放置してた冷蔵庫の製氷機で作った氷のミネラル分析してみた

最近ふと思ったんです。
「そういえば、氷、全然作ってないな」と。

暑くなってきたし、そろそろ製氷機の出番かな~なんて思ったのですが、
……ちょっと待てよ、と。

製氷機、最後に使ったのはいつだったか……全く思い出せないのです。
去年の夏?いや、もっと前かもしれない。
ということは、軽く見積もっても 1年以上氷を作っていない ということになります。

そんなことを考えているうちに、ふと気になったのが「衛生面」。

氷を作る通り道に汚れが溜まっていたり、
金属などが溶け出していたり……なんてことは?

そんな疑問を確かめるべく、実際に調べてみることにしました。

浄水器だって、長期間放置してしまうと、内部で雑菌が繁殖したり、劣化が進んだりするものもありますよね。

下記のような報告もありますし。

病棟の製氷機で作成された氷の細菌汚染調査

氷に含まれる金属、調べてみた

今回は、以下の2種類の水を比較しました。

  • 普通の水道水
  • 製氷機で作った氷を溶かした水(おそらく1年以上前に稼働が止まっていた製氷機)

測定して2倍以上の差が出た項目

項目水道水(ppb)製氷機の氷(ppb)
マンガン0.044.66
0.390.84
ヒ素0.40.9
バリウム5.911.8

なんと……

マンガンが100倍以上!

製氷機を通しただけで、こんなに数値が上がるとは……
特にマンガンの上昇はかなり極端です。

いったい、何が原因なのでしょう?

からくりは冷蔵庫の中に…?

ちなみにこの製氷機、SHARP製の冷蔵庫についているものです。タンクに水を入れて吸い上げて製氷皿で氷作って下にぼとぼとと落とすタイプです。

製氷皿はプラスチックのような素材。

考えられる原因としては:

  • 内部に金属部品があり、長期間の放置で溶出した?
  • 製氷経路に汚れや沈着物があった?
  • プラスチック部品に何かしらの変化が?

はっきりとした原因は不明ですが、「長期間使っていない製氷機から作った氷」は
マンガンが高かったのです。

しかし、水質基準からしても1/10以下ですので、問題があるわけではありませんが、、、不思議ですね。

氷もメンテナンスが必要かも?

日頃、水や空気の「きれいさ」には気をつけていても、意外と見落としがちなのが「製氷機」。

今回は金属を調べましたが、実際には細菌の繁殖も気になるところ。
(ちなみに私たちは細菌は測れませんが、金属はしっかり測れます!)

気温が上がり、氷が活躍するこれからの季節。
一度、製氷機のお掃除や点検をしてから再稼働してみてはいかがでしょうか?

あなたの家の氷、もしかすると「マンガン氷」かもしれませんよ……?


ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しております。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
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犬猫の爪を調べてわかったこと〜モニター調査のご報告〜

当社は犬猫の被毛検査を実施しておりますが、こんなお問い合わせをいただくことがあります。

「うちの子毛が無いんだけどどうしたらいいの?」

そこで昨年、私たちは被毛のない子でも測定ができるよう、犬猫の犬猫の爪を用いたメタル測定のモニター調査を実施いたしました。
ご協力いただいた皆さまには、心より感謝申し上げます。

今回のブログでは、その調査結果についてご報告させていただきます。

モニター数の内訳

  • 犬:85検体
  • 猫:56検体

調査のため、被毛も一緒にご提供いただきました。

食事について

加工食のみ手作り食のみ両方
23(29%)47(59%)9(11%)
26(46%)12(21%)18(32%)

以前の猫の被毛検査作成の際の調査において加工食が72%を占めていたため、今回の調査では46%でした。今回のモニターは、より食事に対する意識の高い飼い主様にご参加いただいたものと推察しました。

食事によって有意差のあるミネラル等

加工食のみと手作り食のみで比較をしてみました。

犬で有意差のあったミネラル

有害金属では差がありませんでしたが、下記ミネラルで有意差を示しました。

マンガン(P=0.0172)、モリブデン(p=0.001)、鉄(p=0.034)、亜鉛(p=0.003)

※Pの値が低い程、2群間には差がある、という解釈となります。

検体数

ペットフードのみ:18検体 手作りのみ:31検体

爪は数が多い黒色の検体としました。

●食事によるミネラル濃度の差(犬の爪)

猫で有意差のあったミネラル

犬と同様に有害金属では差がありませんでしたが、下記ミネラルで有意差を示しました。

モリブデン(p=0.036)

