認知症は治る?(認知症最終編)

認知症の70%を占めるアルツハイマー病はアミロイドβタンパクが海馬に蓄積するために発症します。
このアミロイドβタンパクを溶かせばアルツハイマー病は予防出来る!!

加齢とともに発症し、正常⇒アルツハイマー病予備軍⇒アルツハイマー病となります。
早期発見して、アミロイドβタンパクを早く溶かすことが防止策です。

アルツハイマー病の症状は、
(1)右と左の概念がなくなる。
(2)高さの概念がなくなる。即ち何階にいるか認識できない。
(3)毎日通っていた道が憶えられない。

お解りですねこれが徘徊の原因です、好きで徘徊しているのではないのです。
30年も40年も住んだ自分の家やマンションにたどり着けない、帰りたくても帰ってこられないのです。

物忘れは一部を忘れ、何かきっかけがあれば思い出す、名前を忘れても頭文字を教えて貰ったら思い出します。
アルツハイマー病はごっそり忘れる、即ち「忘れたことを忘れる。」

最近、物忘れのひどいあなた!
まだアルツハイマー病ではありませんよ、安心してください。

今まで何故認知症を予防出来なかったか、そうです医師を含め誰も予防法を教えられなかったからです。

最近は医学の発達により予備軍の発見方法や治療方法が徐々に解ってきました。

予備軍の兆候は、
(1)買い物で別のものを買ってしまう、野菜を買いに行ったのに玉子を買って冷蔵庫の中は玉子がいっぱい。
(2)毎回蛇口の水を出しっぱなし、判断力(水がいっぱいになった。)と実行力(水道の蛇口を閉める。)の低下。
(3)持っている小銭で支払えるのに常に千円札で支払い財布の中は硬貨がいっぱい、即ち計算力の低下。

以上の様な症状に気付いたら出来るだけ早く専門の医師に相談することです。
どこの病院に?「物忘れ外来」のある病院が最適です、放置するのではなく進行する病気に対する予防法を教えてくれます。

① 運動をする事、番組ではバンブーダンスが紹介されていました。左右の反復運動を繰り返すことで、左右を認識する。(右や左に正しく曲がって自分の家にたどり着ける。)
② 知的活動をする事、簡単な1桁の足し算や引き算を色や形の認識を含めて学習というか遊びとして取り組んでいました。
③ 共通の活動(遊び)を通じてコミュニケーションを図る事、性格が明るくなり感受性の低下を防ぐ効果があるとのこと。

どの対策も個人では難しい感じですね、行政が取り組む課題だと感じられます。
何から何まで行政に頼るわけではありませんが長い目で見れば、認知症が減少⇒寝たきり老人減少⇒医療費の減少、また別のサイクルで、寝たきり老人減少⇒家族介護必要なし⇒家族の就労可能⇒経済の活性化と流れるならコストパーフォーマンスの観点からも合格でしょう。

診断や予備軍対策は「物忘れ外来」のある専門医に相談するのが一番です。
ネットで検索すればたくさん出てきます。
クリニックや病院はすぐ探せます。
家族や知人にアルツハイマー病予備軍の方がいるようでしたら一度「物忘れ外来」をお勧めされたら如何でしょうか。

買い物で「別のものを買ってしまう。」のはアルツハイマー病予備軍ですが、女性がデパ地下に食料品を買いに行ったのに上の階で洋服やハンドバックを買うのは「意図的アルツハイマー病予備軍」と言って正規の「アルツハイマー病予備軍」別物であるのは言うまでもありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また車好きの男性が「軽自動車」を買いに行って「3ナンバーや5ナンバーの車」を注文してくるのも同じ「意図的」でしょうか。

written by 植山(予防医学研究所所長)

健康とミネラル

厚生労働省が「必須ミネラル」として食事摂取基準(1日当りの必要量)を定めている栄養素は、ナトリウム・カリウム・マグネシウム・カルシウム・リン・クロム・モリブデン・マンガン・鉄・銅・亜鉛・セレン・ヨウ素の13元素であり、ビタミンと共に生命活動に欠かせない微量栄養素です。

飽食の時代と言われる現代社会では、美味しさの素である糖質と脂質は摂取過多の状況にあり、他方、微量栄養素ミネラル・ビタミンの摂取量は相対的にも絶対的にも不足しています。

