以前タンポポコーヒーについてまとめましたが、動画にしました。
長いですが、ご覧いただければ嬉しいです。
有害金属とは?日常生活で知らないうちに体にたまっていく有害金属について。
以前タンポポコーヒーについてまとめましたが、動画にしました。
長いですが、ご覧いただければ嬉しいです。
「最近、物忘れが増えた」「気分が落ち込みやすい」……。 こうした脳の悩み、実は「腸」の状態が深く関わっているかもしれません。
2025年に発表された最新論文では、腸脳相関(Gut-Brain Axis)、腸内細菌、必須ミネラル、そして有害金属が、私たちの脳の老化や神経疾患にどのように影響を与えるかが詳しく明かされました。
今回は、この論文の内容を分かりやすく紐解き、私たちが今日からできる食事のヒントを探っていきましょう。
1. 腸は「第2の脳」:腸脳相関の重要性
私たちの腸は単に食べ物を消化するだけでなく、ホルモンのように全身に指令を出す「内分泌器官」のような働きをしています。
腸と脳は、迷走神経やホルモン、そして腸内細菌が作る代謝産物(短鎖脂肪酸など)を介して、双方向で常にコミュニケーションを取り合っています。これが「腸脳相関」です。
このバランスが崩れる(=腸内フローラの乱れ/ディスバイオシス)と、以下のような疾患のリスクが高まることが報告されています。
2. 必須ミネラルと腸内細菌の深い関係
論文では、鉄、マグネシウム、亜鉛、銅などの「必須ミネラル」が、腸内細菌を介して脳にどう影響するかが強調されています。
ここで重要なのは、「ミネラルを摂るだけでなく、腸内細菌が元気であること」です。腸内細菌がミネラルの吸収率をコントロールしているため、腸が汚れていては、どんなに良い栄養を摂っても脳まで届かないのです。
3. 有害金属の脅威と腸のガードマン機能
現代社会では、環境汚染などを通じてヒ素や水銀などの有害金属が食事に混入することがあります。これらは体内に蓄積すると、脳に炎症(神経炎症)や酸化ストレスを引き起こし、認知症などの原因となります。
ここで重要なのが、健康な腸内細菌の働きです。 良好な腸内フローラは、これら有害金属の吸収を制限し、体外への排出を助ける「バリア」として機能します。 逆に腸内環境が悪いと、有害金属が体内に取り込まれやすくなり、脳へのダメージが加速してしまいます。
4. 解決のヒント:ポリフェノールと食事
加齢とともに腸内細菌の多様性は失われやすくなりますが、それを防ぐ強力な味方が食事性ポリフェノールです。
5. 未来の診断と治療:「セラノスティクス」へ
この論文では、腸内細菌の状態をチェックすることで、将来的な神経疾患の「診断(Diagnosis)」と「治療(Therapy)」を同時に行う「セラノスティクス(Theranostics)」という考え方を提案しています。
例えば、特定の菌(ビフィズス菌など)の減少をチェックすることで、脳の健康状態を予測し、食事やサプリメントでその菌をケアすることで病気を予防する……そんな未来がすぐそこまで来ています。
まとめ:今日からできること
加齢による脳の変化は避けられませんが、食事と腸内環境を整えることで、そのスピードを緩めることは十分に可能です。あなたの脳を守るために、まずは今日の食事から変えてみませんか?
ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査へ
― 排泄と排出を考える ―
検査会社、特に毛髪分析を扱う会社でなければ、あまり関心を持たれないテーマかもしれません。
しかし私たちは日々、毛髪という検体を扱う中で、どうしても避けて通れない問いに直面します。
「毛髪は排泄器官なのか?」
当社でもこれまで、「毛髪は排泄の役割を担っている」という説明をしてきました。
では、ここであらためて考えてみたいと思います。
そもそも「排泄」とは何なのでしょうか。
一般に排泄とは、体内で不要になった物質を代謝・処理したうえで意図的に体外へ出す仕組みを指します。
代表的な排泄経路は、尿や便です。これらは明確に「排泄の主役」と言えるでしょう。
一方で、排出という言葉は、より広い意味を持ち、意図的かどうかは問わずに結果として体外へ出た現象全般を指します。
この定義に照らすと、毛髪は「排出している器官」であることは間違いありません。
なぜなら、毛髪には高濃度の有害金属が取り込まれているからです。
ここで一つ、疑問が浮かびます。
毛髪は、有害金属を体にとって不要なものとして認識し、意図的に取り込んでいるのか?