犬と同様にモリブデンはペットフードのみの個体の方が高い結果となりました。

犬で有意差を示したほかのミネラルについては以下の通りでした。

マンガン(p=0.193)、鉄(p=0.395)、亜鉛(p=0.104)

マンガンの含有量については、統計的に有意な差は認められなかったものの、犬とは逆にペットフードの方が手作り食に比べてやや高い傾向が見られました。マンガンは一般に肉類よりも植物性の原材料に多く含まれるため、ペットフードにはその不足を補う目的でマンガンが添加されていることが考えられます。猫は本来肉食性の動物であり、手作り食では植物性原料の使用が限られることから、食事中のマンガンの含有量が低くなる可能性があります。

鉄はほぼ有意差がありませんでした。

亜鉛については有意差は認められなかったものの、手作りの方が平均値も中央値も高い傾向がみられました。

検体数

ペットフードのみ:26検体 手作りのみ:13検体

●食事によるミネラル濃度の差(猫の爪)

爪の色とミネラル濃度の関係

  • 猫の爪:ほとんどが白色
  • 犬の爪:白と黒の両方が存在

被毛と同様に、爪にもメラニン色素が含まれており、これがミネラルの蓄積に影響を及ぼしている可能性があります。

色によって有意差が見られた元素:

  • ストロンチウム(Sr)
  • アンチモン(Sb)
  • バリウム(Ba)
  • タリウム(Tl)

これらの元素は、爪の色によって濃度に差がある傾向が見られました。

爪と被毛の相関性について

被毛も併せてご提供いただいたことで、爪と毛の間にどれくらいの相関があるかを分析することができました。

特に相関が強かった元素(犬猫共通):

  • 水銀(Hg)
  • ヒ素(As)

水銀については、主に魚由来のフードに多く含まれており、ヒ素についても魚や一部の穀類などに含まれています。
これらは日常的に摂取される可能性があるため、体内で一定の蓄積が生じやすい元素と考えられます。

そのため、今回の調査では、爪と被毛の両方で類似した蓄積傾向が確認されました。
この結果から、水銀やヒ素は、長期間にわたり継続的に取り込まれている可能性がある元素であることがうかがえます。

相関がほぼ確認できなかった元素(犬猫共通):

  • アンチモン(Sb)

犬のデータ考察

  • 鉛(Pb)とカドミウム(Cd)について、爪と毛の間で明確な相関は見られませんでした
  • 散歩や草むらへの接触など、環境由来の付着や一時的な摂取が要因である可能性があります。

猫のデータ考察

  • 鉛の相関は犬同様に高くはありませんでしたが、最大値を示した個体は爪・毛ともに一致していました
  • カドミウムに関しても、高濃度を示した2個体は毛・爪ともに高値でした。
  • 一方で、濃度が低い場合には爪と毛のばらつきが大きく、相関性が低下していました。

つまり、高濃度であればある程度の信頼性があるが、低濃度では評価が難しいという傾向が見られました。

測定対象の「期間の違い」について

  • :ブラッシングした毛を使用しており、長さの指定はしておりませんでした。そのため、長期間の平均値を反映している可能性があります。
  • :普段の爪切りで採取されたものであり、おそらく直近1ヶ月程度のデータを反映していると考えられます(人間の場合は4〜5ヶ月前のデータとされますが、犬猫は爪母に近い部位が切られるため短期間と思われます)。

このように、毛と爪では反映している時期が異なる可能性が十分に考えられました。

まとめ

今回のモニター調査では、犬猫の爪に含まれるメタルの分析を通じて、以下の知見が得られました。

  • ペットフードまたは手作り食によって爪中のミネラル濃度に差が認められました。
  • 被毛と同じく爪も色によって濃度に差がありました。
  • 犬は白黒の爪があり、猫はほぼ白色の爪でした。
  • 水銀やヒ素は爪と被毛の相関性が高く、長期的な摂取傾向の把握に有効と推察されました。

皆さまからご提供いただいたサンプルは、今後の研究やサービスの質向上に役立ててまいります。

ご協力いただいた皆さま、改めて本当にありがとうございました。


ら・べるびぃ予防医学研究所
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アメリカ産の米に「ヒ素とカドミウム」報道。でも実際はどうなの?