特に、中高年齢層で、亜鉛・マグネシウム・カルシウムの不足が目立ち、現代病とも言われる生活習慣病の原因ともなっています。
また、これら必須ミネラルが不足すると、水銀・鉛・カドミウム・アルミニウムなどの有害金属が体内に蓄積しやすくなります。

若い女性では、“スリム”願望から過度のダイエットに走り、その結果、微量栄養素不足と代謝の乱れ、更に、自律神経系・内分泌系のバランスも崩れて、体調不良を訴える人は少なくありません。特に、出産をひかえる適齢期女性では、ご自身の為のみならず、生まれてくる赤ちゃんの健康の為にも、注意が必要です。

近年、自閉症・ADHDなどの発達障害幼児において亜鉛不足が多いことが明らかにされ(http://www.natureasia.com/ja-jp/srep/abstracts/46297)、妊娠中ならびに授乳期の母体の栄養状態が、胎児・新生児の発育・発達に影響を及ぼすのみならず、成人後の肥満・生活習慣病発現にもエピジェネティックに影響することが明らかになってきています。

自分自身の健康の為に、そして次世代の為にも、留意したいものです。

ら・べるびぃ予防医学研究所 薬学博士
H.Y.

冷房病対策

今の時期、朝会社に出勤するとき、気温はすでに30度近くになり、最寄り駅に行くだけで、汗が滴り落ちてくる。
いつからこんなに暑くなったのだろうかと考えてしまうことがある。
これは地球環境が悪化したためなのか。
それとも都市部のヒートアイランド現象のためなのか。

頭の中は、答えの無いことを考えながらも暑さを我慢して出勤している。

幸いにして、会社の中は冷房が効いており、快適な環境で業務が遂行できる。
文明の力はありがたいが、弊害もある。

その寒暖差により、体が追い付かずに体調不調の原因になることだ。
俗にいう「冷房病」だ。
(ちなみに、冷房病(れいぼうびょう)という病名は存在しない。冷房が強く効いたエリアに長時間いた後に、
外気温にさらされることを繰り返したときに起こる体調不良といわれているが、冷房との因果関連ははっきりし
ないことが多い。)

対策としてなにが有効なのだろうか。調べてみると大きく3つあるようだ。
(1) 冷房の温度をこまめに調整して24度~28度にし適切な室温にする。
(2) 日々の食生活を規則正しく行う。
(3) 適度に運動をして血行を良くする。

もう少し時間が経てば真夏日も落ち着くはず。気を付けて生活して暑い夏を乗り越えたい。

written by T.H

参考文献:
「vol.13 夏の体調管理は「冷房病対策」から」
http://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/13.html

「夏の冷房病対策」
http://www.hiesyo.com/tokusyu/2007_5/

デトックスは腸から始めましょう!

多くの人は普段はカラダの健康を重視していても、腸の環境を整えることにはほとんど気を遣っていません。
しかし、胃腸・腎臓・肝臓が私たちにとって、カラダの健康あるいは不健康に結びつきます。
特に、デトックスや栄養バランスを考えるとき、腸の環境をきれいに保つことが重要です!

腸の健康は女性にとって非常に重要だと言われています。
それは、腸の環境の良し悪しが、栄養の吸収効率を左右することや、有害物質の排泄を促すことを決めているからです。
健康な腸は、お肌のうるおいや健康な体に繋がっています。

忙しい日常生活中で、「デトックスって、どうすればいいの?」と悩んでいる方が沢山いると思います。
そこで、簡単にできる方法をご紹介いたします。

まずは、水分を十分補給すること!
水を飲む事がデトックスに効果的と、よく耳にすると思います。
注意は水の代わりにジュースを飲まないこと。

次は、腸の体操をしましょう。
毎日5-10分を利用して腸を運動させましょう。
運動によって腸の蠕動を促すことで、尿便排泄の反射を高めます。
やり方として、ベッドの上に体を横にして、両足を膝の上まで上げて繰り返して踏みながら、ゆっくりで深く長く吐く呼吸をします。

そして、食物繊維が多く含まれている食品を多く摂取しましょう。
食物繊維は可溶性と不可溶性の2種類に分けられ、そのうち可溶性食物繊維が尿便の排泄にはとても重要な役割を示しています。
水溶性食物繊維中のペクチンは便の量や水分を増やすことができます。
有粘性の海藻・わかめ・アロエ・オートムギ・蒟蒻・きくらげなどに豊富に含まれます。
その他ごぼう・にんじん・バナナ・カボチャ・キャベツ・サツマイモなどにも多く含まれています。

