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癌とミネラルに関する研究(第1報)
:癌患者のミネラルプロフィル

2007年3月第77回 日本衛生学会総会
ら・べるびぃ予防医学研究所 安田 寛

目的

昨年の本総会で、自閉症児のミネラル異常の改善と共に自閉症状が改善される症例があることを報告した。今回、癌とミネラルとの関連を調べる目的で、自律神経免疫療法を受けている癌患者の毛髪ミネラル量を測定したので、経過良好症例報告も含めて報告する。

対象・方法

素問八王子クリニックで自律神経免疫療法を受けている癌患者の中で、ミネラル検査を受けることを同意された方を対象とした。また対象群として同年代の健常人とデータと比較検討した。毛髪中ミネラル量は、誘導結合プラズマ質量分析機(ICP-MS)を用いて測定した1)

結果・考察

今回検査した癌患者では、毛髪中の砒素濃度が高いケースが多く、対象群に比較して有意に高かった。これらの患者では、カルシウムとマグネシウム濃度が共に低値を示し、砒素と逆相関の関係が見られた。更に、多変量解析の結果、癌患者では砒素、鉄、亜鉛、ヨウ素と有意な正の相関が見られ、セレンと負の相関傾向が見られた。自律神経免疫療法とミネラル補給によって経過が良好であった症例の中に、半年後の再検査で砒素が顕著に低下しているケースが複数例見られた。これらの結果は、癌患者で不足しているミネラルや、砒素に対抗するミネラルを補うことによって、患者の体内に蓄積していた砒素の解毒・排泄が促されることを示唆している。
これらの所見から、末期癌患者では砒素や鉄、亜鉛、ヨウ素、セレンなどのミネラルレベルに変化が見られること、又、ミネラル異常の改善と共に症状が改善される可能性があることが推測された。


文献
  1. Yasuda H et al: Biomed. Res. Trace Elem. 16: 285-292(2005).