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ら・べるびぃ予防医学研究所




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ヨウ素

生物界におけるヨウ素の分布として陸生の植物は一般にヨウ素含有量が低く、これに対して海産植物では高い濃度を示し、海水濃度からすると500~60000倍の濃縮を行っていています。
ヨウ素は体内に15~20mg存在し、そのうち70~80%は甲状腺に含まれ甲状腺ホルモン(トリヨードチロニン、チロキシン)の構成成分になっています。特にチロキシンは65%がヨウ素で構成されています。甲状腺ホルモンは交感神経を刺激し、タンパク質の合成やエネルギー代謝を亢進させ、発育、骨形成、生殖などに関与し、ほとんどの組織のエネルギー代謝を亢進させます。また、タンパク質合成に関与しているため、髪や皮膚、爪を健康で美しく保つ働きもあるとされています。甲状腺は脊椎動物のみに存在しますが、甲状腺ホルモンやその関連物質は広く無脊椎動物や海藻などの植物にも存在しています。

吸収と代謝

食事から摂取されたヨウ素は化学形態とは無関係に腸管、特に小腸においてほぼ完全に吸収され、血液を介して甲状腺に取り込み甲状腺ホルモンの合成に利用されます。甲状腺ホルモンから遊離したヨウ素は再利用され、利用されなかったヨウ素は最終的にほとんどが尿中に排泄されます。また、糞便には1-2%、乳汁、唾液、汗、涙液や呼気中でも排泄されています。
健康な人では1日のヨウ素摂取量を150µgとすると甲状腺は55µgを取り込み、甲状腺ホルモンが分解されて遊離したヨウ素80µgのうち、尿中には40µg、便中には15µgが排泄され、残り25µgが甲状腺ホルモンに利用されます。

働き

ヨウ素の生理的機能は甲状腺での働き以外ではほとんどの生物においてわかっていません。甲状腺以外の組織については抗酸化、抗増殖性、細胞分化、アポトーシス(細胞の自然死)などに関与していると報告されています。

食事摂取基準(単位:µg/日)

昔から国内では海藻類を良く摂取する食習慣があり、欧米諸国とも異なったヨウ素摂取状況下にあるため、欧米人でヨウ素過剰が発生するレベルでも日本人では耐性があり中毒が発現しないといわれています。世界的にヨウ素は不足しがちなミネラルですが、海藻類を多く摂取する日本では世界の傾向とは逆に不足が問題となることはありません。 日本人は海藻類から間欠的にヨウ素を過剰摂取することが多いため、ヨウ素を連続的に過剰摂取した場合に健康障害などが発現する可能性があることを考慮して耐容上限量が設定されています。ヨウ素摂取量は、昆布製品などの海藻類をあまり含まない食事から1日あたり500µg未満の摂取を基本として、間欠的に摂取する海藻類を多く含む食事分を加えて、1日当たりの平均値として約1500µgになると推定しています。


男性
年齢推定平均
必要量
推奨量目安量耐容
上限量
0~5(月)100250
6~11(月)130250
1~2(歳)3550250
3~5(歳)4560350
6~7(歳)5575500
8~9(歳)6590500
10~11(歳)75110500
12~14(歳)951301,300
15~17(歳)1001402,100
18~29(歳)951302,200
30~49(歳)951302,200
50~69(歳)951302,200
70以上(歳)951302,200
妊婦(付加量)
授乳婦(付加量)

女性
年齢推定平均
必要量
推奨量目安量耐容
上限量
0~5(月)100250
6~11(月)130250
1~2(歳)3550250
3~5(歳)4560350
6~7(歳)5575500
8~9(歳)6090500
10~11(歳)75110500
12~14(歳)951301,300
15~17(歳)1001402,100
18~29(歳)951302,200
30~49(歳)951302,200
50~69(歳)951302,200
70以上(歳)951302,200
妊婦(付加量)+75+110
授乳婦(付加量)+100+140

その他の有効性・安全性

国内において、ヨウ素の過剰摂取により甲状腺中毒症を患ったケースが報告されています。40代女性において、10年来昆布だしをヨウ素量約25mg/日を毎日摂取し、甲状腺中毒症が判明する直近1か月に昆布50g/日、総計ヨウ素量141.5mg/日を摂取したケースや50代女性において、昆布だし、ヨウ素量として約28mg/日を毎日摂取したケースがあります。昆布だしの摂取を止めることにより甲状腺機能は正常な状態に戻っています。
昆布による甲状腺中毒症  日本内分泌学会雑誌.1989;65(2): 91-98.

