「電解質って結局なんなの?」

この時期になると、よくいただくご質問のひとつです。

一言でいうと、「水に溶けることで電気を運ぶ性質を持ったミネラル」 のことです。

「イオン」と聞くと、ピンとくる方もいるかもしれません。

ただ、「ミネラルでいいのでは?」と思われる方も多いですよね。
実際、健康や栄養の世界には、目的によって呼び方を分けているものがたくさんあります。

例えば「アミノ酸」。

アミノ酸にはさまざまな種類がありますが、

  • EAA(必須アミノ酸):体内で作れない9種類
  • BCAA:筋肉でエネルギーとして使われやすい3種類

というように、特徴や役割によって呼び分けられています。

電解質もそれと同じです。

ミネラルの中でも特に、

  • 体の電気信号を伝える
  • 水分バランスを調整する
  • 筋肉や神経の働きを支える

といった重要な役割を担うものを、「電解質」として区別しているのです。

主な電解質

代表的な電解質には、次のようなものがあります。

  • ナトリウム
  • カリウム
  • マグネシウム
  • カルシウム
  • 塩素

これらは汗とともに体外へ失われます。

特に運動時や暑い季節には、水分だけでなく電解質も大量に消耗します。

そのため、不足すると

  • 足がつる
  • 疲れやすくなる
  • だるさを感じる
  • 集中力が低下する

といった状態につながることがあります。

「水だけ補給」では不十分なことも

暑い時期や運動時には、単に水を飲むだけでなく、失われた電解質も一緒に補給することが大切です。

これから気温が上がる季節。
パフォーマンス維持や体調管理のためにも、「電解質補給」は非常に重要になります。

ちなみに、昼休みに5kmほどランニングをしているのですが、最近は気温も上がってきたため、補給の大切さを実感しています。

しっかり水分とミネラルを補給して、リカバリーまで意識したいところです。

そして、やはり大切な「マグネシウム」

電解質の中でも、個人的に特に重要だと感じるのがマグネシウムです。

マグネシウムは、

  • 筋肉の収縮
  • 神経伝達
  • エネルギー産生
  • 体内酵素の働き

など、多くの生命活動に関わっています。

不足しやすい一方で、重要性は意外と見落とされがちなミネラルでもあります。

自分の状態を「見える化」することも大切

ミネラルバランスは、食事・運動・ストレス・発汗など、さまざまな影響を受けます。

だからこそ、日々の体調管理だけでなく、定期的に自分の状態を確認することも大切です。

当社のミネラル検査では、体内ミネラルバランスの傾向を把握し、日々の健康管理に役立てていただけます。

ご自身やご家族のコンディション確認の一助として、ぜひご活用ください。

雨水は硬水?軟水?台風の日に実験してみた

「雨って、どんな水なんだろう?」

そんな素朴な疑問から、実際に測ってみることにしました。

しかも今回は台風の雨です。

ちょっとワクワクしますよね。

■ 会社が水浸しに

まずは会社の窓際にビーカーを設置。

「これで自然に雨が溜まるはず」

…と思ったのですが、

結果はまさかの室内びしょ濡れ事件。

横殴りの雨が吹き込み、しっかり怒られました。

台風、なめてはいけません。

■ リベンジ:道路脇で再チャレンジ

気を取り直して、次は外へ。

風で飛ばされないように、重しとして登場したのが賞味期限切れのビスコ。

これでしっかり固定して、道路の端で雨水を回収。

すると…あっという間にしっかり採水できました。

■ 測定結果

2回測定した結果はこちら👇

  • pH:6.08 / 6.03
    → ほぼ同じ値で、弱酸性

ちなみに日本の水道水は平均でpH7.4程度。
それと比べると、雨はやや酸性寄りです。

■ そして気になる「硬度」

結論から言うと…

硬度は1.0。超軟水です。

ほぼミネラルなしです。

■ なぜ雨水は超軟水なのか?