先日、CNNの日本語版で「アメリカ産の米に危険水準のヒ素とカドミウムが含まれている」とする記事が公開されました。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35233033.html

この記事だけを見ると、「アメリカ産の米って危ないの?」と感じる方も多いかもしれません。

しかし、記事内で紹介されているヒ素の濃度を具体的に見てみると、実情は少し違った側面も見えてきます。

米国南東部産の玄米:129ppb

イタリア産アルボリオ米:101ppb

米国南東部産の精白米:95ppb

そして、以前当社で測定した米国産カルローズ米(日本でよく流通している長粒種)では、米国FDAが乳児用米シリアルに設定している基準値である100ppbと同等か、それ以下であったことが確認されています。

このあたりを総合的に見て思うのは……
アメリカ、意外とヒ素に対して厳しい!ということです。

日本のお米のヒ素濃度は?

ここで、当社がこれまでに測定した日本産米のヒ素濃度の平均値をご紹介します。

白米:228ppb

玄米:298ppb

正直なところ、日本のお米の方がヒ素の濃度は高めです。
これは決して品質が悪いという話ではなく、日本ではカドミウムの低減を最優先にしてきた農業政策の結果、水田の性質や管理方法により、ヒ素の吸収が相対的に高くなってしまうという背景があります。

また、検査機関によって分析手法の違いも数値に影響している可能性があります。

ヒ素の健康影響と国際的な対応

ヒ素は、以前は「PTWI(耐容週間摂取量)」という基準値が国際的に設定されていましたが、現在は撤回されています。これは、長期的なリスクの不確実性が高いためです。

こうした背景から、アメリカから見れば、「日本の米の方がヒ素が多くて怖い」と感じられても不思議ではありませんね。

私たちの主食である「お米」。
「○○産だから危ない」「○○だから安全」といった単純な見方ではなく、数値の比較や背景を理解することが大切です。
一見衝撃的に見えるニュースも、しっかり読み解いていくと、意外な事実が見えてくるものですね。

さて、ら・べるびぃ予防医学研究所ではお米の分析を承っております。ご興味がございましたら下記画像をクリックしてお申込みください。

また検査のサブスク「いつも予医ファミリー」でもお米のカドミウム・ヒ素分析を行っております。お米以外にもいろいろ知りたい方はぜひご検討ください。

カリフォルニア産のお米「カルローズ」を買ってみた!

〜そして、元素分析へ〜

お米が切れてしまったある日、近所のスーパーで目にとまったのは、今話題のカリフォルニア産のお米「カルローズ」。
日本産のお米が4000円ほどする中、カルローズは3150円。
決して値段につられたわけではないのですが、「どんな味なんだろう?」という純粋な好奇心で、手に取ってみました。

袋を開けた瞬間の印象は、「香りが少ない?」というもの。
ただ、私は嗅覚に絶対の自信があるわけではないので、あくまで個人的な感想です。

そして、炊いて食べてみた感想はというと――

「うん、これがカリフォルニア産って知ってるから“違うかも”って思う程度」
米粒がやや小さく感じられましたが、当たり前ですが「ちゃんとお米」です。
もしも外食先で出てきたら、私はきっと気づかないと思います。
(というか、会社では「お前は何食べても旨いって言うよな」と言われるくらい、幸せな舌の持ち主です。参考になるかどうかは微妙です…)

でも!
「ちょっと違うかも」と感じたこのお米、本当に成分的に違うの?
――というわけで、やっぱりここは当社の本領発揮。

カルローズの元素(ミネラル)分析、してみました!

水が違えば育ちも違う。
土壌が違えば当然、ミネラルバランスも変わってくるはず。
そんな期待とワクワクを込めて、分析してみた結果は……?


味覚だけじゃわからない、科学の目から見る「カルローズ」。
さぁさぁさぁどうなんだい!!

日本 VS アメリカの結果やいかに!!

.

.

.

.

ドーン!!

元素日本 白米平均ng/gカルローズng/g
ナトリウム7,0096,194
カリウム890,108916,592
マグネシウム364,190262,468
カルシウム44,34743,214
リン1,454,9781,176,638
セレン3530
クロム7.68.5
モリブデン1,045604
マンガン8,38910,668
2,5632,323
2,2441,970
亜鉛17,9349,562
カドミウム25.54.1
水銀2.30
1.10.9
ヒ素228128
アルミニウム159342
リチウム0.73.5
バナジウム0.30.9
バリウム14924

主要なミネラル(カリウム、マグネシウム、カルシウムなど)には大きな差はなかったものの、いくつか明確な違いが見られました!

●亜鉛:カルローズは低い

ま驚いたのが亜鉛の数値。カルローズは日本のお米に比べて約半分と、かなり低い結果になりました。私たちが分析した中では、日本産のどのお米よりも少ない数値でした。

●カドミウム:カルローズは低め

逆に、有害元素として知られるカドミウムはカルローズのほうが低め。これはポジティブなポイントです!

