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オランド法務博士の「ワクチンと自閉症に関する最近のイタリア裁判所判決(Recent Italian Court Decisions on Vaccines and Autism)」に関する記事


2015年のHealth Impact News に掲載されました。イタリアではワクチンと自閉症には因果関係があるとの判決が出されましたが、アメリカではワクチンと自閉症は関係ないと言う論文があります。今回は取敢えずオランド法務博士がHealth Impact Newsに掲載した記事を紹介します。

ワクチン接種と自閉症

アメリカでは報道されなかった「イタリアの裁判所でワクチンが自閉症の原因であるとの判決」

ワクチンと自閉症に関する最近のイタリアの判決

2014年9月23日、ワクチンによって誘発された自閉症の少年にイタリアミラノの裁判所は補償を命じました。小児期における6種のワクチン接種は、少年に治る見込みのない自閉症と脳への損傷を引き起こしました。米国の報道機関は沈黙を守っていますがイタリアの報道はこの判決と公衆衛生への影響に注目をしてきました。

イタリアの法定接種ワクチン副作用 (障害)補償プログラム

米国と同様に、イタリアは法定と推奨予防接種によって障害を受けている人達に財政支援を与えるために、国家ワクチン副作用 (障害)補償プログラムを実施しています。原告であるイタリアの幼児は、グラクソ・スミスクライン製薬会社(GSK)の6種混合ワクチンINFANRI XHEXAを生後1年間で予防接種として2006年3月から10月にかけて3回受けました。このワクチンは子供たちをポリオ、ジフテリア、破傷風、B型肝炎、百日咳およびヘモフィルス・インフルエンザB型から守るためのものです。ワチンにはこれらの抗原に加えてチメロサール(水銀を含んだ防腐剤)、アルミニウム、補助剤、ならびに他の有毒成分を含んでいました。 この処方を受けて間もなく子供は自閉症になりました。 両親はまず保健省に補償の要求をしましたが、保健省はそれを拒否しました。従って家族は、アメリカでは存在しませんがイタリアの一般的管轄権の裁判所に保健省を提訴しました。

自閉症の原因となるワクチン内の水銀とアルミニムに関する裁判所の決定

医療専門家の証言に基づき、裁判所はどちらかと言えば子供は遺伝子の突然変異による特別の感染症より神経毒性水銀、アルミニウムによる自閉症や脳の損傷に苦しんでいると結論付けました。裁判所はまた、INFANRIX HEXAは現在イタリアで禁止されている神経毒性チメロサールを数キログラムの体重の子供に対する最大推奨レベルを超える濃度で含んでいると指摘しました。
裁判長ニコラ・ディ・レオは1271ページにわたる秘密扱いのGSKレポートを動かぬ証拠として判断根拠としました。このレポートは、その臨床試験中ワクチン投与が起こした自閉症の5例のケースを含み、ワクチンの有害事象の十分な証拠を提供しました。

ワクチン製造業者でなくイタリア政府がワクチン副作用(障害)を補償

他の多くの先進国のように、製造業界でなく政府がワクチン副作用に苦しむ家族を補償。ワクチン副作用に関してGSKの関心の欠如は有名であり、また驚くべきことではありません。

最終評価では、報告書は以下のとおりです。
GSKはワクチンが副作用を引き起こすと認識していますが予防のメリットと副作用のリスクを比較するとINFANRIXはメリットがあるとされています。副作用には「溶血性自己免疫貧血、血小板減少、血小板減少紫斑病、自己免疫性血小板減少症、特発性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、チアノーゼ、注射部位の結節、膿瘍および注射部位膿瘍、川崎病、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、点状出血、紫斑、血便(脳炎や脳症を含む)、重要な神経症、アレルギー反応(アナフィラキシーとアナフィラキシー様反応を含む)、死などが含まれる。

ミラノの判決は冷静で解りやすく理路整然としています。保健省は裁判所の判決を控訴したと述べていますが、その控訴はおそらく数年かかるだろうし、その結果は不明です。

リミニ:2012-イタリアの裁判所はMMRワクチンが自閉症の原因と判決

二年前、2012年5月23日に、イタリアのリミニ裁判所の判事ルシオアルディゴは別の麻疹・おたふく風邪・風疹ワクチン(MMR)が、子供の自閉症の原因となっていたことを発見し、同様の判断を下しました。ミラノの場合のように、健康省は家族に補償をしませんでしたが医学的証拠を提示した後、裁判所は、補償を認めました。イタリアでは経緯が報道されましたが、米国では報道されませんでした。
この事例は、2004年3月26日に生後15ヶ月の男児が3種混合(MMR)ワクチンを受けた件です。彼はその後すぐに腸や食の問題が発生し、1年以内に認知遅延を伴う自閉症と診断を受けました。裁判所は、少年が3種混合ワクチン(MMR)の接種に起因する不可逆的な合併症によってダメージを受けていたことを認めた。この決定(判決)は従来主流であった医学的知識に逆らい「3種混合ワクチン(MMR)と自閉症は関係ある。」ことを暴露することになった。

イタリアの裁判所の決定は、ワクチンと自閉症の議論において新境地を開く

これらの2つのイタリアの裁判所の決定は、ワクチンと自閉症の議論に新たな境地を開きます。これらの裁判所は、すべての裁判所同様、公正、公平な意思決定者として機能することを意図しています。
裁判所の決定はワクチンと自閉症の関係を認定したのみでなく、イタリア保健省の決定を覆したことから特筆すべきことになっています。 すべてを考慮して裁判所の決定は、3種混合ワクチン(MMR)、6価チオメサール、アルミニウム含有ワクチンが自閉症を引き起こすことを明らかにした。

イタリアの裁判所判決は米国の特別ワクチン裁判と矛盾する

これらの裁判所の決定はいわゆる米国の特別ワクチン裁判(連邦裁判所におけるワクチン傷害補償プログラム)の決定と矛盾します。米国では2007年から2010年まで、包括的な自閉症の裁判手続において、特別マスターズと呼ばれる3人の意思決定者がワクチンは6テスト症例のいずれでも自閉症を引き起こさなかったと認定しました。1人の特別マスターはワクチンが誘発したという自閉症の理論を確認するため、不思議の国のアリスのたとえを持ち出しました。(ワクチンが自閉症を誘発することはありえないと言っている?)
イタリアの裁判所の決定は、同様の訴えに基づいて行われた米国の判決と全く対照的です。「自閉症の時代」の全文を読んでみてください。

著者について

メアリーオランダ法務博士はNYUロースクールの研究奨学生と大学院法務スキルプログラムのディレクターです。彼女はワクチン法と政策に関する論文を発表しており、またワクチン流行の共同編集です。