
ある日の血液、左2本は黒く、右2本は赤い。
知識では知ってたけど、実際見ると本当に違うんだなーと。
さてこの色の違いは何によるものでしょうか。
ちなみに静脈血と動脈血の違い、ではありません。すべて静脈血です。
ヘアアイロンとは無縁に生きてきた35年。
会社に電子顕微鏡を導入したので、ヘアアイロンの効果を調べるために初めて手にしました。
義妹がヘアイロンをくれました。かわいいバナナ型のアイロンです。
シャキーン!
バナナ!!
こいつで髪にアイロンをかけてみるぞ!
と、息まきましたが、いまいち使い方がわからず怖いので、じょきんと切った髪にかけてみることにしました。
何で3つにわけたのかというと、それぞれで比較がしたかったからです。
この3つの用語の説明。
左 :Wet…ぬれた、湿った、湿気のある(Weblio調べ)
真ん中:Dry…乾いた、湿っていない、乾燥した(Weblio調べ)
右:生…なま???なぜ生と書いてしまったのか、素の髪という意味のつもりで、これにはアイロンしませんという意味。
つまり、濡れた髪にアイロン、乾いた髪にアイロン、なにもしていない髪にアイロンで比較をしてみることにしました。
アイロンの回数は30回としました。
その結果がこちらです。
生(なにもしていない髪)
Wet(濡れた髪にアイロン30回)
Dry(乾いた髪にアイロン30回)
なんだかなにもしていない髪と比べると、変化が出ていますね。
髪が濡れたままアイロンをかけると、高温で一気に水分が蒸発する勢いでキューティクルが傷む、とよく書かれていますが、ぽつぽつと膨れているのがその影響でしょうか、浮き出てきています。キューティクルがはがれやすくなる、というのは納得です。
次に、乾いた髪の場合。乾いた髪でもアイロンの圧と熱によって中心のキューティクルが溶けているのがわかります。なんにせよ、やりすぎはよくない、ということがわかりました。
キューティクル撮影でご自身の髪の状態を確認できます。
髪についてのさまざまな知識をわかりやすく解説した『髪ハンドブック』を発行しました。
こちらもおススメです。
ら・べるびぃ予防医学研究所
弊社は2種類の水を測定する「おうち水ミネラル検査X2」を行っております。
この受けた方より「よい浄水器をしりませんか?」「お勧めの浄水器を教えてください」というお声をたくさんいただき、昨年より調査を行ってきました。
水は硬度によって「軟水」や「硬水」に分けられ、マグネシウム、カルシウムの量で決まります。これらは色々なご意見があるため、硬度はこの水が良い、というまでには至りませんでした。
ではどんな水が良いのでしょうか。軟水・硬水ともに意見があり、弊社では硬度で良し悪しは決められませんでした。
ただ、少なくとも有害金属が除去された水は「安全、安心」である、と考えました。
たまたま弊社と同じビルに入っている耐熱ガラスのHARIOさんでお話をする機会があり、ちょうど浄水機能あるポットを栗田工業と共同で開発したとのこと。
どんな浄水機能なのか伺ったところ硬度を除去し超軟水が生成できるとのことでした。
浄軟水ポットPure
HARIOさんがなぜ浄水機能のポットを生成したか、それはよりおいしくコーヒーを飲んでもらいたいから、とのことでした。
コーヒーの味については、正直にいうと私はたいていものはおいしく感じる鈍感な舌なのでよくわからないのですが、超軟水はコーヒー豆や緑茶のカフェイン、カテキンを溶出させやすく、本来の80%の量でよいとのことでした。
コーヒーについては軟水で作ると酸味、硬水で作ると苦味が際立つようです。
おうち水ミネラル検査を多く行ってきましたが、原水と明らかに差のある浄水器は残念ながらほんの少ししかありませんでした。
ましてやポットなのでそこまで効果はないのではないかと思い、実際に弊社でも検査を行いました。ここは検査会社の強みです。
60回(2か月分)がフィルターの推奨使用回数ですが、90回ろ過をして比べてみました。
原水(会社の水道水)が75で一般的な水道水より硬度は少し高めですが、確かに硬度が大幅に下がっています。90回使用しても半分ぐらい除去をしています。これは確実に浄水ポットの力です。
