粉ミルクの鉄分は母乳の約40倍? 含有量の違いと吸収率

「粉ミルクは母乳の成分に近づけて作られている」という印象をお持ちの方も多いと思います。確かに、それは粉ミルクの開発における重要な方針のひとつだと思います。

しかし、ミネラル成分に注目すると、粉ミルクには母乳よりもはるかに高濃度で含まれているものがあることがわかります。

特に「鉄」については、その差が顕著です。

母乳と粉ミルクの鉄分比較

当社で測定した母乳中の鉄の平均濃度は0.23mg/Lでした。
これは、厚生労働省の検討会が参考にしているアメリカ・カナダの食事摂取基準における母乳中鉄濃度(0.35mg/L)と比較しても大きな乖離はなく、自然なばらつきの範囲といえるでしょう。

ちなみに、牛乳に含まれる鉄分も約0.2mg/L程度とされており、哺乳類の乳に含まれる鉄の濃度はおおむねこのあたりであることがわかります。

では、粉ミルクの鉄分はどの程度含まれているのでしょうか。

以下に、主要な粉ミルク製品の鉄含有量(13.5%調乳液として計算)を示します:

  • ほほえみ:約8.1mg/L
  • ぴゅあ:約8.4mg/L
  • アイクレオ:約9.5mg/L

※すべて13.5%調乳液として算出。正確な調整率は商品により異なる可能性があります。

こうして見ると、粉ミルクの鉄濃度は母乳の約40倍にも達していることがわかります。

なぜこんなに差があるのか? 吸収率の違いに注目

この大きな差は「粉ミルクは鉄を多く含みすぎていて危険なのでは?」と感じさせるかもしれません。
しかし、これは吸収率の違いを補うために設計されたものと考えられます。

一般に、母乳中の鉄の吸収率は20~49%とされており、これに対し粉ミルクの鉄の吸収率は5%程度と言われております。

つまり、母乳に含まれる少量の鉄でも高い吸収効率によって赤ちゃんの体に十分な鉄が取り込まれるのに対し、粉ミルクの場合は吸収されにくいため、あらかじめ多めに鉄を配合しておく必要があるのです。

実際の鉄吸収量をざっくり計算してみると:

  • 母乳:0.23mg/L × 49%(吸収率)= 0.12mg/L 吸収
  • 粉ミルク:8.6mg/L × 5%(吸収率)= 0.43mg/L 吸収

吸収量にしても、粉ミルクの方がやや多くなるよう調整されています。

鉄の高濃度には理由がある

粉ミルクに含まれる鉄分が母乳と比べて極めて多いのは、その背景に吸収率の違いというしっかりとした理由があります。

赤ちゃんにとって鉄は、貧血予防や脳の発達に欠かせない重要な栄養素。それを安全かつ効果的に補えるよう、粉ミルクは鉄が不足しないように設計されているのだとわかりました。

鉄の耐用上限量について

現在のところ、乳児に対する鉄の耐容上限量(UL:Tolerable Upper Intake Level)は設定されていません。その背景には、過剰摂取による明確な有害性が十分に確立されていないことがあります。

しかしながら、過去の報告の中には、過剰な鉄投与により身体への影響が示唆されている例も存在します。たとえば、低出生体重児に対して1日13.8mgの鉄を28日間投与した研究では、その後の20週時点において、赤血球内のスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)活性の低下が認められました。さらに、鉄の過剰摂取によって亜鉛や銅といった他の必須ミネラルの吸収が阻害される可能性についても報告されています。これらのミネラルは、成長や免疫機能、酵素活性などにおいて極めて重要な役割を果たしており、鉄とのバランスが乱れることで健康に影響を及ぼすリスクが懸念されます。

しかし、粉ミルクの場合、13.8mgの鉄分を摂取するにはおよそ1.5Lもの量を飲まなければなりません。そのため、仮に100%粉ミルクで育てていたとしても、実際にこの量を超えて摂取することはほとんどないと考えられます。