これはシンプルな話で、雨はもともと「蒸発した水」が雲になったもの。

つまり、「地面に触れる前」、「岩や土壌を通っていない」状態です。

水の硬度を決めるカルシウムやマグネシウムは、主に地層から溶け出してくるものなので、雨の段階ではほぼ含まれていないというわけです。

■ まとめ

今回の実験からわかったことは

  • 雨水は弱酸性
  • そして超軟水
  • ミネラルはほぼ含まれない

という、かなりピュアなお水でした。

ら・べるびぃ予防医学研究所
「知ることは、すべてのはじまり」
ミネラル分析の専門機関として、毛髪・血液・飲食物など様々な検体を分析しています。
2000年の創業以来、皆さまの健康に役立つ検査や情報を提供しています。
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ただの草むしりのはずが、分析になった日(タンポポ)

自宅の草むしり、気づくといつのまにか大変なことになっていますよね。

「ちょっとだけやるか」と思って外に出たはずなのに、気づけば無心で抜き続けている。あの現象、なんなんでしょうか。

先日、少し時間ができたので、久しぶりに草むしりをしました。

そこで出会ったのが、タンポポ。

きれいに咲いているのですが、心の中で「ごめん」と思いながら、抜かせていただきました。

タンポポってよく見ると、根がすごいんです。

根が太い。とにかく太い。
見た目はまるでゴボウ。

「これはなかなか栄養を吸っていそうだな…」と思った瞬間、
あることを思い出しました。

そう、タンポポコーヒーです。

タンポポコーヒーは、カフェインを含まないコーヒー風飲料として、特に授乳中のママに選ばれることが多い飲み物です。

実は以前、タンポポコーヒーについて、別の視点で分析をしたことがあります。

というのも、タンポポには「土壌中のミネラルや金属を吸収しやすい」という性質があります。

つまりヒ素などの有害金属も一緒に取り込んでいる可能性があるのでは?

ということで、実際に数種類のタンポポコーヒーを購入し、ヒ素の分析を行いました。

動画でみたい方はこちら

目の前にあるのは、まさにタンポポそのもの

「これはチャンスでは?」と思いました。

自宅の土壌にどれくらいヒ素が含まれているのか。
タンポポを通して、間接的に見えるかもしれない。

ということで、分析してみることにしました。

ただし、タンポポはそのままでは測定できません。

まずはしっかり乾燥させ、その後、乳鉢でごりごりごりごりと粉末化。

乾燥させる前のタンポポの根は枝のよう、生姜やゴボウにも見えます。

1日かけてしっかり乾燥させるとこんな感じに。からっからに。これを粉末にします。

そして前処理を行い、いよいよ分析へ。

気になる結果は…また後日ご報告いたします。

どうぞお楽しみに。

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【52年ぶり】ブロッコリーが指定野菜に追加!!

指定野菜ってなに??

「指定野菜」とは、国が安定供給を目指している重要な野菜のことです。
私たちの食生活に欠かせない野菜を対象に、価格や流通が大きく乱れないよう、生産や出荷の調整などが行われています。

普段何気なく食べている野菜の中にも、この指定野菜は多く含まれていて、いわば日本の食卓を支えている主力メンバーのような存在です。

ブロッコリーが指定野菜に

そんな中、2026年4月1日からブロッコリーが新たに指定野菜に追加されました。
実に約52年ぶりの追加で、それだけブロッコリーの需要が高まっていることがわかります。

正直、めっちゃ食べてます

我が家でもブロッコリーはかなり出番が多い野菜です。

こどもも好きでよく食べてくれますし、調理もシンプルで使いやすいので、自然と食卓に登場する回数が増えています。

妻が作ってくれる弁当にもほぼ必ずブロッコリーは登場します。

栄養的にもかなり優秀

ブロッコリーのいいところは、栄養バランスの良さです。

  • たんぱく質(野菜の中では多め)
  • 食物繊維
  • カリウム(むくみ対策にも)
  • ビタミンC(免疫・抗酸化)

など、日常的に摂りたい栄養素をまとめてカバーできるのが魅力です。

だからこそ指定野菜に

  • 消費量が増えている
  • 健康志向で需要が高い
  • 家庭でも外食でも使われる

といった理由で、ブロッコリーは「日常的に必要な野菜」として位置づけられ、指定野菜に加えられました。

これからどうなる?

