先日、突然のゲリラ豪雨。
「あっ、雨だ。」
普通の人なら洗濯物を取り込むところですが、
「サンプル採らなきゃ!!」
慌てて容器を持って外へ飛び出しました。
その時の様子はこちらです。
実はリベンジだったんです
「なんでそんなことを?」
実は以前、台風(チャンミー)が来たときにも雨を採取しようとしたことがありました。
ところが…。
ビーカーを置いて雨水をためようと思っていたら、ビーカーが無くなっておりました。。。
今回は、そのリベンジ、何がなんでも集めてやらねばと。
……目的はもちろん雨水のミネラル分析です。
まずはpHを測定
採取した雨水のpHを測定すると、約5でした。
現在、日本の酸性雨調査では全国平均がおおよそこのくらいと報告されており、今回の結果もその範囲に収まりました。
一方で、約5年前に採取した台風の雨水はpH6前後でした。
なぜ違うのでしょうか。
考えてみると、今回のゲリラ豪雨は降り始めに採取しています。
一方、5年前は雨が降り始めてからしばらく経ってから採取しました。
雨は降り始めと降り続いた後では大気中の物質の取り込み方が変わることが知られているため、その影響があったのかもしれません。
もちろん、天候や場所などさまざまな要因があるので、今回だけで結論は出せませんが、とても興味深い結果でした。
いよいよミネラル分析
続いて、ICP-MSでミネラルを分析しました。
今回はイメージしやすいように、一般的な水道水と比較してみます。
硬度
水道水(全国平均):約46 mg/L
ゲリラ豪雨:0.4 mg/L
なんと、
100分の1以下。
まさに超・超軟水でした。
「軟水」というレベルではなく、ミネラルがほとんど含まれていない水と言ってもよいくらいです。
ほとんどの元素が非常に少ない
カルシウムやマグネシウムをはじめ、多くの元素は水道水よりかなり低い値でした。
一方で、比較的水道水との差が小さかったのは鉄とマンガンです。
実は水道水では、鉄やマンガンは浄水処理によって取り除かれています。
そのため、この結果を見たときは、
「なるほど、そういうことか。」
と納得しました。
雨はとてもきれいな水…とは限らない
今回の分析では、雨水は非常にミネラルが少ないことが分かりました。
ただし、「ミネラルが少ない=安全」「雨は純水だから飲める」という意味ではありません。
雨は降る過程で大気中のさまざまな物質を取り込みますし、採取方法や環境によっても成分は変化します。
だからこそ、実際に分析して確かめることが大切です。
これからも面白そうなサンプルを見つけたら、どんどん分析していきたいと思います。