※新生児の1日の哺乳量は0.78Lとされています。

ただ含有量を見てみると、粉ミルクには大人が摂取すべき量とほぼ同じくらいの鉄分が含まれているのだということを、改めて実感しました。

鉄の目安量について

あくまで目安量ですが、0.5mg/日が設定されています。

しかし平均的な母乳であれば1.5L-2L飲まないとその量に達しません。

アメリカ・カナダの食事摂取基準の採用値(0.35mg/L)に基準哺乳量(0.78L/日)を乗じて得られる0.273mg/日を丸めた0.5mg/Lを目安量としているようです。

だいぶ丸めてますね。丸めて約2倍になってます。0.3mgでよかったのでは…?

調べた背景について

今回、「母乳と粉ミルクに含まれる鉄量の違い」について調べてみようと思ったきっかけは、毛髪ミネラル検査の結果では、全年齢層の中で、0歳児における鉄の濃度が最も高いという傾向が見られたことです。

毛髪ミネラル検査は体内のミネラルバランスを評価するひとつの方法であり、必ずしも体内全体の状態を直接示すわけではないとはいえ、興味深い指標となります。

「なぜ0歳児の鉄濃度が特に高く出るのか?」という疑問が湧いたことをきっかけに、新生児期の鉄摂取源である母乳や粉ミルクに注目してみることにしました。

特に粉ミルクに含まれる鉄分が母乳と比較して非常に高い(場合によっては40倍以上)という結果に、「これは過剰摂取のリスクに関わるのではないか」という不安も一瞬よぎりました。しかし、その一方で、鉄の吸収率や赤ちゃんの発育における鉄の必要性などを調べるうちに、その配合には明確な栄養学的意図があることがわかってきました。

こうした調査の中で得られた情報を整理し、少しでも同じような疑問を持つ方のお役に立てればと思いまとめました。

ご参考になれば幸いです。

母乳のミネラル分析にご興味があればこちらからお申込みください。

カルシウムとマグネシウムのバランスについて【考察】

よくカルシウムとマグネシウムの比は2:1~1:1が理想である、という意見を目にします。

パラパラと栄養摂取基準や測定データを見ながら、果たしてそれは成長期でもそうなのだろうか、とふと疑問に思いました。

今回検討したのは成長期におけるカルシウムとマグネシウムのバランスです。

結論からですが、成長段階によって最適な比率が異なるのではないかと考えられます。例えばですが母乳や牛乳の比率について、以下のデータが示されています。

母乳のCa:Mg比 → 6.6:1(カルシウムが多い)(当社の分析による)

牛乳のCa:Mg比 → 11:1(カルシウムが多い)

母乳に含まれる栄養は赤ちゃんにとっては適した栄養バランス食のはずです。その母乳の比率がマグネシウムに対してカルシウムがかなり高いのです。これはつまり赤ちゃんの成長に適したバランスになっているのではないでしょうか。

また栄養摂取基準においてカルシウムとマグネシウムの比率は以下となっております。

男性

1歳~2歳 推奨量 Ca : Mg = 6.4 : 1

3歳~5歳 推奨量 Ca : Mg = 6 : 1

6歳~7歳 推奨量 Ca : Mg = 4.6 : 1

8歳~9歳 推奨量 Ca : Mg = 3.8 : 1

10歳~11歳 推奨量 Ca : Mg = 3.3 : 1

12歳~14歳 推奨量 Ca : Mg = 3.4 : 1

15歳~17歳 推奨量 Ca : Mg = 2.2 : 1

18歳~29歳 推奨量 Ca : Mg = 2.4 : 1

30歳~49歳 推奨量 Ca : Mg = 2.0 : 1

更に犬猫にいたっても同様に(AAFCO)