最後に、酵素をお勧めします。
酵素には、大量の食物繊維やフルーツ酸が含まれているので、消化機能を向上させ、腸の蠕動運動を促しながら、腸内で進行している食物の腐敗及び有害物質の発生を抑えてくれます。
朝晩各一回、お食事の前に定量を飲むのがおすすめです。

それでは、今日からデトックスを始めましょう!
有害物質と徹底的にSay Goodbye!

written by Mica

身体を内側からキレイにする

筋トレ大好きでっかいです(^_^)/
今回も『お金をかけず』代謝をよくするトレーニングを紹介します。

吹奏楽部をやっていた方や声楽をやっている方が行う「ドギーブレス(ドッグブレス)」というトレーニングがあります。

犬の呼吸のように「はっはっはっは」と呼吸をするトレーニングです。
コツとしては吐く息と吸う息の量を同じにするイメージで行います。

こちらのトレーニングの主旨としては横隔膜の上下運動とインナーマッスルを鍛えることですので
胸はあまり上下しないように意識してください。

効果としては横隔膜を上下に刺激することによって内蔵が刺激されることによって活動が活発になります。
(食事をした直後は痛める原因になりますので1時間は空けてください)
また、横隔膜を引っ張るインナーマッスルを鍛えますので代謝を良くします。

方法として

15秒ドッグブレス
5秒 休み

を三回ほど繰り返してください。

きちんとやっていれば最後のセットはみぞおちのあたりがきつくなってうまく上下できなくなると思います。
簡単にできる人はセットを増やして行ってみてください。

もちろん1日だけやってすぐ効果がでるものではありませんので継続できる回数を行ってください。

ちなみにこのドギーブレスがうまくできるようになるとカラオケなどでビブラートがきれいに出るようになりますよ。

written by でっかい

調理方法でビックリ

素材を調理している間にすでに酸化が進み、熱で栄養素が破壊されるんだそうです。
介護食などの歯の悪いお年寄りのために余分に火にかけて軟らかくするあまり、肝心の栄養素は60%も失っているらしいです。

解決策は、
ポリ袋に素材を入れてお湯でボイルすることで、栄養素が封じ込めるというのです。

ポリの中に空気が入っていないほど栄養素が逃げないし、ゆでる感じなので、100℃以上にはならず、素材の本来の味を残すことができるというのでビックリ。

ポリ袋の空気を抜く簡易な器具を開発している会社もあるとか。

ポリ袋調理法なるものも出てるそうです。ポイントは、限りなく空気を抜くことですって。

written by 米川

健康経営の時代?

先週の金曜日の日経新聞で「健康経営」の一面広告が目についた。 “「健康経営」とは、これまでコストとみなされがちだった、従業員の健康維持・増進のための活動を、経営視点での投資ととらえる考え方です。(7月25日日経朝刊より抜粋)”
一般の方には“健康経営”は聞きなれない概念だと思います。歴史的にひも解くと健康経営(Healthy Company)の概念は、この1980年に米国のロバート・ローゼン氏によって提唱され、欧米の産業界に広まったようです。即ち、会社が従業員の健康に配慮することが会社の収益性の向上に貢献するというものです。日本には約20年遅れの2005年NPO法人「健康経営研究会」が健康経営を商標登録して啓蒙活動を始めています。

日本独特な背景として、一部の識者の意見では以下のような意見があります。

  1. この時期は健保組合の財政が悪化し始めた時期と一致する。実際、2008年以降数千億円規模の赤字が続いています。今後、高年齢者雇用安定法の改正の結果、65歳定年制が始まり健保組合の更なる財政悪化が避けられない事態となったこと。
  2. 一方で、デフレ経済と不況の長期化でリストラや整理解雇の結果、多くの企業でメンタルヘルス問題が深刻化してきたこと。日本全体で自殺者数も3万人の大台が2011年まで続き、その1割程度が勤務問題として認定されていること。ブラック企業という新語が注目された時期でもあり、企業も最早無視できない事態に追い込まれたこと。