それとも、たまたま通過点に、取り込みやすい形の有害金属が存在していただけということなのでしょうか。
毛髪に多く取り込まれる有害金属として、水銀があります。
大まかな推定ですが、摂取した水銀のうち約8%程度が毛髪に取り込まれると考えられています。※なお、水銀の排泄の大部分は便で行われます。
排泄の主役である便と直接比較することは難しいため、ここでは尿中水銀量を基準にしてみます。
尿中を「1」とした場合、毛髪はおおよそ「0.3」となります。
これは決して小さな値ではなく、毛髪も一定の役割を果たしていると評価できる数字です。ただし、繰り返しますが、排泄の主役はあくまで尿と便です。
その理由は、水銀の「形」にあると考えられます。
私たちが日常的に摂取する水銀の多くは、金属水銀や水銀イオンではなく、メチル水銀です。主な摂取源は魚介類です。
このメチル水銀は、ほぼ100%吸収されシステインと結合しメチオニンというアミノ酸によく似た構造になります。ほぼ「アミノ酸の顔をした物質」と言ってよいでしょう。
いわば「優等生の皮をかぶった半グレ」のような存在です。
毛髪はケラチンというタンパク質でできています。
タンパク質はアミノ酸の集合体です。
つまり、アミノ酸は毛髪の材料そのものです。
メチオニンによく似た形をした「メチル水銀+システイン」の複合体を、「お前は有害物質だから排除してやる」という判断で取り込んでいるのか、それとも、「ちょうどいい、毛髪の材料になる」と誤認して取り込んでいるのか。
後者の方が、現実的ではなのではないかと考えます。
もし体が「メチル水銀+システイン」の複合体を完全に「悪者」と認識しているのであれば、血液脳関門を通過させるはずがないと思うのです。
ここで、もう一つ重要な事実があります。
日本人が最も多く摂取している有害金属はヒ素です。水銀・カドミウム・鉛の10〜20倍の摂取量があります。
では、ヒ素は水銀の10〜20倍、毛髪に取り込まれているのでしょうか?
答えは NO です。
ヒ素の毛髪への取込量は水銀の約1/30〜1/40程度です。
(※もちろん個人差はあります)
この事実は、毛髪が「有害金属を無差別に排出しているわけではない」ことを示唆しています。
毛髪に一度取り込まれた水銀が、再び体内に戻る機構は、現在のところ確認されていません。
その意味では、毛髪に取り込まれ、結果として無毒化される
という点から、毛髪が排泄の一部を担っている、という考え方は間違いではないと思います。ただしそれは、
この点については、現時点では断定できません。
水銀は結果として毛髪に取り込まれることで体外へ出ていくため、広い意味では「デトックス」と言えると思います。
しかしその本質が「排泄」なのか、「偶発的な排出」なのか、まだまだ考える余地があるのではないでしょうか。
これはあくまで、会社としての見解ではなく、私個人の考えです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査へ
執筆者:筒井大海
いつもお弁当を食べ終わると、会社のシンクでお弁当箱を洗います。
油汚れには、やっぱりお湯が一番ですよね。
当社には給湯器が設置されており、約60℃のお湯が使える環境です。

蛇口を左にひねると給湯器を通ったお湯が出て、右にひねると給湯器を通らない水道水が出る、という仕組みになっているそうです。
(※給湯器の詳しい構造については専門外です)

ある日、いつものようにお湯でお弁当箱を洗っていると、
「あれ? 金属臭がする?」と感じました。
鉄っぽいにおいです。
「もしかすると、たまたま嗅覚が敏感になっていただけかもしれない」
そんなふうにも思いました。
しかし、当社は鉄をはじめとする元素を分析する会社です。
せっかくなので、これは一度ちゃんと調べてみよう、ということになりました。
金属臭を感じたのは、お湯を使っているとき。
そこで、
この2種類の水を採取し、比較分析を行うことにしました。
金属臭と聞いて、まず思い浮かぶのは「鉄」。
そこで最初に、鉄の数値を確認してみました。
すると……
あれ? ほとんど差がない。
むしろ、お湯のほうがわずかに低いくらい。
| お湯(平均値㎍/L) | 水道水(平均値㎍/L) | |
| 鉄 | 3.1 | 3.9 |
「やっぱり気のせいだったのかな」
