2020年12月15日のオンライン座談会に寄せられた質問にお答えします。

「毛髪ミネラル検査についてお話します」も3回目を数えました。

初めて毛髪ミネラル検査を受けた方、これから受けようとしている方向けにお話しています。

ご出席者の中には博学な方もいらっしゃり、次回はもう少しマニアックな内容でお願いしますとのご要望もありました。

マニアックな座談会も別途開催できればと思っていますので、そちらもお楽しみに!

それでは、12月15日のオンライン座談会「毛髪ミネラル検査についてお話します」に寄せられたご質問にお答えします。

〇Q&A

(ブログ掲載にあたり、一部内容を加筆修正しています)

・ミネラルの数値が高値の方などは病院で検査してもらった方がいいですか?

➡検査結果表のグラフが高値注意を振り切ってしまうような高値の場合は、キレーション療法などを実施している病院やクリニックの受診をお勧めします。

グラフの範囲内で高値の場合は、まず食生活をはじめ生活習慣、生活環境を見直し、解毒(デトックス)を促す栄養素を十分に補給します。
その際、必須ミネラルも有害金属と同時に排泄されてしまうので、いつもより必須ミネラルの摂取にも気を配ってください。

6か月後に再検査し、デトックスの効果を確認してください。

・爪の白い部分が小さいということは、ミネラル不足と関係ありますか?

➡爪の白い部分は「爪半月」と呼ばれています。

爪は、爪母で作られたばかりのときは水分を多く含み不透明で白くなっています。
つまり、爪の赤ちゃんのような状態です。
これが爪半月の部分です。

それが指先に押し出されるに従い、水分が少なくなり透明になってきます。

爪半月が大きいということは、爪が伸びるのが早いということになります。
このスピードは、指に流れる血液量に影響を受け、多いと成長が早くなり、少ないと遅くなります。

一般的にこのスピードはほとんどの場合、遺伝により決まっているそうです。
ちなみに代謝速度に比例するので、加齢とともに爪半月も小さくなっていきます。

爪半月と健康についての医学的根拠はありません。以前まで爪半月が見えていたのに急に見えなくなった、などの場合は何らかの代謝が抑制されている可能性があります。そこにミネラルがかかわっている可能性はあるかと思いますが、詳しいことは不明です。

・亜鉛の取りすぎで銅不足になるということですが、銅鍋の使用などによる銅の取りすぎでは、逆に亜鉛不足になりますか。

➡銅鍋でどれほど銅が漏出するかは不明ですが、銅が大量に漏出していた場合は可能性としてあり得ると思います。

・どのくらいの間隔で検査すればいいですか?

➡毛髪ミネラル検査に限らず、検査は継続して受けると、より今の状態を把握できます。

今の検査結果が上昇傾向中の中の一点なのか、それとも下降傾向なのかを把握することが大切です。
検査結果に基づき生活を改善すると、約3ヶ月間は検査結果の有害金属値が上昇する傾向になります(個人差があります)。
これは、体内に溜まっていた有害金属が排泄されるようになったためです。

そこで、生活改善の結果を早く知りたいという方は3か月、デトックスされて有害金属値が下がった結果を期待するのでしたら6か月を目安に再検査をお勧めします。
特に生活状況に変化がない場合は、ご自分のカラダの現状を認識しておくために1年に1度の検査をお勧めします。

・リチウムの検査値がが異常に高かった友人がいたのですが、考えられる原因は何ですか?
➡薬または汚染された水や土壌の影響があるかと思われます。

メールでもご質問を受け付けています。

お気軽にご連絡ください。

 

2020年12月8日のオンライン座談会に寄せられた質問にお答えします。

12月8日のオンライン座談会「毛髪ミネラル検査についてお話します」に寄せられたご質問にお答えします。

前回、ホワイトボードの字が見づらいというご指摘をいただき、今回から黒板を使用しています。
黒板の方が光が反射しないため字が読みやすくなったようです。

それでは、Q&Aです!

〇いただいたご質問

(ブログ掲載にあたり、一部内容を加筆修正しています)

・検査に使う髪は、どのくらいの量が必要ですか?どのあたりの髪をとればいいですか?

➡なるべく根元から3cmを切ってください。
根元から3cmが、およそ現在から3ヶ月間の毛髪になり、検査結果も直近の3か月を反映したものとなります。

量は0.1g必要です。 持った時の感触だとつまようじ3本分程度、本数でいうと5,60本になります。
検体袋に目安の枠線が記載されています。そちらも参考にしてください。

採取する場所ですが、後頭部の髪をめくったあたりが外的影響も少なく、切った跡が目立たないのでおススメしています。

・毛髪ミネラル検査は、定期的に受けたほうがいいのですか?

➡1回だけの検査では、十分とは言えません。
なぜなら、その検査値が以前より上昇傾向にあるのか?それとも下降傾向なのかを見ることが大切だからです。

検査結果に基づき生活を改善すると、約3ヶ月間は検査結果の有害金属値が上昇する傾向になります(個人差があります)。
これは、体内に溜まっていた有害金属が排泄されるようになったためです。
そこで、生活改善の結果を早く知りたいという方は3か月、デトックスされて有害金属値が下がった結果を期待するのでしたら6か月を目安に再検査をお勧めします。
特に生活状況に変化がない場合は、ご自分のカラダの現状を認識しておくために1年に1度の検査をお勧めします。

・毛髪ミネラル検査の基準値ってどうやって決めているのですか?見直すことはあるのですか?

