歯磨きとガン予防

1.ガンになりにくい人はどんな人か?
最近、生活習慣や遺伝子の特徴と発がんとの関係が次々と解明され、歯磨きにも注目が集まっています。

毎日2回~3回歯を磨く人は、 口腔ガンや食道ガンのリスクが低下するそうです。
食物は、まず口の中に入り、飲み込むことによってのどを通過、食道を下がって胃に入る。
ここの部分にできるガンは、生活習慣と関連が深いそうです。
“外部から異物を取り込む”という行為により、体のほかの部分より強い刺激を受けているためです。
喫煙、飲酒、熱い物を食べる習慣のある地域でガン罹患率は明らかに高くなっています。

ガンとの関連のある別の生活習慣を探したところ、1日1回歯磨きする人で発症リスク を1としたときに、1回も磨かない人、1日2回、3回磨く人で発症リスクに大きな差があることが判りました。
なぜ歯磨きによってガンリスクが軽減するのか理由はすべて解明されたわけではありませんが、口の中には無数の細菌がいて、なかにアルデヒトなどの有害物質を発生させる細菌もいます。
歯磨きによってそれらの口腔内の細菌量をコントロールすることで、ガンを予防していると考えられています。

丁寧なお口のケアは、口臭や虫歯・歯周病を防ぐだけでなく、寿命をまっとうするためにも役立つようです。

お口の適切なケアを怠ることは、早死リスクを増加させるかもしれないと新しい研究は示唆しています。

歯と歯茎に歯垢が多い人は、平均寿命より最大13 年も短命であることを発見されました。早すぎる死の主な原因はガンでした。

年をとるほど、また女性より男性で、このリスクは大きくなりました。

感染症と炎症は最大約 2 割のがんに関与し、歯垢によって引き起こされる歯周病の重要な要素です。

最近の別の研究が、歯垢の量と特定のガンとの関係を示しています。
歯垢が多いことは、口腔内細菌が多いことを意味します。特定のウイルスや細菌と特定のガンの関係を示した研究もあるそうです。

2.あなたは食後派?食前派?
多くの人が食事が終わった後に歯磨きをします。
しかしその食事の後の歯磨きは駄目だと言う専門家がいます。
食事の後に口腔内では『再石灰化』が行われます。
再石灰化とは、唾液が歯垢内のpHを上昇させ脱灰の反応を抑え、ミネラルの濃度の上昇により歯を修復するというものです。
ある専門家は、食後の歯磨きはこの再石灰化の反応を妨げるというのです。

歯磨きは食前の方が良いという理由は他にもあります。
それは“就寝時の口腔内の中は唾液が少なく細菌が繁殖しやすい。その状態のまま朝食を採ると、その細菌も食べてしまう”という理由です(朝起きたばかりの口の中は便器より汚いという実験データもあります)。

私は毎日3回か4回位は歯磨きをします。甘いものが大好きですが、虫歯がありません。
そして年に1~2回歯の健診に行きます。
5年前から使い始めた歯磨き粉がとてもいいので、みなさんにご紹介いたします。
磨いたらとてもすっきりし、歯周病の治療効果があるそうです。
みなさん一緒に歯の健康意識を持ち、ガン予防をしませんか?

written by Show

投稿者:

ら・べるびぃ予防医学研究所

健康な生活のために、予防医学の立場からいろいろな情報を発信しています。 ら・べるびぃ予防医学研究所のブログです。