疲れない体をつくる免疫力

物事や人の好き嫌い、判断の傾向、人付き合い
仕事や生活の上で、“自分のことを知っている”ということはとても重要なことです。
その中でも特に重要なのか“自分の体”のことです。
自分が高いパフォーマンスを維持するにはどういう生活習慣がよいか・休日はどういう過ごし方が良いのか・摂取した方が良い食べ物、逆に避けるべき食べ物は何かなどを最近考えるようになりました。
 
最近特に自分の免疫力が気になったので『疲れない体をつくる免疫力』という本を読んで、まとめてみました。

多くの人たちが抱えている疲れについて、免疫学の権威の安保 徹さんが免疫力を高めれば「疲れない、病気にならない体」をつくることができると指摘しており、その一番いい方法を教えていただきました。

活動すれば疲れを感じるのは誰でも一緒です。
「疲れない体」とは、「疲れをためない体」「疲れてもすぐに回復する体」のことです。
疲れを取り、病気を防ぐ鍵は、呼吸や心臓を動かす生命活動の神経「自律神経」です。
仕事で無理が続いたり、ラクな生活が続いたりすると、自律神経が乱れ、免疫力が低下し、疲労物質を処理することができなくなり、肩こりや腰痛、冷え、アレルギー症状など、さらに進行すると慢性病やがんなどの大病につながるため、自律神経を整えることが重要なのです。
日常生活ですぐに実行できる自律神経を整える方法を教えていただきました。

「肩こり」を今すぐ撃退する法
肩こりは「消炎鎮痛剤」では治らない!!
痛みがでたら、どうすればいいのでしょうか。
一番いいのは、温めるか軽い運動をして、血流を促すことです。
そして、同じ姿勢から解放することが大事です。
やってはいけない対処法が、消炎鎮痛剤でプロスタグランジンの産生を止め、患部を冷やしてしまうことです。
すると痛みは取れますが、回復反射を一時的にとめてしまうわけですから、薬が切れると、また回復反射が起こってくる。
確かにそうでした。私はすごい肩こりでいつも痛み薬を塗ったりしてしましたが、一時的な効果でした。そして消炎鎮痛剤を長期間使うと大きな弊害が生じます。
従って、体を温めて、運動をして、体の組織修復のプロセスを促進しましょう。

免疫力を高める生き方をしよう
あたらしい生き方はいつもより30分早く寝る。
こまめに仮眠を取る人は病気にならない。
寝不足になりがちな人は、15分でも30分でもいいので、眠れる時にすぐ眠るという「居眠りの達人」になると少し体を守ることができるようになります。
基本的には、睡眠時間を削ると確実に疲れがたまり、最後は病気が待っていると知って、生き方そのものを正してください。

疲れない体をつくる食べ方・食べ物
甘いものが好きな人ほど疲れやすい
甘いものの摂り過ぎは、実は疲れやすさのもとになります。
甘いものに含まれる砂糖は、ショ糖と呼ばれ、体のエネルギーになるブドウ糖にまで分解される過程が短く、体内に入ると、急激にあがることで、血糖値も体温も下がります。この下がる方が早いので、短時間で低血糖になり、すぐお腹がすいて、何かが食べたくなってきます。
基本的には、エネルギーのもとになる糖は、きちんとした穀物などの炭水化物からとるようにすべきです。

疲れない体をつくる熟睡法
40代で夜更かしする人は、ガンになる?!
現代人は、睡眠不足のおそろしさについての認識がとても甘く、簡単に夜更かしをしてしまします。
しかし、自律神経と免疫の観点から見れば、睡眠時間を削るのは、体にとっても非常に恐ろしいことです。睡眠不足は、ボディーブローのように、必ず、先々の健康に潜在的なダメージを与えているとらえるべきでしょう。
不眠解消の方法も、睡眠の質を高める方法も、方向性は同じ、自律神経のバランスを取り戻した生活をすることです。
寝る直前だけ、何か特別なことをしてもだめです。疲れをためない方法を実践して、一日を過ごすことが大切です。自律神経のメリハリを作る基準の一つが太陽です。太陽とともに生活することを心がければ、自然にリズムが戻ってくるのです。

深くグッスリ眠れる入浴法 「つかれない体は湯船」から
よく、健康のために、シャワーだけでなく、ゆっくり湯船に浸かったほうがいいといえそうです。
体温が上がると自律神経のバランスも取れ、代謝も活発になり免疫力も高まるからです。湯船につかることを習慣にすると、体温の上昇が早くなって、汗もかきやすくなるはずです。
これは、体がよい状態に向かっている証拠です。体内のさまざまな循環もよくなり、冷え症なども解決していくでしょう。

免疫体質をつくる食生活
玄米を試してみる
玄米はミネラルや食物繊維を豊富に含み、副交感神経を刺激するものといえば、素材を丸ごとたべることができる「丸ごと食品」があげられます。
玄米は精米よりも農薬が残留しやすいと言われるそうですが、玄米は副交感神経を強力に刺激して、体の排泄能力を高めるため、すこしくらいの農薬なら、体の外に出て行ってしまうからです。

海藻で腸を丸ごと洗浄する
海藻に豊富に含まれる食物繊維は、人間の持つ消化酵素ではほとんど消化できません。
腸の中では水分を含んで膨張し、便の量を増やして腸管を刺激します。また、活性酸素を除去し、消化を助ける善玉菌をふやすのにも役立ちます。
また、食物繊維を含むものは噛みごたえがあるため、噛む回数が多くなり、副交感神経が刺激されます。
食物繊維を含むものとしては、野菜類、海藻類、キノコ類などがあります。ただ、胃腸の弱い人などは、食べ過ぎると便秘を起こすので、注意が必要です。

最後ですが、爪をもむことで免疫力を高めることができます
手の指の爪の生えぎわの角をもむ(人差し指と親指で生えぎわの角を10秒から20秒、少々痛いくらいにつまむ)と、リンパ球をふやして副交感神経が優位になり、血行が促進され免疫力が高まるといわれています。
あまり厳密な位置にこだわる必要はありません。
基本的に、両手の親指、人さし指、中指、小指の 4本の指をもみます。ただし、薬指は交感神経を刺激してしまうので特別な場合以外はもまないようにします。

みなさんいかがでしょうか。一緒に免疫力を高めましょう!!!

written by Show

投稿者:

ら・べるびぃ予防医学研究所

健康な生活のために、予防医学の立場からいろいろな情報を発信しています。 ら・べるびぃ予防医学研究所のブログです。