成長期の犬  Ca : Mg = 40: 1

成犬 Ca : Mg = 6.6: 1

成長期の猫 Ca : Mg = 20: 1

成猫 Ca : Mg = 7.25: 1

人では15歳以降が2:1とほぼ理想とされる比となっておりますが、成長期はカルシウムの推奨量はマグネシウムと比べて割合が高くなっております。犬、猫も割合は異なりますが、成長期にカルシウムの量が多いということは同じです。

このことから、成長期にはカルシウムの需要が高く、母乳や牛乳のようなカルシウムの割合が多いバランスが適している可能性が高い と考えられます。

【出版】自閉症児の体内ミネラルの不均衡

ら・べるびぃ予防医学研究所で顧問を務める安田寛(薬学博士)の本が出版されました。

Imbalances of Body Minerals in Children with Autism

ー自閉症児の体内ミネラルの不均衡ー

安田の長年にわたる亜鉛と自閉症児に関する研究の集大成です。

本は英語で書かれたものすが、ご興味のある方はAmazonからお求めいただけます。

概略

自閉症スペクトラム障害(自閉症)や注意欠陥/多動性障害(ADHD)などの神経発達障害と診断される子どもの割合は、ここ数十年で増加しています。例えば、自閉症は50人に1人の割合で子どもに診断されています。

本書の研究論文は、特に0-3歳の自閉症障害のある子どもたちにおける、必須ミネラルである「亜鉛とマグネシウム」の欠乏と一部の有害金属の負荷に注目しています。これは、神経発達障害とその治療において「乳児期の時間枠」または「人生最初の1,000日(受胎後1000日)」と呼ばれる重要な期間の存在を示しています。

第1章では、安田らが1,967人の自閉症児(0-15歳の男児1,533人、女児414人)の毛髪中の亜鉛濃度を調べたメタロミクス研究の結果を示し、584人(29.7%)が亜鉛欠乏症に苦しんでいることを実証しています。0-3歳の乳幼児グループにおける亜鉛欠乏の割合は、男児で43.5%、女児で52.5%と推定されています。これらの発見は、乳幼児期の亜鉛欠乏が自閉症の病因にエピジェネティックに寄与していること、そして栄養学的アプローチがその予防と治療に新たな希望をもたらす可能性があることを示唆しています。

第2章では、自閉症障害のある1,967人の子どもたちの毛髪中の26種類の微量元素濃度を調べています。584人(29.7%)が亜鉛、347人(17.6%)がマグネシウム、114人(5.8%)がカルシウムで欠乏していることがわかりました。他の必須金属では2.0%以下でした。ミネラル欠乏の発生率は0-3歳の乳幼児で高く観察されました。一方、339人(17.2%)がアルミニウム、168人(8.5%)がカドミウム、94人(4.8%)が鉛の高負荷に苦しんでおり、水銀とヒ素の負荷は2.8%以下でした。これらの発見は、乳幼児期の亜鉛とマグネシウムの欠乏や有害金属の負荷が、自閉症障害の環境要因としてエピジェネティックに主要な役割を果たしているように見え、メタロミクスアプローチが神経発達障害の早期スクリーニングと予防につながることを示唆しています。

第3章では、1,967人の自閉症児(0-15歳の男児1,533人、女児414人)のメタロミクス研究の結果をまとめ、乳幼児期のミネラルバランスの乱れ(亜鉛とマグネシウムの欠乏、アルミニウム、カドミウム、鉛、水銀、ヒ素などの有害金属の高負荷)の自閉症の病因におけるエピジェネティックな役割についての最近の理解の進展を議論しています。したがって、メタロミクス分析は自閉症児の早期評価と介入に有用であると期待されています。重度の亜鉛とマグネシウムの欠乏、有害金属の負荷、ナトリウム/カリウムのアンバランスなど、様々なミネラルバランスの乱れに苦しむ個人の典型的な自閉症メタローム・プロファイルが図で示されています。