指定野菜になることで、今後は

  • 生産や流通がより安定する
  • 価格の極端な変動を抑える取り組みが進む

といった変化が期待されています。

まとめ

ブロッコリーは、ただの健康にいい野菜というだけでなく、これからの食生活を支える重要な野菜のひとつになっています。

日々の食事に取り入れやすく、栄養的にも優秀なので、これからも上手に活用していきたいですね。

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デトックスには「サウナ」より「運動」?汗から有害金属を効率よく出す方法

「デトックス(解毒)」という言葉をよく耳にしますよね。
体に溜まった有害金属を排出する目的で、サウナで汗を流している方も多いのではないでしょうか。

しかし、近年の研究では「汗のかき方によって、有害金属の排出量に差が出る可能性がある」ことが報告されています。

今回は、台湾の研究チームが発表した論文をもとに、汗と有害金属排出の関係について紹介します。

1. 汗は「天然のデトックス装置」

私たちは日々の生活(食事、水、空気など)を通じて、微量の有害金属(鉛、水銀、ヒ素など)を体内に取り込んでいます。これらは通常、尿や便などを通じて排出されますが、汗も排出経路のひとつです。

研究によると、ニッケル、鉛、クロムなど一部の金属は、尿よりも汗の中に高濃度で含まれる場合があることが報告されています。
つまり、汗をかくことは有害金属の排出に一定の役割を果たしている可能性があります。

2. 実験:サウナ vs ランニング

研究チームは、健康な男女12名を対象に、次の2つの条件で汗を採取し、成分を比較しました。

  • 動的発汗:トレッドミルでのランニング
  • 受動的発汗:サウナボックス内で座って発汗

どちらも20分間汗をかいた後、汗に含まれる以下5種類の金属濃度を測定しました。

  • ニッケル (Ni)
  • 鉛 (Pb)
  • 銅 (Cu)
  • ヒ素 (As)
  • 水銀 (Hg)

3. 結果:運動による汗の方が高濃度

分析の結果、次の4つの金属については、サウナよりも運動時の汗の方が有意に濃度が高いことが確認されました。

  • ニッケル (Ni)
  • 鉛 (Pb)
  • 銅 (Cu)
  • ヒ素 (As)

一方で、

  • 水銀 (Hg)

については、運動とサウナの間で明確な差は見られませんでした。

4. なぜ運動の方が排出されやすいのか?

研究では、次のような理由が考えられるとされています。

血流の変化
運動すると心拍数が上がり、体温も上昇します。これにより血液循環が活発になり、体内の物質が汗腺へ運ばれやすくなる可能性があります。

代謝の活性化
筋肉を動かすことでエネルギー代謝が高まり、組織に存在する金属の移動や排出が促進される可能性があります。

一方、サウナのような外部からの加熱は、主に皮膚表面の温度を上昇させるため、体内深部の循環への影響は運動ほど大きくない可能性が指摘されています。

5. 効果的に汗をかくためのポイント

この研究から言えるのは、単に体を温めるだけでなく、体を動かして汗をかくことも重要かもしれないという点です。

例えば、

  • 週に数回、軽く息が上がる程度の有酸素運動(ジョギングや早歩き)
  • 運動後にサウナを利用する

といった組み合わせも、発汗を促す一つの方法と言えるでしょう。

まとめ

「デトックス=サウナ」というイメージは強いですが、研究によれば運動による発汗の方が、一部の有害金属の濃度が高い汗が出る可能性が示されています。

もちろん、この研究は少人数の実験であり、汗だけで体内の有害金属が大きく減るかどうかは今後の研究が必要です。

それでも、健康のためには「体を動かして汗をかく習慣」を取り入れることが、さまざまな面でメリットがあると言えるでしょう。

出典: Kuan WH, et al. Excretion of Ni, Pb, Cu, As, and Hg in Sweat under Two Sweating Conditions. Int J Environ Res Public Health. 2022