●リチウム:カルローズが高い!

なんと日本のお米と比べて約5倍! カルローズはリチウム含有量が圧倒的に高かったんです。ウム!カルローズなんと5倍!日本のどの米よりも断トツに高い!

●バナジウム:こちらも高い!

バナジウムもカルローズのほうが約3倍多く含まれていました。

●バリウム:日本の方が多い

逆にバリウムに関しては日本のお米の方が高い結果になりました。

普段なにげなく食べているお米も、こうして“元素レベル”で見てみると違いがあって面白いですね。
味や見た目だけではわからない、お米の個性が浮き彫りになりました。

「カルローズって実際どうなの?」という方の参考になればうれしいです!

「日本のお米が好き」という気持ちも、もちろん大切に

やはり日本人として、日本のお米に誇りや愛着を持っている方は多いと思います。

「やっぱり日本のお米が安心でおいしい」と感じている方のお気持ちは、とてもよくわかります。
長い歴史と丁寧な栽培、そして品種改良によって培われた日本のお米文化は、世界に誇れるものです。

ただ、最近気になるニュースがありました。

話題になった「あきたこまち」のカドミウム検出

2025年4月、秋田県産あきたこまちから、なんと870ng/gを超えるカドミウムが検出されたという報道がありました。
これは国の基準値(0.4ppm = 400ng/g)を2倍以上も超える値です。

読売新聞(2025年4月4日)

比較してみると…

今回私たちが分析したカルローズのカドミウム量はわずか4.1ng/g

つまり、話題になったあきたこまちの約220倍もの差がある、という結果になりました。

もちろん、こうした極端な数値がすべての日本のお米に当てはまるわけではありません。
しかしながら、土壌や栽培条件の違いが元素レベルの差につながることが、こうした事例からも見えてきます。

「安心」は多角的に見る時代へ

「国産だから安心」「外国産だから不安」といった単純な図式ではなく、科学的根拠に基づいた多角的な視点で、食品を見ていくことがこれからますます大切だと感じています。

カルローズにはカルローズの良さがあり、日本のお米には日本のお米の良さがあります。
そしてどちらも、正しく知ることが、安心や信頼につながっていくのだと思います。

もし、普段からこだわりのお米をお召し上がりになっていて、
それでもなお「カドミウムやヒ素などの有害金属が少し気になる…」という方には、
当社で行っているお米の有害金属(カドミウム・ヒ素)分析をおすすめしております。