第4章では、77組の子供/母親ペアのボランティアグループを対象とした別のメタロミクス研究論文を報告しています:「乳幼児/子どもとその母親における有害金属負荷の評価のためのメタロミクス分析:早期評価と介入が不可欠」が引用されています。子どもの水銀濃度は母親と同程度で、子どもと母親の間に高度に有意な密接な相関が観察されました。鉛、カドミウム、アルミニウムについては、子どもの平均蓄積レベルは母親の約3倍高く、一部の個人、特に乳幼児では母親の数十倍高いレベルでした。対照的に、亜鉛やマグネシウムなどの一部の必須金属は母親よりも有意に低く、29人(37.7%)の子ども被験者が亜鉛欠乏と推定されました。さらに、子どもたちにおいて亜鉛と鉛の間(r = -0.267、p = 0.019)、マグネシウムとヒ素の間(r = -0.514、p = 0.0001)に有意な逆相関が観察されました。乳幼児における有害金属の高負荷と拮抗作用のある必須金属の欠乏は深刻な懸念事項であり、そのような被験者に対する早期評価と介入が彼らの神経発達と健康に有益であると考えられます。

第5章では、2,550人の自閉症児を対象とした最近のメタロミクス研究に基づく展望論文「神経発達障害の早期評価と個別化介入のためのメタロミクス分析」(2022年発表)を引用しています。この総説論文は、メタロミクス研究の決定的な発見をまとめ、神経発達障害の病因における乳幼児期/胎児期の様々なミネラルバランスの乱れ(亜鉛とマグネシウムの欠乏、有害金属の負荷だけでなく一部の必須金属の過剰)のエピジェネティックな役割についての理解を深めています。個々の子どもにおける様々なミネラルバランスの乱れ(または恒常性の乱れ)の早期評価と介入が、近い将来、神経発達障害および併存する免疫障害の証拠に基づく個別化治療への道を開くことを期待しています。

付録
第6章「乳幼児と高齢者は亜鉛欠乏になりやすい」
亜鉛のヒトの健康にとっての重要性は1960年代初頭から認識されていますが、今日、先進国では亜鉛欠乏についてあまり懸念されていません。この研究では、28,424人の日本人被験者(女性18,812人、男性9,612人)の毛髪中の亜鉛濃度を測定し、1,754人(6.17%)が対照参照範囲の2標準偏差(86.3 ppm)以下の亜鉛濃度を示し、亜鉛欠乏症と判定されました。成人の亜鉛欠乏の有病率は加齢とともに増加し、80代で最大19.7%に達し、90歳以上では3.4%に減少しました。0-4歳の乳幼児における亜鉛欠乏の割合は、男児で36.5%、女児で47.3%でした。これらの発見は、乳幼児と高齢者が亜鉛欠乏になりやすいこと、そして亜鉛欠乏への介入が正常な人間の発達、健康、長寿にとって必要であることを示唆しています。

第7章「有害金属の2つの年齢関連蓄積プロファイル」
乳幼児から高齢者までの28,424人の日本人被験者の毛髪サンプルにおける5種類の有害金属濃度をICP-MSで測定しました。毛髪の水銀濃度は、両性において高度に有意な年齢相関増加(r = 0.341、p 女性)を示しています。ヒ素も水銀と同様の蓄積プロファイルを示し、成人における年齢依存性と性差が見られました。対照的に、カドミウム、鉛、アルミニウムは別のタイプの蓄積プロファイルを示しました:両性において0-3歳の乳幼児で最も高い負荷レベルが観察されました。さらに、カドミウムは高齢女性に蓄積する特性を持ち、年齢依存性(r = 0.134、p 男性)が見られました。これらの発見は、有害金属がその蓄積プロファイルに基づいて2つの家族に分類されること、そして成人で年齢依存的に蓄積する水銀、ヒ素、カドミウムの3元素が加齢過程で役割を果たし、それらの高負荷が加齢の加速につながる可能性があることを示唆しています。加齢の分子的・細胞的メカニズムのさらなる理解は、高齢者の医療ケアを改善するだけでなく、加齢プロセスを遅らせるための実現可能な解決策を見出す希望をもたらす可能性があります。