当社が実施している毛髪ミネラル検査のデータでも、運動習慣のある群は、運動習慣のない群と比較して鉛濃度の平均値がやや高い傾向が確認されています。

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NHK「ヒューマニエンス」に取材していただきました

排出 〜美しく出す 生命の機能美〜

このたび、NHK BSヒューマニエンス 40億年のたくらみ
「排出 〜美しく出す 生命の機能美〜」にて、「排出」の一つとして「髪の毛」が紹介され、当社を取材していただきました。

初回放送は2026年3月7日(土)午後10:30〜(NHK BS)です。

取材には不慣れで大変緊張いたしましたが、どのような放送になるのか、今からとても楽しみにしております。

毛髪は「排出」の器官のひとつ

毛髪ミネラル検査は、もともと水銀分析の研究の中で、検体としての有用性が評価されてきました。

毛髪は、

  • 有害金属の濃度が比較的高く検出されやすい
  • 数か月単位の情報を保持する
  • 採取が非侵襲的である

という特徴があります。

現在のところ、

  • 毛乳頭 → 毛幹へは移行する
  • 毛幹 → 毛乳頭(血管側)へ戻る機構は確認されていない

とされており、毛髪に取り込まれることは、実質的に体外への排出を意味します。

歴史を語る検体としての毛髪

毛髪は長期間情報を保持します。

そのため歴史的にも価値があり、

  • ナポレオンのヒ素曝露説
  • ベートーベン の鉛曝露説

などは、遺髪や遺骨の分析結果をもとに議論されてきました。毛髪は「その時代の体内環境」を記録する、いわばタイムカプセルのような存在です。

毛髪は環境中でも分解されにくい

毛髪はケラチンという硫黄を多く含むタンパク質でできています。
この構造は非常に強固で、

  • 土壌中でも特殊な微生物が存在しない限り分解されにくい
  • 水に溶けにくい難溶性タンパク質

という特徴があります。

水銀は硫黄と強く結合する性質があるため、いったん毛髪に取り込まれると、容易には再放出されません。

環境省資料『不思議な水銀の話』でも紹介されているように、毛髪や体毛は環境中でも分解されにくく、水銀の再循環を抑える一時的な貯留(シンク)として働く可能性が示唆されています。さらに、体毛は食用に適さない、仮に摂取しても消化されにくいという性質から、水銀の生物濃縮経路になりにくいと考えられています。

毛髪や体毛は環境中でも分解されにくく、水銀の再放出を妨げていると考えられる。体毛は食用に適さず、また、食べても消化されずに残され、水銀の生物濃縮につながらないため、結果的にヒトや生物を水銀ばく露から守っていることになる。

不思議な水銀の話より抜粋

https://www.env.go.jp/chemi/tmms/husigi/hg_husigi_23.pdf

その意味で、毛は単なる「老廃物」ではなく、結果的に生物を水銀曝露から守る仕組みの一端を担っているとも言えるでしょう。

ぜひご覧いただけましたら幸いです。

毛髪ミネラル検査はこちらから

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【検証動画】雪解け水はミネラル補給になるのか

雪が降ると、なぜか少しテンションが上がります。
積もった雪を見て「昔、雪を食べてたなぁ」と思い出しながら、ふと考えました。

雪って、ミネラル豊富なのだろうか?

雪解け水という言葉には、山の恵み、自然のろ過、きれいな水、そんなイメージがあります。

そこで今回は、積もった雪を採取し、ミネラル分析をしてみました。

採取したのは自宅の
・車の上
・庭
・ベランダ

この3か所の雪解け水です。

場所によって成分が変わるのでは?
と予想していましたが、、、結果は、ほぼ差なし。

明確な違いは確認されませんでした。

さらに興味深いのはその濃度です。

雪解け水に含まれるミネラル(マグネシウム、カルシウム)濃度は、水道水の約1/100程度 しか確認されませんでした。

つまり、「雪解け水=ミネラル豊富な天然水」というよりも、ミネラルが極めて少ない超軟水と言えます。

降雪は大気中の水蒸気が凝結して形成されるため、その性質は蒸留水に近いとも考えられます。

子どもの頃に食べていた雪は、天然の超軟水だったのかもしれません。

超軟水は、コーヒーやお茶、出汁に向いています。
次に雪が降ったら、雪解け水でコーヒーを淹れてみようと思います。

【最新研究】認知症リスクが34%上昇?脳の健康を守る「亜鉛」の重要性と、今すぐできる対策

「あれ、なんだっけ?」と、喉まで出かかった言葉が出てこないもどかしさを感じたことはありませんか?単なる「年齢のせい」と片付けてしまいがちなその症状、実は脳からの重要なサインかもしれません。

