味覚障害と亜鉛

最近、味の区別がつかなくなる「味覚障害」が増えているらしい。「何を食べても味がしない」「味が薄く感じる」などの症状です。

    


味覚障害の症状はいくつかあります

味覚障害といっても、味の感じ方が鈍くなる『味覚減退』や、味がまったく分からない『味覚消失』、口の中に苦みや渋みを感じる『自発性異常味覚』など、様々な症状があります。また、これらの症状がひとつだけでなく、合併している場合も多いようです。



味覚障害の主な原因は亜鉛不足

  1. 中高年の味覚障害
    従来より、味覚障害は新陳代謝が衰える50代以上の中高年に多数います。加齢に伴って身体の器官や機能が衰えてきます。食べること、味わうことに関しても、やはり加齢に伴いさまざまな面で変化が生じます。 視覚や聴覚に比べ、味覚の低下を自覚する人は少ないですが、一般に、味の閾値(いきち=自己判断で判る味の違いの差)は加齢に伴って広がり、味覚感受性は低下するといわれています。高齢者と若年者とでは、基本となる5つの味覚(甘味・塩味・酸味・苦味・旨味)のうち、特に塩味の閾値に差がみられると報告されています。
    実はこのような中高年の味覚障害は、加齢による亜鉛の吸収率低下によるものと考えられます。

    <加齢による亜鉛の吸収率低下>
    亜鉛は加齢と共に吸収率が変化し、22〜23歳の吸収率は約35%であり、65〜74歳の吸収率は約17%との報告もあります。



  2. 急速に増えている、若年層の味覚障害
    若い世代や子どもにも食生活の乱れが原因で増加傾向にあります。日本の味覚障害患者は1990年に14万人だったのが、2003年には24万人と約1.7倍に増えたという報告もあります。増加の原因は若年層の味覚障害によるものです。

    <偏った食生活による亜鉛不足>
    コンビニ弁当やファストフード、インスタント食品、清涼飲料水などの加工された食事では、糖分や塩分、脂肪分ばかりが過剰になり、体に必要な量の亜鉛を摂取できなくなります。さらに含有するフィチン酸やポリリン酸などの食品添加物は、亜鉛の吸収を妨げる作用があります。

    <無理なダイエット>
    カロリー制限するあまり、食事の摂取量が極端に少なかったり、食材の偏りなどにより、亜鉛不足になります。亜鉛は共に食べたその他の栄養素とのバランスによって、吸収や働きが大きく変わってきます。
    また、ごはん、パン、麺類など極端な炭水化物の摂取不足は亜鉛の吸収低下に影響します。



亜鉛が不足するとなぜ味が分からなくなるのでしょう?

食べ物の味は、舌の表面にある“味蕾(みらい)”と呼ばれる器官にある味細胞が判断しています。味細胞は新陳代謝が激しく、皮膚と同じように約10日で生まれ変わります。そして、この味細胞の再生に欠かせないのが亜鉛なのです。亜鉛が不足することで新陳代謝が妨げられ、味細胞が古くなって味を感じることができなくなるのです。



毛髪ミネラル検査で亜鉛不足がわかる!

毛髪ミネラル検査は有害ミネラル6種類と必須・その他ミネラル20種類を測定します。亜鉛不足は毛髪ミネラル検査でわかります。
 (なお、毛髪ミネラル検査で有害ミネラルが高いレベルの場合、亜鉛が有害ミネラルともに毛髪中に高く現れることがあります。この場合も亜鉛の補充が必要です。)


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亜鉛をうまく摂取するためにはどんな食事をすればいいんでしょうか?

  1. 亜鉛の多い食材は次のようなものがあります。
    鰻、ワカサギ、カニ、カキやホタテなどの魚貝類、牛肉・豚肉の赤身、レバーなど肉類、
    きな粉、高野豆腐、アーモンドやゴマなどの豆類、全粒小麦粉、ココア

  2. 亜鉛の吸収を妨げるものにはつぎのようなものがあります。
    工食品に含まれる食品添加物
    玄米菜食 ・ 食物繊維 ・ アルコール ・ ストレス

    ※玄米菜食や食物繊維は適度であれば健康に良いものですが、極端な摂取は注意が必要です。



味覚障害のその他の原因

  1. 薬の副作用による亜鉛不足
    亜鉛の排泄を促す薬剤(降圧薬,脳循環改善薬,抗腫瘍薬,抗うつ薬など)
  2. 内科的な全身疾患
    舌炎や口内乾燥,糖尿病,肝疾患,腎疾患,消化器疾患,胃切除手術後の貧血なども味覚障害の原因となります。
  3. 神経系の疾患
  4. 心因性


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