ら・べるびぃ予防医学研究所、「ミネラル講座」を始めます。

いつも「ら・べるびぃ予防医学研究所」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

この度、ら・べるびぃ予防医学研究所では新たに「ミネラル講座」を開始することとなりました。

私たちは、25年間にわたりミネラルや有害金属の分析を行ってきた経験を活かし、教育研修事業を手掛けるグリーンヒルキャリアとの共同制作による本講座を提供いたします。

これまではお電話等でミネラル検査に関するお問い合わせにお答えしてまいりましたが、「ぜひ講座にしてほしい」といった嬉しいお声を多くいただき、このたび具体化する運びとなりました。

講座制作の背景

検査会社として講座作成のノウハウがない私たちは、教育研修事業を手掛けるグリーンヒルキャリア様のご協力を得て、ようやく皆さまにお届けできる内容を完成させました。当初の予定より半年遅れとなりましたが、徹底したファクトチェックと改善を経て、納得のいく質を追求しました。

実は、ミネラルについて体系的に学ぶ機会は少なく、義務教育や専門学校、さらには医大でも扱いが限られています。そのため、日常生活や事業活動に役立つ知識を分かりやすくお届けできるよう心がけました。

講座の目的

この講座では、以下のことを目指します:

  • ミネラルや有害金属に関する知識をつけて生活に活かす。
  • 健康事業に活用できるノウハウを身に付ける。

ミネラル講座の概要

講座はオンラインで行うため、ご自宅やお好きな場所で、好きな時間に学ぶことができます。ネット環境があれば、パソコン、スマホ、タブレットなどから受講可能です。

3つの学習コース

  1. 基礎知識編
    ミネラルを学ぶ前に知っておくべき基本的な内容
    • 履修時間:約9時間
  2. ミネラル編
    必須ミネラル16種類の詳しい解説
    • 履修時間:約25時間
  3. 有害金属編
    有害金属や懸念される金属について
    • 履修時間:約20時間

各コースは個別でのお申込みも可能です。基礎知識をすでにお持ちの方は、ミネラル編や有害金属編からの受講も柔軟に選べます。

詳細については、下部画像をクリック、タップしてご覧ください。

ぜひこの機会に、ミネラルの世界を深く学び、新しい知見を日々の生活に活かしてみませんか?
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

愛犬・愛猫爪メタル検査モニター大募集!

家族に負担のない検査を目指して。

「被毛がない」「抜けずらい」などのお声があり、犬猫の爪メタル検査を開始いたします。

爪も被毛と同じ非侵襲性で負担がありません。

有害金属などの蓄積を把握し、ごはんや環境の見直しにご活用いただけます。

〇分析項目(11項目)

水銀(Hg)、鉛(Pb)、カドミウム(Cd)、ヒ素(As)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、タリウム(Tl)、アンチモン(Sb)、スズ(Sn)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)

必須性のない金属を中心に分析をいたします。

フードによっては魚原料であれば、水銀やヒ素、米原料であればヒ素やカドミウムが混入しやすくなります。

〇爪の理由

犬猫の爪は円錐状に伸び、爪母が爪で切る箇所の近くにあるため直近のデータを反映している可能性があります。※人の場合は半年ほど前のデータと考えられています。

〇検査結果

暫定基準値を作成しているため、1ヶ月以内に検査結果をアップロードいたします。

基準値については変更する可能性があります。

〇検査キットの送付

2024年8月より順次検査キットを出荷いたします。

〇申込方法

モニターのお申込みや研究の応援をしてくださるサポーターは下記にお進みください。

https://www.lbv.jp/lbv-ec/?p=1801

【検証レポート】話題の亜鉛導入シャンプー「MAGMAS」で毛髪ミネラル値は変わるのか?!