さっきから硬度硬度と言っていますが、硬度とはカルシウムとマグネシウムの量で決まります。硬度が高い水を硬水、低い水を軟水と呼んでいます。
さらに、ここからはHARIOさんでは言及していないのですが、弊社はミネラル検査の会社なのでいろんなミネラルや金属を測定しました。
その結果…有害金属なども除去していることが判明しました。
前述したように、有害金属が除去された水は更に「安全、安心」である、と考えております。
今回の実験結果では、この浄軟水ポットは、軟水にするだけでなく、水銀などの有害金属の除去も確認でき、弊社が自信をもってお勧めできる商品だとわかりました。
なお、ご自宅の浄水器の効果を確かめたい方はおうち水ミネラル検査X2をお勧めいたします。
浄軟水ポットPureをご希望の方はこちらよりお申込みください。
ら・べるびぃ予防医学研究所
こんにちは。
ら・べるびぃ予防医学研究所です。
相も変わらず不定期更新のブログです。
今日は、ら・べるびぃで新しく導入した電子顕微鏡で撮影した髪の話です。
ご協力いただいたのは、毛髪ミネラル検査や関連会社のビタミンCもお取り扱いいただいている美容室Pelodiasの嶋田さんです。
https://pelodias.com/
嶋田さんとは ら・べるびぃのラボにいらっしゃったときに話が盛り上がりました。
嶋田さんは美容師として活躍されているだけでなく、健康に関して造詣が深く、ご自身で試して良かったものをおススメしている健康マニアでもあります。
そこで、ら・べるびぃの電子顕微鏡の導入にあたり、どのような髪の写真が美容師さんたちに求められているのかご意見をいただこうと嶋田さんに声をかけたところ…
あれよあれよと沢山のご意見をいただけました。
本当にありがとうございます。
まず、いただいたのが、
「美容師がプロ美容師用のハサミで切った髪の断面と、普通の文房具のハサミとの差」です。
今日はこれをご紹介します。
全然ちがう!
やっぱりプロのハサミはすごい!
まさに「スパっ!」と切れてますよね!
差があるだろうとは思っていましたが、こんなに歴然と差が出るとは思っていませんでした!
プロのハサミに比べて普通のハサミで切った毛先のボロボロさ…。
これほど毛先がボロボロになってしまうと、ここから髪が裂けそうです。
カットがうまいというだけでなく、髪を傷めないためにもプロに切ってもらうことが大切なんですね。
今までに、こんな写真を撮影しています。
撮影をご希望の方は、こちらからお申込み後、キットをお送りいたします。手順に沿って手ぐしで抜けた髪を数本封筒に入れてお送りください。
撮影データは弊社のオンライン無料サービス「予医手帳」を通してご確認いただけます。
毎日の食事に便利なカット野菜、最近は冷凍したものもあり、ますます便利になってきています。
しかし、カット野菜は、洗浄の際に栄養素が流れてしまうから栄養価が低いという情報も目にすることがあります。
実際のところどうなのか?本当に栄養価が低いのか検証を行いました。
ミックスされたカット野菜だと検証がわかりにくくなってしまうので、1種類の野菜、レタスとカットレタスを近所のスーパーで購入して検証を行いました。
レタスの96%は水分。このままでは分析できないので、まずは約80℃の熱でカラカラになるまで乾燥させます。
乾燥を終えると水分が蒸発してかなり小さくなっています。カラカラの状態になるまで3日間もかかりました。
乾燥したレタスをそのまま分析することはできないので、中学生の実験で使用した乳鉢を使って粉々の微細な粉末にします。
粉末にしているとほのかにレタスの香りがします。
粉末にしたレタスは、分解(溶液化)するため硝酸などの酸を添加して溶かしていきます。
酸が入れると、レタスと反応しガスがプクプクと発生します。
そして、酸を入れたレタスを分解する装置にセットして、熱をかけ液体の状態にしていきます。
この装置は分厚い鉄板に穴を開けたホットプレートのようなもので、粉末や固形の物を溶液化するのによく使われています。温度と時間を厳密に調整できるホットプレートそのものになります。
分解が終わるとレタスは液体の中に溶けた状態になります。