2025年、科学誌『Frontiers in Nutrition』にて、脳の健康を左右する「ある栄養素」の存在が大きな注目を集めました。その正体は、「亜鉛」です。今回は、科学誌『Frontiers in Nutrition』に掲載された論文の内容とともに、脳と亜鉛の深い関係について解説します。

1. 衝撃の最新データ:亜鉛不足で認知症リスクが34%

2025年11月、科学誌『Frontiers in Nutrition』に、約1万人を対象とした大規模な追跡調査の結果が発表されました(Association of zinc deficiency and risk of new-onset dementia)。

この研究で判明した最も注目すべき点は、「血中の亜鉛濃度が低い人は、正常な人に比べて認知症の発症リスクが34%も高い」という事実です。

さらに驚くべきことに、亜鉛不足が深刻なほどリスクは高まり、重度の欠乏(50µg/dL未満)の場合、リスクはなんと1.7倍(70%増)にまで跳ね上がることが示されました。

2. なぜ「亜鉛」が足りないと脳が衰えるのか?

なぜ、これほどまでに亜鉛が脳に影響を与えるのでしょうか? 論文では、主に以下のメカニズムが指摘されています。

  • 脳内の「慢性炎症」を防げなくなる 亜鉛には強力な抗酸化作用と抗炎症作用があります。亜鉛が不足すると、脳内で微細な炎症が続き、神経細胞がダメージを受けやすくなります。
  • 神経伝達の乱れ 亜鉛は、脳内の情報のやり取り(神経伝達物質の代謝)をスムーズにする役割を担っています。不足することで、情報の処理スピードや記憶の定着に支障が出ると考えられています。

3. 「脳の亜鉛不足」を招く現代のライフスタイル

「自分はしっかり食べているから大丈夫」と思っている方も注意が必要です。実は、現代人は亜鉛不足に陥りやすい環境にあります。

  • 加工食品の摂りすぎ: 食品添加物(フィチン酸など)の中には、亜鉛の吸収を妨げてしまうものがあります。
  • 過度なストレス: ストレスを感じると、体内の亜鉛は急速に消費されてしまいます。
  • 加齢による吸収力の低下: 年齢を重ねるごとに、食事から亜鉛を吸収する力は自然と落ちていきます。

4. 今日からできる!脳を守る「亜鉛」習慣

最新研究が示唆するのは、「亜鉛不足を放置しないこと」が将来の認知症予防に直結するということです。

  • 亜鉛豊富な食材を取り入れる 牡蠣、赤身の肉(牛・豚)、レバー、カボチャの種、カシューナッツなどがおすすめです。
  • 吸収率をアップさせる工夫 亜鉛はビタミンCやクエン酸と一緒に摂ると吸収が良くなります。お肉にレモンを絞る、といった工夫が効果的です。

まとめ

「たかがミネラル、されどミネラル」。 2025年の最新研究は、私たちの脳が健康に働き続けるために、亜鉛がいかに不可欠であるかを教えてくれました。

10年後、20年後の自分を支えるのは、今日の食事かもしれません。まずは今日の献立に、少しだけ「亜鉛」を意識してみませんか?

出典: Association of zinc deficiency and risk of new-onset dementia: a retrospective cohort study. Frontiers in Nutrition (2025). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12624281/

おいしく食べる亜鉛、鉄タブレット「噛む噛む20回 for kids」

亜鉛をチェック「からだミネラル検査」

子どもの片頭痛と「亜鉛」の意外な関係。立ちくらみを伴わない子ほど不足に注意?