こんにちは。
今回は、毛髪ミネラル検査を行っている私たちとしても非常に興味を惹かれるシャンプーについて、検証をしてみました!

その名も…
サンスター様の「MAGMAS(マグマス)」
https://jp.sunstar.com/haircare/magmas/product_001.html

このシャンプー、なんと独自の技術で亜鉛をキューティクルの内側まで浸透させるとのこと。
通常、一般的なシャンプーの成分が毛髪ミネラル検査に影響を与えることはほとんどありませんが、これはちょっと気になります……!

検査方法について

私たちは、ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析計)という高感度な機器を使って、毛髪中に含まれるミネラルや有害金属を測定しています。

ICP-MSでは、髪を溶かしてイオン化させ、その中に含まれる元素の量を測定します。
このため、検査前には必ず洗浄処理を行い、髪の表面についた汚れや付着物を除去してから分析に入ります。

つまり、「シャンプーの成分がどこまで内部に浸透しているか」が、毛髪分析に影響を与えるかどうかの鍵になるわけです。

というわけで…社員5人で検証してみました!

MAGMASシャンプーを2週間使用し、使用前後で毛髪ミネラル値を比較してみました。

洗浄処理では「亜鉛が浸透していたって、全部洗い落としてやるぞ!」という気持ちで、いつも通り厳密に処理。
それでも内部に残っていれば、ICP-MSが見逃しません!

結果は……

ドーン!!!!

単位:ng/g

ぜ、全員上がっているううぅぅぅ!!!

全員が14~52%ほど上昇しています。完全敗北です。。。。

MAGMASの亜鉛は、私たちの洗浄処理を乗り越え、毛髪内部にしっかりと浸透していたことが証明されました!

他のミネラル値にはほとんど変化が見られず、「亜鉛だけが上昇」という結果に。
サンスター様、疑ってしまって申し訳ありません! MAGMAS、すごいです!

当社の洗浄に耐えきった強者に乾杯!!

このシャンプーは薄毛に悩まれている方にお勧めなのだそうです。

確かにつけてみると、髪が強くなったようなゴワっとなったような感じがしました。

シャンプーで浸透、するんですね。すごいなぁ。

検査前にはちょっと注意!

毛髪ミネラル検査をご検討の方は、MAGMASなどの浸透型シャンプーを使用すると、外的要因によって亜鉛値が上昇する可能性があるため、検査前の使用はお控えいただくのが望ましいかもしれません。

今後も面白い検証をどんどん行っていきますので、お楽しみに!それではまた!!

毛髪ミネラル検査はこちらから

水道水のバナジウムについて

富士山の天然水はバナジウムだよね、って思っている方が多いと思います。

実際、そうなんです。

神奈川県の水道水の90%は富士山を水源としています。なので当然水道水にもバナジウムがあるんです。

バナジウムが2μg/L以上含まれる水道水の割合

都道府県全体数2μg/L以上割合
埼玉県8225%
千葉県8225%
東京都631422%
神奈川県2525100%
長野県8450%
鳥取県37924%
ら・べるびぃ予防医学研究所

水道水中バナジウムの大半は定量下限値以下なのですが、神奈川県は100%数値として出てきます。

バナジウムをウリにしているお水などもありますが、基本的にはバナジウムの動態はあまり解明されていません。欠乏しても欠乏症は報告されていませんが、過剰摂取の場合、下痢や嘔吐などを引き起こす可能性があります。一方で糖代謝に関わっていることも示唆されています。

バナジウムは生体にいいものなのか、悪いものなのか結論は出ていませんが、過剰な摂取はさけたほうが無難かと思います。

バナジウムに起因するか全く不明ですが、神奈川県は糖尿病による死亡率が1番低く、神奈川県横浜市青葉区、横浜県川崎市麻生区は男性の平均寿命が一番長いようです。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/ckts05/hyo02.html

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31998432/

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25371519/

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0361923017307657?via%3Dihub

筋トレ好きのみなさーん!3種類のプロテインを測定してみましたよー!

