食品業界における添加物使用に関する規制の再評価が求められる」
「消費者は、新鮮で最小限の加工にとどめた食品を選ぶことが推奨される」
私たちにできること
この研究結果を受けて、私たちができることは何でしょうか。
- 加工食品に頼りすぎない食生活を意識する
- 食品表示を確認する習慣をつける
- 自分の体の状態を知る
「何を食べているか」だけでなく、「自分の体がどのような状態にあるか」を把握することが、健康管理の第一歩です。
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食事内容だけでは、
体内のミネラルバランスや有害金属の状態を正確に知ることはできません。
そこで役立つのが、
- 体内のミネラルバランス
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をまとめて確認できる検査です。
「今の自分の体の土台がどうなっているか」を知ることで、
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「知ることは、すべての始まりです。」
※本記事は、BMJ誌に掲載された研究(NutriNet-Santé cohort, 2009-23)を参考にしています。研究では関連性が示されたものであり、因果関係が証明されたわけではありません。PubMedCLOUD