「朝、子どもが頭痛を訴えて学校に行けない…」 「頭痛だけでなく、立ちくらみや朝の弱さも気になる…」

そんな悩みを持つ親御さんに知ってほしい、最新の研究結果が発表されました。兵庫医科大学の研究チームが2025年に発表した論文によると、子どもの片頭痛と、体内の「亜鉛」の量には深い関係があるというのです。

今回は、この論文のポイントを分かりやすく解説します。

そもそも「亜鉛」は子どもにどんな役割があるの?

亜鉛は「微量元素」と呼ばれますが、子どもの健やかな成長には欠かせない立役者です。主な役割は3つあります。

  1. 脳と神経の「鎮静剤」 亜鉛は脳内の神経伝達物質のバランスを整えます。不足すると神経が過敏になり、脳が刺激に対して「過剰反応」しやすくなります。これが、片頭痛(脳の過敏な反応)を引き起こす一因と考えられています。
  2. 成長の「スイッチ」 細胞分裂を助けるため、身長を伸ばしたり、皮膚や粘膜を健康に保ったりするのに必須です。成長期の子どもは大人よりも多くの亜鉛を必要としています。
  3. 自律神経のサポート ホルモンの合成にも関わるため、心身の安定や自律神経の働きを助けます。

1. 片頭痛の子どもの40%が「亜鉛不足」?

研究チームが片頭痛と診断された小児(平均13歳)を調査したところ、なんと約40%の子に「亜鉛欠乏」が見られました。

亜鉛は、脳の神経の働きを安定させたり、炎症を抑えたりする重要なミネラルです。大人の片頭痛患者でも亜鉛不足が指摘されることがありますが、子どもでも同様の傾向があることが示されました。

2. 「立ちくらみ」がない子ほど、亜鉛が低いという驚きの結果

今回の研究で最も注目すべきは、片頭痛とあわせて「起立性不耐症(OI)」があるかどうかで、亜鉛の数値に差が出たことです。

  • 起立性不耐症(OI)とは? 立ち上がった時にめまい、ふらつき、動悸などが起こる状態。不登校の原因になることも多い症状です。

普通に考えると「症状が多い(頭痛+立ちくらみ)子の方が、栄養不足が深刻なのでは?」と思いがちですが、結果は逆でした。

  • 立ちくらみを伴わない片頭痛の子:亜鉛レベルが有意に低い
  • 立ちくらみを伴う片頭痛の子:亜鉛レベルは比較的保たれている

つまり、「ただの頭痛だけだから大丈夫」と思っている子の方が、実は深刻な亜鉛不足に陥っている可能性があるのです。

3. なぜ「立ちくらみがない子」の方が亜鉛が低いの?

研究者たちは、片頭痛のタイプによって「原因(メカニズム)」が異なるのではないかと推測しています。

  • 頭痛+立ちくらみの子:自律神経の乱れが主な原因?
  • 頭痛だけの子:亜鉛不足による神経の過敏さが主な原因?

もしそうだとすれば、頭痛だけのタイプの子は、亜鉛を補うことで症状が改善する可能性が高いということになります。

まとめ

「たかが頭痛」と思われがちな子どもの片頭痛ですが、その裏には栄養不足という意外なサインが隠れているかもしれません。特に、立ちくらみなどの目立った随伴症状がない場合は、一度「亜鉛」という視点で体の状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。

出典:Association Between Serum Zinc Level and Comorbid Orthostatic Intolerance in Pediatric Patients with Migraine.Journal Nutrients. 2025 Nov 28;17(23);

参考:成長期の子どもに大切な必須ミネラル「亜鉛」 – ら・べるびぃ予防医学研究所Blog

亜鉛不足が気になる方はこちら

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亜鉛を補給できるおいしいラムネタイプ「噛む噛む20回 for kids」

