刺身のミネラルを測ってみた、第3弾!サーモンの水銀はやっぱり低かった

刺身のミネラルを測ってみたシリーズ、第3弾です!

今回注目するのは、サーモンです。

おいしいですよね、サーモン。

お寿司でも人気ですし、スーパーでも手軽に買える、身近なお魚です。

そんなサーモンについて、以前からよく耳にしていたのが、

「サーモンは水銀が少ない」

という話。

マグロなどと比べると、水銀濃度がかなり低く、1/10から1/100程度だという話を聞いたことがありました。

本当のところはどうなのか。

ミネラル分析屋としては、やっぱり自分で測ってみたくなります。

というわけで、今回も実際に刺身を購入し、水銀を分析してみました。

サーモンを1とすると、びんながは157倍!

今回測定したサーモンと、これまでに測定したお魚の水銀濃度を比較してみました。

サーモンの水銀濃度を「1」とした場合、ほかのお魚はどのくらいになるのでしょうか。

結果はこちらです。

  • サーモン:1
  • キハダマグロ:9
  • ぶり:28
  • ぶりの血合い:51
  • びんながマグロ:157

なんと、今回測定したサーモンは、びんながマグロの約1/157という結果でした。

キハダマグロと比べても約1/9。ぶりと比べると約1/28です。

そして、もうひとつ意外だったのが、今回測定したぶりは、キハダマグロよりも水銀濃度が高かったことです。

マグロといえば、水銀が気になるお魚の代表格というイメージがありますよね。

もちろん、魚の種類だけで水銀濃度が決まるわけではありません。個体や大きさなどによっても違いがあります。

それでも、今回の測定では、キハダマグロよりぶりのほうが高いという結果になりました。

こうして実際に測ってみると、一般的なイメージだけではわからないことが見えてきますね。

では、どのくらい食べられるの?

水銀の話になると、気になるのはやっぱり「どのくらい食べても大丈夫なの?」ということではないでしょうか。

そこで、今回はPTWIという指標を使って考えてみます。

PTWIとは、Provisional Tolerable Weekly Intake の略で、日本語では「暫定的耐容週間摂取量」と呼ばれます。

簡単にいうと、体重に応じて、1週間あたりに摂取しても健康への悪影響がないと考えられる量の目安です。

メチル水銀について、国際的に用いられてきたPTWIは、体重1kgあたり週1.6µgです。

この数値をもとに、私の体重(65kg)と今回測定したサーモンの水銀濃度から計算してみました。

すると、今回のサーモンであれば、1週間に4kg食べても、PTWIを超えないという計算になりました。

4kgですよ、4kg。

毎日お寿司を食べるどころの話ではありません。

もちろん、毎週4kg食べることをおすすめしているわけではありません。あくまで、今回測定したサーモンの水銀濃度を使って計算した場合の話です。

また、PTWIは水銀だけを考えた指標です。食事全体の栄養バランスや、ほかの食品からの水銀摂取量なども考える必要があります。

水銀だけで考えるなら、サーモンはかなり少ない

今回の結果から感じたのは、少なくとも水銀という有害金属に注目するなら、サーモンはかなり水銀濃度の低い選択肢だということです。

お魚には、たんぱく質や脂質、さまざまなミネラルなど、食事にうれしい栄養素が含まれています。

一方で、水銀のように気になる成分もあります。

だからといって、お魚を避けるのではなく、魚の種類による違いを知って、食事の選択に役立てる。

それが大切なのではないかと思います。

今回のサーモンについては、水銀濃度が非常に低く、少なくとも今回の分析結果からは、水銀の摂取量を過度に心配する必要性は低いと感じました。

ただし、今回測定したのはあくまで特定の試料です。すべてのサーモンの水銀濃度を保証するものではありませんし、水銀以外の有害金属や栄養素まで含めて評価したわけでもありません。

「お魚だから水銀が多い」「サーモンだから絶対に安心」と決めつけず、実際のデータを見て考える。

これが、分析をしていて面白いところでもあります。

次回もお楽しみに

今回の結果は、私自身も予想以上でした。

サーモンは水銀が少ないと聞いてはいましたが、実際に測定し、ほかのお魚と並べてみると、その違いが数字ではっきり見えてきます。

刺身のミネラルを測ってみたシリーズ、もう少し続けていきたいと思います。

ミネラル分析屋の好奇心は、まだまだ尽きそうにありません。

お魚をよく食べる方へ

お魚はおいしいですし、食事に取り入れたい食品のひとつです。

だからこそ、どんな成分が含まれているのかを知っておくことも大切だと思います。

今回のように、お魚の種類によって水銀濃度に違いが見られることもあります。

普段から魚を頻繁に食べる方は、ご自身のからだにどんなミネラルや有害金属が蓄積しているのか、一度調べてみませんか?

ら・べるびぃ予防医学研究所の「からだミネラル検査」では、毛髪などを試料として、ミネラルや有害金属を分析しています。

日々の食生活を振り返るきっかけとして、ぜひご検討ください。

刺身のミネラルを分析してみた シリーズ

第1回 ブリの血合いは鉄がすごかった

第2弾。マグロのセレンに注目してみました

第3弾!サーモンの水銀はやっぱり低かった

やりたいを、いつまでも。

ミネラル検査をきっかけに。

ら・べるびぃ予防医学研究所