ご興味のある方は、ぜひこの機会にお申し込みください。
お申込みはこちら

お米を分析してみました

日本人の主食である米。

日本の四大公害病の一つ、イタイイタイ病を学校で習った記憶がある方も多いかと思います。

イタイイタイ病は、カドミウムに汚染された米などを食べて発生しました。

イタイイタイ病は、鉱山から排出されたカドミウムが川の流域や水を汚染し、汚染された農地で採れた米などを食べることにより引き起こされたものです。

実は、私たちが食べている米には微量のカドミウムが含まれています。

厚生労働省によると、日本人におけるカドミウムの1日摂取量の約4割は米から摂取されているものと推定されています。

https://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/12/h1209-1c.html

土壌が汚染されると除去が難しく、米はカドミウムをよく吸収します。

また、カドミウムは体内で蓄積され、年齢とともに濃度が高くなって(濃縮されて)いきます。

さらに、米にはカドミウムの他にヒ素も含まれています。

米に含まれる無機ヒ素の量はわずかで、特に無機ヒ素含有量の多いヒジキの比にはなりませんが、米は主食なので摂取する量を考えると決して楽観視は出来ません。

農林水産省によると日本人の無機ヒ素の1日摂取量の約7割は米から摂取されているものと推定されています。

https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_as/exposure.html

当社の毛髪ミネラル検査を受けた方のカドミウム、ヒ素の測定値が高い場合に疑う原因は毎日の常飲常食しているものです。

つまり、水、そして日本人の場合は主食の米などです。

実際に6サンプルの米を測ってみました。

測定装置:ICP-MS

ヒ素の基準値:コーデックス委員会による

カドミウムの基準値:食品衛生法による

米によって含有量が異なります。

ヒ素は最小値48、最大値269でした。基準値を超えている米はありませんでしたが、玄米はやはり高い値でした。

カドミウムは最小値3、最大値89と30倍程の差がありました。基準値を超えている米はありませんが、含有量には大きな差があります。

毛髪ミネラル検査でカドミウム、ヒ素が高値の方の原因究明の一つとして、お米のカドミウムとヒ素を検査するお米のカドミウム・ヒ素検査を開発いたしました。

通常食品の分析は高額になりますが、測定元素をカドミウムとヒ素に限定することで実現いたしました。

カドミウム、ヒ素が気になる方はぜひご自分が毎日食べている米を検査してみてください。

【お米のカドミウム・ヒ素検査】

お申込み方法:いつも予医ファミリー内のサービスに追加

いつも予医ファミリーとは?検査のサブスクです。毎月お好きな検査などを選択し受けることができます。

米のカドミウム・ヒ素以外の元素分析もご希望の方はこちらからお申込みいただけます。

エアコンクリーニングの廃液を調べてみた

皆様、こんにちは。

先日、当社のパートナーのウチコトファスティングの田嶋様の旦那様がエアコンクリーニングのプロとのことで、エアコンクリーニングをご依頼しました。

この完全防備感、やはり素人がやるのでは安心感が全く違いますね。

周りがちらかっているのはほっといてください。

特殊な洗剤でエアコンを傷つけないようにお掃除するようですが、やはりその洗剤の中身は企業秘密です。

そしてこちらが24時間エアコン稼働しっぱなしの憩いのリビングダインングキッチンから出た汚れです。

きったなーーーーーーーーーー!!

今回はエアコンを3台 リビングダイニングキッチン、寝室、作業部屋とやっていただいたのですが、やはり毎日使うリビングダイニングキッチン、寝室は汚れがびっしりでした。

反対に作業部屋はほとんど使わないので、ほとんど濁らない水でした。

使用頻度が高い部屋のエアコンはこまめにクリーニングした方がよいと痛感しました。

田嶋様にうかがったところ、「使用頻度の高いお部屋は1年に1回くらいはされた方がいいかもしれませんね」とのことです。そうします。

と、そんなわけでこの出た廃液、せっかく出た廃液、触りたくもない廃液ですが、、、元素分析屋さんの血が騒ぎます。

許可をいただき手を突っ込んで廃液を回収しました。

回収した当初。

検査室にもってきました。順番入れ替わってます。すみません。

だいぶ時間が経ちほこりやカビなどは沈殿しましたが、最初は墨汁のように濁っていました。

左から作業部屋、リビングダイニングキッチン、寝室です。

やはり真ん中は油が多いのか、長時間おいても濁ったままです。

そんな廃液をICP-MSにかけて調べてみました。

洗剤の影響で液性がアルカリになっているため、参考値となります。

わかりやすいように水道水と比べてみましたが、金属類も多く廃液の中に入っておりました。

アルミニウムは約150~500倍

マンガンは約2,000~10,000倍

銅は約50-250倍

亜鉛は約50-100倍

鉛は約50-1,000倍

ヒ素も約7,000-20,000倍

水道水にはもともと含量がすくないので、このような結果になりましたが、この結果からもやっぱりエアコンクリーニングは定期的にやるべきだな、と思いました。

今回とっても丁寧にきれいにやっていただいた田嶋様には本当に感謝です。

気づきを与えていただき、ありがとうございました。

筋トレ好きのみなさーん!3種類のプロテインを測定してみましたよー!

筋トレすきのみなさん、こんにちはー!

今日は、筋トレ大好きな社長の筒井が、検査室に頼み込んでプロテインを測定してもらったので結果を公開します。

3種類のプロテインを測定しました。

まずは、測定値です。

およそ1回で摂取するプロテイン20g中に含まれる量となります。

※現在鉛にPTWIは設定されておりませんが、参考のため以前の数値を設定しております。

プロテインA
BやCに比べると圧倒的に亜鉛と銅が多い。
鉛がやや高い数値ですが、1日に食べる米に含まれる量のほうが5倍も高いので、このプロテインの数値は気にしなくてもいいと思います。

食品からの鉛の摂取量(農林水産省)https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_pb/exposure.html

プロテインB
ミネラルが多く含まれています。特に、クロム、マンガン、鉄は、このプロテイン20グラムで1日の必要量の半分を摂取できます。
ただし、アルミニウムが多いのが気になります。
耐容一週間摂取量(PTWI)の体重換算(60kg)では1日17.1グラム。
このプロテインを1日3回(1日20g×3)摂るとすると、これだけでアルミニウムのPTWIを超えてしまう。
このプロテインを摂るのなら、他のプロテインと組み合わせるなど、アルミニウムを減らす工夫をしたいところです。

プロテインC
ミネラル、有害金属ともに、特筆すべきものはありません。
可もなく不可もなし、といったところでしょうか。
セレンは少し多めなので、セレンの不足が気になっている方はいいかも。
ちなみにセレンは、男性の精子の動きや有害金属の排出などに関わっているミネラルです。

測定したプロテインはこちらです!