そう思い、分析データを閉じようとした、そのときです。
データを見直していると、別の項目が目に入りました。
これらの数値が、あきらかにお湯のほうで高くなっていたのです。
具体的には、
| お湯(平均値㎍/L) | 水道水(平均値㎍/L) | 比 | |
| 銅 | 70.4 | 8.7 | 8 |
| 亜鉛 | 60.5 | 8.7 | 7 |
| 鉛 | 1.2 | 0.3 | 4 |
という結果でした。
もちろん、これらの数値は水質基準を超えるものではありません。
この数値が健康に影響を及ぼす、というものではありませんが、
「給湯器を通すことで、こうした金属元素が増えることがある」
という点は、データとして確認できました。
給湯器には銅管が使われることが多いため、その影響が反映された可能性が考えられます。
日常の中でふと感じた小さな違和感も、分析してみると、きちんと理由が見えてくることがあります。
そして何より、「気のせいではなかった」と確認できたことが、少し嬉しかった、そんな出来事でした。
当社ではお水の比較分析も承っております。
今回のように給湯器を通したお湯と通さない水でも分析が可能です。
気になる方はぜひこちらからお申込みくださいませ。
ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査へ
四大公害病の一つである水俣病。その原因物質であるメチル水銀が引き起こす神経系の障害については、長らく研究されてきました。しかし、知覚鈍麻や運動失調といった主要な症候の陰で、患者さんがしばしば訴えていた「嗅覚障害」については、そのメカニズムが不明なままでした。
岡山大学などの研究グループが、メチル水銀が嗅覚系の神経に深刻なダメージを与えることを初めて明らかにし、水俣病の病態解明に大きな一歩を踏み出しました。
メチル水銀は「嗅覚系」のどこを傷害するのか?
研究グループは、水俣病を模倣したマウスモデルを用いて、メチル水銀曝露後の嗅覚系を詳細に調査しました。その結果、以下の重要な事実が判明しました。
1. 脳へのダメージ:嗅球と嗅覚野の神経細胞死
また、これらの傷害部位では、神経細胞の死に関わるとされる「グリア細胞」の異常な活性化も観察されました。
2. 鼻へのダメージ:嗅細胞の部分的脱落
メチル水銀は汚染された魚介類の摂取(食事)を通じて体内に取り込まれますが、なんと鼻の粘膜にも水銀が蓄積していることが判明しました。これにより、においを感知する「嗅細胞」が部分的に脱落していることも確認されました。
ポイント!
食事を通じて体内に取り込まれるメチル水銀が、鼻や脳の嗅覚に関わる神経系全体を広く傷害することが、今回初めて科学的に実証されたのです。
なぜ嗅覚障害の解明が重要なのか?
今回の発見は、水俣病の病態解明に貢献するだけでなく、以下のような重要な意義を持っています。
水俣病の発生から60年以上が経過した今、新たな病理的証拠が得られたことで、今後、嗅覚障害という新しい切り口が診断や検査に役立つことが期待されます。
アルツハイマー病などの神経変性疾患では、発病前の早期症状として嗅覚障害が現れることが知られており、早期発見の分野で注目されています。水俣病における嗅覚障害の研究は、他の神経疾患の理解にもつながる可能性があります。
食事性のメチル水銀だけでなく、産業環境にある他の化学物質の中にも、嗅覚系に悪影響を及ぼすものが多く存在します。今回の成果は、揮発性が低い化学物質であっても、体内に移行することで嗅覚障害を引き起こす懸念があることを示唆しており、今後の環境リスク評価の議論を深める一助となることでしょう。
この研究が、メチル水銀の健康被害に遭われた方々の診断や今後のケアに役立つことを願っています。
参考論文:Characterization of pathological changes in the olfactory system of mice exposed to methylmercury;Archives of Toxicology 17 February 2024
https://link.springer.com/article/10.1007/s00204-024-03682-w
ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査へ