筋トレすきのみなさん、こんにちはー!

今日は、筋トレ大好きな社長の筒井が、検査室に頼み込んでプロテインを測定してもらったので結果を公開します。

3種類のプロテインを測定しました。

まずは、測定値です。

およそ1回で摂取するプロテイン20g中に含まれる量となります。

※現在鉛にPTWIは設定されておりませんが、参考のため以前の数値を設定しております。

プロテインA
BやCに比べると圧倒的に亜鉛と銅が多い。
鉛がやや高い数値ですが、1日に食べる米に含まれる量のほうが5倍も高いので、このプロテインの数値は気にしなくてもいいと思います。

食品からの鉛の摂取量(農林水産省)https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_pb/exposure.html

プロテインB
ミネラルが多く含まれています。特に、クロム、マンガン、鉄は、このプロテイン20グラムで1日の必要量の半分を摂取できます。
ただし、アルミニウムが多いのが気になります。
耐容一週間摂取量(PTWI)の体重換算(60kg)では1日17.1グラム。
このプロテインを1日3回(1日20g×3)摂るとすると、これだけでアルミニウムのPTWIを超えてしまう。
このプロテインを摂るのなら、他のプロテインと組み合わせるなど、アルミニウムを減らす工夫をしたいところです。

プロテインC
ミネラル、有害金属ともに、特筆すべきものはありません。
可もなく不可もなし、といったところでしょうか。
セレンは少し多めなので、セレンの不足が気になっている方はいいかも。
ちなみにセレンは、男性の精子の動きや有害金属の排出などに関わっているミネラルです。

測定したプロテインはこちらです!

プロテインA(原料の紹介はここをクリック!)

コオロギ粉末

ジャジャーン!

プロテインAはコオロギ粉末でした!
コオロギは、未来のタンパク質源として注目されていますね!
社内のスタッフで試食しましたが、臭みなどもなく、食べやすいと思いました。
クッキーやアイスクリームに混ぜたり、料理に使ったりもできるようです。
ただし、スタッフの中には「無理、無理ー!」と、コオロギを食べるという心のハードルを越えられない者もいました。
また、コオロギの外骨格はエビなどと同じキチン質のため、甲殻類アレルギーの方は食べることができません。ご注意ください。

プロテインB(原料の紹介はここをクリック!)

エンドウ豆プロテイン

プロテインBはエンドウ豆のプロテインでした!ピープロテインとも呼ぶそうです。

植物にはアルミニウムが多く含まれるので、この数値になったのかと思います。
基本的には、必須ミネラルを多く含むものは、有害金属も多いのです。悩ましいですが。

プロテインC(原料の紹介はここをクリック!)

ホエイプロテイン

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プロテインCは王道のホエイプロテインです。

私の敬愛する筋トレ界のレジェンド山本義徳先生の推奨するプロテインですが、ミネラルに関しては特に目立つものはありませんでした。
有害金属も低いので、そこは長所になると思います。

3種類とも、あくまでプロテインなのでタンパク質補給が主目的なのですが、ついでにミネラルも摂れたらいいよね、という感覚で測定してみました。
AやBのプロテインは、予想以上にミネラルが多いので「マルチミネラルプロテイン」と名前を変えても良さそうです。

先日当社の検査を定期的に受けた方で、カドミウムがドカンといきなり100倍上昇した方がいらっしゃっいました。
なぜか、と聞いたらグラスフェッドプロテインがいいと聞いたので、アマゾンで一番安いのを買った、とのこと。
グラスフェッド=牧草とはいえ、牧草が農薬にまみれていたり、汚染されていたりすれば牧草=良いものではなくなるわけですが、そこまでなかなか調べられないなと実感しました。

