抗生物質その1

抗生物質とは、イギリスの細菌学者であるサー・アレクサンダー・フレミングが抗菌物質リゾチームと、アオカビから見つけだしたペニシリンが最初です。長年、感染症に抜群の威力を発揮してきたのです。

抗生物質とは「微生物の産生物に由来する抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬、そして抗がん剤であり、その大半が抗菌薬」です。現在、感染症を専門とする研究機関・医療機関では「抗生物質」という名称はあまり用いられず、それぞれ「抗菌薬」・「抗ウイルス薬」・「抗真菌薬」・「抗寄生虫薬」と言う名称を用いるようで、一般の人は総称してそう呼んでいますね。

しかし、効果が上がる半面、菌が抗生物質に対し耐性をもち、だんだん効かなくなってくるので、抗生物質も更に効果を求め変化せざるを得なかったようです。結局、次のような抗生物質が誕生するわけです。

ペニシリン系抗生物質、セフェム系抗生物質、マクロライド系抗生物質、.テトラサイクリン系抗生物質、ホスホマイシン系抗生物質、アミノグリコシド系抗生物質、ニューキノロン系抗菌剤とあり、医師が最大の効果を上げるため影響している菌を予想して違う投薬をするのは、知っての通りです。菌は生き延びるために常にDNAをアップデートしており、抗生物質と菌とは、まさにイタチゴッコのようです。

近年、殺虫剤をスプレーしてもハエが死ににくかったり、スーパーラットというネズミのように手足が変化し、縦の壁をまっすぐに上れたり、殺鼠剤を食べても死なないネズミまで出てきました。
これがまさしく薬剤に対する耐性なのです。
人間は安易に抗生物質を服用することは慎まなくてはいけません。
それは、もしもの時、どうしても治したいときの十八番として用いるように隠した武器にすべきではないでしょうか。

 

written by Yone

 

投稿者:

ら・べるびぃ予防医学研究所

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