液体になったレタスは、ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析計)という装置を使ってミネラルの量を測定します。
ほとんどの方はなかなか目にする装置ではないですが、水道水や食品に含まれる有害金属の測定、血液成分の分析、医薬品の安全性評価など、幅広い分野の研究開発や品質管理のために使われています。
検証の結果、レタスとカットレタスのミネラル成分は、ほとんど違いはないという結果になりました。
多少の違いはありますが、これは産地による違いによるものと考えられます。もし、洗浄工程によってミネラルが流れ出てしまっているとしたら、もっと差があってもいいように思えます。
カット野菜工場では、鮮度を保つためカットする時間や洗浄する時間を迅速化することでミネラルが流れ出てしまうのを防ぐため、いろいろな対応が行われていると考えられます。
もうひとつ気になるビタミンですが、水溶性のビタミンB1やビタミンB2、ビタミンCでも6~7割以上残っているとの報告があるので、ビタミンに関しても生野菜とカット野菜はほとんど違いがないといえそうです。
生野菜も洗って使用するので栄養素について過度に気にする必要はないと思います。
検証結果は乾燥重量当たりの濃度となるので、レタス1個が500g、水分量が96%と考えると、カリウムならレタス1個で約790mg摂取できることになります。
カリウムの摂取基準は、成人男性では1日2,500㎎、成人女性では2,000㎎です。レタスだけでカリウムを摂取するには3個も食べなくてはなりません。
レタスは栄養摂取源というよりも食感や彩りを楽しむ食材のようですね。
ら・べるびぃ予防医学研究所では毛髪や爪、被毛ミネラル検査のほかにもご依頼があれば様々な検体の元素を分析しております。
ご興味があればぜひお問合せください。
問い合わせ先
Mail:inf@lbv.jp
TEL: 03-5614-2711
ら・べるびぃ予防医学研究所 検査チーム
とある企業様からビタミンCの熱の強さについて分析依頼を受けましたので分析風景を紹介いたします。
ビタミンCの分析法には、ヨウ素滴定法とインドフェノール法がありますが、今回はインドフェノール法でビタミンCの濃度を求めました。
分析にはビーカーやビュレットなどを使います。
もしかしたら高校生の時に実験で使用した経験がある方もいるかもしれません。
この方法は、インドフェノール溶液にビタミンC溶液を滴下すると、インドフェノールの青色が紅色になり、最終的に無色透明になるのを利用しています。
この時、溶液の中では定量的に酸化還元反応が起こるので、インドフェノール溶液にどのくらいのビタミンC溶液を滴下したかを比較することでビタミンCの濃度を求めることができます。
実際に滴定を行った動画を見ていただくと、どのような形で反応が進むのか確認できます。
ちなみに、ご家庭でもヨウ素滴定法を使って簡易的にビタミンCの比較ができます。
お子様の夏休みの自由研究にいかでしょうか?
比べてみよう!! 食材のビタミン C
https://www.t-scitech.net/history/miraikan/shokuhin/kagaku.html
ら・べるびぃ予防医学研究所では、毛髪や爪の他にも野菜や水など様々な分析のご依頼をいただきます。
今回の測定依頼はキャベツ。そこで、キャベツの測定がどのように行われるかご紹介します。
まず、キャベツを乾燥させます。
キャベツは芯があるので、完全に乾燥するまで5日間かけて乾燥させました。
乾燥したキャベツの重さを量ります。
これは、乾燥前のキャベツと重さを比較し、キャベツの水分量を求めるためです。
乾燥したキャベツを乳鉢で粉末状にします。
これは、そのままでは分解しにくいため粉末状にして、より分解をしやすくするためです。
このように粉末にします。
粉末状にしたキャベツを分解容器に移し替えます。
キャベツを入れた分解容器に硝酸を入れます。
硝酸を添加後、蓋を軽く締めて一晩放置します。
これは、分解装置で分解する前の仮分解作業にあたります。
(※硝酸は、一般的に測定検査に広く使用される分解用の酸です。)