日本では近年、野生動物への配慮や環境保全の観点から、鉛弾の使用規制が進んでいます。特に北海道では、オジロワシ・オオワシなどの希少猛禽類が、ハンティング後に残された鉛弾片を摂取し、鉛中毒で死んでしまう事例が多数報告されてきました。
この状況を受け、北海道ではすでにライフル弾の鉛弾が全面禁止となっており、全国でも同様の動きが進みつつあります。
また、環境省は2025年度以降に鉛弾の使用を段階的に規制し、2030年までに鳥類の鉛中毒ゼロを目指す方針を示しています。
鉛は人にとっても動物にとっても 蓄積性 の強い有害金属です。
一度体内に入ると、骨・歯・肝臓に長期間蓄積し、ゆっくり血中へ再放出されます。
子ども:
成人:
特に神経毒性が強く、世界的にも「安全な暴露量は存在しない」とされています。
動物が狩猟後の解体残渣(内臓など)を食べる際に、鉛弾の破片を誤って一緒に摂取し、その結果 急性の鉛中毒 を起こして命を落とすことがあります。
猛禽類では、
収容されたオジロワシの 8.6%、オオワシの21.9%が鉛中毒 とされ、野生動物保全問題となっています。
近年、地域振興・鳥獣被害対策の一環としてジビエ利用が広がっています。
一方で、鉛弾で捕獲された野生動物の肉には、微細な鉛片が残る可能性があり、健康面で懸念が指摘されています。
鉛弾は衝突すると砕けやすく、骨に当たった際に非常に細かい粒状(ミリ以下)になって肉の周囲に飛散します。
見た目では分からないほど微細なため、
といった問題が起こります。
このため、ヨーロッパでは「鉛弾で獲られたジビエは子ども・妊婦は特に避けるべき」という公的な健康勧告が複数出ています。
https://www.food.gov.uk/safety-hygiene/lead-shot-game
日本での鉛暴露源として他にも重要なのが、古い鉛製給水管の存在です。
すでに新設は行われていませんが、1975年以前に敷設された古い住宅や集合住宅では、いまだに局所的に残っています。
腐食により鉛が溶出し、飲料水中の鉛濃度が高くなる事例が報告されており、水道局では順次交換が進められていますが、完全解消には時間が必要です。
これらの取り組みが、環境保全と健康維持の両面で重要になります。
鉛は歴史的に便利な素材であった一方、「神経毒性が強く、環境に残りやすい」 という重大な欠点を持つ金属です。
日本でも、鉛弾による野生動物の死亡例や、老朽化した鉛製給水管など、私たちの生活に密接に関わる問題として依然残っています。
当社では、ミネラル検査を通じて、こうした有害金属への曝露実態を明らかにし、皆さまの健康と環境保全の一助となる情報を発信してまいります。
ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査へ
今回は、妊婦さんとお子さんの健康を守る上で非常に重要な示唆を与える研究結果をご紹介します。子どもの健康と環境に関する大規模な全国調査、通称「エコチル調査」から、妊娠高血圧症候群と血液中の特定の重金属元素の関連性について、注目すべきデータが発表されました。
発表のポイント:重金属濃度が高い妊婦さんはリスクが高い
国立環境研究所の森本靖久研究生らの研究チームは、約9万人の妊婦さんのデータを詳細に解析しました。その結果、以下の関連性が示されました。
このデータは、大規模な日本人妊婦のコホート研究として、重金属ばく露と妊娠高血圧症候群の関連を裏付ける非常に貴重なものです。
そもそも「妊娠高血圧症候群」とは?
「妊娠高血圧症候群」とは、妊娠20週以降に高血圧を発症し、多くの場合、尿中にタンパクが出てくるなどの症状がみられる状態です。
過去の国際的な研究では、重金属と妊娠高血圧症候群の関連について結果が一致せず不明な点も多かったため、今回の日本の大規模データによる検証結果は非常に注目されています。
研究結果を読み解く上での大切な注意点
ただし、この研究結果を受け止める上で、私たちが冷静に理解しておくべき重要な注意点があります。
それは、「重金属が原因で、妊娠高血圧症候群になった」と断定はできないということです。
研究チームも指摘しているように、「因果関係が逆転している可能性」も考えられるからです。
因果関係が逆転?