国内において、妊婦が健康のため妊娠後期から出産3か月後まで数種類の海藻を50~100mg、ヨウ素量として20~40mg/日を毎日摂取し、新生児のスクリーニング検査では異常がなかったものの、3か月後に甲状腺機能低下症の発症したケースが報告されています。治療により3歳時の再検査により甲状腺機能は正常な状態に戻っています。
Delayed onset congenital hypothyroidism in a patient with DUOX2 mutations and maternal iodine excess.  Am J Med Genet A.  2013 Jan;161A(1):214-7.

国内において、成人男女23名の実験で昆布15g(ヨウ素量として35mg)、昆布30g(ヨウ素量として75mg)を7~10日間連続して摂取した場合、甲状腺検査項目のひとつが正常範囲を超え、また昆布15gを55~87日間連続して摂取した場合でも同様の結果が得られ、摂取を中止した後7~40日間で正常値に戻ったとの報告があり、海藻類の過剰な摂取は避けた方がよいとしています。
Suppression of thyroid function during ingestion of seaweed "Kombu" (Laminaria japonoca) in normal Japanese adults.  AEndocr J.  A2008 Dec;55(6):1103-8.

英国において、妊婦の尿中ヨウ素とその出生児のIQデータ(8歳児)が得られた1040例について解析したところ、WHO基準に則し、妊娠中ヨウ素欠乏と判断されるヨウ素/クレアチニン比150µg/gのグループと妊娠中ヨウ素が正常と判断される150µg/g以上のグループに分類し、母親のヨウ素の状態と子供の8歳時のIQと9歳時の言語能力との関連性について評価しました。その結果、母親は全体的に軽度から中程度のヨウ素欠乏状態であったこと、母親のヨウ素が欠乏状態であるほうがIQや言語能力に差があったこと、また、ヨウ素が欠乏している度合が高いほどこれらのリスクが高い傾向がわかりました。報告者は英国の妊婦のヨウ素欠乏状態は重要な公衆衛生上の問題として注意が必要であるとしています。
Effect of inadequate iodine status in UK pregnant women on cognitive outcomes in their children: results from the Avon Longitudinal Study of Parents and Children (ALSPAC).  Lancet. 2013 Jul 27;382(9889):331-7.

EFSA(欧州食品安全機関)ではヘルスクレーム(健康強調表示)として
甲状腺ホルモンの正常な産生や正常な甲状腺機能に役立つこと、正常なエネルギー代謝に役立つこと、正常な皮膚の維持に役立つこと、正常な認知機能や神経学的な機能に役立つことを有効性・安全性評価を実施し科学的根拠(エビデンス)をもって確立できているとしています。
Ensuring micronutrient adequacy for vulnerable groups around the world: the role of food supplements.  IADSA, October, (2011).


参考資料
  • 朝倉書店  ミネラルの事典
  • (株)シーエムシー出版  ミネラルの科学と最新応用技術
  • ヨウ素をめぐる医学的諸問題-日本人のヨウ素栄養の特異性  Biomedical Research on Trace Elements.2013 24(3):117-152
  • The regulation of thyroid function during normal pregnancy: importance of the iodine nutrition status.  Best Pract Res Clin Endocrinol Metab.  2004 Jun;18(2):133-52.
  • Role of iodine in antioxidant defence in thyroid and breast disease.  Biofactors.  2003;19(3-4):121-30.
  • The extrathyronine actions of iodine as antioxidant, apoptotic, and differentiation factor in various tissues.  Thyroid. 2013 Aug;23(8):938-46.
  • Iodine in evolution of salivary glands and in oral health.  Nutr Health. 2009;20(2):119-34.


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