認知症の進行をゆっくり? その2

認知症の進行と伴に徘徊、暴力、意欲低下の症状が表れてくると言うことをお聞きになった事があると思います。

この対策としてフランスでは「ユマニチュード」療法が取り入れられているそうです。
一言でいえば「人間を徹底的に人間らしく扱う。」と言う事でしょうか。

認知症になった人に対して、「笑顔で見つめる」、「話しかける」、「触れる」、「寝たきりにさせない」

では、この様な対策で何故症状が改善するのか?
認知症の人にも「認知能力」は残されているのだそうです。
即ち相手の表情は十分理解出来るのです。

笑顔で話しかけられ、触れられることによりストレスホルモンが減るそうです。
アルツハイマー病(痴呆症)の人は通常の人に比べストレスを感じた時、ストレスホルモンが通常の人に比べ2.5倍程度になるそうです。
海馬がストレスホルモンを減らす働きをするそうですが、アルツハイマー病の方は海馬が縮小していますので暴力を抑える力が減り、
暴力的になったり、攻撃的になったりすると見られています。

「ユマニチュード療法で」で心地良くなりストレスホルモンが減少⇒脳のストレス減少⇒非暴力、非徘徊⇒認知症の進行鈍化。

また認知症予防対策には「運動、減塩」は効果があり、逆に認知症のリスクが高くなるのは「糖尿病、高血圧、肥満、喫煙。」などの生活習慣病関連だそうです。

皆さん!!認知症の人に限らず、「周りの方に敬意を払って人間らしく接していますか?」
優しく接するだけで認知症を減らし、医療費の削減に繋がり誰にでも出来ます。
早速今日から取り組んでみませんか。

(植山:ら・べるびぃ予防医学研究所長)

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ら・べるびぃ予防医学研究所

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