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自閉症児における毛髪中微量元素に関する研究(第2報)
:自閉症児の食生活と毛髪中微量元素濃度

2005年3月第75回 日本衛生学会総会
東北生活文化大学講師 工藤陽子

目的

食生活指導の必要性を検討する目的で、自閉症児と一般児童の摂取食品頻度を比較することにより、自閉症児の食状況を明らかにし、毛髪中微量元素の濃度と合わせて検討した。

方法

3~15歳の一般男児43名(5.9±2.3歳)及び自閉症と診断を受けた男児187名(6.0±2.9歳)の計230名の児童を対象にした。2004年4~8月に食品頻度調査を実施して、採髪を行い、誘導プラズマ質量分析器(ICP-MS)を用いて毛髪中の15元素の濃度を測定した。

結果と考察

自閉症児の食品摂取は、一般児童に比較して、魚介類・卵・牛乳・チーズなどの植物性たんぱく質源となる食品、及び、豆類、野菜類などの頻度が有意に低下を示し(p<0.05)、全体に食品摂取頻度が低下する傾向がみられた。一般児で高頻度に摂取されていた食品群は、1)野菜・果物類、2)穀類、3)肉類・卵の順で、自閉症児では菓子類が3位であった。自閉症児の毛髪中元素濃度は、P、Zn濃度が有意に高値を示し(p<0.01)、Cu、Na、Mn、I、Moなどの元素濃度の有意な低下がみられた(p<0.01)。動物性たんぱく質源となる食品の頻度が高くなると、Na、Kは、一般児の元素濃度に近づく傾向がみられた。食品の質や頻度など、自閉症児に対する食・栄養指導は必要であると考えられたが、元素間の相互作用やその他の影響については今後の課題である。