プロテインA(原料の紹介はここをクリック!)

コオロギ粉末

ジャジャーン!

プロテインAはコオロギ粉末でした!
コオロギは、未来のタンパク質源として注目されていますね!
社内のスタッフで試食しましたが、臭みなどもなく、食べやすいと思いました。
クッキーやアイスクリームに混ぜたり、料理に使ったりもできるようです。
ただし、スタッフの中には「無理、無理ー!」と、コオロギを食べるという心のハードルを越えられない者もいました。
また、コオロギの外骨格はエビなどと同じキチン質のため、甲殻類アレルギーの方は食べることができません。ご注意ください。

プロテインB(原料の紹介はここをクリック!)

エンドウ豆プロテイン

プロテインBはエンドウ豆のプロテインでした!ピープロテインとも呼ぶそうです。

植物にはアルミニウムが多く含まれるので、この数値になったのかと思います。
基本的には、必須ミネラルを多く含むものは、有害金属も多いのです。悩ましいですが。

プロテインC(原料の紹介はここをクリック!)

ホエイプロテイン

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プロテインCは王道のホエイプロテインです。

私の敬愛する筋トレ界のレジェンド山本義徳先生の推奨するプロテインですが、ミネラルに関しては特に目立つものはありませんでした。
有害金属も低いので、そこは長所になると思います。

3種類とも、あくまでプロテインなのでタンパク質補給が主目的なのですが、ついでにミネラルも摂れたらいいよね、という感覚で測定してみました。
AやBのプロテインは、予想以上にミネラルが多いので「マルチミネラルプロテイン」と名前を変えても良さそうです。

先日当社の検査を定期的に受けた方で、カドミウムがドカンといきなり100倍上昇した方がいらっしゃっいました。
なぜか、と聞いたらグラスフェッドプロテインがいいと聞いたので、アマゾンで一番安いのを買った、とのこと。
グラスフェッド=牧草とはいえ、牧草が農薬にまみれていたり、汚染されていたりすれば牧草=良いものではなくなるわけですが、そこまでなかなか調べられないなと実感しました。

さて、私がプロテイン大好き人間なので、通常依頼分析は110,000円のところ、プロテイン粉末に限って27,500円で測定をお受けいたします。

自分にとってこだわりの最高のプロテインの中身を知りたい場合、下部よりお申込みください。
※製造ロットによって成分は変わる可能性があります。
トレーニーやトレーナー、筋肉を愛してやまない方からのこだわりのご依頼をお待ちしております。

inf@lbv.jp または 03-5614-2711 にご連絡ください。

必要量は30gです。

測定項目は下記23項目です。
ナトリウム、マグネシウム、リン、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、カドミウム、アンチモン、バリウム、鉛、アルミニウム、バナジウム、コバルト、ニッケル、ヒ素、ストロンチウム、水銀

※実は私もプロテインでヒ素がどかんと上がったことがあります。
いえ、プロテインが原因かは断定はできないのですが、プロテインを変えたら数値が下がったので、ほぼプロテインが原因だろうと思っています。
やはり、プロテインは選ばないとダメですねー!

自分の摂っているプロテインの表示されていない成分についても知りたい方はぜひ。

こちらからお申込みいただけます。

オンライン座談会に寄せられたご質問にお答えします。

昨日、オンライン座談会「毛髪ミネラル検査についてお話します」を開催しました。
初心に帰り、毛髪ミネラル検査とは?なぜ毛髪なのか?ミネラルとは?有害金属とは?など、基本的な話をさせていただきました。

開催しておきながら不勉強で手際の良くない部分も多く申し訳ないのですが、感染拡大防止と、どこからでもご参加いただける手軽さがいいなと思っております。

今回は、26名様の方にご参加いただきました。
といっても、ちらっと画面を確認した時の人数なので、あっているか自信がありません。。

zoomって人数を記録できるのでしょうか??

それでは、昨日の座談会を振り返ります!

〇本日の反省点

・ホワイトボードの文字が見にくいというご指摘をいただきました。

➡ご指摘ありがとうございます。どうやら白色が光を反射し文字が見えにくくなるようなので、黒板シートを購入しました。次回はくっきりした文字をご覧いただけるようになるかと思います。字が汚いのは、、、ご容赦ください!

・質問コーナーがかなり駆け足となってしまいました。

➡話す内容をまとめて、質問コーナーをしっかりと設けたいと思います。

〇いただいたご質問

(文章にするため、少し加筆をしております)

・ら・べるびぃ予防医学研究所のミネラル検査の基準値は国際的な基準値とは違うようですが?