確かに、欧米社会では転職は常識であるのに対し、日本は長く終身雇用制や年功序列が一般的であったことなどを考慮すると“健康経営”の視点が異なっているのは当然です。
しかし、筆者は日本でもむしろポジティブな変化が背景にあると見ています。

情報化社会やグローバル競争の進展でより創造的な発想や視点が必要になっていること、最早、猛烈型営業の時代から知的価値創造の時代へ転換していること。大きく知的創造性が求められる時代に心身ともに健全な形でなければ新時代に生き残れないということではないか。

私は健康経営自体は好ましい傾向だと思います。
しかし、やはり健康管理の最終責任は会社にあるのではなく個々人にあります。
喫煙、過剰接待、週末ゴルフとくれば糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病は時間の問題です。
更に、がんや動脈瘤の発見が手遅れになって逝った友人達を見てきました。何故、もっと早く真剣に注意や警告ができなかったのかと悔やまれます。

特に、職場での過労で突然死などの悲劇を避けるためには、人間ドックによるがん検査の他、50歳以上については心臓・脳ドックを毎年受診することです。
“本気ドックのすすめ”です。
「先ず隗より始めよ!」です。

参考文献:先進10事例に学ぶ「健康経営」の始め方

井上俊明著 日経BPコンサルティング

written by 筒井

スプレー醤油 from 福岡

以前当ブログ「和食はヘルシー?」で和食の欠点である塩分量の問題を取り上げました。

日本人の胃がん発症率の高さは、醤油や味噌や漬物など日本食と密接な関係があります。
塩分は、胃がんのみならず、高血圧、糖尿病、腎臓病など多くの病気の大敵です。

個人的なことですが、昨年は緊急入院して九死に一生を得を得ました。
その時の病院食では塩分は大体一日6グラムです。朝、昼、晩で2グラムですから結構大変です。
それも、1年も経つと薄味に慣れてくるから不思議です。

それでもたまには醤油味が恋しくなります。
そこに朗報です。

家内が「スプレー醤油」の話を聞きつけ、さっそくアマゾンで取り寄せました。
最近、いろいろと試していますが、なかなか良いです。小ボトルで80ml 入って800回プッシュできます。
1プッシュで通常の30分の1、0.1ml、塩分0.02グラムです。
塩分0のソイゼロという商品もありますので、通用の17%濃度と組み合わせでさらに減塩可能。

メーカーさんは福萬醤油さんです。創業文政12年(1821年)の老舗です。
7代目の大浜大地さんは高校時代をNYで暮らした国際派で、WHO減塩フォ−ラムin Sydneyにも参加されました
WHOは日本人の平均塩分の半分の摂取量5グラム以下を推奨しています。

同郷の福岡天神が本店とは嬉しい限りです。
親戚が天神地下街で小売りをやっているので早速連絡してもらうつもりです。

ご興味がある方は以下のサイトから取り寄せできます。
福萬醤油
http://soywine.jp

written by 筒井

がん予防・治療への国際協力

週末ダナンから直行便で5時間弱のフライトで帰国。

昨年12月にチャン病院長の依頼を受けてから半年余りで “がん人材育成の覚書” の調印を無事終えることができました。
神奈川県の皆様に深く感謝します。
今は “善なる思い” は必ず通じるものだと強く実感しています。

この数ヶ月、ハノイ、ダナン、ホーチミンのがん病院や総合病院を訪問してベトナムがん事情をつぶさに視察しました。
ホーチミン市やハノイ市では一つのベッド上に2人、ベッド下にも一人の患者さん、廊下にも家族(?)が付き添っていて、さながら野戦病院のような悲惨な状況です。
南北4000千万人当たりがん専門病院が僅か一つずつですから、初診から入院まで2カ月待ちは当たり前。
その間にもがんは進行します。
ベトナムでは交通事故に次いで既に肺がんが死亡者数第二位だそうです。
一般のベトナム人は “がん発症=死” という恐怖の中で生きています。
ベッド数もさることながら、がんの治療や予防のための医師、看護師、放射線技師などの人材が絶対的に不足しています。

お隣の中国でも事態は深刻です。
世界保健機構(WHO)傘下の国際がん研究所(IARC)は2003年、2008年に続き2012年に三回目の「世界がん報告」を発表しました。
その報告書によると、2012年の中国の人口は世界人口の19%ですが、中国の肺がん発症率は36%、肝臓がんと食道がんは50%を超えています。
肺がんの発症数は2025年には100万件を超え世界の50%を超えることが予想されています。
最大の理由は成人男性の喫煙率53%の高さです。日常的に副流煙にさらされている人は全人口の70%を超えています。