妊娠高血圧症候群を発症した結果、体の状態(例えば、腎機能や血流など)が変化し、かえって血液中の重金属が排出されにくくなり濃度が高くなった、という可能性も考えられます。
つまり、現時点では「鶏が先か、卵が先か」のように、重金属濃度の上昇が原因なのか、それとも病気の結果なのかを、この研究だけでは特定できないのです。
私たちにできること:今後の研究に期待しつつ
今回の研究は、重金属のばく露(体内に取り込むこと)と妊娠中の体調との間に何らかの関連があることを強く示唆するものです。
重金属のばく露を減らすことが、妊娠高血圧症候群や将来の心血管疾患のリスクを減らすことにつながるのかどうかは、今後のさらなる研究が必要とされています。
現時点では、重金属を避けるための特定の行動を強く推奨することはできませんが、日頃から妊婦さんの健康全般を守るための行動に努めることが、最も大切です。
今後の研究の進展に期待しつつ、日々の健康管理を大切にしていきましょう!
参考情報:
https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/JAHA.125.042183
ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査へ

「タンポポコーヒーって、ヒ素が入っているって本当?」という噂。
まずタンポポコーヒーってなーに?という方はこちらをどうぞ。
タンポポは土壌中の重金属を吸い上げやすい植物として知られており、「まさか…」と思いつつも、気になってしまうのがミネラル分析屋の性。
ということで、実際にヒ素を測定してみました!
今回使用したのはこちらのタンポポコーヒーです。

①100%タンポポ(日本)
②inka 有機タンポポ(有機大麦、有機ライ麦、有機チコリ、有機タンポポ/ポーランド)
③Organic Cereal Drink(有機大麦、有機ライ麦、有機チコリ、有機タンポポ/ポーランド)
④対象群としてドリップコーヒー
②と③は原材料を見ると非常に似ており、どちらも顆粒タイプの飲料です。
①は茶葉のように抽出して飲むタイプとなります。
各製品1gを90℃の超純水で抽出、もしくは溶解し、ヒ素濃度を測定しました。
| 試料 | As(ヒ素) ㎍/L |
| ①タンポポ | 156 |
| ②inka | 62 |
| ③Organic | 63 |
| ④コーヒー | 3 |
④の一般的なコーヒーと比べると、タンポポコーヒーのヒ素濃度は明らかに高いことが分かります。
特に①の「100%タンポポ」は最も高い値を示し、当社で分析している日本の米の平均濃度とほぼ同等でした。
②③は原材料の中で「有機タンポポ」が4番目の表記であることから、タンポポの割合が少なく、濃度もやや低めでした。
①100%タンポポコーヒーの商品説明には以下のようにあります。
普通のお茶のように急須でお湯を注いで飲めます。
コーヒーの約3分の1量を目安にしてください。
一般的にコーヒー1杯に使用する豆の量は約10gとされています(参考:YAMATOKAWA COFFEEブログ)。
その1/3ということは、タンポポコーヒー1杯あたり約3.3g使用する計算になります。
これをもとに計算すると、
①のタンポポコーヒー1杯に含まれるヒ素量は約0.5µgとなります。
②③の顆粒タイプは、小さじ1~2杯(約4~8g)を使用するため、
となり、小さじ2杯の場合は①とほぼ同程度の結果でした。
この量が「安全なのか」「危険なのか」が気になるところです。
結論から申し上げますと、一概に安全・危険とは言えません。
ヒ素については、かつて設定されていた「PTWI(暫定的週間耐用摂取量)」が撤回されており、「明確な安全閾値はない」とされています。
しかしながら、参考として「NOAEL(無毒性量)」という指標があります。
このNOAELは「体重1kgあたり0.8µg」とされており、体重50kgの方の場合、1日の安全上限の目安は約40µg(※あくまで参考値)となります。
したがって、タンポポコーヒー1杯分の0.5µgは、この値と比較するとごくわずかな量であることが分かります。
日本人の無機ヒ素摂取源の多くは「米」と言われています。
一般的な食生活(朝・昼・晩にごはん1杯ずつ)の場合、1日10~40µg程度を米から摂取していると推定されています。
つまり、タンポポコーヒーからの摂取量(0.5µg)は、ご飯からの摂取量に比べておよそ20~80分の1程度と推測されます。