➡毛髪中元素の国際的な基準値はありません。
ただし、水銀に関してはWHO(世界保健機構)と国立水俣病センターが毛髪中の水銀濃度による健康被害の指標を作成しています。

つまり、毛髪中の元素の基準値は、世界各国の各検査会社がサンプルを集めて作成したものです。
海外と日本では食生活、生活習慣が異なるので、日本人で制定した基準値と海外の検査会社の基準値とは異なります。
ら・べるびぃ予防医学研究所の基準値は、日本人のデータを集めて作成された日本人の基準値となります。

・坊主スタイルで毛髪を送ることができない方はどうすればいいですか?

➡短い場合でも量があれば測定できるので、バリカンなどで採取した髪の毛を数回分ためてください。

➡体毛で測定できませんか?
測定は可能ですが、基準値は毛髪によるものです。
体毛は伸びる速度や代謝されるミネラルが毛髪とは差異がある場合があります。
したがって、体毛での検査はあくまで参考値となります。

または、半年ほど前のデータとなりますが、爪ミネラル検査で行う方法もご検討ください。

・キレート点滴などによる効果
➡尿中誘発試験ではEDTA点滴は有害金属の排出が確認されています。ただし、有害金属以外のミネラルも排出が高まると考えられますので、必須ミネラルの補充が必要です。

・カルシウムとリンが高値でした。
➡カルシウムはパラドックスミネラルと言われています。
ホルモンバランスや腎機能の低下などによってカルシウムの体外への排出が過剰に起きたり、食品からのカルシウム摂取が足りなかったりして血液中のカルシウム濃度が低くなると、体は骨を溶かして血液にカルシウムを供給します。
これを「骨吸収」といいます。
そのため、体内で必要なカルシウムは不足しているのに、血中濃度や毛髪中の濃度が高くなる場合があります。
これが、パラドックスミネラルと言われる所以です。

リンについては必須ミネラルであり、肉などさまざまな食品に含まれているため不足については気にされる必要はありません。
過剰については、リン酸塩が多く使われている加工食品やスナック菓子などをよく食べる方は、リンがカルシウムの吸収を阻害する懸念がありますので摂取を控えましょう。

・お米を洗う方法?聞き取れなかったのでもう一度教えてください。
➡こちらをご覧ください。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969720368728

手順こちらに記載されています。
https://nazology.net/archives/72787

1.新鮮な水を鍋で沸騰させる(お米1カップにつき水4杯)
2.沸騰したお湯にお米を入れて5分間湯がく
3.お湯を捨て、米の水気を切る(このときにヒ素が除去される)
4.新鮮な水を通常の分量入れ直す
5.弱火〜中火で炊飯し、お米が新鮮な水を吸収するまで炊き上げる

但しこの方法は弊社で試したわけではございません。
近々、実験を行い、結果をブログ等でご報告したいと思います。

・ヒ素はどんな調理器具に含まれるのでしょうか?
➡調理器具にヒ素が含まれているというのは聞いたことがありません。

・米のヒ素についてですが、身体から排出する食材や栄養素はあるのですか?ヒ素は汗や便で出て行くのですか?
➡ヒ素は生体内での半減期は1週間から2週間ほどと他の有害金属に比べ短いです。
毛髪ミネラル検査においてはカルシウムやマグネシウムと反比例する傾向があるため、カルシウムやマグネシウムをしっかり摂ることが結果的にヒ素の排出を促すと考えられます。

・日常的に予防できることとして、避けるべき調理器具はどのようなものですか?
➡古くなったアルミの鍋などで酸・アルカリの強いものを熱すると溶出がしやすくなると考えられます。

・外でのバーベキューや落とし蓋がわりにアルミホイルを使うことはどうでしょう?
➡アルミニウムの溶出が考えられます。頻繁な使用はお勧めしません。

・アルミニウムでお魚を焼くのも、アルミ摂取になってしまいますか?
➡アルミニウムの溶出が考えられます。
熱の温度が高いほど、また調理時間が長いほど食材のアルミニウム値が上昇します。

・ホッカイロからの皮膚吸収などはどうですか?
➡申し訳ございませんが、わかりません。

・酵素ジュースの話のところで、たんぱく質は熱を加えると変質するとの事ですが、過熱した魚(煮魚や焼き魚)ではたんぱく質が摂れないということでしょうか?
➡タンパク質は摂取できます。
タンパク質は問題ありませんが、加熱するとほとんどの酵素は、酵素として代謝を促す働きが失活します。
市販されている酵素ジュースは清涼飲料水のため、衛生上、熱処理を行わなければならないため、酵素の働きが失活していると考えられます。
ただし、酵素ジュースは作る際に多くの野菜や果物から作るため、酵素以外の栄養素を補給するための栄養ドリンクとして摂る分には良いかと思います。
「酵素が働いて~」や「体内の酵素を増やす~」などという広告のうたい文句は正しくありません。