さて、私がプロテイン大好き人間なので、通常依頼分析は110,000円のところ、プロテイン粉末に限って27,500円で測定をお受けいたします。

自分にとってこだわりの最高のプロテインの中身を知りたい場合、下部よりお申込みください。
※製造ロットによって成分は変わる可能性があります。
トレーニーやトレーナー、筋肉を愛してやまない方からのこだわりのご依頼をお待ちしております。

inf@lbv.jp または 03-5614-2711 にご連絡ください。

必要量は30gです。

測定項目は下記23項目です。
ナトリウム、マグネシウム、リン、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、カドミウム、アンチモン、バリウム、鉛、アルミニウム、バナジウム、コバルト、ニッケル、ヒ素、ストロンチウム、水銀

※実は私もプロテインでヒ素がどかんと上がったことがあります。
いえ、プロテインが原因かは断定はできないのですが、プロテインを変えたら数値が下がったので、ほぼプロテインが原因だろうと思っています。
やはり、プロテインは選ばないとダメですねー!

自分の摂っているプロテインの表示されていない成分についても知りたい方はぜひ。

こちらからお申込みいただけます。

浄軟水ポットは有害金属を除去するのか

弊社は2種類の水を測定する「おうち水ミネラル検査X2」を行っております。

この受けた方より「よい浄水器をしりませんか?」「お勧めの浄水器を教えてください」というお声をたくさんいただき、昨年より調査を行ってきました。

水は硬度によって「軟水」や「硬水」に分けられ、マグネシウム、カルシウムの量で決まります。これらは色々なご意見があるため、硬度はこの水が良い、というまでには至りませんでした。

ではどんな水が良いのでしょうか。軟水・硬水ともに意見があり、弊社では硬度で良し悪しは決められませんでした。

ただ、少なくとも有害金属が除去された水は「安全、安心」である、と考えました。

たまたま弊社と同じビルに入っている耐熱ガラスのHARIOさんでお話をする機会があり、ちょうど浄水機能あるポットを栗田工業と共同で開発したとのこと。

どんな浄水機能なのか伺ったところ硬度を除去し超軟水が生成できるとのことでした。

浄軟水ポットPure

HARIOさんがなぜ浄水機能のポットを生成したか、それはよりおいしくコーヒーを飲んでもらいたいから、とのことでした。

コーヒーの味については、正直にいうと私はたいていものはおいしく感じる鈍感な舌なのでよくわからないのですが、超軟水はコーヒー豆や緑茶のカフェイン、カテキンを溶出させやすく、本来の80%の量でよいとのことでした。

コーヒーについては軟水で作ると酸味、硬水で作ると苦味が際立つようです。

おうち水ミネラル検査を多く行ってきましたが、原水と明らかに差のある浄水器は残念ながらほんの少ししかありませんでした。

ましてやポットなのでそこまで効果はないのではないかと思い、実際に弊社でも検査を行いました。ここは検査会社の強みです。

60回(2か月分)がフィルターの推奨使用回数ですが、90回ろ過をして比べてみました。

原水(会社の水道水)が75で一般的な水道水より硬度は少し高めですが、確かに硬度が大幅に下がっています。90回使用しても半分ぐらい除去をしています。これは確実に浄水ポットの力です。

さっきから硬度硬度と言っていますが、硬度とはカルシウムとマグネシウムの量で決まります。硬度が高い水を硬水、低い水を軟水と呼んでいます。

さらに、ここからはHARIOさんでは言及していないのですが、弊社はミネラル検査の会社なのでいろんなミネラルや金属を測定しました。

その結果…有害金属なども除去していることが判明しました。

前述したように、有害金属が除去された水は更に「安全、安心」である、と考えております。

今回の実験結果では、この浄軟水ポットは、軟水にするだけでなく、水銀などの有害金属の除去も確認でき、弊社が自信をもってお勧めできる商品だとわかりました。

なお、ご自宅の浄水器の効果を確かめたい方はおうち水ミネラル検査X2をお勧めいたします。

浄軟水ポットPureをご希望の方はこちらよりお申込みください。

ら・べるびぃ予防医学研究所