中国人は高度経済成長に引き換えに、空気、食物、水などの環境汚染で苦しんでいます。
世界GDP第二位の経済力を手に入れながら国民は早死するという矛盾を抱えているのです。
特に、北京や上海の住民などの大都市の住民の健康が心配です。
北京住民の平均寿命は5年以上短縮されているとも言われています。
その意味でも中国の環境汚染は深刻です。

先週の上海の精肉工場のニュース映像は世界を震撼させていますが、中国人にとって驚くほどのことではないはずです。氷山の一角だからです。
大河川には数千頭の豚の死骸や数百の人間の死骸が流れてくると報道されています。
しかし、流域の地方政府はコストの関係で放置したままだです。
食物腐敗など当たり前の不健康が日常のようです。

しかし、そこに日本からのがん治療や予防などの医療協力が広がる可能性があります。
そのソフト・サービスの結果、日本の医療機器や医薬品などの国際展開に発展するはずだと思います。
真剣に中国人の健康と長寿ために何ができるかという “善なる思い” から真の日中の友好親善が始まるのではないでしょうか。

written by 筒井

健康・医療戦略(3)

昨日午後、ダナン市人民委員会に於いて神奈川県立がんセンターとダナンがん病院との間で医療人材交流に関する覚書が締結された。
関係各位のご協力とご尽力に感謝したいと思います。

黒岩知事は、調印にあたり「KANAGAWA JAPAN “ Healthcare New Frontier ” for Super Aging Society」と題して素晴らしいスピーチをされました。
神奈川県の紹介と急速に高齢化する日本の人口動態を説明され、最後に神奈川発の最新の医療技術や欧米との医療連携をご紹介されました。
今回の覚書もその一環であり人材交流を通じて最新医療技術やイノベーションをダナン市に提供したいとお話しされました。
人民委員会の幹部の表情からも今回の覚書の重要性を確信された様子でした。


前列左から、
神奈川県立がんセンター病院長 本村茂樹氏
神奈川県知事 黒岩 祐治氏
ダナン市人民委員会委員長 ヴァン・フゥ・チェン氏
ダナンがん病院長 チン・ルオング・チャン氏
後方、フン日本国全権大使

 
神奈川県の推進する「未病産業の創出」

「最先端の診断技術により簡易に健康状態を把握するシステムを構築することによる新たな未病産業の創出」という神奈川県が推進する「未病産業の創出」に関しては先駆的で健康寿命の延伸の見地からも特筆すべき政策であると考えます。

※未病とは、健康と病気を「二律背反」の概念で捉えるのではなく、心身の状態は健康と病気の間を連続的に変化するものとして捉え、この全ての変化の過程を表す概念が未病である。
また、治未病とはこの一連の変化の過程において、特定の疾患の予防・治療に止まらず、体全体をより健康な状態に近づけることを治未病(未病を治す)という。(神奈川県資料より抜粋)

この神奈川県の取り組みは、今回の健康・医療の国家戦略の中で明確に支持されています。

「我が国の国民の平均寿命と健康寿命(日常生活に制限のない期間)との差は、2010年に、男性は9.13年、女性は12.68年となっている。
今後、健康寿命の延伸により、この差を短縮することができれば、個人の生活の質の低下を防ぐとともに、社会保障負担の軽減も期待できる。
健康と疾病は必ずしも不連続なものではないことから、治療を中心とする医療のみでなく、まだ病気でない段階においても、疾患を高い確率で予測するとともに早期診断を行い、適切な対策によって発症、合併症や重症化を防ぐ取組をより重視することが望まれる。」

(医療分野研究開発推進計画(案)(1)国民に対し、世界をリードする医療提供を実現する国①国民の健康寿命の延伸より抜粋)

調印式後のダナン市主催の晩餐会で黒岩知事と同席のテーブルで、
①未病に対する神奈川県の取り組みを強く支持していること、
②実は10年以上もこの分野の研究を続けていると申し上げました。

ら・べるびぃ予防医学研究所の進めてきた毛髪・爪ミネラル検査が未病の早期発見の見地から今後大いに注目されるという確信を得た一日となりました。

written by 筒井