・ナトリウムとカリウムが異常に多かったのですが、それぞれは逆相関の量的関係にありそうなのに、不思議です。どうしてなのか、、、なにか悪いことはありますか
➡異常に高い場合はストレス反応が過剰である可能性が考えられます。

・リチウムが高かったのですがどんな対策をとればいいでしょうか?
➡リチウムの汚染源を突き止めることが対策となるかと考えます。普段飲まれている飲料水や食べ物、お薬などをご確認ください。
水が疑わしければ、水の検査を行うことも可能です。

次回のオンライン座談会も奮ってご参加ください。

事前のご質問も受け付けていますのでお気軽にメールでお送りください。

ザ!世界仰天ニュース 金属アレルギーでハゲてしまった女性!

4月22日放送の『ザ!世界仰天ニュース』で「黒髪を奪った恐怖のアレルギー」という放送を見ました。

ある日突然髪が抜け始めてしまった女性がいました。
彼女は円形脱毛症と診断され、色々な治療を行いますが症状は悪化していきました。
やがて髪はほとんど抜け落ち、彼女は人目を避け引きこもりがちになってしまいます。
病院に行った結果、ついにその原因が判明します。それは、子供の頃に詰めた銀歯による金属アレルギーだったのです。原因が判明してからの、見事な回復に驚かされました。

銀歯はないから大丈夫と思っていませんか?残念ながら体内から有害重金属(有害ミネラル)が検出されない方はほとんどいないでしょう。

20150427

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有害ミネラルとは水銀、ヒ素、アルミニウム、鉛、カドミウム、ニッケル、スズなどの重金属です。毛髪ミネラル検査を受けると水銀、ヒ素、アルミはほとんどの人から検出されます。もちろんあなたからもです。
続いてカドミウム、スズ、ニッケルなどが比較的多いようです。
水質汚染された魚介類、歯科治療、古い水道管や大気汚染、喫煙などから、これらの有害重金属が人体に入ってきては蓄積していくのです。

普段は何気なく調子が悪い、病院に行っても病名がつかない時、もしかしたら体内に有害金属が溜まっているかもしれないのです。体の中に有害金属が溜まると、様々な症状を引き起こします。
みなさん、自分の健康のために、毛髪ミネラル検査から始めてみませんか?

written by Shou

毛髪ミネラル検査は有害金属を含め29種類のミネラル・金属を測定します。

ご自宅で受けられますので、有害金属の蓄積を確認するのに適しています。

毛髪ミネラル検査はこちらから

中国食品の検査されない有害金属入りの米!

東日本大震災以降日本で中国産米の輸入が急増しました。
なんと、密かに中国米のブレンド米が外食産業に流れているんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

中国産米は、どうして怖いのでしょうか。
それは、農薬と重金属である有害金属をたっぷり含んでいる可能性がとても高いからです。

たとえば、長江河口域の耕作地の土壌分析データによると
日本の基準値と比較して
水銀 244倍
鉛 3,500倍
ヒ素 1,495倍
カドミウム 4.2倍と信じられない数値なのです。

農薬の場合は、微量であればバランスの良い必須ミネラルの拮抗もあって排出されるのですが、有害金属は骨や細胞に蓄積されるので、なかなか体外排出に至りません。
体内で活性酸素を生み、自己免疫システムを阻害します。
現地の渦中の中国人の方の検体を検査したなら、たぶん顕著な検査結果が出るでしょう。

どうして有害金属が米に入ってくるのでしょう。
それは、昔の日本と同じく、地域の河川の上流には非鉄金属の鉱山があり、そこから流れ出た有害金属が川を汚染し、その川の水で作物の栽培に使っているからです。
稲は、その汚染水をふんだんに吸い込んで生育しています。そして米自体に蓄積するわけです。

普段、何気に食べているファミレスのお米や米粉を使った加工食品や米菓が心配なのが理解していただけたと思います。
でも、食べないわけにはいかないので、私たちは、定期的に髪の毛や爪で自分の体を知ることがとても重要となってきます。
人間ドックではわからない有害金属検査が必要なわけは、ソコなんです。

参考文献『忍びよる中国汚染食材・食品』宝島社

written by 米川