➡日本人4000人分のサンプルを用い統計データをとり、標準偏差という分布から基準値を決めています。
どこの検査会社でも基準値はこの方法で作られています。

基準値は、2年に一度、改訂すべきか社内で見直します。今年は検査のリニューアルもあり基準値を変更いたしました。

・ナトリウムが要注意で高値ですが血圧は高くないです。どちらかというと低血圧です。排出しているということですか?

➡ナトリウムの場合、塩分の摂りすぎよりもストレスが要因で検査数値が変化する傾向があります。
ストレスが大きいと体内でナトリウムを保持しようとします。
その結果として毛髪中のナトリウムが高くなることは考えられます。

 

・毛髪ミネラル検査と血液検査の分かることは違いますか?

➡血液中のミネラルは即時的な情報を得るため、毛髪は長期的(約3か月間の平均値)な情報を得るため検査です。

血液検査は電解質以外のミネラルは通常測定しません。
血液中の電解質の濃度は生命維持の重要な役割があるため、常に一定の濃度を保つような機能があります。
この恒常性(ホメオスタシス)と言われる機能があるため、血液中の電解質(ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム)の値は一定です。逆に言えば、これが一定ではない場合は治療が必要な状態なので、血液検査で電解質を測定しているのです。

・カドミウムが振り切る勢いで、マンガンとバナジウムが要注意ですが、自己分析でサプリで解毒は危ないでしょうか?亜鉛値は普通です。カドミウムは高値注意で高いです。

➡亜鉛とカドミウムがどちらも高値の場合、カドミウムを排泄している可能性があります。亜鉛が標準値だということだと、カドミウムを含む何かを日常的に摂取しているまたは、亜鉛が足りていない可能性があります。

・「糖尿病」の非常識」という本の中で、クロムなどのミネラルの不足により糖尿病が発症するので、クロムの摂取によって糖尿病は治るということが述べられていますが、どう思われますか?

➡アメリカの医学雑誌で糖尿病患者では足の爪のクロム値が低かったという報告がありました。
また、クロム摂取により耐糖能が改善したとの報告もあります。
そのためクロム欠乏に起因するのであれば、クロムの摂取により改善することが考えられますが、まだ明らかにはなっていません。今後の研究が待たれるところです。

次回も同じテーマ「毛髪ミネラル検査についてお話します」で開催します。

事前のご質問も受け付けていますのでお気軽にメールでお送りください。

『科学者が語る ビタミンCと老化の深い関係』を開催しました。

11月22日、第6回 予防医学セミナー『科学者が語る ビタミンCと老化の深い関係』を開催しました。講師に日本のビタミンC研究の第一人者として知られる石神昭人先生をお迎えし、2時間にわたってビタミンCのお話をしていただきました。

冒頭、石神先生が聞きました。

「皆さん、加齢と老化の違いが分かりますか?」

加齢とは、ヒトが生まれてから死ぬまでの時間経過をいいます。
つまり、加齢は生まれた時から始まり、1年に1歳増えていきます。これが加齢。
当然、すべての生きている人に平等に起こります。

一方、老化とは、成長期以降、すべての人に起こる加齢に伴う生体機能の低下をいいます。
つまり、老化の始まりは20代から30代で、個人差があります。
40代50代になって参加したクラス会で、いつまでも若々しい人と老け込んでしまう人がいて驚いたことがある方もいらっしゃると思いますが、これも老化の個人差によるものです。

思わず「な~るほど!」とつぶやいてしまいました。

 

セミナー風景

その後、マウスを使ったビタミンCの実験によるビタミンCの抗老化作用についてや、加齢とともに減っていく血液中のビタミンCについて、さらに、皮膚とビタミンC、がんとビタミンC、ビタミンCが活性酸素を消去する仕組みなどなど、科学に基づいたビタミンCの話をたくさんしていただきました。

個人的には、毎日満員電車で通勤しているので、通勤ラッシュの時間が長ければ長いほどビタミンCの消費が激しくなるという話はショックでした。
やはり、通勤ラッシュは大きなストレスなんですね~。
しっかりビタミンCを補給しなくては!

石神先生は、お話が上手なのであっという間に2時間が経ち、その後の質疑応答でも皆さんからたくさんの鋭い質問をいただきました。
時間の都合ですべての方のご質問にお答えできずに申し訳ありませんでした。

ちなみに今回は、ブロンソン・ジャパンのビタミンCサプリメント「ピュアクリスタル」が受講特典でしたが、さらに、シマ研究所様から、ブロンソン・ジャパンのビタミンCを高濃度に配合した美容液「Pure Flairーピュアフレア」のサンプルをプレゼントしていただきました。

ご参加いただいた皆さま、石神先生、シマ研究所の皆さま、ありがとうございました!

最後に記念撮影