加工食品の「保存料」とがんリスク ― 10万人規模の研究から見えてきたこと ―

「保存料は体に悪いのでしょうか?」

最近、フランスで行われた10万人以上を対象とした大規模研究で、一部の保存料を多く摂取している人ほど、がんの発症率がやや高いという結果が報告されました。

研究で関連が示された保存料

この研究では、以下の保存料と、がん(全体・乳がん・前立腺がん)との関連が観察されました。

  • ソルビン酸カリウム → 全体のがん、乳がん
  • 亜硫酸塩(メタ重亜硫酸カリウムなど) → 全体のがん、乳がん
  • 亜硝酸ナトリウム → 前立腺がん
  • 硝酸カリウム → 全体のがん、乳がん
  • 酢酸類 → 全体のがん、乳がん

一方で、研究対象となった17種類の保存料のうち、11種類については関連が認められませんでした。

この研究が伝えていること

重要なのは、この研究は「関連がある」ことを示したものであり、「保存料ががんの原因である」と証明したわけではないという点です。

研究者たちも、メカニズムを解明するためのさらなる研究が必要だと述べています。

保存料に含まれるミネラル成分という視点

ここで「ミネラル」の視点でこの研究を見てみましょう。

研究で関連が示された保存料の多くは、

  • ナトリウム(亜硝酸ナトリウムなど)
  • カリウム(ソルビン酸カリウム、硝酸カリウムなど)

これらは化学的にはミネラルの一種(塩類)です。しかし、野菜や海藻から摂る自然なミネラルとは異なり、工業的に精製・合成された添加物として食品に含まれています。

しかもこれらは、

  • ハムやソーセージ
  • パン
  • 総菜
  • お菓子

などの、とても日常的な加工食品に多く含まれています。

「工業的なミネラル」と「自然なミネラル」の違い

この論文の結論として、研究者たちは「消費者は、作りたての、加工度の低い食品を選ぶことが推奨される」と述べています。

加工食品に頼る生活をしていると、保存料としての「ナトリウム」や「カリウム」は体に入ってきますが、それらは体の調子を整える本来の栄養源としては期待できません。 一方で、加工食品ばかり食べることで、本来野菜や未精製の穀物から摂れるはずの「マグネシウム」や「亜鉛」「鉄」といった必須ミネラルを摂取する機会が減ってしまいます。

つまり、保存料の多い食事は、

今回の研究で示唆された <添加物によるリスク> のみならず、

本来必要な <必須ミネラルの不足> を引き起こす可能性もあるのです。

研究者からの提言

この研究の結論として、研究者たちは次のように述べています。

「これらの結果が確認されれば、食品業界における添加物使用に関する規制の再評価が求められる」

「消費者は、新鮮で最小限の加工にとどめた食品を選ぶことが推奨される」

私たちにできること

この研究結果を受けて、私たちができることは何でしょうか。

  • 加工食品に頼りすぎない食生活を意識する
  • 食品表示を確認する習慣をつける
  • 自分の体の状態を知る

「何を食べているか」だけでなく、「自分の体がどのような状態にあるか」を把握することが、健康管理の第一歩です。

まずは「知る」ことから始めませんか?

食事内容だけでは、
体内のミネラルバランスや有害金属の状態を正確に知ることはできません。

そこで役立つのが、

■ 毛髪ミネラル検査

  • 体内のミネラルバランス
  • 有害金属の蓄積傾向

をまとめて確認できる検査です。

「今の自分の体の土台がどうなっているか」を知ることで、
食事や生活習慣の見直しが、感覚ではなく根拠に基づいて行えるようになります。

学びたい方には「ミネラル講座」も

「なぜミネラルが大切なのか」
「どう食事に活かせばいいのか」

こうした疑問を体系的に学びたい方には、
ミネラル講座がおすすめです。

専門用語に偏らず、
日常生活にどう活かすかを重視した内容なので、

  • 健康に関心のある方
  • 家族の食事を考える方
  • 検査結果をしっかり理解したい方

に多く受講されています。

\ 健康の土台づくりを始めたい方へ /

「知ることは、すべての始まりです。」

※本記事は、BMJ誌に掲載された研究(NutriNet-Santé cohort, 2009-23)を参考にしています。研究では関連性が示されたものであり、因果関係が証明されたわけではありません。PubMedCLOUD