このことから、タンポポコーヒーを飲んだからといってヒ素摂取量が大幅に増えるわけではなく、過度な心配をされる必要はないと考えられます。
ただし、ヒ素は土壌中の濃度に依存するため、栽培地域によって含有量が異なる可能性があります。
今回分析した日本産およびポーランド産のタンポポコーヒーについては、いずれも健康上の懸念が生じるレベルではないと考えられます。
ただし、通常ご飯を食べる際には、ご飯単独ではなく主菜や副菜とともに摂取されることが多いため、それらの食品に含まれるミネラルや食物成分との相互作用により、ヒ素の吸収がある程度抑えられている可能性も考えられます。
一方で、タンポポコーヒーについては、胃内容物がない、あるいは少ない食間のタイミングで飲用した場合、この程度の含有量であってもヒ素曝露の一因となる可能性は否定できません。
ただし、これはあくまで仮説であり、実際の影響については実験的な検証が必要と考えられます。
残念ながら、当社の分析ではヒ素の総量(トータルのヒ素濃度)のみを測定しており、有機ヒ素と無機ヒ素の区別までは判別できません。
しかし土壌中のヒ素の形態はほとんどが無機ヒ素であり、陸生植物にはこれらを有機化する能力が極めて低いと考えられているため、タンポポの根に含まれるヒ素の大部分も無機ヒ素であると推定されます。
ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査へ
水銀による健康と環境への被害を食い止めるため、国際的な取り組みがスイス・ジュネーブで進められています。水俣病の原因物質である水銀を規制する「水銀に関する水俣条約」の第6回締約国会議(COP6)が、2025年11月3日から7日まで開催されています。
焦点は「銀歯(歯科用アマルガム)」と「化粧品」の規制強化
今回の会議の最大の焦点は、歯科用アマルガム(銀歯)の規制強化です。
1. 歯科用アマルガムの規制:
2. 水銀を含む化粧品の実効性:
水銀は、使用を制限するだけでなく、禁止の実効性を確保するための国際協力が不可欠です。
水俣病とは? 人体と環境への深刻な影響
水俣条約の名称の由来となった水俣病は、改めて水銀の危険性を世界に訴えています。
水俣病は、化学工場から海や河川に排出されたメチル水銀化合物を魚介類が体内に高濃度に蓄積し、それを日常的に食べた住民に発生した中毒性の神経疾患です。
日本人は水銀が体内に蓄積されやすい?
魚を日常的に食する日本人は、特に有機水銀(メチル水銀)が体内に入ることが多い傾向があります。食物連鎖により、マグロなどの大型魚に蓄積されるためです。
<ら・べるびぃ予防医学研究所のブログより>
・水銀、長かった戦い…ついに集結(完結編)3ヶ月毎日マグロとはんぺん食べてみた
・「水俣病は遺伝する?」報道を受けて─正しく知っておきたい、胎児性水俣病と遺伝の違い
未来のための国際的な約束
水俣条約は、日本の公害の経験から生まれた、未来のための国際的な約束です。
今回の会議を通じて、水銀のない世界の実現に向けた具体的な一歩が踏み出されることが期待されます。水俣病という悲劇を経験した日本の知見と教訓が、国際社会の議論をリードすることが重要です。
ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査へ

水銀を含む食べ物と聞いて、まず思い浮かぶのは「マグロ」ではないでしょうか。
お寿司屋さんの定番であり、私自身も大好きな食材です。
しかし、マグロには「水銀が多い」と聞いたことがある方も多いはず。
では実際のところ、どのくらいの頻度で食べると、体内の水銀はどのように変化するのでしょうか?
今回、私自身が被験者となり、マグロを一定期間継続して摂取した際の水銀濃度の変化を、毛髪および爪ミネラル検査で追跡しました。
「食べたらどれくらいで上がるのか?」
「やめたらどれくらいで戻るのか?」
その答えを、データとともにお伝えします。
—————————
開催日:2026年1月22日(木)12時~13時
演題:「マグロと水銀 -水銀負荷試験報告-」
講師:ら・べるびぃ予防医学研究所 代表取締役 筒井大海
費用:無料
—————————
お申込みには予医手帳の無料会員登録が必要です。
予医手帳会員登録後、ログインして「お申込み」メニューより参加したい予医セミナーの「参加する」をクリックしてください。
●申込方法イメージ

★よくあるお問い合わせ★
Q.アーカイブはありますか?
A.いつも予医ファミリーをお申込みいただき継続されている方はアーカイブを後日配信する予定です。