スズ


    スズは土壌中に2~3mg/kg含まれています。主な用途は、電気/電子および一般産業のはんだ、合金、ブリキなどです。また、金属スズは加工がしやすく、錆びないため、古くから食器類に使用されています。

    摂取経路


    スズの汚染経路としては呼吸による大気からの吸入と、食物を摂取することによる経口摂取が主であると考えられます。

    毒性


    スズは比較的安全性の高い金属とされ、有機スズ化合物以外毒性は強くないとされています。有機スズ化合物は中枢神経障害、脳浮腫、四肢の脱力や全身の震えを引き起こす可能性があります。特に有機スズ化合物の毒性はそれぞれの物性、溶解性、揮発性などにより大きく異なります。近年、有機スズ化合物は生物の生殖異常に影響を与える内分泌かく乱作用があることが報告されていますが、長期に渡るヒトへの作用についてはよくわかっていません。そのため、ある種の有機スズ化合物は製造、輸入、使用が規制されています。

    過剰蓄積による症状や病状


    金属スズを過剰摂取すると吐気、嘔吐、下痢、疲労感などの症状が出ます。


    参考資料

    • 「スズおよび無機スズ化合物 日本語訳」  国立医薬品食品衛生研究所
    • 「国際化学物質簡潔評価文章 スズおよび無機スズ化合物」  世界保健機関 国際化学物質安全性計画
    • 「重金属のはなし - 鉄、水銀、レアメタル」  中公新書 渡邉 泉
    • 「ファクトシート(有機スズ化合物)」  内閣府食品安全委員会









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